呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国を中心としたビジネスの最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社 TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

春節そうそうトイレが!!!

 中国は今春節、ビジネスチックなネタも枯渇しており、今日はタダの生活ネタを書きます。

 

 実は春節早々実は春節そうそうトイレが詰まってしまいました。よりによってこんなときに。しかもこないだ詰まってからまだ1か月もたっていない。こないだは便器に空気を一回打ち込んでつまりを解消させただけで、行ってみればその場しのぎの処理だったといえます。今回もおんなじ調子でその場しのぎの処理をするとまた一か月もしないうちに同じことが起こるだろうと思い、サービスマッチングアプリでトイレ詰まりの業者を予約しました。料金は2段階あり、ひとつは普通に詰まりを処理するもので258元、もうひとつが便器をいったんどけて、管を徹底的に通すというもので、これが358元。前者の処理だと結局その場しのぎの処理に過ぎないと思いましたし、わずか100元の差で便器を外して管を直接処理するほうが絶対にいいですよね!ということで、358元を選択。2月6日に業者はやってきました。日本の間隔でいうと正月の2日にやってきたような感じです。この時期にやってきてくれるというのは本当にありがたい。ひょっとすると春節明けまで業者は誰一人としてやってこないのではないかと思っていたので。

 

 さて、詰まり解消処理を開始。便器から管を通して処理をして、とりあえず今日の業務は終了と告げられてしまった。こっちが予約したのは便器を外して管を直接処理するもの、話が違う。それを伝えると、便器を外した処理をするとカネもかかるし、しばらく(24時間)使えなくなってしまうので、あなたにとってもよくないと言ってきやがる。カネもかかるといわれても、そもそも前払いで358元をすでに支払っているし、しばらく使えないのは確かに嫌なのだが、こういう時に徹底的に処理しとかないと、あとからまた同じもんだが起こるのが嫌なので、「どうしても便器を外したくないんだったらもう帰っていいけど、お金はどうするの?こっちはもう払ってるし」というと、「サービスに不満があったと伝わると処分されてしまうかもしれない」とぶつぶつ言いながらしぶしぶ作業を再開。しぶしぶ再開すんなよ!そもそも最初からこっちはそのつもりで依頼してるのだから。結局処理してくれたので良かったのですが。その後24時間使ってはいけないという言いつけはまじめに守りました。

 

 このやり取りで思ったのが、一般家庭でもその場しのぎの処理で満足してしまっている人が多いのではないかと。業者もそれに甘えてその場しのぎの処理しかせず、またしばらくして詰まってはまた応急処置をするという繰り返し。徹底的にやってしまえばさすがにすぐ詰まることはないだろうに。なんか、問題を先送りしようとするんですよね。徹底的にやったほうが後からの心配もないのがわからないのかなあ。それとも徹底的にやろうが、その場しのぎでやろうが、いずれにしてもすぐに詰まってしまうものなのか?この話を知人にしたところ、同じようにつまり処理の業者を呼んだところ、引っ越してきたのは2年前なので、それ以上前の以前の住人にものと思われる靴下が管から出てきたとのこと。そりゃ詰まるわ。今回も含めてトイレには結構泣かされてますわ。

 

 以上、トイレが詰まったことにまつわるつまらん話でした。

2019春節快楽!

 中国では元旦ではなく旧暦で正月のお祝いをしますが、この時期を春節といいます。日本でもこの時期は中国人観光客が大勢やってくるので、多くの方におなじみではないかと思います。

 

 毎年この春節の時期は中国にいてもぼーっとするしかないので、毎年のように日本に行っては仕事をしていたのですが、今年はスケジュールの都合もあり上海で過ごすことにしました。中国で春節を迎えるのは2011年以来実に8年ぶりになります。2011年の春節は中国のどこで何をしていたかを手繰っていくとチベットに行っていたようです。多分もう一生行くことはないかなあ。春節は旅行に出ることが多かったので、上海で過ごした春節となるともういつかはっきりしません。覚えているのは浦東に住んでいた時のことですが、バイクに乗って家に帰っているときに道の両サイドから激しく爆竹が鳴ったことです。爆弾をよけて走り抜ける仮面ライダーのような気分になったことを覚えています。春節本番は2月5日からになりますが、近年上海市街では爆竹が禁止されており、ほとんど見られなくなったという人がいます。おそらくそうなのだろうと思うのですが、今年ようやく自分で確認することができます。時代の流れなのでしょうが、それにしても風情がなくなりましたなあ。

 

 「人生はチャレンジだ、 チャンスは掴め」by ジャンボ鶴田

 

 元旦に引き続きになりますが、今年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

日本・中国・欧米の企業のお金の使い方

 春節が近づいていることもあり忘年会兼新年会のようなお食事会が催されるシーズンなのですが、お呼ばれされてきました。お客さんとして参加している人はほとんど初対面の方ばかりだったのですが、とある日系企業の中国人マネージャーと話す機会がありました。良くある話なのですが、日系企業のダメダメ具合を特にマーケティング面においてかなり批判的に話してくれたのですが、その中で面白いたとえ話がありました。100万という金を持たされた企業がどのように行動するのか。

 

日本企業:毎月少しづつ使い、1年間で使い切る。多くのケースにおいてムダ金となる。

欧米企業:3か月で使い切り、芽が出なければ他のことをやる。

中国企業:100万を元手に300万とか400万を調達し、それを一気に使い切る。失敗すると大変だが、成功すると見返りは大きい。

 

 なるほど。確かに中国の新興企業はこのパターンが多いです。とにかく資金調達して、そのお金で以ってプロモーションしまくり、顧客獲得を目指していく。事業ライフサイクル(導入期・成長期・成熟期・衰退期)でいうところの導入期に行うべき動きそのままやっていると言えます。日本企業の場合、大企業でもやってる企業は中小企業っぽいとのこと。まあ、これあくまで中国での話ですが、他国でもあんまり変わらないような気がします。

 

 あと言ってたのが、日系企業でありながら日系企業や日本企業との取引は全然うまみがなく、中国企業との取引のほうが全然儲かるしやりがいがあるとのこと。日系企業の持つ技術・サービスに対して、そもそも中国企業のほうが金払いが良く、日系企業はさして高くない見積もりからさらに下げさせようとする、だったら最初から中国企業を相手にしたほうがずっと効率的だと。「日系企業はお金持ってないから」とも言ってました。聞いてて耳が痛い話も多かったですが、巷で言われていることをあらためて現場レベルで聞かされて、改めて認識させられた次第です。日系企業からするとアウェイである中国という市場での見られ方ですが、このように思われても致し方ない場面は確かにあるように思います。もちろんそうではない、ものすごく頑張っている企業もいるので、全てがこうというわけではないですが、一般的な見方としてこのようにみられているというのもまた事実。景気が落ち込み気味と言われている中国ですが、それでも巨大市場であることは間違いありません。日本国内も縮小していくことは目に見えているので、中国も含めた海外でいかにうまくやっていくか、これをどこまで本気でやれるか、そういったことをサポートしていきたいです。

2018年中国アウトレットのトップ20

 ランキング好きの皆さーん!2018年の中国アウトレットの売上高トップ20が出ましたよー!まずは表をご覧ください!

 

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 トップは上海青浦百聯、この4年間ずっとトップです。そして第二位が京津仏羅倫薩小鎮で、ここは40億元越えを果たしました。三位も順位変わらずで北京首創奥特莱斯で、30億元にやや届かず。4位は北京燕莎奥莱で三位との差はわずか0.07億元。

 

 このほか上位にランク入りしているのは北京八達岭奥莱、北京斯普瑞斯奥莱等で、北京八達岭奥莱は20億元越えを果たしています。

 

 2017年のランキングとの違いですが、トップ20に入るための売上高が10億元だったのが11億元に上がっています。そしてなぜか30億元台が2018年は1施設もなく、20億元越えは2016年には6施設だったのが、2017年には10施設になり、2018年には13施設に増えています。20億元を目前にしたところも3施設ほどあるので、来年もさらに増えていくことでしょう。最近やたらと中国の景気後退というメディア報道が気になりますが、ここは頑張ってもらいたいところ。

 

 グループで見ますと、2018年のトップ20に杉杉が4施設(寧波杉井6位、天美杉杉13位、哈爾濱杉杉14位、鄭州杉杉15位)。そして百聯が3施設(上海青浦百聯1位、武漢百聯6位、無錫百聯16位)、砂之船が3施設(重慶砂之船8位、南京砂之船17位、西安砂之船20位)、首創鉅大が2施設(北京首創奥莱3位、万寧首創奥莱13位)、RDM Asiaが2施設(京津と上海の仏羅倫薩小鎮がそれぞれ2位と9位)

 

 トップ20入りした新銘柄としては2017年に開業した天美杉杉奥特莱斯と西安砂之船奥莱があります。勢いあるね!

 

 ということで、アウトレットも年々調子がいいみたいで、ショッピングモールと同じく新しいのがポコポコできています。

 

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 これらは2万㎡以上の施設だけです。ショッピングモールもそうですが、ほんとこういう箱モノが好きですなあ。中国の景気に関するネガティブ情報が多くなってきたこのご時世で、この勢いはいつまで続くでしょうか。

無人化は人を不愉快にさせるシステムのソリューション

 中国のキャッシュレスが話題になって久しくなります。キャッシュレスをはじめとして、人をできるだけ介さないような形態がみられるようになってきており、シェアサイクルしかり、無人コンビニしかり、店舗での注文をiPadやスマートホンで済ませるようにしたり、決済までさせたりなんかがそうですね。人の温かみを感じられなくなるという人もいるかもしれませんが、人を介さないほうがストレスを感じなくなるのではないかという考え方もあるのではないかと。

 

 とある会社の中国法人設立のお手伝いをしておりまして、最近中国の銀行も本人確認がやたらとうるさく、代表者本人が来ないと口座開設してくれなくなって来たりしてます。たかだか銀行口座を作るためだけに、銀行窓口で顔を見せるためだけにいちいち海外からくるのはばからしいのですが、かたくなにこれを要求します。そんな中で、パスポートの原本さえあれば本人が来なくてもいいという銀行があり、そこで銀行口座を開設することになったのですが、オペレーションが利用者にとって親切ではないのです。親切だと思ったのは人民元基本口座を開設するときくらいで、なぜ親切と感じたかというと、銀行窓口に行く必要ももちろんあるのですが、アプリで必要資料が明記されていたり、進捗が確認できたりするのです。ということで、人民元基本口座の開設はそれ相応の時間は要しましたが、それほどストレスを感じることもなく進めることができました。問題は人民元資本金口座です。これはストレスばっかりですわ。そもそも必要資料で何が必要かというのを口頭で済ませようとする。その時点でおかしいのだが、必要資料一覧くらいさすがにあるだろうから、ペーパーでくれとお願いしたらめちゃめちゃ印刷の悪いのが出てきて、これ見ればよいとだけ言われました。これを見ればよいという資料も書き方が曖昧なので、後からすったもんだしました。

 

 まあ、なんやかんやで資本金口座が開設できました。そうこうしているうちに資本金が払い込まれましたという電話連絡が来ました。電話が来た時に、入金手続きするときに必要な資料が何かを教えてもらい銀行に行ったところ、「今から必要資料説明しまーす」と言われ、頭の中は一気にクエスチョンマーク。そして伝えられたことは電話連絡で聞いた時の内容と全然違う。電話連絡で聞いてた話と違うと伝えると、「その人は着金したことを連絡するだけなので、そこまでわからない」とのたまわれ、仏様×100倍の穏やかさを持つ私もさすがに怒ってしまいました。どうしてわかってない人から連絡させるのだろうか、その発想がわからん。そもそも口座開設の時に必要な資料一覧、資本金口座に入金した資金を使用するにあたって必要となる資料一覧、こんなの紙一枚用意しておけばいいものを、「イレギュラーな取引があるから」という理由で用意していないとは。イレギュラーを前提にするなよ。やらないための理由づくりとしか思えん。お客さんに寄り添う姿勢が足りないよな。銀行の言うとおりにやろうとすると結局は窓口で説明を受けないと前に進まないということになるので、何回も銀行に行かないといけなくなる。こんなことでそんなに来店誘導したいか?業務の効率化を進めようとする姿勢が全く見られん。自分が銀行にいてこの業務をやっていた時は必要資料一覧はちゃんと作成していました。過剰サービスいう人もいるかもしれないですが、サービスが良いと思ってもらえばそれでいいですし、むしろしょうもない問い合わせをカットする効果のほうがずっと大きいと思います。

 

  ということで感じたのは、中国の無人化というのは技術研究を追求していく中で得られた結果であるには違いないですが、人を介さないような方向(これを無人化というのでしょうが)に持っていくため、人と人がやり取りするとストレスが溜まってしまうだけなので、そうならないように人と人が介さないような方向にもっていくことを一番の目的にしているのではないかと思ってしまいました。システムを使いこなせないのもストレスですが、人と接することによるストレスも結構きつい。そういえば、最近はどうだか知りませんが、昔中国を旅行していた時にやたらとストレスを感じさせられる場面が多く、「人を不愉快にさせるシステム」と呼んでいた時期もあったなあ。中国の無人化は人と人とが触れ合うことによるストレスを回避することを目的にしているのだ。うん、きっとそうに違いない。人を不愉快にさせすシステムの究極のソリューションは無人化なのだ!

 

中国各地の最新版最低賃金

 人力資源社会保障部が10日に全国各地の月間最低賃金標準(2018年12月時点)を発表しました。上海がトップで2420元、そのほか2000元を超えているのが広東、北京、天津、江蘇、浙江の6省市です。上海の最低賃金が2420元ですが、今振り返るとこ15年近く前にこれくらいの金額で人を雇ったことがあるようなないような。長く滞在していると昔のイメージがどこかで残ってしまい、今の水準を聞くたびにそういえば昔はなどと言ってしまいます。これって、おっさんになったということなのでしょうか。気持ちが若いと抵抗しても見かけはやっぱりおっさん!

 

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2019年が始まります

新年あけましておめでとうございます。

2003年から中国コンサルティング業務を行っておりますが、そのころには想像していなかったスピードでの中国経済の発展に伴い、初期のころにいただいた類のご相談もありつつ、新たな分野の相談内容も増えてきております。新しく携わる業務も増えてきているわけですがが、積極的にチャレンジしていきたいと思います。

 

「人生はチャレンジだ、 チャンスは掴め」by ジャンボ鶴田

 

今年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

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中国における無印良品の競合・類似プレーヤー

 日本で中国の消費者事情について話すと必ず出て来る銘柄の一つとして無印良品があります。そして、中国において無印良品が少し不調なのはなぜなのか、これも最近はほぼ必ず聞かれます。いろんな原因があるかと思うのですが、そのうちの一つとして消費者の選択肢が増えた、つまり似たようなお店が増えたというのがあるのではないかとよく言われます。ここではそのよく似たお店について紹介します。

 

1.网易严选 http://you.163.com/

 まずはサイトから。wangyi

 実験的にだと思うのですが、杭州や武漢に実店舗もあります。

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2.名创优品 http://www.miniso.cn/

 ここはもうおなじみでしょう。ユニクロっぽいロゴにダイソーをパクった名前のなんとなく無印っぽい店舗。

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 日本テイストを売りにしており、日本にもお店があります。日本ブランドと勘違いしている人もいるでしょう。

minisoshop

 

3.淘宝心选 https://good.tmall.com/

 いつのまにかタオパオにもこんなサイトが。

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 杭州に実店舗があります。

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4.京东京选 https://mall.jd.com/index-1000003230.html

 JDもいつの間にかこんなことを。

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 これは北京の店舗。店舗数もあんまりないようなので、実験的にやっているのではないかと。

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5.NOME

以上の他にチャイナウォッチャーの間で話題のNOMEというブランドがあります。なぜか二つありまして。

 

(1)诺米设计(广州)有限公司 http://www.nome.com.cn/

 これがサイト。 nome1

 こっちが店舗。右側のポスターに移っているのはスウェーデンのデザイナーとのこと。立ち位置としてはメイソーの三宅さんという日本人と同じような建付けかと思います。

 店舗は広東省を中心に上海にも展開しています。ここの株主は名創優品(メイソー)でして、サブブランドとして立ち上げたブランドといえます。コンセプトは同じですね。日本ブランドに見せかけたメイソー、スウェーデンブランドに見せかけたNOMEです。

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(2)广州诺米品牌管理有限公司 http://www.nome.cn/  www.nome.com 

 こちらがサイト。

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 こちらの店舗は広東省主体ですね。出資者は複数おりますが、香港の投資会社が入ってますが、基本的には中国系かと。

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 この二つ、ロゴが同じように見えるのですが、よーく見ると後者のほうはOの上に曲線が入っており、前者のほうはそれがありません。なのでこの二社、もめているようです。記録を調べてみますと、メイソーとの間で名誉権なるもので争ってい他か争っているかのようで、他にもたくさん訴訟を抱えています。いろんなことを振り切って突き進んでいるのでしょう。これだけそっくりなロゴの二つの会社、これからどうなっていくのでしょうか。無印のことを書いていたつもりがなぜかNOMEで締めることになってしまいました。要は無印はこういったプレイヤーとこれからも戦っていかないといかんということです。

中国の宅配ボックス、果たして儲けは出ているのだろうか

 中国でそんなに普及しないだろうと思っていたものとして宅配ボックスがあります。そもそもネット通販で購入した商品を会社宛に届ける人が多く、会社宛だと誰かしら受け取ることのできる人がいるので、再配達ニーズも多くありません。日本の場合、会社勤めの人がネット通販商品を会社に届けてもらうのは公私混同ということで問題になるケースが多いと聞いてます。また、中国所在の日系企業においても同じく公私混同という考え方の下、ネット通販商品の会社受け取りを問題視するところが多いように聞いてます。しかし、一般的には問題視する会社も多くないので、多くの人が会社受け取りをしていましたが、宅配ボックスの普及とともに自宅付近の宅配ボックスで受け取る人も増えてきたかと思います。

 

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 消費者にとってはとても便利な子の宅配ボックス、気が付くとあっという間に普及してしまいました。ボックスに入れられてしまうと受け取り拒否できないというデメリットがあり、これに対する不満を言う人もいますが、全体的に考えた場合やはり便利です。

 

 さて、この宅配ボックスについて一体だれが運営しているのかと時々聞かれます。もっとも初めに宅配ボックスを作ったのは中国郵政でこれが2010年です。知らんかった。その後ネット販売の成長とともに速递易、中集e栈、云贵といったところが2012-2014年に設立。結構前からあったようですが、知らんかった。今では10数社があり、ボックス自体は25万セット、毎日の処理件数は1100万件に達しています。会社携帯で参入しているということで、気になるのが儲かっているのかという点です。我々消費者からすると、受け取りにあたって費用は発生していないので、宅配ボックス会社は消費者以外のどこかから代金を受け取っているはずです。では、宅配ボックス事業に関する収支についてみてみましょう。

 

 まずはコストから。宅配ボックスのサイズは250×195×50センチで12000元ほど、さらに設置、運営費用を含めると初期投資で4万元程度必要になります。毎年のコストが8,000-10,000元(内ボックスの減価償却コストが4,000-5,000元)、小区(住宅団地)に入るための費用が3,000元、電気代やメンテナンス費用が1,000元程度。宅配ボックス場所使用料の最も高いところでいうと8,000元に達しているところもあるとのこと。これに対して収入は一回の使用に突き0.4元程度。1ボックスがざっと100ほどあるとして、1日1回転とすると1日40元、1か月で約1,200元、年間だと約14,000元の収入となりますが、これだととてもペイすることが難しそうに思います。実際に多くの宅配ボックスの収支はマイナスとなっており、受け取りの暗証番号確認画面に広告を入れたり、スマートフォンでの通知画面にもプッシュ広告を入れたり、何とか収支を取ろうとしていますが、果たしてどこまでもうけが出ていることやら。私の住むエリアにあるのは豊巣という宅配ボックスですが、これは宅配便最大手の順風の関連会社のようで、他の宅配便会社にも使用を開放しておりますが、自社だけのことを考えた場合、ボックスを設けることによって再配達コストを抑えることが一番の目的なのかもしれんですね。せっかくの便利なサービスなので消費者としてはぜひ継続してもらいたいところです。

ファーウェイはかわいそうという見方 

 ファーウェイのCFOがカナダで逮捕されたのはさんざんメディアで報道されているのでこれを読むくらいの人であればおおよそどのようなことで逮捕につながったかはすでにご存じではないかと思います。直接的な理由は「対イラン経済制裁を回避する金融取引に関与した疑い」ということで、しかも過去に虚偽説明を行っていたということなので、これに関しては言い逃れは難しいのかもしれません。これをきっかけにそもそもファーウェイ製品って大丈夫なのかという議論が出てきており、要するに安全保障上果たして大丈夫なのかというのが問題点として挙げられている。おそらく多くの人は中国政府の息のかかった企業だから、製品に変な仕掛けをして機密情報を吸い上げようとしているという見方に対してあまり疑いを持たず、中国政府はもちろんのこと、ファーウェイもけしからんと考えている人も多いでしょう。

 

 これに関して個人的に思ったことがあります。「対イラン経済制裁を回避する金融取引に関与した疑い」は横に置いておくとして、果たしてファーウェイという会社が自らの意思で機密情報を吸い上げるような仕掛けをするものなのでしょうか。ファーウェイという会社は過去にいろんなパクリ的なことをやってきた今までのし上がったという見方もあります。本当にゼロから生み出されるイノベーションもあろうかと思いますが、イノベーションというのは多かれ少なかれパクリをベースにしていたり、ベースとなる技術に応用を加えて新たなものを作り出すことにより生まれる、つまりパクリ的に生まれるケースも多いのではないでしょうか。実際に使えるものがどれだけあるのかというのは大事なポイントではありますが、さはさりながら、2017年の特許国際出願件数でファーウェイが世界で断トツトップの4024件、そしてファーウエイがアップルから取得した特許ライセンスが98件なのに対し、アップルがファーウエイから取得したライセンスがその8倍近い769件と圧倒的に上回り、いまやファーウエイがアップルから特許料を受け取る側に転じています。売上高の10%以上を研究開発費に投じた結果がこれなのではないかと思います。そうであるからこそ一民間企業のファーウェイが安全保障上の問題を抱えた製品を世界中に流通させることの目的が今一つ明確ではないように思うのです。ということは、メディアで報道されているように、ファーウェイ製品に安全保障上の問題があるということは、ファーウェイ自らの意思ではなく、やはり中国政府による指示があったとしてもおかしくないように思います。そしてもし仮にここで書くように中国政府の指示により安全保障上問題のある製品を流通させたのだとすれば、これってファーウェイにとって悲劇ではないでしょうか。やりたくもないことをやらされ、挙句の果てには他国から安全保障上の問題ありということで取引が排除される、本来ものすごく力のある企業なのに、やりたくないことをさせられ、それが発覚したことがきっかけで力のある企業であるにもかかわらず、海外で勝負できない会社にさせられてしまう、ひょっとすると潰れてしまうかもしれない。こう考えると、ファーウェイにとっては今回の出来事は単なる悲劇であるようにしか思えないのです。そもそも中国企業が政府から何かを頼まれ、それを断るというのはその後の事業展開を考えると、現実的な選択肢としてはありえないでしょう。ちょっとファーウェイをかばう立場に寄りすぎかなと思っていたら、なんでもCFOのおじいさんが共産党のちょっとした人だったそうな。事業拡大するためにはこういう人脈って必要なのかなあ。そうであるなら持ちつ持たれつといったところか。

 

 安全保障上の問題に関しては悲劇ではあると思うのですが、CFO逮捕につながった「対イラン経済制裁を回避する金融取引に関与した疑い」はまた別の問題であると思います。これが事実であればファーウェイも儲けを目の前にして欲の皮が突っ張り、やってはいけないことをやってしまった、会社としては注意してしかるべき取引をどうして止められなかったのかという問題に変わってきます。わかっててやっていたとしても同じで、やはりこれが法的に問題であるということであればやはりストップをかけることのできるシステム、仕組みが必要だったのではないかと思います。そう言う意味で、ファーウェイの社内コンプライアンス体制も問題だったのではないかと。もちろん、アメリカが中国狙い撃ち策の一環としてやってきたことであったとすれば避けがたかったのかもしれませんが、少なくとも相手に狙い移されるようなネタを提供してしまったという点で、ファーウェイはミスってしまったといえるのではないでしょうか。

 

 最後に、個人的非常に興味があることとしてこのCFOは中国旅券4通、香港旅券3通を保有しているとのことですが、どうやって取得したのか、それぞれの旅券にどのような違いがあるのか、非常に興味があります。誰か教えてくださーい!