2008-07-07

ローン残高が物件評価を逆転するケースがあらわれた!!!

  上海地区での話だが、不動産購入ローン残高が不動産価格を上回るケースが出てきているという。最近の不動産市況もちょっと怪しい感じもするが、いちおうは急速なペースで値上がりしてきたのにどうしてこんな現象がメディアに取り上げられるほどになっているのだろうか。

  事態はこうだ。3年前に価格100万元の物件に対して、評価会社が250万元の評価を出し、これを元に銀行から175万元のローンを借りたものの、現在価値は135万元しかなく、一方でローン残高は145万元残っているというものだ。最近は返済を滞納する人が増えているようで、しかも上のケースにあるようにローン残高が物件評価を上回っているケースも少なくないようだ。2003-2005年あたりは中古不動産の評価業務というのは乱れた状況にあり、一部の人がより多くの銀行借入を得るために上のケースのように評価会社、不動産仲介会社とグルになって不当に高い評価を出していたケースがあったようだ。

  上海市銀監局が発表した第一四半期の状況によると個人住宅ローンの不良債権率がかなり上昇してきている。不動産価格に後ろ向きの動きが発生すればたちまちさらに上昇してしまいかねない。これに対して、銀行は繰上げ返済や追加担保要求を行っているところもあるようだ。そして、いい加減な評価を行った評価会社の責任を追及しようという動きもある。銀行の債権保全として繰上返済や追加担保要求はわからなくもないのだが、そもそもいい加減な評価を特段疑いもせずに受け入れておきながら評価会社の責任を追及しようというのもどうだかなあ。本当にちゃんと審査してるのかなあと思ったりしてしまう銀行の審査の甘さはこれも参考)。

  とにかく、しばらくの間は個人住宅ローンの不良債権の動きは注視する必要があるだろう。

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