Author: 呉明憲

中国の飲食業の人件費が大卒や院卒の初任給以上?

 中国の人材会社58英才の調査報告によると、北京、上海、広州、深圳等の一・二線都市の飲食業社員の給料が高騰しているとのこと。高いところから10都市を並べると、北京、南京、広州、上海、深圳、杭州、合肥、蘇州、西安、武漢となっており、杭州の飲食企業の平均賃金はなんと5898元に達しています。縦の点線が2本走っていますが、左が4年制大学新卒の初任給、右が院卒の初任給です。

 

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 多くの都市で飲食企業の平均賃金が4年制大学新卒の初任給を上回り、北京に至っては院卒の初任給までも上回っています。飲食業自体の市場規模が大きくなっているのに対して、人手の数が足りていないこと、長続きしない人も多いこと、あるいはデリバリーサービスやバイク便に従事している人たちの給料が飲食業の人たちと比べて高いことから、対抗するために上げざるを得ないといったことが理由として挙げられています。

 

 近年一部のお店でiPadやQRコードを使って来店客に自分で注文させたりするところがありますが、これをすることで人手を抑えることができるようで、今後ますます増えていくのかもしれません。

 

 しかし、初任給とはいえ飲食業スタッフの給料が中国で4年制大学新卒や院卒の給与と比べられるのはかつてあまり考えられませんでした。北京に至っては院卒の初任給まで上回っており、本当にこんなに飲食業社員の給料って高いのかとびっくりします。データは飲食業企業の賃金なので、店頭スタッフだけでなく、ベテランの調理師や本部スタッフもいるのでしょうが、大多数が店頭スタッフでしょうからこの金額水準は腑に落ちない。近所の飲食店の求人の張り紙の写真を撮ってきました。

 

キャプチャ

 

 これ上海の写真ですが、職種にもよりますが、平均6331元という調査結果に対してやはり低い水準です。調査会社が拾うデータなので、ちゃんとした飲食企業のみを対象にした調査結果としての金額ということなのでしょうか。賃料増や原料高に加えて人件費もこれだと飲食業も大変ですね。中国で多店舗展開している日本の飲食業といえばサイゼリヤ、吉野家、すき家、カレーハウスCoCo壱番屋、ワタミあたりが浮かびますが、これらの企業も人件費負担が年々厳しくなってきているかもしれません。

 

 ちなみに下の写真は去年12月に取ったの上海のユニクロの求人広告です。5000元からのスタートで、その後最短どの程度の期間で職位がどうなり、どこまで給料が上がっていくかまで図示しています。ご参考まで。

 

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どら焼きを食べる中国人 ~お客さんの8割が中国人~

 西洋のデザートといえばケーキ、中国のデザートといえば月餅、日本のデザートといえば和菓子。中国人がどんなデザートを食べるのかを想像すると、中国だから月餅と想像する人もいれば(実は月餅が好きだという中国人にはまだ会ったことがない)、最近はケーキを食べる人が多いと思う人も多いでしょう。中国人が和菓子を食べるかというと、日本に住んだことがある人であればそれもありえるというのがせいぜいでしょう。日本のスイーツも中国に多く進出していますが、その多くはカタカナ系のデザートかと思います。ところがどっこい、和菓子も捨てたもんじゃないようです。

 

 知人の山口さんが浦東の日本人学校近くで営んでいるどら焼き屋さん。お店の名前は江楓堂・寛兵衛といいます。

 

店名

 

 もともとは別の方が経営したのを山口さんが受け継いだのが去年のこと。先日機会あって浦東のお店まで行ってきました。値段は具材にもよるのですが、一つ12元とか14元します。日本でどら焼きを買うよりもやや高めでしょうか。

袋

 

どら焼き

 

 何気に雑談をしている中で、「中国人って買いに来るんですか?」と聞きましたところ、「8割くらいが中国人ですね」と驚きの回答。買い方も癖があるようで、日本人は普通に食べる程度の量を買っていくのに対して、中国人は多くの個数をまとめ買いをする傾向が強いようです。お土産需要も多いのでしょうか。買い方の癖はともかく、購入する人のが中国人のほうが圧倒的に多いとは。普通に考えれば日本人が集まっているエリアなので、日本人向けを当て込んだ商売になると思うのですが、中国人が8割を占めるのは意外過ぎます。どら焼きは極端な例ですが、街中にある居酒屋を中心とする日本料理屋も以前と比べると中国人比率がかなり増加してます。食の多様化、選択肢の増加、日本との触れ合いが増えることにより日本食が受入られ易くなった、いろんな要因があると思います。

 

 以前は上海は大都市だが、その中で日本人だけを相手に商売するのは日本の地方都市で商売するのと変わらんという人もいましたが、状況はだいぶ変わってきているようですね。

 

 お店はこちらです!

http://www.dianping.com/shop/4112171

 

無題

1台の携帯電話で6万人もの顧客を管理できるとは!

中国のネット通販というとタオパオとか越境ECと連想する人は多いと思いますが、もうひとつ微店というのがあります。微信(Wechat)を活用して販売するのですが、当然Wechatのアカウントが必要になります。以前ある中国人女性が何台も携帯を持って、たくさんのWechatアカウントを作って微店を運営しているという記事を見たことがあるのですが、今やそれも昔の話のようです。先日とある日本商品を仕入れている中国企業の代表者の方と打ち合わせしたときに見せてもらったのがこれ。

 

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 なんと1台の携帯電話で12個のWechatアカウントを管理しているのです!1アカウントで5000人まで相手とつながることができるので、これだと1台の携帯電話で6万人とつながることができるのです。6万人全部がアクティブユーザーというわけではないでしょうが、それにしてもたかだかこんな小さな端末で6万人とつながることができるってすごくないですか?私の携帯は中国のvivoというのを使っているのですが、それでも2アカウントまでしか表示できません。この写真の携帯はHuaweiのものなのですが、それにしても凄い!これからは微店にも注目です!

上海のスポーツジムは高いなあ

 今通っているスポーツジムの期限が5月にやってきます。今のジムは回数チケットを購入していて、期間内にその回数まで利用することができるというものですが、昨年契約したときはサービス期間中で、チケットの有効期間は1年だったのが、継続しようとすると同じ回数(30回)だと90日までしか有効期間がないのです。90日間で30回ということは平均して3日に一回ということですが、出張に行ったり、参加したいクラスに都合が合わなかったりするとこの数を消化することは難しく、別の事務を探そうとしています。ロケーション、料金体系、クラス内容、このあたりを体験もしながら見比べていこうかと。

 

 そんなこともあり、街を歩いていてジムを見つけるとちょっと覗いてみたりします。しかし上海のスポーツジム、結構高いんですよー。今行っているところ、トレーニンぐ器具はほとんどなく、ボクシング、キックボクシング、MMAのクラスに参加する、あるいはインストラクターにプライベートレッスンをお願いするようなジムですが、年間会員だと9600元、ならすと一か月800元なので14000円くらい。決して安くないというか、高いです。このジムも悪くはないのですが、1か月で14000円は高い。日本のジムを適当に検索するとこういうジムだと1か月1万円くらいが多いようです。有名選手がいるところでも1万円くらいでやっているところがあります。また上海のジムの話に戻りますが、会社の近くにある柔術道場、年間会員だと8200元(約14万円)、週2回まで参加の年間会員で7000元(約12万円)で、日本に近いのですが、それでもこれって一括払い料金なので、やはり割高。そして極めつけは高級マンションが立ち並ぶ黄金城道を歩いていたところジムを発見。中に入って聞いてみたら半年で10800元(約185000円)、年間で18000元(約31万円)、毎月2.5-3万円ですよー!いくらなんでも高すぎでしょー!どこもかしこも高いから差別化のために思いきり高いほうにエッジをきかせたのかなあ。このエリアってどこもこんなに高いのだろうか。

 

 10数年前に日本の有名ジムの伊原ジムというのが上海にできて、ここは適正な料金体系だった印象があります。しかし、どこもかしこもこれだけ高い料金設定できるって、いまから新たに始めても結構いけるものだろうか。スポンサー見つけて日本の有名ジムの看板でやると結構いけたりするのではないかと。

 

 今上海にあるジムで思い浮かぶのは子供系を除くとオカモトグループのジョイフィット、ケンコーコーポレーションのライザップ、NEXTっていうのも見かけました。どこも数店舗レベルにとどまっているのですが、紹介したような状況でスポーツがブームみたいになっているので、うまくやれば結構店舗数増やせそうな気がするんですよねえ。今後に期待しましょう!

上海住宅賃料相場の動き

 私の知人が昨年賃貸契約したアパートの更新にあたり家賃据え置きで契約できたという話を聞いて、そもそも最近の住宅賃貸マーケットってどうなっているのかについて興味を持ちました。まずは上海全体の住宅賃貸市場の動きを見てみましょう。オレンジは大家さんが提示する金額、ブルーは借りようとしている人が探そうとしている価格です。なので、実際に制約する金額はこの間になるかと思います。なお、ここで示されている金額は1っか月の㎡当たりの単価ですので、例えば直近の数値は68元ですが、100㎡を賃借する場合、6800元ということになります。上海全体の動きを見る限り、オレンジの供給サイドはここ1年で緩やかに上昇していることがわかります。逆に探している側の希望価格は下がってきています。ただし、これはあくまで平均なので、高額物件、普通物件で異なる動きがみられるかもしれません。

 

上海

 

 

次に、駐在員のたくさん住んでそうな浦東新区と長寧区を見てみましょう。まずは浦東新区から。浦東新区の供給サイドはやはり上がってきております。ただし、探している側はの希望価格は上海全体の傾向と同じく下がっています。

 

浦東

 

 

 長寧区はこれ。浦東新区と同じ動きですね。供給サイドは昨年比上がり、探している側はの希望価格は昨年比下がっています。

 

長寧 

 

 

 さて、冒頭の知人が借りている物件のここ一年の家賃の動きについて調べてみました。この物件の直近の大家が提示する金額と探している側の金額はほぼ近しい数値となっておりますが、供給側から見た場合やはり金額は上がっています。そして、探している側の希望価格は落ちて上がって落ちて上がってという動きですが、一年前と比べると下がってきています。その知人の家賃は把握している限りではほぼこの表に出ている平均単価88元/月/㎡の金額で決着しています。結構実勢を反映しているといえますね。

 

茅台花苑

 

 さて、今度は駐在員が住むような高額物件を見ていきましょう。うちのオフィスのすぐ近くにある天山河畔という物件です。うちのオフィスからあまりに近いので、ここに住むお客さんは朝早くまたは夕方遅くにアポってお越しいただく人が少なくありません。表を見ていきましょう。供給サイドと需要サードの金額が離れ気味です。供給サイドだけを見ますとなんと12.5%も上がっています。需要サイドから見ると94元から96元に上がっているとしてわずか2.1%の上がり方です。高額物件の大家がいかに強気なのかが良くわかります。なお、直近の供給サイドの提示金額は107元/月/㎡ですので、220㎡のお部屋の家賃はざっくり23,500元程度になりますね。実際に住んでいる方、こんなもんですか?

 

天山河畔

 

 

 ここに示されている数字はあくまで大家の希望する、あるいは探している側が希望する平均値ですので、物件の新しさ、内装のきれいさ、フロアーの回数、方角等で数字は変わってくるかと思いますが、一応の参考にはなるかと思います。今ではその気になればこのように物件賃料の相場を調べることができますので、不動産仲介業者の言っている金額がうのみにすることなく、実勢に合っているかどうか検証することができますね。住宅の契約更改時にはこういう資料あると助かりますよね!

配車アプリドライバーの摘発

 日本ではタクシー配車をソフトバンクと連携する滴滴、上海の配車アプリ市場はこの滴滴の独壇場だったのですが、そこに先月から美団が参入し、方は新規顧客獲得、方や既存顧客防衛すべく、お互いにクーポンをバラまきまくるバトルが今もなお進行中です。最初のころは配車アプリよりもタクシーのほうが安心だという人も多かったですが、ここまで普及してきているので配車アプリのほうを好む人も増えてきています。そもそも配車アプリに登録しているドライバーってどういう要件をクリアしているのでしょうか。これに関する通達は出ておりまして、その通達によりますと、配車アプリのドライバーとして認められる要件としては、以下の4つがあります。

 

  • 相応する車型の免許証を取得して3年以上の運転経験があること
  • 交通事故犯罪、危険運転犯罪記録がなく、麻薬吸引記録がなく、飲酒運転記録がなく、最近3点数記録周期(1周期12ヶ月)以内の記録が12点未満であること
  • 暴力犯罪記録がないこと
  • 都市人民政府が規定するその他条件

 

 これら4つの条件が必要条件として定められており、これらをクリアして初めて《網絡予約出租汽车駕駛員証》が発行されます。これとは別に車両自体も登録しておく必要があります。これらに違反した場合、ドライバーは罰金1万元、3か月の免許取り上げ、もし2回目見つかった場合、罰金3万元と免許取り上げ6か月と厳しい罰則が定めれ手ています。

 

 配車アプリを使いまくっているため最近タクシーにほとんど乗らないのですが、いまでも乗車拒否したり偽タクシーもあると思うのですがぼったくりするようなのもいるイメージがあり、それにくらべれば配車アプリでやってくるドライバーのほうがよほど健全といえそうです。

 

 とはいうものの、ルールを守らない人はやはりいるようで、4月3日午前に上海の空港や駅等の14か所で取り締まりを行ったところ、登録プラットフォームでいうと滴滴29件、美団6件、神州1件、嘀嗒1件を摘発し、プラットフォームの滴滴、美団には「運営資格を持たないドライバーまたは車両に対して求車情報提供サービスを提供」した場合に課せられる10万元の罰金がそれぞれに課せられました。

 

運転手

運転手を摘発した書類

 

会社

プラットフォームに対する罰金の通知書

 

 プラットフォーム側としてはドライバーがズルするのまで管理するのは大変ですが、こういうことの繰り返しの中でルールを守らないドライバーを淘汰し、サービスの質を上げていくということでしょう。最近利用するたびにというとオーバーですが、結構な確率で利用した後にプラットフォームである滴滴や美団から電話がかかってきて、「車両のナンバープレートは登録しているものと同じ番号だったか」と確認の電話が入ってくるのですが、こうしてルールを守らないドライバーを排除していこうとしているのでしょう。

 

 個人の体験から言うと少なくとも配車アプリドライバーのほうがタクシードライバーよりもサービスはいいですし、車もきれいだと思いますが、利用者からの評価制度も導入されているので、さらにサービスが向上していくことでしょう。消費者としてはありがたい限りです。

大手ブランド製品生産を全面アピールして自社商品を販売

 会社のエレベーター脇のモニターでよく広告が流れているのですが、ちょっと気になるものを見つけました。「必要」というネット販売サイトに関する広告です。何が気になったかというとこのネット販売サイトで提供している商品、全て大手ブランド商品を生産している工場が作っている商品であることを売りにしているのです。ブランド側はこれを許すのかね?どんなサイトか見ていきましょう。

 

 花王製品を生産している工場から洗濯機クリーナーの出品です。

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 次に、KENZO製品を生産している工場からノースリーブシャツの出品です。

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 アディダス製品を生産している工場からスポーツウェアの出品です。

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 コーチやカルバンクライン製品を生産している工場からベルトの出品です。

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 またまたMaxMara製品を生産している工場からシャツの出品です。

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 MIUMIU製品を生産している工場からバッグの出品です。

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 アルマーニ製品を生産している工場からパンツ、スカート類の出品です。

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 Hugo BOSS、プラダ製品を生産している工場からメンズウェアの出品です。

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 いやー、しかしこんな同道をブランド名を前面に出してやるかね。商談の中で、「うちはユニクロ製品の生産を請け負ってまして」なんていうのはあるでしょうが。そもそもユニクロは生産工場リスト公開しているけど。

 

 このサイトに出品するための条件としては大手ブランド・メーカーの製品の生産を行っていること。契約内容にもよるのでしょうが、ブランド側はこれを許せるものなのでしょうか。出品されているカテゴリーはかなり広く、たいていの商品はカバーされています。

 

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 ブランド側が一斉に文句を言い始めるとこのビジネスは成り立たなくなるかもしれないので、欲しい人は今のうちですね!

2017年中国百貨店・ショッピングモール・アウトレット売上高ランキング

 ランキング好きな人が多いので、今日も久々にランキング情報をご紹介します。まずは2017年度の百貨店の売り上げランキングです。トップは北京SKP、なんと2位の杭州大廈の1.6倍もの売り上げを上げて断トツのトップです。こんな規模だというのに前年比売り上げがプラスの30.21%、日本の百貨店はうらやましい限りではないでしょうか。トップ20の単キングですが、前年比マイナスとなっているところが4つありますが、それ以外はみんなプラス、それも二けた成長をしているところが少なくないです。これだけ見ると百貨店ビジネスって結構いけそうに思えますが、上海にある高島屋や大丸百貨店の状況は決して芳しいとは言えません。今後の予定としては阪急阪神百貨店が寧波に出店するのですが、結構勇気のいることだと思います。このプロジェクトに対してはクールジャパン機構が相当お金を突っ込むからこそできることなのでしょう。プロジェクトの進捗自体は風の便りで聞こえてくるのですが、しょせん風の便りでどこまで正しいかわからないのでここではノーコメント。

 

百貨店

 

 次にショッピングモールを見ていきましょう。トップは南京にある徳基広場。知らん、行ったことない。販売業績が90億元ということで、約1500億円、なかなかの数字ですね。なんか最近新しいショッピングモールがどんどコドンどこできているので、昔からあるショッピングモールにはあまり行かなくなったかもしれません。

 

ショッピングモール

 

 最後はアウトレットです。ランキングトップの上海青浦のアウトレットに行ったことがあります。あんまり安いとは思わなかったなあ。場所が遠いので車で行かないと不便なのですが、そこまでしていきたいとも思わない。しかしアウトレットもどんどこできているみたいで、今年は50施設以上オープンするという話です。さすがにちょっとオープンしすぎではないかと。でもこれだけどんどこ施設を作っていって、さびれているところもあるとは思うのですが、上位陣とはいえこれだけ伸ばしているのって大したものだと思いますよ。

 

アウトレット

KTV通いもほどほどにしましょう

 以前300元以上の経費申請はすべて日本本社に報告しなければならないというルールのある日系企業を聞いたことがあったが、これとは正反対で今回は経費に甘い会社の話。

 

 中国に駐在に来るとついつい遊んでしまう人がいます。まあそれはいいのですが、中には遊び上手な人もいれば遊び下手な人もいます。遊び上手な人は帰任するときに小姐に涙され、遊び下手な人は帰任するときに手切れ金をせびられて涙し、といったあたりでしょうか。

 

 さて、接待でKTVを利用するのは良くある話。世の中の奥様方にとっては不愉快かもしれませんが、そこはしょうがないでしょう。会社から見ても接待して商売が取れるならそれはそれでよし。しかし、あまりに金額が大きい、あるいは公私混同しているのはいかがなものか。実際にそのようなケースもあります。

 

 以前聞いた話。とある飲食店に知人が勤務しており、いい感じのお店で何度か行ったことがあるのですが、お客さんもそこそこいて繁盛していました。しばらく行かないうちにいつの間にか閉店してしまったのですが、あんなに繁盛していたのに何でかなあと思っていました。何年かしてその知人に会い当時の話を聞いたのですが、なんでも毎月のように日本本社から人がやってきて一週間ほど滞在し、滞在している間は毎日のようにKTV遊び、その費用はすべて現地法人持ち。一回あたりに使う金は1万元ほど。つまり、毎月のように7万元ほどがコストアップされていたのです。年間に引き直すと約85万元、そりゃないわ。純利益でこれだけ利益を出そうと思うとどれだけ売り上げを上げないといけないことか。当然損益状況はよくなく、あえなく閉店となってしまったわけであります。

 

 もう一つ似たような話。接待好きなのか遊び好きなのかよくわからないのですが、とにかくKTV好きの総経理。毎月のような7万元だ、8万元だとKTVでお金を落としていました。しかしこのような幸せな日々も現地法人の出資構造が変化してから雲行きが怪しくなってきました。もともと独資だったのが中国企業と合弁化したのです。すると今までお目こぼし状態にあったKTV接待の金額にチェックが入り始め、注意したところ少しは改善したものの徹底的な改善はなされず、ついに中国側はしびれを切らしてこの総経理を帰任させたのです。まあ、そりゃそうでしょう。これも同じく年間で100万元近く使ってるわけですから。どんな業界かよくわかりませんが、過去に中国の贈収賄について調べたときに獲得できた商売に対して贈賄額が3%くらいが多かったのですが、これを基準とすると3300万元くらいの売上はあげないといけないでしょう。でももしも粗利の薄いものを流すだけのよう販売会社だったら3300万元程度じゃ話にならんでしょう。

 

 さて、この接待文化、当然中国にも接待文化はあります。商売になるならないは別としてとにかく一緒にご飯に行きましょうという流れになるのはよくありますが、商売が絡んでいればより一層そのような流れになりやすくなります。二つ目の話の会社では中国人社員も接待をするのですが、会社はそれを負担してくれないとのこと。日本の企業文化に慣れ親しんでいると結構厳しい話だなあと思います。そもそも自腹で接待することを日本の会社はよしとしないですよね。自分が以前所得していた銀行ではそういう文化でした。お客さんとの間でせいぜい共通の趣味であったプロレスのビデオを貸し借りしていたくらいです。さて、それでも中国人社員はなぜ自腹を切って接待をするのか。接待することによって商売が取れ、その売り上げから上がってくる歩合が自らの収入に跳ね返るからだって。なので、ここが勝負どころと思うと一気呵成に接待するそうです。なるほど、これはこれでわかりやすい。

 

 日本企業はお客さんとの癒着を恐れ会社に稟議の上がらない、従業員が自腹で行う私的な接待を許さない。一方中国企業では接待は自腹を切らないといけないが、その結果として挙がってくる歩合を期待する。日中の考え方の違いですな。

中国における外資化粧品ブランドランキング

 前回は外資スポーツブランドのランキングを紹介しましたが、今回は外資化粧品ブランドのランキングを紹介します。左が好きなブランド、右が嫌いなブランドのランキングです。

 

 

 好きなブランドのランキングですが、1位ロレアル(27.0%)、2位エスティローダー(24.3%)、3位ランカム(23.4%)となっています。日系ブランドを見てみますと5位資生堂(17.4%)、10位SKⅡ(9.3%)となっています。

 

 スポーツブランドの時と同じく、好きなブランドで上位にランキングされていてもアンチがいるので、同じブランドが嫌いなブランドでもランキングに入ってきます。ロレアルは5位(10.8%)、エスティローダーがランク入りしておらず、ランカムが7位(9.6%)となっており、スポーツブランドほど人気ブランドのアンチ度が高くはありません。

 

 嫌いなブランドランキングでの日系の状況ですが、なんと資生堂が1位(14.9%)、SKⅡが2位(13.3%)、KENZOが8位(9.5%)となんとも複雑な気分になるランキングです。中国人の日本での化粧品の爆買いってこの辺のブランドでは?なぜこんな結果になるのか、検証できるものならしてみたいものですわ。