2008-11-03

商業賄賂

2008年10月27日午後に、国家工商総局外商投資企業登録局の劉偉副局長が拘留された。また、2008年9月26日には商務部外資司鄧湛元副局長が拘留され、10月23日には商務部条約法律司行政法律処処長杜宝忠が逮捕された。いずれもその原因は汚職(賄賂)だ。中国の商業賄賂はいろいろといわれているがなかなかなくならない。

現在流れている商業賄賂に関するスキャンダルとして次のものがある。
(1)エイボン等の直販企業の中国における経営
10月20日にアメリカのエイボン社は中国現地法人が商業賄賂の疑いをもたれていることに対して監査委員会を設置し、アメリカの《反海外賄賂法》に基づいてエイボン(中国)有限公司の内部調査を行っていることを発表した。なお、エイボン社は現在でも認可取得が難しい外資による直販企業の第1号である。

(2)外資立法
2003年に公布された《外国投資者の国内企業合併・買収算的低》及び2006年の《外国投資者の国内企業の合併・買収規定》について、ある企業に有利に働くようにその内容を反映させたという話がある。しかしながら、特に2006年の規定について言えば6つの部及び委員会の連名で公布されたものであり、一つや二つの企業のために内容を変えるようなことはないだろうとも言われている。

(3)不動産の低廉価格での購入
元商務部条法司外資法律処に勤務していた郭という人物が国家公務員としてあまりにも分不相応な住宅を購入したことに対して疑いがもたれている。本人は「妻の金で買った」と言っているそうだ。

外資立法についてはともかく、許認可関係に融通を利かせてもらう、あるいは不動産を安く購入させるというのは私自身も耳にしたことはある。不動産に関して言えば確かに公務員が分不相応な住宅に住んでいるケースはあるだろうが、なぜそんなところに住むことができているのかは確かに疑わしい。また、許認可関係に融通をきかせてもらうのは、純粋なアミーゴベースならともかく、今回のように取り上げられているのは金銭が介在しているからだろう。中国では人脈がポイントだというのはよく聞く話だ。もちろん人脈は大事である。しかし履き違えてならないのは人脈と賄賂が結びついているケースだ。中国ではいちおう汚職や賄賂の取締りを強化しているがなかなかなくならない。もちろん、どこの国でもある話なので完全になくすことは無理だろう。ただ、中国の場合はあまりにも日常化しているような感じがするので、せめて他の先進諸国レベルにまでになってほしいと思うが、いつの日になるだろうか。

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