2008-11-06

金融危機の中国への影響

  広東省で玩具企業の倒産が相次いでいるというニュースがあったが、広東省で失業者が大量に発生している。広州駅には大きなかばんを持った人々でいっぱいで、その多くは広東省に出稼ぎにやってきた農民工だ。一般的に出稼ぎ労働者は春節前に田舎に帰るのだが、今年は状況が違うようだ。なぜならば、多くの工場が生産を停止してしまい、何もすることができなくなり帰らざるを得なくなった人が増えているからだ。珠江デルタや沿岸部にある輸出加工型企業で倒産する企業が相当数にのぼっており、そこまでいかなくとも生産規模を縮小している企業も多い。出稼ぎ労働者はこの波に飲まれてしまっているということだ。  
 
  香港工業総会の陳鎮仁会長によると、珠江デルタにある7万社の香港系企業のうち、年末には4分の1の企業が倒産し、一社が倒産することにより500人が失業すると考えるとなんと87.5万人が失業してしまうことになるとしている。もちろんこの多くは中国内陸部からやってきた出稼ぎ労働者だ。

  昨日法律事務所の律師(弁護士)と話していたのだが、最近請け負っている訴訟案件は倒産がらみが増えているそうだ。また、注文が30-40%も激減している会社も出てきており、金融危機の影響をひしひしと感じるとのことだった。銀行の貸出抑制が政策的に緩和さえるという報道も出ていたが、それはあくまで政策に過ぎず、実際に貸し出しを行う銀行のスタンスはこの経済状況の中どれほど前向きになってくれるかは別の問題だ。

  金融危機の中国への影響はこれからもじわりじわりと出てくるだろう。これからどんな対策を打っていくのだろうか。そしてその政策は世界へ向けてできることなのだろうか。

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