2019-06-19

中国人の海外不動産購入はどうやって金を動かすのか

 この間ツイッターで、「海外不動産を購入する中国人のネックはどうやって金を海外に持ち出すか。不動産売買を仲介している日本の業者に聞いてもそのあたりはあまり把握していない様子。あえて突っ込まないということなのだろうか。」と書き込んだらちょこちょこ反応がありました。

・そこで仮想通貨ですね。

・あとは銀楼システムですね 深い事は言えないけどw

(⇒銀楼システムが何かがわからんです)

・日本法人設立&出資、又は人海戦術で日本円への両替(年5万ドル/人まで)&送金で資金を手当てするんでしょうね。しかし不動産購入目的の送金はそもそも不可ですけど。

・紙袋に雑に入れて持っていくと案外バレないらしいと聞きましたw

・確かに謎ですね〜

・中国から国外送金は非常にネック。中国人だと年間換金上限は5万ドル。外国人は人民元収入証明が必須で、送金も1日の上限額のため複数回に分散。抜け道として、仮想通貨が中国では規制が入り、カジノでマネロンする人も。マカオがラスベガスを超えた理由はマネロン対策が緩かったからの噂もある。

・金だと持ち込み量に規制がありますものね。

・需要吗 我有朋友做资产转移 手续费不高

・専門業者いっぱいあると思うけど。合法かどうかは別として。

 大きく分けると、ちまちま持っていく、日本法人を設立する、または地下銀行を使うというのが大方の答えのようです。仮想通貨は私もアドバイスしたことがあるのですが、タイミング的にアドバイスしてから1か月後くらいで中国での仮想通貨取引は大きく制限されてしまいました。結局は最初の3つの方法に集約されるのではないかと思います。この問題に関心のある中国人は少なくないはずで、中国のネットサーフィンでどんな方法が紹介されているか、ちょっと調べてみました。

  • ありんこ式引っ越し

 個人の外貨購入枠年間5万ドルを活用して他人の名義も借りて何口にも分けて送金。当然受け皿となる口座が必要で、しかも同じ名義で短期間に何度も海外送金があると不審に思われるので、受け皿となる口座の名義もある程度分散させる方が良いとのこと。めんどくさいです。

  • 地下銀行

 これもよく聞くやり方です。手元資金が潤沢な地下銀行だと中国側で資金を受け取ったその日のうちに送金してくれるようなところもあるようです。手数料は0.8-1.5%が相場のようです。両替屋あたりがやってそう。

  • 内存外貸

 直訳すると国内で預金して国外で貸し出すという意味です。中国人が中国国内で預金を預け入れ、それを担保に同じ銀行の香港支店で借り入れを行い、その資金で不動産を購入するという方法です。ふむふむ。

  • 海外法人への出資

 海外法人を設立して出資する方法ですが、この時に海外送金する資金に不動産購入資金も混ぜ込んでしまう方法です。会社宛に送金したとはいえ、いったん海外に出てしまうとなんとでもなるということでしょう。

  • 虚偽の貿易契約

 文字の通りです。虚偽の貿易契約に基づいて資金を海外に払い出してしまう方法です。送金のエビデンスとなる貿易契約が虚偽なので、この方法にはリスクが伴うといえます。

  • 友人との間での両替

 人民元を必要とする海外に住む友人と交換しちゃう方法です。

  • 二重身分の活用

 中国人IDと香港人IDの両方を持つ人がいます。中国人名義で不動産を購入するものの、資金は香港人の身分で支払いを行うというもの。

  • 保険

 海外で保険を購入し、保険会社にその保険を担保に借入を行うという方法があります。一件よさげですが、最初に保険を購入するにあたっての資金の払い出しの問題を左記に解決する必要があります。

  • 現金対倒

 聞きなれない用語ですが、中国人が香港で銀行口座を開設し、その中国人が両替商が中国国内に持つ口座に送金し、それを確認したうえで両替商が中国人の香港口座に入金するという方法です。まあ地下銀行みたいなものですな。香港の口座からだと中国のようにうるさいことは言われません、

 他にもいくつかありましたが、ちょっと実現性に乏しい感じがしたので割愛します。しかしまあ、どれもこれもきわどいというか、グレーというか、ブラックそのものというか、めんどくさいことこの上ないですね。ほかにもっといい方法があるんでしょうかねえ。

関連記事