2018-08-02

中国でスターバックスがデリバリーサービスを開始へ

 いまや中国のいたる所にあるスターバックス。どこのスターバックスも超満員という状況はなくなり、はずれにあるお店だと結構すいている印象があります。なにせ2017年末時点で約3000店舗ありますから。

 ところが、中国事業がちょっと頭打ちになってきているという報道があります。スターバックスが先ごろ発表した2018年第3四半期(2018年7月1日まで)の財務報告によりますと、アジア太平洋地域の売上高は46%増、粗利益は5%増と売上の伸びに対して粗利の伸びが鈍くなっており、また営業利益ではなんと7.6ポイントも落ちています。

 7.6ポイントって結構な下がり幅です。営業利益率が下がるのはここ9年間で初めての動きです。中国だけで見ても既存店売上高は2%下がり、前年の7%増と比べると明らかに下落していることがわかります。それでも中国は最重点市場として、2022年には新たに100都市(累計で230都市)に進出して6000店舗まで出店することを目指しています。年間平均600店舗の出店です。そしてスターバックスを追い上げているのが中国ブランドのLuckinCoffee(瑞幸珈琲)、今年5月時点で設立後半年しかたっていないのにすでに500店舗を超え、10億元といわれう資金を元手にかなり積極的に展開を図っています。いまではコーヒーチェーン店舗数ではスターバックスの次の位置にいます。また、スターバックスがテナントとの契約で排他的条項が盛り込まれており、独占的地位を形成しようとしているという理由で、訴訟を提起したとのこと。話題作りの一環かもしれませんが、目立つ行動ではあります。

 そんな中、スターバックスはアリババとタッグを組みデリバリーサービスを正式にスタートすることを発表。アリババのグループ会社である饿了么で秋ごろから北京と上海でサービス提供を開始するとのこと。代理購入という形であるにはあるのですが、スターバックスという会社自体が認知したうえでのデリバリーが始動するということです。

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