2019-07-31

日本からやって来た中国視察団が目にしたもの

 あれやこれやとありましてプラス気軽に投稿できるツイッター(@gomeiken)のほうに力が入ってしまいまして、ほぼ1か月ぶりの書き込みとなってしまいました。さて、本日は縁あってとある企業の中国視察にお供させていただくことになったのですが、そこで見た光景についてご紹介させていただこうと思います。全部を紹介しても何ですので、行程の一部のみ取り上げて紹介します。

1.アリババ

 阿里巴巴访客中心という、アリババという会社を紹介する展示館のようなところに行ってきました。

中に入るとアリババの今までの沿革が時系列に並んでいる画面があります。

 さらに奥に行けば社員が働いている様子も見れるのでしょうが、そこはセキュリティの関係もあり入れずじまいでした。

2.盒馬鮮生

 アリババがオープンしたスーパーです。半径3キロ以内は一日一回まで配送費が無料で、しかも30分以内で配当してくれるのがウリです。店舗にもよるのですが、アプリでの注文による売上は全体の約7割、逆に言えば店舗での売り上げは3割くらいとのこと。確かに、こんなにすぐ配達してくれるのであればわざわざ買いに行く必要ないですよね。たまたま通り道にあれば店舗で買ってみようと思うくらいか。そういう私はこの店舗視察でプチトマトを買ったのでありました。写真はたまたまあったスタバの受取ボックスです。


4.浦東マンション群

 これは視察場所ではないのですが、夕食を取ったレストランのそばにあったマンションの写真です。とても豪華なマンションなのですが、明かりを見る限り住んでいる人はまばら。。。なんだかなあ。明かりの少ない一等地の豪華マンション、これポイントかと。

5.京東の物流センター

 ここもセキュリティーがうるさく、中での写真撮影は一切禁止。そのため外から撮った写真しかありません。

 中での様子ですが、人があまりいなかったです。基本的には機械化がすすめられているのですが、まだそれほど荷物は多くなかったかなあ。日本でとあるネット販売企業の倉庫を見たことがありましたが、その時は荷物もたくさんあって、人手も結構動いていたので、そういう意味では何とも言えんです。

6.無人コンビニ

 つい先日週刊ダイヤモンドに中国の無人コンビニはビジネスとしては死んでしまっているというのを書いてしまったばかりでありながら無人コンビニを視察。実は上海で無人コンビニに入るのは初めてなのです。それくらい見かけないんですよねえ。日中はなんだかんだで人はいるみたいですが、夜間は完全無人だそうです。

 店舗の入り口に改札のようなものがあり、携帯のQRコードまたは顔認証で店舗に入り、店内で商品を取った後は改札を「そのまま」出ていきます。出てから7秒くらいだったでしょうか、自動的にWechat payから引き落とされました。残高ない人の場合どうなるのでしょうかねえ。日本からやって来た方々はこの店舗でWechat payを使用することができず、まさに「中国人(及び中国に在住する外国人)だけが便利になる世の中」の洗礼を受けたといえるでしょう。私は試しにクッキーを購入しましたが、初めての体験としてなかなか面白かったです。

7.ビンゴ広場

 会社の近くにあるショッピングモールです。この1階にテナントとしてシティショップというスーパーが入っているのですが、視察団の引きが強かったのがボックスカラオケです。個人的には待ち合わせの時間調整など、時間つぶしにはなかなかつ使えるなあと思っています。


 これについては過去にブログ(ミニカラオケに行ってきました!)で書いたことがあるので、そちらもご参考ください。

8.ちびっ子教室

 このビンゴ広場というショッピングモール、ちびっ子教室が多いのです。ちびっ子英会話であったり、ちびっ子美術教室であったり、バレエ教室であったり。この時は自由行動タイムで、案内に専念したため写真を撮ってないのですが、印象に残ったのが「児童健康調理・小児推拿」というところで、成人もOKなのですが、メインはちびっこ向けにマッサージをしたりお灸をすえたり(叱るのではないです)するのです。初めて見ましたわ。

8.市場

 庶民の生活を見るということであれば市場は外せないでしょう。視察団の皆さんは市場でどれくらいキャッシュレス決済が行われているかに関心があったように思うのですが、休日の朝、買い物客の年齢層が高く、スーパーで見かけるのよりキャッシュレス決済比率はずっと低かったです。中国でもお年寄りは使いこなせていない人が多いのでしょうね。

 今まで視察に関しては勉強会の講師として呼ばれたり、半日だけお付き合いしたりということはあったのですが、今回は2日半べったりということで、視察に来られる方々が何に関心を持っているのかを見させてもらいました。勉強会の要素はバスの中でお願いしますというお話でしたので、バスのは中ではひたすら話しました。頑張りました!

 最近の日本からの中国視察団はとやかく言われてきていますが、今回に関してはビジネスミーティングのようなものもしっかり入っていたので、その辺の視察団と比べると目的意識も高かったのは間違いないでしょう。同じような機会があればまたお手伝いしたいと思いつつ、今回の視察団をアレンジした旅行社から添乗員として来られた方にさりげなく売り込み。ちょうど視察の引き合いがきていたみたいで、こちらからもアイデア出し。視察を通じて視察団の方々はもちろん、受け入れ先の方とも知り合うことができたのはありがたい限りです。また同じような視察団と一緒に視察できるといいな!

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