2019-06-05

アリババのこれまでの資金調達の歴史

 昨日(6/4)ソフトバンクグループがアリババ・グループ株式の一部を資金化する取引に関連して、2020年3月期第1・四半期に約1.2兆円を税引き前利益として計上する見込額を突っ込んでそれが大成功を収めたのはよく知られていますが、実際にこれだけの利益を計上すると数字で示されるとあらためてその投資がいかに成功を収めたものであるのかがわかります。

 今や中国を代表する企業、世界的な大企業となったアリババですが、ソフトバンクを含むいろんなところから資金面でのサポートを受け今日に至っております。ここでは、アリババがいつどこからどのくらいの資金調達を行ってきたかについて紹介します。大きく8回に分かれ、一番初めは1999年10月になります。このころ少なくとも日本でのアリババの知名度はほぼなかったと思います。

 大きく8回に分かれ、一番初めは1999年10月になります。このころ少なくとも日本でのアリババの知名度はほぼなかったと思います。ソフトバンクは第2ラウンドで2000年に投資していますが、2000年時点でも日本でのアリババはほぼなかったと思います。すべての銘柄を見ていきますと、高盛(ゴールドマンサックス)、新加坡TDF(新加坡政府科技発展基金)、软银(ソフトバンク)、富达(フィデリティ)、 汇亚基金(Transpac Capital )、瑞典AB(スウェーデンInvestor AB)、雅虎(ヤフー)、美国银湖(米国シルバーレイク)、俄罗斯DST(ロシアDST)、新加坡淡马锡(シンガポールテマセック)、中国云峰基金、中投、中信资本、博裕资本、国开金融が名を連ねています。この中でも最も稼いだのは冒頭に紹介した通りソフトバンクです。ソフトバンクが投資した8000万米ドルは、その価値が膨れ上がり1700倍余りの1400億米ドルに達しました。いまでもソフトバンクは自分たちの投資で最も成功したのはアリババと公言しています。ソフトバンクは将来があると見込んで投資したのだとは思いますが、ここまで成功すると思っていたのでしょうか。とにかく凄いですね!

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