呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国を中心としたビジネスの最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社 TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

住宅価格は可処分所得の何倍?

 住宅価格は年収の何倍が妥当か。年収の絶対額、年齢、貯金額により一概に言えませんが、一つの目安として考えてみましょう。日本の銀行でローンを組む場合、一般的に頭金が2割、年間返済額は年収の25%くらいかと思います。ここでは、計算しやすくするために頭金なし、年収1000万円で考えてみましょう。1000万円の25%を年間返済額とすると年間250万円の返済、20年ローンだと5000万円ということになります。収入が仮に600万円だと25%相当額は150万円、20年ローンだと3000万円、30年ローンだと4500万円の住宅を購入することができます。ということは、現実のケースとの誤差はあるかと思いますが住宅価格はざっと年収対比5~8倍くらいということになります。これ日本の場合です。

 

 さて、中国の場合はどうでしょうか。住宅価格を可処分所得で割った数値というのが都市ごとに計算されています。家族構成は夫婦と子供一人、住宅面積は90㎡とします。ちなみに可処分所得は一人一人ではなく一家庭を統計単位としています。これによって全国の主要都市の数値がこれです。

 

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 以前にも似たような記事を書いたことがありますが、相も変わらずものすごい数値です。一番小さい値が銀川の5.06、そして一番大きいのが深圳の40.69!中国は平均で見るべきではないとは言いますが、それにしても住宅価格が年収の40倍とは。上海が32ですね。上海の平均賃金は7000元くらいなので、夫婦共働きだと月間14000元、年間だと約17万元、これを32倍すると544万元(約9000万円)!街の不動産屋の広告を見る限り、もっと安いのもあるけれどもわからん数字でもない。10年くらい前でもこれから家を買うことは無理なんて言う人がいましたが、今はもっと無理になってしまってますな。

【TNC中国セミナー(東京・上海)】中国における不正事例及び対策

 中国で物事を進める、依頼をする、お付き合いをするといった中で「賄賂」や「キックバック」といった不透明なお金が話題になることがよくある、ということをご存知の方は少なくないかと思います。公務員に対する贈賄は当然問題ですし、商取引の中でキックバックを提供したり、受け取ったりすることも当然問題です。これらを含む不正は未然に防ぐことができれば一番良いのですが、発覚した場合の対処の仕方によりその後の会社内における規律に大きく影響を及ぼします。甘く対処してしまうと「この会社はこの程度は許されるんだ」と誤解を招きかねません。そしてこれに気づいた社員がやってられないとばかり会社を離れてしまうことは、優秀な人材の離脱にもつながってしまいかねません。

 

 今回は、こういった行為が発覚した場合、どういった罰則を受けることになるのか、どのような影響が生じるか、そして未然に防ぐにはどうしたらいいか、等についてご紹介いたします。

 ご多用とは存じますが、多数ご参加賜りますようご案内申し上げます。

 

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【お申込み】下記参加申込書ダウンロードしてご記入の上、開催3日前までに、Eメールにてお申込み下さい。定員に到達次第締め切りとさせていただきます。

【お問合せ】小塩 info@tnc-cn.com  TEL :(日本)050-5806-2111 (中国)021-6270-0022    

 

TNC中国セミナー参加申込書(2017年12月セミナー)

中国のグループインタビュー

 この間の週末にとあるB2C企業向けのグループインタビューを実施してきました。回答内容はお客様のためだけのものなのでここでは書きませんが、その時の雰囲気について紹介したいと思います。

 

 30歳前後、40歳前後、50歳前後をそれぞれ男女で行い合計で6組行いました。私たちはマジックミラー越しにその様子を眺めるというものです。

 

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30歳前後男:発言は一人ひとり、秩序あり。身だしなみは比較的おしゃれ。

30歳前後女:発言はほぼ一人ひとり、秩序あり。身だしなみは比較的おとなしめ。

40歳前後男:落ち着いた身だしなみ。かなりわいわいがやがや。

40歳前後女:落ち着いた身だしなみ。比較的秩序あり。

50歳前後男:落ち着いた身だしなみ。ちょっとわいわいがやがや

50歳前後女:かなりわいわいがやがや。身だしなみはちょっとおばちゃん的

 

 あらかじめ申し上げておきますと、おばちゃん的というのはあくまで私個人が思ったイメージです。

 

 そこそこ豊かな人達を集めましたが、当初思っていたイメージとしては若い人ほどきちんとした会議ができて、年齢を重ねるほど朝まで生テレビのようなわいわいがやがやになると思っていたのが、たまたまこの日がそうだっただけかもしれないですが、40歳前後男のグループが最も勢いがあるというか、がやがやしてました。女性は年齢を重ねるにつれてちょっと大阪のおばちゃん的に、男性は若い人はスマート、50前後は落ち着きがあり、40歳前後が一番血気盛ん、そんな感じでした。こういうのをやると確かにいろんな意見が出てきて非常に参考になりますね。自分たちの持つ商品・サービスのどこが思っていたよりも強くて、どこが思っていたよりも弱くて、というのが割と浮き彫りになったのではないかと思いました。

 

 だいぶん以前ですが、アニメオタクたちを集める同じようなグループインタビューを開催したことがるのですが、その時の一組目はインパクトが相当強かったのを覚えています。6人くらいがエレベーターから出てきたのですが、見た瞬間に誰しもがあのグループはアニメオタクだと絶対わかるような強烈なオーラを漂わせていたのです。このときも割といろんな話が聞けていいインタビューになった記憶があります。

 

 さて、もうすぐ筆起こししたものがフィードバックされるので、それを取りまとめに入らないと!

2016年年間平均給与発表、どんどん伸びてます

 国家統計局が発表したデータによりますと、2016年全国都市非私営業単位就業者の年間平均給与が67,569元で、前年比プラス8.9%、全国都市私営単位修行人員の年間平均給与が42,833元で、前年比8.2%となっています。

 

 急よ

 

 都市非私営単位とは、国有または集大成性質を持つ単位のことを言い、具体的には国有単位、都市集体単位、聯営経済(所有制性質が異なる企業間、または企業と事業単位が共同で投資して新たに組成する一種の経済タイプ)、股份制経済、外商投資経済、香港・マカオ・台湾投資経済等の単位を含みます。都市私営単位とはこれと逆と考えればいいでしょう。外資系であれば都市非私営単位のデータのほうが参考にしたほうがいいですね。

 

 全国水準と比べて、北京、天津、上海、浙江、広東、江蘇等の6つの場所では、非私営単位就業者の2016年の年間平均給与は全国平均水準水平(上海は2015年の平均給与78,045元とみなしています)を超えています。そのうち、北京が119,928元でトップで、唯一10万元を突破しています。単純な月換算で約1万元ですよ。北京で求人する企業は大変ですねえ。これとは逆に、河南省非私営単位就業者の2016年の年間平均給与は29省市の中で最低で、49,506元にとどまっています。

 

 エリア別に見ますと、2016年都市非私営単位就業者の年間平均給与の前年比伸び率は東部9.1%、西部9.0%、中部8.8%、東北地区7.5%となっています。以前は中西部が遅れているというイメージがありましたが、成都、重慶、武漢あたりはかなり発展してきており、ここ最近は東北のほうが経済的にはしんどそうです。そういえば、経済成長率をごまかしていたらしいがあったという報道を見たことがあるのですが、確か東北のどこかの省だったと思います。

 

 伸び率で見ますと、浙江、広東、湖南等の8つの場所の都市非私営単位就業者年間平均給与の伸び率が全国平均の8.9%を上回っています。最も伸び率が高いのが湖南で11.2%、このほかに10%を超えているのが貴州11.0%、江西10.2%、浙江10.0%です。

 

 しかし、全国都市非私営業単位就業者で年間平均給与が67,569元、月給換算で5,630元。これ上海の平均値でなくて全国の平均値ですよ。上海の数値はこれから発表されると思うのですが、2015年で78,045元だったので2016年は確実に8万元を超えてますね。となると、月給換算すると7,000元弱か。そして、これはあくまで2016年の数値なので、ことし2017年はもっと上がってそう。ということは2017年の上海の非私営業単位就業者だと月給換算8,000元弱くらいになっているのでしょうか。ついこないだまで四五千元とおもっていたのがあれよあれよというまにこんなに増えてきています。そりゃあ消費力もついてきてますわな。

中国国内上場アパレル企業44社の2017年上半期業績

 中国国内衣料ブランドの2017年の上半期の業績について紹介していきます。カテゴリーとしては、メンズ、レディース、カジュアル、スポーツ、キッズ、下着と別れており、並び方は結構ランダムです。あくまで上場会社の数字なので、連結対象とならない関連会社の数字が含まれていない点は予めご了承ください。

 

(1)メンズ

 雅戈尔(ヤンガー)の売り上げが大きく落ち込んでいます。利益率の低いアパレルを減らして、いろんな分野に投資を行っているのですが、投資のリターンも芳しいものでなく、利益も大きく落ち込んでます。ヤンガーがこんなですので、他の会社もこの売り上げの中に果たしてどれだけアパレルが含まれているのか、よく分解してみないと本当のアパレルの状況は見えなさそうですね。

 

メンズ

 

(2)レディース

 レディース堅調ですねえ。売上高がマイナスになっているところがありません。というか、かなり伸ばしています。

 

レディース

 

(3)カジュアル

カジュアル

 

 捜于特というところが売上高を大きく伸ばしており、時価総額も200億元を超えています。聞いたことのないブランドなのですが、こんなところです。

 

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 全く知らんかった。ロゴがゆに黒っぽいような気もするのですが。。。

 

(4)スポーツ スポーツ

 健康志向が強くなってきていることもあって、どこもかしこも伸ばしてきているのかと思いきや、売上高がマイナスになっているところ、売り上げを伸ばしていても利益が落ち込んでいるところもあります。いいのはANTA、李寧、牧高笛。牧高笛って知らなかったのですが、こんなところです。個人的にはロゴはいまいちですが、全体的な雰囲気はなかなかかっこいいです。

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(5)靴

 靴も業績が結構ばらついていますねえ。ばらついているということ各社のテイストに違いがあるとすれば好みが多様化してきたということなのでしょうか。

靴

(6)キッズ

 これからはキッズだとよく聞きます。安奈儿って5億元弱、つまり100億円も売ってない。好孩子はそこそこですが、中国キッズ市場もこんなものなのか。もっと日本ブランドが来てもいい分野なのではないかと思います。

キッズ

 

(7)下着

 意外と伸びていないですねえ。そういえば贅沢禁止令が出始めたころに、贅沢したいけど目立ってはいけないということで見えないところで着用する高級下着が売れたなんて話も聞いたことがあります。

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 これをご覧の方にこれらカテゴリーと同業の方もいらっしゃるかもしれません。ぜひご参考ください。

取引所取引が禁止された中国でビットコイン盗難事件!!!

 9月末を以って中国でビットコインなど仮想通貨の国内取引所での取引が禁止されました。一時はビットコインの取引量の9割が中国人といわれてましたが、今は日本が日によっては半分を超えるときもあるようです。

 

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 さて、基本的にビットコインの取引が禁止されてしまった中国で、なんと禁止間際にビットコインが盗まれてしまうという事件が起きました。やられた取引所はOKExとOKCoin(この二つの取引所は関連があります)、金額にして約2000万元です。これに対して取引所側の回答は、「これはハッカーがやったことで、ビットコインが盗まれたことはプラットフォームとは関係ない、被害者は自分で警察に届けてください」って。冷たい!あまりにも冷たい対応!ハッキングされるような脆弱なプラットフォームを提供していたことに対する責任をかけらも感じさせないコメント!ここまで開き直れるのがすごいわ。以前にもビットコインが盗まれた事件はあったようですが、特段の保護措置が取られることなく今までずるずる来ていたようです。

 

 さて、これを実際に警察に届けた場合どうなるか。警察の中にはこれをねずみ講扱いして被害を受け付けないという考え方もあるよです。これまた冷たい!

 

 事件が発生したのは9月28日、取引所取引最終日の2日前です。何が真実かわかりませんが、取引所の従業員がハッカーに情報を提供したのではないかという見方もあるようです。ビットコインはよろしくないという風潮の中、この事件に対して中国当局は真剣に解明するのでしょうか。

中国誘拐事情

 昨年9月に多くの日本人が集まる上海古北にある6歳の日本人の女の子が誘拐されかけたという事件があったことを覚えていますでしょうか。その時女の子は腕をつかまれて連れていかれそうになったのを振りほどいて家族の元に戻ったのですが、誘拐目的だった可能性があります。こんな町のど真ん中で恐ろしい話です。上海は治安がいいといわれますが、油断なりませんね。

 

 さて、そもそも中国って誘拐が多いのか?決して少なくはなく、2016年6月から2017年6月までの間で結審した誘拐事件の裁判が100件ほどありました。100件は多いと思うでしょう。私もそう思うのですが、ほんとのホントに治安の悪い国だとこんなもんじゃないようです。ちなみに世界誘拐マップをご覧ください。色の濃い地域ほど危険であることを示しています。

 

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 中国の中では地域的には広東と広西で3割近く、この二つを含む東南沿海部(浙江、福建、広東、広西、海南)で約4割発生しています。

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 誘拐対象は9割が大人、1割が子供です。大人の人で狙われた主な対象は、一人で車を運転していた女性、タクシードライバー、風俗店勤務女性、賭博関係者、ねずみ講関係者だそうです。対象者の属性を見ると日本人はほとんど関係なさそうで、せいぜい一人で車を運転している女性がいるかもしれないくらいでしょうか。

 

 誘拐目的としては1割が報復、ストーカーの延長、精神疾患者によるもので、9割がお金目的です。身代金要求額は途方もない金額というのは多くありません。

 

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 身代金目的の誘拐93件の中で、100マ万元以上要求しているのが15件、2割もないんですよね。そして身代金で一番多いのが1-10万元、なかには1万元以下というのが6件もあります。所得水準の低い知己のものかと思うのですが、それにしてもたかだか1万元という金額で誘拐をするとは。

 

 駐在で来られている方はある程度守られた環境の中で生活しているでしょうが、地方に行くとそこまで守られた環境でないところもあろうかと思います。用心するに越したことはありませんね。

中国における離婚件数推移

 まずは下のグラフをご覧ください。中国の離婚に関する統計です。離婚件数と離婚率の推移を表示しています。離婚件数、離婚率とも2002年をボトムに上昇しています。

 

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 2002年といえば私が上海に駐在した時期です。中国へ新規進出する企業が増え始めた時期であり、要するに中国経済が活発になった時期でもあります。この前年い中国はWTOに加盟しているので、まさにこれから上っていこうとする時期だったといえます。2002年から2016年までの推移を見ますとあれよあれとと増加し、件数、離婚率とも約3倍にまで増加しています。

 

 離婚しても中には復縁する人たちもいます。そんな統計があるんですよねえ。こちらです。

 

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 2014年くらいから急に増えているように見えます。これには原因があり、2013年に俗に国五条と呼ばれる住宅購入制限令が発表されており、一世帯につき購入していい住宅は一戸まで、あるいは地方によっては二戸までという制限が出たのです。住宅を購入したい人たちが考えたのが、一世帯を離婚することによって二世帯にして、住宅を購入することだったのであります。なんでも、上海市の徐匯区や浦東新区では離婚手続きが急激に増加したため離婚制限政策をとったとのこと。そういう理由で離婚しているので、住宅さえ買ってしまえば同じ人と再婚する、だから復婚(同じ人と再婚)する人がこの時期に増えたのであります。

 

 しかし、復婚でもトラブルがあったようで、例えば厦門の劉夫妻、住宅購入するために離婚し、住宅を購入し、そして再婚しようとしたところ、妻のほうが再婚を拒否し、裁判沙汰になったとのこと。離婚協議自体は成立しているので、これを取り消すことは今更できず、劉さんは結局妻と購入した住宅の両方を失ったあげく、理由はよくわかりませんが、50万元の賠償金まで支払わされたとのこと。笑い話でこんなことあるのかなあと思っていたのですが、このような事例は結構あったようです。なんとも世知辛い世の中ですなあ。 

無人コンビニって儲かるの?

 シェア自転車や電子マネーのような中国の新しいビジネスモデルが日本でもよく紹介されています。日本にないビジネスモデルが中国で生まれるようになったというのは古くから中国ビジネスに携わっている人にとっては隔世の感があるでしょう。さて、今日はこれまたよく話題になっている無人コンビニについて取り上げてみます。そもそもこれって儲かるのか?先ごろ2000万元のエンジェル投資を受けた広州からスタートしたEasyGoという無人コンビニを例に見ていきましょう。

 

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 無人コンビニは店頭に従業員はいませんが、当然別のところで運営・管理している人はいます。人がいない分だけここの機能は強くしておく必要があるでしょう。

 

 EasyGoのビジネスモデルでは賃料というものがありません。小区(日本でいう団地みたいなもの)の管理会社と提携し、共同で設備メンテナンスを行い、レベニューシェアを行います。管理会社は売上高の5-8%が取り分となります。1店舗オープンするにあたり10万元程度の投資が必要であるのに対し、運営状況は毎日の売上高が約2000元、つまり月商約6万元、粗利率が35%、その他もろもろのコストを差し引くとおおよそ8-12ヶ月くらいで投資元本は回収できるとのこと。2016年の従来型コンビニ店の平均日販が3714元、この水準だと赤字のところも少なくなく、収支トントンまでもっていくためには日販6000元が必要だという見方があります。無人コンビニだと日販2000元で十分利益が出るようですから、確かに投資効率は良さそうです。無人コンビニを行っている事業者はいくつかありますが、どこもかしこもファンドから結構な金額の投資を受けたりしています。しかし一方で、店舗が小さく、取扱品目が多くない無人コンビニは消費者を満足させることができず、ゆくゆくは飽きられるという見方をする人もいます。このあたりの評価はもう少し時間が必要でしょう。

 

 また、無人コンビニには実店舗でよくある入場料がないということもあり、無人コンビニと取引をしたがるサプライヤーは多いとのこと。ちなみに客単価は22-24元とのことなのでおおよそ90人弱が買い物していることになります。今年の夏は異常に暑かったこともあり、買うつもりもないのに無人コンビニ内で涼んでいた人も多かったようですが。

 

 何分新しいビジネスモデルなので、評価が定まるにはもう少し時間が必要かもしれないですが、面白い動きではありますね。

上海の商業施設の賃料と坪効率

1.賃料

 2016年の上海の商業施設の平均賃料は8.8元/㎡/日となっており、商圏別に見ますと徐家匯が最も高く、南京西路、南京東路がそれに続きます。郊外では莘庄が相対的に高い水準にあります。業態別の賃料は小売業が最も高く、その次に飲食店、サービス業は最も低くなっています。それぞれの業態の売り上げの伸び率は小売業が6%、飲食業が4.5%、サービス業が2%、思ったほど伸びていないですね。

 

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2.坪効率

 中国大陸では坪という単位はほとんど使われていないのですが、面積当たりの売上を示す指標で「坪効」という表現があり、●元/㎡/日という表記になります。2016年の上海市の商業施設の全体平均は49.1元/㎡/日、商圏別に見ますと賃料の高い徐家匯、南京西路、南京東路では90元/㎡/日を超えています。郊外商圏では趙巷というところが最も高くなっています。

 

 業態別に見ますと、小売業が59.9元/㎡/日、飲食業が51.6元/㎡/日となっています。

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 小売業とサービス業はそれぞれ前年比▲1.1%に対して、飲食業はプラス8.7%と対照的な数値となっています。

 

 規模別に見ますと大型の商業施設の水準が高く61元/㎡/日、しかしながら減少幅も大きく、前年比▲7.9%となっています。小型については伸び率は17.3%のプラスとなっています。

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 百貨店、スーパー、専門店を比較しますと、百貨店の坪効率が高いです。高級なものを中心に扱っているので当然なのですが、これは86.3元/㎡/日、しかし前年比▲4.4%。スーパーは38.7元/㎡/日(前年比+1.6%)、専門店が61.9元(前年比+0.6%)という結果になっています。

 

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 読者の中にもこういった商業施設に出店している方も多いと思います。ぜひご参考ください。