呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国を中心としたビジネスの最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社 TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

よくないのだが笑ってしまう中国の商標登録

 4月12日(上海)、4月21日(東京)で商標に関するセミナーを開催するので、それにあたっての資料を作成している中で、うんちく的な内容も盛り込むべく、日本のどんな商標が中国で登録されてしまっているのかを調べていましたところ、面白いのが見つかるものですねえ。ざっと紹介してみますね。

 

 木村拓哉。このあたりは定番と言いますか、これ以外にも結構登録されています。木村拓哉

 

 酒井法子。これも中国では定番なのでしょう。他にも登録されています。

 酒井法子

 

 ちょっと古いところで山口百恵。今でも一定の知名度がありますよね。

 山口百恵

 

 政治家篇。まずは蓮舫。中華的な名前なので特に登録に悪意はないと思います。結構登録されていました。蓮舫

 

 ちょっと面白いところを責めていきましょう。小泉純一郎。これは申請したものの差し戻されています。

 小泉純一郎

 

 次に麻生太郎。これも差し戻されています。差し戻されていることに良識を感じますが、申請する奴もする奴です。麻生太郎 

 

 しかし、なんでも商標登録しますなあ。少しでも中国で何かやろうとする可能性があるのであれば面倒くさがらずに商標登録しておかないといけないですね。

【TNC中国セミナー(上海・東京)】中国における模倣対策~偽物をつまみ出せ!~

 久しぶりにセミナーを開催しますのでご案内いたします。以下、案内文です。

 

 以前ほどの勢いがなくなったとはいえ、中国は今でも多くの模倣品が出回っています。消費者としては廉価でブランド品にそっくりな商品を購入することができるというメリットが感じられるかもしれません。しかし、ブランドを保有する企業からすると、今まで長い時間をかけて築き上げてきたブランドが、安易に模倣され、品質基準も満たさず廉価で市場に出回ることで自社商品に悪影響を及ぼすことが考えられます。「偽物が出回るくらい知名度があるのはいいことだ」と逆説的な言い方もありますが、やはり模倣品による悪影響はできるだけ排除しておきたいところです。
そこで今回のセミナーでは中国における模倣対策について紹介いたします。知的財産権の基本的な状況について解説するとともに、現地で実際に発覚した事例、取り締まり状況等について紹介することで、模倣品による被害からいかに逃れるかといった、今後の中国事業運営にご参考いただくことを考えています。
ご多用とは存じますが、多数ご参加賜りますようご案内申し上げます。

 

【講演内容】
・知的財産権及びその登記
・Eコマースにおける商標
・商標トラブル事例
・知的財産権被害状況
・商標権侵害取り締まり状況
・商標権侵害取り締まり現場

 

【日時、会場及び参加費用】
開催日:上海:2017年4月12日(水)/東京:2017年4月21日(金)
開催時間:各会場とも14:00~16:00(受付13:40~14:00)
会場:上海:古北湾大酒店5Fセミナールーム 
   東京:新宿アイランドタワー20Fモバフ新宿アイランドセミナールーム
定員:各会場とも30名

 

【参加費用】上海会場:500元(開催日3日前以降支払いの場合800元)
      東京会場:8,000円(開催日3日前以降支払いの場合13,000円)
      TNCの顧問先は2名様まで無料

 

下記リンク先より申込書をダウンロードいただき、必要事項を記載したのちに電子メールでお送りください。


TNCセミナー参加申込書(2017年4月商標セミナー)

中国消費者保護の日315~今年のいけにえは誰だ!

 中国では3月15日が消費者保護の日となっています。そして、毎年のようにこの日はどこかの企業がつるし上げに会うのが恒例であり、今年はきっと韓国企業のロッテがくそみそにやられるのかと思っていたら、そうでもないようで、あえてこの日につるし上げしなくてもロッテを含む韓国企業・韓国商品が傷めつけているのであえて外したのかもしれないですね。

 

 さて、気になるのが日本企業ですが、意外なことに無印良品がつるし上げられています。その理由としては、日本の放射能汚染地域の商品を店頭で販売しているというものです。それはさすがにないと思うんですけどねえ。ちなみに日本の10都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、新潟、長野)を産地とするものは確かに輸入禁止となっていますが、果たしてどんな日本の商品がつるし上げられているのでしょうか。

 

1.カルビー商品

 カルビーの商品が東京製造ということでバッシングされています。そのエビデンスとなっているのがこの写真。製造者としてカルビーの名前があり、住所が東京都千代田区丸の内って、この住所明らかに工場ではなくてオフィスですよね。どうも会社所在地と製造地がごっちゃになっているようです。ということで、これは冤罪といえますね。メディア報道もいい加減で、この写真の解説に養命酒と書いてました。養命酒はカルビー商品ではない!

 

 カルビー

 

2.フルーツとハーブのお酒

 これが養命酒が生産した商品ですね。これも上のカルビーと同じで、製造者として養命酒の名前があり、場所が東京都渋谷区。こんなところに工場があるわけない!これも冤罪ね。

2

 

3.米

 これはイオンで販売されていた商品なのですが、中文ラベルに北海道産と書いているのをはがしてみると製造者として新潟県の表示が出てきます。これも同じパターンですよねえ。製造者と生産地は違うのよね。わかってほしいですよねえ。

キャプチャ

 

4.またまたお米

 こしひかりです。今度は産地に新潟県魚沼産と書いてあります。残念ですが、これはルール上はアウトですね。

3

 

5.越境EC商品

 越境EC商品で一部に10都県を産地とする商品が入ってきているようです。やっぱりこのあたりチェックが甘いのかなあ。栃木県清原工場で生産されたというカルビーのフルグラが入ってきています。なんでも、2月に天津の保税工場でこれが2万袋見つかったというような記事もあるのですが、入ってきてしまうものなんですねえ。

 

 一部に10都県商品が入ってきているようですが、それはおいておいて、多くは本社所在地と産地がごっちゃになっているように思えます。それと、記事本文と写真が不一致なのもありますねえ。結構いい加減な気もします。さて、例年つるし上げに会った企業は謝罪に追い込まれるパターンが多いのですが、企業は会社所在地と工場がごっちゃにされて批判されているものに対してどう対応しますかねえ。つるし上げるのが目的化してしまっていると、正しいことを言っても難癖つけられるかもしれないので、身構えてしまいますよね。

 

中国のロッテいじめがひどい

韓国ロッテがサード(高高度ミサイル防衛システム)を配置する土地を提供してから中国のロッテいじめがひどいです。ロッテが国と合意したのが去年の10月くらいなんですね。最近いじめが特にひどいです。日本だと嫌韓の人も多いと思うのですが、たぶんそういう人たちから見てもかわいそうなのではないかと。どんなことが起こっているか見ていきましょう。

 

 1月2日

 天猫旗艦店が閉鎖。実質的な中国ネット販売よりの撤退といわれています。

 

 2月28日 

 ロッテスーパーの北京の店舗で違法広告という名目で4.4万元の罰金。

 聚美がロッテ商品をすべて撤去。こんりんざい販売しないとも。このコメント、聚美のCEOによるものです。

 

 

 3月1日

 北京万衆国際旅行者がすべての韓国旅行商品を撤去。

 

 淘豆食品がロッテブランドの全てのお菓子を撤去。

 小紅唇がすべてのロッテ商品を撤去すると宣言。

 衛龍食品がすべてのロッテ商品を撤去。今後一切ロッテ商品を販売しないとコメント。」

 

 3月2日

 ロッテスーパー北京昌平店閉店。

 

 

 3月3日

 途牛、同程等の旅行サイトが韓国旅行をストップし、旅行商品の販売もストップ。

 

 

 3月4日

 ロッテスーパー遼寧東港店が公安消防大隊により閉鎖。要するに消防の問題を指摘されての閉鎖です。

 

 

 ロッテマート浙江萧山店が消防大隊により貼り紙を張られる。開店できなくしてしまいました。

 

 

銀座商城蒙陽陰店がすべてのロッテ商品を撤去

 

 

3月5日

ロッテマート金華店が消防の原因により閉鎖。

 

ロッテマート紹興店が消防要因により閉鎖

 

ロッテマート江蘇泗陽店が消防要因により閉店。

 

台湾系の大潤発までもがロッテ商品を撤去し、全商品を返品。

 

3月6日

ロッテマート丹陽店が消防問題により閉鎖。

 

厦門航空旅行社がすべての韓国旅行商品を撤去。

 胖東来がすべてのロッテ商品を撤去。

 

 書いてて疲れたのでこの辺で。おそらくまだまだたくさん同じようなことが全国範囲で発生していると思います。しかしまあよくここまでやるもんだと。いちおう消防とかの屁理屈をつけているので、中国政府は通語句のルールにのっとって処理しているというと思うのですが、次に紹介するのはあまりにもよろしくない。動画なのですが、画像で紹介します。

 キャプチャ

 店舗内でロッテ商品を踏みつけているのです。これって犯罪やんけ!こうやって自国の思い通りにならない国の商品を傷めつけているわけですが、脅迫的としか思えないですし、品位もないですし。何とかならんもんですかねえ。日系企業も反日デモでいろいろやられた経験があるので、その悪夢を思い出した企業も少なくないのではないかと。

 

赤字続きなので撤退するという報道も見られるのですが、しばらくこの動きが収まりそうもないですし、撤退してもいいかもしれないですね。こんな目に合わられたら自分ならそうするかな。

PV EXPO 2017に行ってきました

 顧問先に太陽光関連業界の企業がいる関係もあり、PV EXPOには何度か顔を出しているのですが、今年も行ってきました。例年この時期に開催されています。

 

1

 

場所はビッグサイト。

 

3

 

 ブースによっては結構きれいなコンパニオンのお姉さんがいたりして、目の保養としても良さげでした。こういう業界でもそういうコンパニオンを用意するものなんですね。

2

4

 

 結構な規模の展示会でしたが、太陽光発電についていうと日本では売電価格が下がってきていることもあってか、業務的にはピークを過ぎているようです。いままで電話やメールでしかやり取りしたことのなかった中国系の業者とも会って話したのですが、やはり日本市場に関しては一時の勢いはなくなってきているという話でした。

 

 とある蘇州の業者は中国企業と違って日本企業はメンテナンスに対する意識が高いので、今後はメンテナンス業務を推進していこうという考えを持っていました。

 

 別のある常州の業者とも話したのですが、やはり日本市場は一時に勢いがないとぼやいていたので、日本以外の国とかもやったらいいんじゃないのと話したところ、インドの話がでてきて、あの国はやりづらくてしょうがないというコメントが出ました。日本企業の場合、クオリティ要求は厳しいものの、それに見合う対価を支払ってくれるのに対して、インド企業は日本企業よりも技術面でうるさい要求をしてきながら、価格は日本企業向けの15-20%低い値段を要求してくるとのこと。この値段だったら儲けがないし、やる意味もないというような話でした。価格が厳しいのはわかるのですが、技術面での要求も結構厳しいというのは意外でした。インド企業手強しですね。

中国のスキーマーケット、2025年には1兆元規模に

 昨年ISPOというスポーツ用品展示会組織のイベントにセミナー講師として招待されたことがあります。私は中国のスポーツ産業全体についてお話ししたのですが、その他の方はスキーに関するテーマがメインで、中国人講演者もスキーをテーマにしていました。これからスキーはねらい目ということだったのでしょう。実際のところはどうなのか。2016中国スキー産業白書なるものが発表されました。それによりますと、2016年に中国のスキー場は78か所増加して646か所に。スキー人口も延べ1510万人に達し、前年比20.8%増と伸ばしてきています。適当に引っ張ってきたのですが、2012-13年のスキー人口が1150万人くらいなので、2016年の1510万人というのは理解できる数字ですね。

 

中国スキー人口

 

 日本のスキー場数は観光庁が2年前に行った調査では517か所を対象にしているので、まあ1000か所もないでしょう。ここで日本のスキー人口を見てみましょう。

 

日本スキー人口

 

 ピークと比べて半分以下に落ちてしまってます。ピーク時期は1998年でバルブ時期というわけでもないですね。最近はスキーははやらないのでしょうか。これにつれて用品販売も減少しています。

 

日本用品

 用品販売はバブル末期の1991年がピークで、なんといまやピーク時の4分の1まで減少してます。日本国内だけで勝負してたところは全然ダメダメになってしまったでしょう。やっぱり海外やらないとね。

 

 さて、また中国に話を戻します。マーケットを見ると北京が最も大きく、スキー場24か所と全体の3.7%に対して、スキー延べ人口は171万人で全体の11.3%。次いで、黒竜江、河北(85万人から122万人に43%増加)、吉林(96万人から118万人に23%増加)のスキー人口が増加してます。

 

 用品を見ますと、レンタルスキー板(+38.57%)、ベルトコンベヤー式リスト(+37.54%)、増雪設備(+29.50%)及び圧雪車(+24.24%)の数量は増加しており、そのうち増雪設備と圧雪車の輸入品の比率が高く、レンタルスキー板も輸入物の伸び率のほうが国産よりも高くなっております。

 

 スキー人口も増えていくでしょうし、それにつれて用品市場も大きくなっていくでしょう。2025年にはスキー産業の総規模は1兆元に達するといわれています。今後楽しみなマーケットですね。

中国のチョコレート市場が頭打ち?

 今日はバレンタインデーです。日本だと女性が男性にチョコレートを上げたりしますが、中国だと男性が女性に何かプレゼントします。そしてそれに対してホワイトデーのようにお返しするという習慣もありません。女性はもらいっぱなしなのです。女性にも主体的に動くイベントがあればいいのになあと思います。

 

 ということで、今日はチョコレート市場について。

 日本のバレンタインチョコレートの市場推移ですが、2015年でざっと500億円程度です。これはチョコレート全体ではなくて、バレンタインチョコレートだけの数字なので、結構な数字といえるでしょう。

日本

 

 平成27年のチョコレートの小売市場規模が5040億円なので、単純に考えるとバレンタインチョコレートが占めるのはざっと10分の1程度で、特にこの時だけが大きいわけでもなさそうです。このあたりは市場規模と消費規模の計算根拠が異なることに依るのかもしれません。このあたり、ちょっとめんどうなので深く追求しません。

 

 さて、翻って中国のバレンタインチョコレートではなくチョコレート全体の市場規模を見てみましょう。

中国

 

 中国のこの手の統計にしては珍しく下がっています。2015年の売上規模がざっと180億元(約3000億円)。まだこんなものなのですね。中国のチョコレート市場は外資ブランドが圧倒的に強く、Mars、Ferrero、nestle、Hershey’s、 Mondelez(亿滋)の5つで80%のシェア、そしてMarsのDoveだけで25%を占めています。中国ブランドは全然箸にも棒にもかからん感じです。

 

 売上推移をみると販売量が下がってきてます。いろんな見方があると思うのですが、その中の一つにチョコレートをバクバク食べると太ってしまい体に悪いというのがあります。確かに中国も健康志向が強くなってきてはいますが、こんな理由で販売量が下がるのはちょっと疑問に思います。まだまだ一人当たりの消費量は少ないので、もっともっと伸びていってもいいのではないかと思いますので、個人的には健康志向を理由にするのはちょっとしっくりこないです。

 

 中国のチョコレートチョコレート市場の伸び悩みの中身を見ていきますと、大衆ブランドの勢いが鈍くなってきており、一方でGodiva、Lindtといった高級チョコレートは伸びています。高級チョコレートの伸びがなければ販売量の落ち込みはもうちょっと大きかったといえるでしょう。

 

 最近は実店舗ではなくてネットで購入する人も増えてきており、だいたい20%くらいがネットを通じて購入しており、3割近く伸ばしています。一方で実店舗においては特にスーパーの売り上げが落ち込み、それをコンビニが補うような形になっています。

 

 1人当たりのチョコレート消費量はアメリカがダントツの4000グラム、日本は1500グラムくらいでしょうか。自分の生活を翻ってみるとこんなにたくさん食べてないと思います。そして中国ですがこれは100グラムくらいでしょうか。ま、とにかく人が多いので、平均だとこんなもんなんですね。

 

 今後の中国のチョコレート市場はギフト用の高級チョコレートが引っ張っていくという見方がありますが、これだけ消費量が少ないと一般的なチョコレートも伸ばしていくように思います。もちろん、そのあたりのレベルだと中国ブランドになってくるでしょうが、今高級をやっている外資ブランドがどこまで下りてくるかにもよるでしょう。

 

 2015年9月にFerreroが杭州に中国初の工場、2015年12月にnestleがキットカットを国内生産・国内販売を開始、2016年12月にドイツブランドのMika中国市場に参入、そしてMondelez(亿滋)が3年以内に中国市場に1億米ドル以上投資し、このうちの一部で蘇州でチョコレート生産を行うとしております。こうしてみると、今後が楽しみな業界ですね。

TNC上海設立10周年

 大した話ではないのですが、本日訪問先の方と話ししていたところ、ふと当社(TNC上海)の設立10周年であることを思い出しました。当初は知人が経営しており、私自信が携わるようになったのは2011年10月からなのでまだ5年4ヶ月なのですが、会社としては10周年という節目を迎えたわけであります。前にもどこかの節目で同じようなことを書いたのですが、まだまだ自分がイメージする姿にまではなっておりません。今後は今まで以上に気合をもっていかなければならないと思う次第であります。今後とも引き続きどうぞ応援のほどよろしくお願いいたします。

パクリスーパーが訴えられて敗訴

 中国国内で最も売上高の大きい外資(台湾系)スーパーである大潤発。上海あたりだと中心部にあまり見られないのでなじみはないかもしれませんが、非常に有名な会社です。最近この会社の名前をかたって商売をしていた中国企業が訴えられて敗訴しています。

 

 そもそも大潤発というスーパーは康成投資(中国)有限公司という会社が商標を持つ会社であります。ところが江西省で大潤発投資有限公司という会社が2014年10月に設立されています。資本金6000万元とちょっとした規模です。そもそもこんな有名なスーパーの屋号を新社名として認めるのがおかしいのですが、なぜか認められています。しかも業種は同業。これをパクリ大潤発と呼びましょう。パクリ大潤発の店構えはこんな感じです。

 

 パクリ

 

 これだけ見るとわからないかもしれませんので、本物大潤発の店舗を見てみましょう。

 

 本物

 

 屋号は同じですけどロゴが違いますよね。パクリ大潤発はビニール袋、価格ラベル、会員カード、印鑑、従業員制服にも「大潤発」という屋号を入れていました。分公司だけでも8つもあります。そりゃあ本物大潤発は激怒します。ということで、本物大潤発は訴えたわけであります。当然ですよね。

 

 裁判の結果ですが、商標権侵害、不正当競争、悪質であるということで原告である本物大潤発が勝訴。300万元の賠償金を支払うような判決まで出ました。これまた当然ですよね。

 

 さて、パクリ大潤発の出資構成を見てみましょう。

 出資

 「好又多」の名の付く会社が出資しています。「好又多」も台湾系。これは「好又多」も悪意を持ってやったことなのか、「好又多」もまた大潤発と同じく屋号を使われてしまっているのか、そこまではちょっと面倒なので調べませんでした。

 

 しかしこれだけの規模でパクリするなんて、あとのこと何も考えていないのだろうか。このあたりの感覚がよくわからん。まあ、楽して稼ごうというのが一番なのでしょう。ビジネスのイノベーションというのは何にもないところから作り出されるようなものもあれば、すでにあるものを組み合わせて作りあげられるものとがあると思います。例えば最近はやりのシェアリングエコノミーであるmobikeなんかもそうですが、自転車という既にあるもの、電子決済という既にあるもの、GPSという既にあるもの、これらを全部組み合わせてできたものだと思うのです。この組み合わせを考えるアイデアは素晴らしいと思います。何もないところから新しいものを生み出すより、既存のものを組み合わせるほうが楽であり、おそらく中国ではそういうのが、つまりいかに楽して稼ぐのかを考えるのが好きなのではないかと思います。いかに楽して稼ぐのかの中で最もレベルの低いのがパクリだと思うんですよねえ。以前と比べるとかなり偽物に興味が薄れてきているので、今現在どれだけ偽物が蔓延してるのかよくわからないですが、おそらく以前ほどではなくなってきているのではないかと思います。有名な偽物売り場がなくなって言ってますからねえ。しかし、今回のパクリ大潤発のようにかなりの規模でパクリビジネスをやる輩もまだいます。こういうのがなくなるのはもうちょっと時間がかかるのでしょう。今回のケースはパクった側が罰せられて賠償金を支払わされるだけでよい事例といえるのでしょう。

2016年中国アウトレットトップ20

 百貨店の勢いが衰え、ショッピングモールが乱立している中で、アウトレットも徐々に増えてきています。アウトレットの2016年の業績ランキングが発表されていますので、紹介したいと思います。

 

 トップは上海青浦にある百聯のアウトレット。唯一の40億元越えです。それに続くのが天津佛羅生倫小鎮と北京燕莎。これら3つが突き抜けた存在となっています。上海青浦は売り場面積増加無しで2億元増加、天津は20%増加しており、さらに4期として売り場面積を増やしますので、さらに伸ばしていくと思われます。

 トップの上海青浦の業績が43.17億元、今日のレートで引き直しますと729億円、2015年6月の記事で見つけた数字で御殿場プレミアムアウトレットが761億円なので、ほとんど同じくらいですね。単位面積当たりで比べてみましょう。上海青浦が6.8万平方メートルに対して43.17億元、御殿場プレミアムアウトレットが4.46万平方メートルに対して729億円、これらを引き直すと上海が1平方メートル当たり106万円、御殿場が1平方メートル当たり163万円。今のところ御殿場のほうが単位面積当たり大きな数値ですが、今後この差が縮まっていくことが予想されますね。よく見ますと天津が1平方メートル当たり123万円売っていますので、効率としては上海よりもいいのですね。

 

 日系がらみだと寧波に三井不動産と杉杉集団が一緒にやっている杉井奥特莱斯広場があります。ここは商業面積4万平方メートルに対して19.3億元、1平方メートルあたりだと80.4万円になります。開業している期間が上海青浦より5年少ないことを考えるとまずまずの数字かと。実は上海青浦のアウトレットはまだ行ったことがなくて、上海は一度見に行かないといかんな。

 

1