2008-03-11

家庭内暴力の駆け込み寺

  サン西省で初めての家庭内暴力の駆け込み寺が設けられた。その名も「紅雨傘婦女之家」(赤傘婦女の家)という。

  近年来、サン西省の各級婦人連合が受理する家庭内暴力の訴えが増加基調にあり、暴力の程度もひどくなってきている。2007年には婦人連合が受理した家庭内暴力の訴えだけで195件あり、これは前年比36件増加している。そして、家庭内暴力により4名の婦女が死亡しており、障害が残ってしまった婦女が5名いる。ある婦女は長期にわたって家庭内暴力を受け、目には目を、歯には歯を、すなわち暴力に対して暴力で対抗し、犯罪を起こすに至った例もある。サン西省女子監獄の統計資料が示すところによると,同監獄では2005年以来、暴力に対して暴力で対抗した女性服役者が毎年20~30%の割合で増加しているとのことである。そして、2007年には婚姻家庭の問題により引き起こされた暴力犯罪の女性服役者が171人に達し、そのうち暴力により夫を殺害した案件が95%以上にも達しているとのことである。まるで映画のようだ。以前アメリカ映画で「愛がこわれるとき」というのを見たことがある。ジュリア・ロバーツが主演した映画だ。この映画の結末はジュリア・ロバーツが扮する妻が夫を射殺してしまうというものであった。この駆け込み寺の話を聞いてこの映画のことを思い出した。どこの国でも昔は見られなかった家庭内暴力が時代の流れとともに増加しているような気がするし、実際に昔と比べて話題になる頻度が増えてきているように思う。先進国の仲間入りをしつつある中国も同じような動きをたどっていくのだろうか。

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