呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

商社マンOBが中国をふり返る ~本音の中国を語ろうその8

私「中小企業の状況は分かりました。大手企業はどうでしょうか?」

M「色々有るね。私の出身母体の先ほど言った商社は先進的で、現地社員を大いに抜擢している。今や日本人社員の上司は中国人と言うのも珍しくない。私の存じているその中国人社員は上海法人の部長をしており、南京の人で日本語は勿論ぺらぺら。前の社長が南京訪問した時通訳したが、社長もその流暢さに驚いていた。この様な人はドンドン伸びて行く。中国人社員が上司になり、下に日本人が居ると言うこの姿は極めて当たり前なのだが、他社大手企業もその様であるので、珍しくない」

 

私「中国人の働く所謂モーチベーション、働きがい、とは何でしょう?」

M「人それぞれと言う人もいるが、私は一に銭。即ち収入だね。先ほど言った様に日系企業は収入が多くないのに、多忙、昇進、昇給が他外資企業と比べると差が有る、と言う問題有るね。その次は仕事の内容で、面白い、楽しい仕事なら簡単に辞めないだろう。だから派遣された日系企業幹部は仕事がいかにして面白くなるかを伝授する事が必要。一般的に仕事伝授は「Know How」を教えるが良いとされていたが、今は「Know Why」となっている。何故この仕事が必要か?何故こんな小さな工程が必要か?が分かれば社員は自分は会社に貢献してるんだ、と実感できる。次に大事なのは、上司の態度。特に問われるのは派遣された日系幹部の姿。中国人は一見ボヤーっとしている様で人物観察はちゃんとしている。自分の上司が自分にとって有益な存在か否かを判断してOKならその上司がいる限りその社員は会社に居るであろう。私の出身の商社の広州事務所で食品の日系幹部が帰国する事になった。彼は広州滞在確か5年であった。で、後任が来た。引継ぎの仕事をして、現地の中国人スタッフもその仕事に参加した。後任は東京から派遣されてきたが歳が若い。で、中国の文化歴史の知識が薄っぺら。ところで、君の広州に赴任するだろ?広州、広東の歴史的事実で知っている事を言ってください!」

 

私「え!?テストですか?広州、さあ、知りません、何でしょう?」

M「中国に赴任するなら、中国の文化歴史、風俗習慣、人民の生活などを赴任する前によく調べて学習しておくんだね。先ほど言った様に中国語を学習するなら、更に深く頭に入る。さて先ほどの答えは広州は北京から非常に遠い。反乱、暴動が生じやすいところで、近代では“太平天国の乱”が有る。キリスト教を共通の宗教として当時の清の圧政に立ち向かった。南京まで占領して、其の後路線の食い違いから分裂して制圧された。リーダーは洪秀全と言う人でこの人は漢族でない。この人は客家の出身です。」

 

私「客家という言葉初耳ですが何ですか?」

M「中国の民族の事も勉強せにゃあかんね。中国は別名漢と呼ばれている。今から2000年以上前にできた国家。創業者は劉邦と言い万里の長城を作る人足集めを生業としていたが、折角集めたのに、長雨で河が氾濫して時間どおり秦の首都たる咸陽に行けなくなった。時間どおり行けないなら当時は死刑。劉邦はどうせ死刑になるなら、思いっきり暴れて死のうと思い、人足と共に反乱を起こして、それがあれよあれよ、と拡大。ライバル項羽を落として漢帝国の皇帝となった。漢前の国家は短いかまたは伝説上の国家のムード有り、中国ではこの漢が最初の大帝国で300年続いたので、自分たちのアイデンティとして拠り所にしている。話が長くなったが、要は漢の人達が中国人、本来の中国人で他55の民族有るがこれは、後で中華文化を受け入れた為、中華民族になったので、中国は全部で56の民族有るが90%が漢族で他はチベット、蒙古、ウイグルなど多数有るね。中国語は漢語と別名言っている。私はこれが正しいと思う。中国語と言うのは56の民族が話す言葉でそれは56の言語有る。漢語は正に漢族の言葉。漢字はその民族が使用した文字なのです。話はずれますが今の中国では日本が考案した語彙が多数有るが知ってるか?」

 

続く


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