8割以上の従業員が3割以上の賃上げを希望
人件費コストがかなり上がってきている中国。それでも従業員としてはより高い給料が欲しいもの。経営者としては安い給料でしこたま働いてほしいと思う人もいれば、成果・努力に見合った給料をちゃんと支給したいという人もいます。さて、そんな会社と従業員の関係、お互いはどのように考えているでしょうか。北京でランダムに行われた調査の結果を紹介します。
1.従業員
90%が現在の給料に不満。
10%が賃上げを要求。
80%が賃上げしてほしいけどもいい出せない。
62%が3から5割上げてほしいと思っている
21%が5割以上上げてほしいと思っている。
3割以上上てほしいと思っているのが83%ということになりますが、厚かましいにもほどがありますな。私もサラリーマン時代はもっともらいたいとか、もっともらってもいいはずと思ったりしていましたが、今思い返すと単に欲望にきりがないだけで、働きに見合う、いや、分相応以上のサラリーをもらっていたと思います。サラリーマンのままでいればいつまでも欲望にきりがなくもっともらいたいと思っていたかもしれないですね。さすがに3割アップとか5割アップまでは想像すらしたことはなかったですが。しかし、3割とか5割も上げてほしい人って、ちゃんとそれだけのパフォーマンスを出しているのかね?
2.経営者
11%が賃上げ計画なし
83%が賃上げ計画あり
82%が賃上げは業績に基づく
そして、従業員が賃上げを要求した場合の経営者の反応というのが、
58%が統一的に段取り。⇒まあ、一人だけ上げるわけにはいかないので、上げるにしても全体を見てということでしょう。
22%が状況を考慮する。⇒なんとも温情的な。
13%が不可能。
3.転職
さて、思い通りの給与を得られない従業員は、より高額な給与を求めて転職する人も出てきます。
13.7%が新勤務先の入社手続き中または現勤務先の離職手続き中
39.3%が履歴書を更新。
37%が転職の意向を示す。
中国の羨ましいのは(中国に限らないと思うが)、日本と比べて転職するという行為が割と当たり前なこと。日本でも以前と比べて転職する人が増えてきましたが、やっぱりまだずっと同じ会社で勤め上げるという人が多いでしょう。、退職金制度なんかも長年勤めている人が優遇される建付けになっているので、経済面を考えた場合、給料がそんなに上がらない転職は障害所得で見るとマイナスになることは十分あり得ますよね。
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