2020-02-10

ようやく春節明けの出勤がスタート

 日本では連日のようにコロナ肺炎に関する報道がされています。日本の視聴者相手の番組作りなので、あくまで日本目線で番組が作られており、その意味では内容的には違和感はあまり感じません。ところが、中国に滞在する人からすると駐在員目線での作りになっていないので、あの内容で中国駐在者や出張者をどのように処遇すべきかを決められるのは納得いかない人もいるかもしれません。駐在員に関して私のほうで一部のお客様に確認した状況は次の通りです。

(1)来週上海に戻る便を一応予約しているが、戻るかどうかいまのところ流動的。

(2)日本から戻ってきて以降14日間は自宅待機→在宅勤務。

(3)工場が稼働するのはまだ数日後なので一般社員はまだ出勤していない。ただし、幹部の駐在員は出勤して今後の対応について検討。なお、出張者も現地入りしている。

というように、各社の状況はバラバラです。(3)以外は幹部駐在員不在の状況、ただし、(2)はしばらくすれば幹部駐在員も通常出勤(になりそう)、(1)もおそらく来週上海に来られるのだと思います。 (3)の会社は日本本社社長とも話したのですが、駐在員だけが逃げ出したと思われると会社の士気に影響するかもしれないと心配していたようでしたので、駐在員を日本に残しておくという選択肢はなかったのかもしれません。

 あくまで少ないサンプル数の中での話ではありますが、来週から再来週あたりには駐在員が出そろうものと思われます。ただし、多くの企業中国出張を取りやめたり、中国から戻ってきた人に対して14日間の自宅待機を命じている(命じていない会社もある)くらいなので、駐在員を現地にしばらくの間戻さない会社もあるかもしれません。そこで心配になるのが、

 ①いままで会社に張り付いていた駐在員がいなくなって、果たした今まで通り現地社員がまじめにやってくれるのかという心配。もう一つは、

 ②会社によっては在宅勤務を促しているところもあるのですが、慣れない在宅勤務でどこまでパフォーマンスが挙げられるのか、さぼってしまうのではないかという心配。

 ①についてはまずは社員が今どこにいて、どんな状況にあり、片づけなければならない仕事は何があるか、取引先の状況はどうなっているのか、についてまず確認。これらを確認してから自社の今後の業績にどれだけの影響が生じるか見極めていく作業が必要になってくるでしょう。小ぶりな会社だと簡単な作業かもしれませんが、何分いろんな情報が錯綜している状況なので、ちゃんと整理してく必要があります。朝からとあるお客様に対してこの作業をしたところです。

 ②の在宅勤務ですが、これを管理するのは結構難しいかもしれません。聞いている限りではやはりさぼってしまう人が多いようです。そしてそれを指摘すると「家のネット回線は会社ほどよくない」といった自分が悪いわけじゃないという言い訳が返ってくるのが多いようです。このあたり、やるべきことを明確にして、期限を切って、という当たり前のことをより一層徹底する必要があるでしょう。ただし、全体的に動きが静まっているので、業務量もそれほど多くないかもしれず、パフォーマンスが下がったからと言ってあまり影響はないかもしれません。

 しかしまあ、いろんな人がいつごろ収束しそうだという予測をしたりしていますが、こればっかりは何とも言えません。それこそテレビでしつこいくらい紹介しているように、マスクして(マスクは意味がないというコメントをする人も多いですが)、手洗い励行して、予防に努めましょうというのをを徹底するというのがまず一つ。そして、いつの日か収束するのは間違いないはずなので、今現在のこの騒動に対応しつつも(これはこれで大変ですが)、一方で中長期目線で会社をどうしていくべきかということを考える時間を作ってみてもいいのではないでしょうか。

最後に。これだけコロナ肺炎が騒がれていますので、今は風邪をひくだけで「ひょっとして」という心配をしたり、「あの人やばいんじゃないの」という目で見られかねません。そのため、いつも以上に体調管理をしておく必要がありますね。

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