2010-04-11

中西部地区への産業移転

  《中西部地区産業移転引き受けを支持する意見》というものが制定されようとしている。東部沿岸地域の産業の中西部への移転を加速し、中西部地区の発展を促すことを狙いとしている。その具体的な内容や公布時期は未定ながら、財政税収、土地利用、関連施設建設等の方面に有効な措置が採られる方向のようだ。2月の国務院常務会議において、「電子情報、軽工業、紡織等の産業の中西部地区への移転加速」が既に取り上げられている。中西部地区の開発はここ10年来ずっと言われており、いつになることやらと思い続けているうちに一部の都市は相応の成長を遂げてきた。加工貿易の中西部地区への誘導策もそうだし、春節前後に沿岸部における労働者不足がかなり話題になったが、中西部が発展することで、沿岸部までわざわざ出稼ぎに来る必要がなくなってきたことも一因だろう。

  1998年~2008年における西部地区の全社会固定資産投資は5.8倍増加、年間平均成長率は23.8%に達している。また、2000年~2008年までの西部地区の国内総生産は2.79倍増加し、年間平均15.97%の成長を遂げている。数値だけ見ると結構な成長率を示している。イメージ的に中西部地区はインフラが整っていない、物流が不便という印象を持ってしまいがちだが、これだけの成長率を示していること、政策的に中西部への誘導を図る動きがよりいっそう目立ってきていること等から、今後は今まで以上に中西部地区に対する見方を変えていく必要があるといえるだろう。

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