2019-03-29

中国ネットユーザーの身分属性と収入分布

CNNIC(中国互联网网络信息中心)がネットユーザーの身分属性と収入について発表しています。中国の人口約13億人に対して、ネットユーザーが8.29億人ということなので、それなりに参考にすることができるかと思います。グラフの日付を見ると2017年6月となっており、2年近く前になるという点はご了承ください。ではまず、ネットユーザーの身分属性を見ていきましょう。

 学生が約4分の1、これはわかるとして、営業性個人及びフリーランスが約5分の1もいます。結構多いですねえ。これに対して、企業勤務者はざっと約3割といったところでしょう。個人でビジネスしている人が結構な比率でいますねえ。

 次に収入についてみてきましょう。急激に経済発展を遂げた中国、ネットユーザーの収入分布はどんな感じでしょうか。見ていきましょう。

 一番多いのは3001-5000元で22.9%、その次が2001-3000元で15.8%。この2つで約4割弱を占めます。もちろん、学生の比率が高いというのもあるでしょうが、学生の多くは無収入やその近辺に含まれるでしょうから、やはり収入水準はそれほど高いとは言えないでしょう。8000元以上もわずか8.2%に過ぎません。

 これを読んでいる皆さんが普段接している中国人はそれなりのところに勤務しているそれなりの収入の人と接していることが多いと思うのですが、全体の分布をみればまだまだこんなもんなんですよ。中国各地の平均賃金というのが発表されておりますが、この表を見る限り、平均値近辺よりも、平均値を下回るところ多く分布しているように思います。もちろん、都市のレベルによって物価も異なり、収入水準も異なってくるのに対して、ここで紹介している数値は全国のネットユーザーに限定したものでありますが、それでも結構に参考にできそうですね。

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