呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国を中心としたビジネスの最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社 TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

(続報3:衝撃の事実?)大江戸温泉物語が上海にやって来た?

 連日話題となっている上海の大江戸温泉物語(ここでは日本の大江戸温泉物語は、大江戸温泉物語株式会社と表記します)ですが、まず時系列でみてみましょう。

 2015年2月 上海前観投資有限公司設立

(参考)2015年2月 ベインキャピタルが大江戸温泉物語ホールディングス株式会社の買収を発表

 2015年9月 上海江泉酒店管理有限公司設立

 2015年11月 上海江泉酒店管理有限公司と大江戸温泉物語株式会社が業務提携基本契約書を締結

 2016年3月 上海江泉酒店管理有限公司と上海雲湯沐浴管理有限公司が「大江戸温泉加盟商フランチャイズ契約」を締結

 2016年8月 上海雲湯沐浴管理有限公司設立(なぜかフランチャイズ契約をしてから設立されている。。。)

 2016年12月 上海大江戸温泉物語オープン

 

 ふむふむ。最初にこの記事を書いた時に、上海側の法人の出資関係について紹介しましたが、これをさらに深掘りすべく、出資関係をさらに細かく調べてみました。

 

上海江泉酒店管理有限公司

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上海雲湯沐浴管理有限公司

%e9%9b%b2%e6%b9%af*投資中心とは合名会社のようなもの

 

 上海側の言い分としては、上海江泉酒店管理有限公司が大江戸温泉物語と業務提携をしたうえで、上海雲湯沐浴管理有限公司に対して「大江戸温泉物語」のライセンス使用を授権しているというものです。時系列的にもそうなっています。白涛と唐斌は復星の人です。

 

 大江戸温泉物語株式会社と業務提携をしている上海江泉酒店管理有限公司の出資者は上海前観投資有限公司と柴国強、そして上海前観投資有限公司に対して呉雲と鄭孟午が出資しています。柴国強という人が良くわからないのですが、同姓同名で上海大学と関係ある人がいます。テレビで上海江泉酒店管理有限公司の会社登記地を訪れたところ大学の女子寮だったというのがありましたが、あれは上海大学あたりなので、柴強強も上海大学の関係者の可能性がありますね。ちなみに柴国強は上海江泉酒店管理有限公司の法定代表人でもあります。

 

 上海雲湯沐浴管理有限公司の直接の出資者は1999年に創業した豊収日(集団)股份有限公司という6つのブランドを展開するレストランチェーンです。

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 豊収日(集団)股份有限公司の創業者が呉雲、そしてその息子が鄭孟午。そうです、上海江泉酒店管理有限公司及び上海雲湯沐浴管理有限公司の出資構造に名前が出ていますね。

 

 呉雲さんは「上海餐飲業界協会副会長」、「中国飯店協会、烹饪協会常務理事」、「上海市浙江商会第六届理事会常務理事、餐飲娯楽分会副会長」等の肩書を有することから、相当立派な方だということがうかがえます。

 

 次にその息子の鄭孟午さん、日本留学経験があり、日本より帰国したのちに豊収日(集団)股份有限公司で働き始めています。いわゆる二代目ですね。

 

 それともう一つ気になるのが復星集団が絡んでいることです。日本にも拠点を持つ復星集団とはWikipediaによるとこんな会社です。

 

1992年に上海で、郭広昌(現・代表)、梁信軍(現・副代表)ら復旦大学の卒業生5人により調査会社として設立され、製薬、不動産などに多角化し、2007年に香港証券取引所メインボードに上場(復星国際00656.HK)。保険、工業経営、投資、資産運用管理の4業種を中心にした国際的複合企業グループとして中国の経済発展とともに急成長し、フォーブス誌が2014年に発表した世界の公開会社上位2000社のランキングでは751位。2014年6月末時点の同グループ総資産は3133億元(約5.6兆円)。

同グループ不動産投資及び管理部門として復星地産(Fosun Property)があり、金融、ヘルスケア、カルチャー、観光、物流を柱に新都市開発・建設関連企業を多数有し、中国全土および海外不動産への投資・買収を積極的に行ない、中国の不動産投資開発業界の大手として知られる。

創業者の一人であり、最高経営責任者(CEO)の郭広昌は「中国のウォーレン・バフェット」としてその名を知られていたが、2015年12月に行方不明であることが報じられた。報道を受け、同年12月11日に復星グループ企業の株が一時売買停止となったが、中国の経済誌『財経』によると、当局によるある調査に協力後、自宅に戻ったとされ、復星国際も「上海で司法機関の調査に協力している」と発表した。

日本事務所は東京・青山にあり、高齢者サービス、食品、旅行、製造業関連の日本企業の買収と合弁を目的とする。

 

 確かに1年前くらいにトップが行方不明になる騒ぎがありましたねえ、懐かしいです。果たして復星集団は上海大江戸温泉物語にどこまで関係しているのでしょうか。

 

 まあいずれにせよ、上海大江戸温泉物語は豊収日(集団)のグループ企業みたいなもんですね。このようなちゃんとした会社がなぜ今回のパクリ騒動にあいなってしまったのか。

 

 考えられるのが間に変なコンサルタントやブローカーがいて、そういった輩に引っ掛けられたのではないかということ。しかし、これだけの会社を運営している人たちなので、大江戸温泉物語株式会社とちゃんとした契約書を締結するとき、あるいはその前にちゃんと顔合わせするはずだと思うのです。顔合わせしていればこのような騒ぎになるようなことはなかったと思うので、そのあたりどうだったのかが気になります。

 

 はたまた鄭孟午が日本留学時代に知り合った(胡散臭い)人に話を持ち掛けられ、あれよあれよという間に契約したのが詰めが甘くておかしくなってしまったのか。二代目なので飲食業とは別の独立した自分の事業をスタートしたいと考え突っ走ってしまったのではないかというものです。

 

そしてもっと根本的な話をすると、上海江泉酒店管理有限公司が上海雲湯沐浴管理有限公司とフランチャイズ契約していますが、その親契約のようなものである上海雲湯沐浴管理有限公司が大江戸温泉物語株式会社と締結した業務提携基本契約書にはそこまでやっていいという内容が含まれていないのではないのかということ。今のままだと上海側の印象が悪いので、これを払拭するような動きを持って積極的にしないといけないと思うのですが、それができていないということはやはりなにかしらまずいと思っているのでしょうか。とてもかっこ悪い過ちを犯してしまったのでしょうか。

 

 日本側が上海側と無関係といってしまっている以上、いろんな疑惑を払拭するための動きは上海側にあると思うのですが。中国企業の危機対応を見せてもらおうじゃありませんか!

 

 と思ったところで新た事実を発見!大江戸温泉物語株式会社と業務提携基本契約書を締結したとされる上海江泉酒店管理有限公司という会社の董事(日本でいう取締役)と監事(監査役)メンバーのリストを見てみましょう。

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 董事長(日本でいう代表取締役会長のような役職)日本人らしき名前が入っています。「MORITA MITSU…」、後ろのほうがちょっと切れていますが、「もりたさん」であることは間違いないでしょう。そして大江戸温泉物語株式会社の会社概要を見てみますと、

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大江戸温泉物語株式会社の代表取締役の名前がなんと森田満昌(MORITA MITSUMASA)!。「MORITA MITSU…」とはこの人のことなのでしょうか!はたまたどこかの胡散臭いコンサルタントやブローカーが同姓同名の人物を見つけてきて引っ掛けたのでしょうか?同一人物であればこれは衝撃の事実!上海側が日本からの了解を得ているというのは嘘でも何でもなくなります。つい先ほど上海側の説明を求むというような論調で書きましたが、この部分は日本側の説明も聞きたい!まだまだ騒ぎは収まりそうにありません!

(続報2:潜入調査)大江戸温泉物語が上海にやって来た?

 潜入調査というのは大げさで、ようは客として行ってきました。日本側が提携関係にすらないと言ってるくらいなので、いつまで続くかわからんので、今のうちに行っとかないとね。まずは入り口。

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 これはお台場の。

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 看板の大江戸温泉物語にロゴがついている、ついていないの違い、提灯の飾り方の違いはありますが、ほぼ同じですね。

 

 大江戸温泉物語より使用の授権を受けているといっている上海雲湯沐浴管理有限公司の株主であるレストランの豊収日が上海大江戸温泉物語の入り口の横にありました。

 

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 さて、入場したところ結構な行列でした。

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 そしてこんな看板が。入場規制をしているので、お手洗いは隣にある豊収日を使ってくださいというものです。

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 中国のこのような施設で入場規制が行われるとは、ひょっとして中はこんな様子なのではないかと想像してしまいました。

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 が、いざ入り口を潜り抜けるとこんな程度でした。楽勝やんけ!

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 結局浴場スペースも休憩スペースも不愉快になるような人数では全くなく、まずまず快適に過ごすことができました。この程度の混雑具合であればお台場の大江戸温泉物語のほうがもっと混雑していましたよ。入場制限するほど混んでいるとは思えなかったのですが、靴箱がもう足りなくなってたようなので、制限せざるを得なかったのでしょう。

 

 浴場スペースはさすがに撮影がはばかられますので、撮影していないのですが(でも携帯電話を持ち込んでいた人を二人ほど見かけました)、浴場スペースの利用に関する注意点に関する表示がありました。

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 実は浴場スペースにタオルを持って入ったところ、「持って入るのはダメ」と注意されてしまいました。確かにこの写真のように「バスタオルは浴場内に持ち込まないで下さい」とありますが、持って入ったのは単なるタオルでバスタオルじゃなかったのになあ。

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 そしてこれ。「浴場で使用したタオルはよく絞ってから脱衣所にお持ちください」って。持ち込んでかまへんのや!でも確かにタオルを持ち込んでいる人はほとんどいなかったなあ。

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 そして、この看板で最も気になってのがこれ。上海お大場?お台場の間違いかと思われ。というか、こんなキャラクターは日本にはいないような気が。。。

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 ちなみにサウナなのですが、残念なレベル。浴場内のサウナの温度はおそらく45度くらいでしょうか。これじゃあ水風呂に入るほど体が温まらんわと思っていたら、水風呂はなかったです。中国人は水風呂は苦手なのかな?まあ、それでも全体的にはまずまずでしたよ。人もそんなにごみごみしていなかったですし。

 

 さて、風呂上がりの休憩スペースを見ていきましょう。ちなみにお台場の大江戸温泉物語の休憩スペースの様子はこちら。

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 日本だとお祭りを再現しているような雰囲気を出しています。みんな浴衣を着ています。そして上海はこちらになります。上海は浴衣じゃなくて上下のセパレートタイプです。

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 テレビを見ながら休憩できるスペースもあります。

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 キッズスペースがありました。

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 悪くはないのですが、お祭りの雰囲気はなく、飲食店舗も少なかったのが残念。

 

 着替え終わって帰るときにもうちょっとうろうろしていたところ、くまもん登場!オフィシャルショップなのでしょうか。

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 全体的な満足度はまずまずなのですが、やはり既に上海に進出している極楽湯(ホンモノ)と比較してしまいます。

 まず料金ですが、極楽湯128元(約2160円)に対して、上海大江戸温泉物語は168元(約2830円、この日はオープンキャンペーン価格で138元)。どちらも決して安くないのですが、コストで比較するのであれば迷わず極楽湯を選びます。

 次に立地ですが、大江戸温泉物語はちょっと遠いかなあ。これはどこに住んでいるのかによるのですが、それでもやっぱり極楽湯のほうが地理的に優位かと思います。

 中での過ごしやすさですが、やはりオリジナルによるオペレーションが優れているのでしょう、極楽湯のほうが大江戸温泉物語よりも快適です。フードスペースも極楽湯のほうが全然充実していました。コストでなくコスパで比較して極楽湯の勝ちかな。

 

 日本側は提携関係にすらないといっている上海大江戸温泉物語、来場客はそこそこ満足しているように見えました。興味のある方は一回くらい言ってみてもいいのでは?果たしていつまでこの名前で営業し続けるのかわかりませんしね。

(続報)大江戸温泉物語が上海にやって来た?

 早速日本のメディアでも話題になっていますね。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161223-00000048-asahi-int

「我々と日本側の直接の協力はないが、関連会社が得た『名称使用権』を譲り受けた。これ以上詳しいことは分からない」

 

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20161223-00000170-jnn-int

取材に対応した上海の施設の日本人責任者は、「日本の大江戸温泉物語が上海とは関係ないと発表したことは知っている。改めて見解は述べる」

 

 日本人もかんでいるんですね。この方はわかっていてお手伝いしたのか、知らずにお手伝いしたのか、信じさせられてお手伝いしたのか。直接お話を伺わないことにはわかりません。もしわかっていたのであれば残念なことですね。

 

 日本で話題になったのと同じく、中国でもこれって日本のもののパクリではないかと話題になっており、上海の運営側も何らかのコメントをしないといけなくなったのでしょう。上海大江戸温泉物語の公式Wechatアカウントにこんなものがアップされています。

 

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 文章も長くないのでそのまんま翻訳しますね。

 

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 声明書

 上海江泉酒店管理有限公司は2015年11月1日に大江戸温泉物語株式会社(日本)と合作文書を締結し、“大江戸温泉物語”ブランドの中国地区での合法使用の授権を獲得しています。

 

 弊社と上海雲湯沐浴管理有限公司は、2016年3月1日に“大江戸温泉物語”の授権使用に関する加盟協議及び関連文書に関して締結しています。

 

 特にここに声明する。

 上海江泉酒店管理有限公司

 2016年12月22日

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 この声明書では上海の運営会社である上海江泉酒店管理有限公司ともうひとつ上海雲湯沐浴管理有限公司という会社の名前が出ています。まあこれは上海側が一方的に出している文書で、日本側の署名や捺印もないもの、つまり勝手にいくらでも作れる文書であります。あらためてこの2社の出資関係を見てみましょう。

 

 上海江泉酒店管理有限公司

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 上海雲湯沐浴管理有限公司

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 日本の大江戸温泉物語株式会社は「一切関係ない」とコメントしているうえに、この出資構造を見る限り関係している感じも見られません。

 

 さらに調べるとこの二社のWechat公式アカウントを見つけました。

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 そして、この中に上に紹介した声明書以外にもいろんな資料をアップしてます。

 

 先ほどのとは別の声明書です。日本大江戸温泉と上海江泉酒店管理有限公司が業務提携基本契約を締結し、公認証明書なる書類を発行し、上海江泉酒店管理有限公司が中国で唯一の授権合作社であることを謳ったものです。しかしあくまで声明書なので一方的に作成できる資料ではあります。

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 次もほぼ同じような内容の声明書です。

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 今度は授権書です。上海江泉酒店管理有限公司が、上海雲湯沐浴管理有限公司が上海の温泉事業のパートナーであることを示す内容となっています。また、上海大江戸温泉物語がパクリであるといわれていることに対して、それはガセだと対抗する文言が最後に付け加えられてています。

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 公認証明書です。これは大江戸温泉物語株式会社が、上海江泉酒店管理有限公司がパートナーであることを証明する内容となっています。これには大江戸温泉物語株式会社の印鑑が見えるのですが、異常に薄くて白黒にも見えなくないのですが。。。(フォトショップでこれをカラーにするのは結構テクニックが必要らしい)。この証明書自体が偽物だとすると「ここまでやるか?」と思いますよね。ま、日本側が否定している以上、この証明書自体の真実性もかなりかなり怪しいですが。

 

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 この公認証明書ってどうなんですかねえ?しかも日付を見ると去年の11月より使用しても良いとなっており、すでに1年以上もたっているのですが。。。

 

簡易検索レベルだと「大江戸温泉物語」というのは商標登録されていないようなのですが、これを調べているときに「瀋陽大江戸温泉物語」という会社が2014年10月に設立されているという情報を見つけてしまいました。ちょっとこの会社のことはよくわからないです。瀋陽在住の方、何か知っておられますかー?

 

 さて、この上海の大江戸温泉物語、中国でもパクリだという報道も出ており話題になりつつありますが、果たしていつまでこの名前を貫こうとするのでしょうか。パクリだという指摘のプレッシャーで名前を変えてくれればいいのですが。でも名前を変えるとへんてこりんな名前になってしまうかもしれないですね。「大上海温泉物語」とかになったりして。

大江戸温泉物語が上海にやって来た?

 上海には日式温泉として極楽湯が2店舗あり、極楽湯は武漢にも進出したように、非常に人気です。そして日本にある大江戸温泉物語、これもまた中国人のみならず外国人観光客にも大人気です。中に入るとかなり外国人比率が高いです。そんな大江戸温泉物語がついに上海に登場しました!

 

 場所はちょっと遠いですが、これだけまとまった面積の施設だとおのずとそうなるでしょう。口コミサイトでも「待ってました」というようなコメントが多く、いかに多くの人が楽しみにしていたのかがうかがえます。

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 いやあ、是非行ってみたいです。定価168元のところ口コミサイトを通じて購入すると138元、いいじゃないですか!

 実はこの情報、JETROの人に教えてもらったのですが、日本の大江戸温泉との関係性がよくわからなかったようでしたので、資本関係を調べてみました。上海の大江戸温泉を運営している会社は上海江泉酒店管理有限公司というところです。ここを軸に資本関係を調べてみました。

 

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 日本資本は入っていなさそうです。しかし、看板貸しの可能性もないことはありませんので、このあたりの確認が必要かと思っていたところ、大江戸温泉物語本体のウェブサイトでこのような告知がありました!

 

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 偽モノかよ!ど真ん中攻めすぎやろ!残念!

 簡易検索レベルでは商標登録はまだされてないようなので、もし申請を進めていないのであれば早めにやったほうがいいですね。

中国小売り上場企業の第3四半期業績

 中国小売り上場企業の第3四半期業績について紹介します。カテゴリーによって傾向が違うことが見て取れると思います。

 

1.百貨店、ショッピングモール

 売上、純利益ともマイナスとなっているところが目立ちます。一部プラスとなっている企業もいますが、母数が小さく、規模の大きいところの落ち込みが目立ちます。

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2.スーパー

 トップの高鑫(大潤発、オーシャン)は断トツの利益を計上しており、鈍いながらもプラスとなっていますが、全体的にマイナスが多いか。永輝超市は大きく伸ばしています。

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3.アパレル。ジュエリー

 プラス幅、マイナス幅ともに大きいのが目立つように思います。

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4.家電小売り

 ランク入りしている4社とも純利益がマイナスとなっていますが、特に蘇寧の純利益がとてつもなく大きく落ち込んでいます。業種的に今後もこのトレンドで推移していくのでしょうか。

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5.薬局

 いろんなカテゴリーで取り上げていますが、薬局のみが売上、利益ともすべての指標がプラスとなっています。

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6.EC

 アリババって利益は前年比マイナスなんですね。それでも他社と比べると断トルの利益額です。京東は少ないながらも利益を出せています。

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 全体的にみると、百貨店・ショッピングモール、家電量販は先行きがあまり明るいとは言えず、アパレルは横ばい、スーパーも決して良いとは言えない。このあたり日本と構図がよく似ているように思います。カテゴリーとして明るい指標が出ているのは薬局くらいですね。

商工クラブセミナーに登壇 ~中国空調企業格力の取り組み~

 先日縁あって商工クラブの地域連絡会のセミナーに登壇する機会をいただきました。

 

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 エリアで集まめる部会と違い、幅広い業種の方々にお集まりいただきました。

 

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 今時中国国内では星の数ほどとまではいいませんがかなり多くのセミナーが開催されており、ゲストスピーカーでテーマを決め打ちの場合はともかく、自社開催の場合も含めてこちら側でテーマを考える場合、どんなテーマで話せばいいのかいつも考え込んでしまいます。そこで今回考えたのは非日系企業、特に中国企業に焦点を当てて、彼らがどのような取り組みをしているのかを紹介するような内容にしました。一般的に日系企業は他の日系企業がどのような取り組みをしているのかについて興味を持つ傾向にあり、日系企業であるがゆえの情報の入りやすさもありますが、中国企業となるとそれほど知っていないのではないかということからこのようなテーマを取り上げました。そして、紹介した企業は格力(GREE)という空調の会社です。かなりの勢いで成長した企業でもあり、既に取引をしておられる方、あるいは興味を持つ方も多いのではないかと思いました。

 

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 最近ここのトップが集団公司のトップを解任された(集団公司の子会社に当たり上場している股份公司のトップの座は引き続き留任)ということで話題の董明珠さんという方がいますが、格力の取り組んできた歴史というのは彼女が取り組んできた歴史のようなもので、そのあたりを中心に紹介しました。また、同じ空調会社ということで、ダイキンとの比較を財務諸表ベースでも紹介し、特に売掛、在庫、買掛の比較を行ってみました。

 

 かなり以前に自社で非日系企業の取り組みというようなテーマでセミナーを開催したことがあるのですが、他をテーマにした時のセミナーと比べて集客がしんどかったこともあり、同様のテーマでお話をするのはそれ以来ということでしたが、関心を持っている人は多いのではないかと思っております。

 

 商工クラブ開催のセミナーには約10年ぶりに登壇しましたが、またこのような機会があればと思っております。

 

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虎は退治できてもハエは退治しきれん

 習近平による反腐敗取り締まり、大物の虎をどんどん退治してしまったせいか、ここ最近はあまり話題になっていないように思います。であればハエもどんどんたたいてほしいところだが、ハエは数が多いうえに生命力も強く、なかなか排除は難しいようです。

 

 先日とある美容サロンで店長さんにお話を伺ったときのこと。営業許可証は取得し、消防手続きも完了しているのですが、衛生許可がまだ下りていないとのこと。そういうこともあり今はテスト営業のような形でスタートしています。そこでぼやきがあったのですが、衛生許可を取るために役人にお金を払ったとのこと。周りに聞くと3000-4000元程度でよいと聞いていたようなのですが、店舗が入居している管理会社を通じて渡したようで、なんと8000元も渡したそうな。要するに管理会社の担当者が半分ピンハネしたわけですね。直接役人に渡しても良かったのですが、管理会社とはこれからも付き合っていかないといけないのでしょうがなくそのようにしたということです。

 

 この美容サロンは地場系なのですが、この手のお金は外資だけでなく地場の会社でも払わないと前に進まないのですね。もう役人にお金を渡して物事を片付けるような時代じゃないという人もいますし、上海レベルであればこのあたりきれいになってきていると思うのですが、まだまだ残っているようです。日本語でいうところの政府は中国でも政府といいますが、日本でいうところの役所を中国語で政府と表現することが多いです。役所と政府だと全然違うと思うのですが、このあたりが中国人の中ではごっちゃになっているように思います。中国人ほど役人に付け届けしないといけない意識が強すぎて、この悪臭から脱皮できないのかもしれないですね。

【TNC中国セミナー(東京・上海)】トランプ後の中国経済~日本企業としてどこまで中国市場にコミットすべきか~

 先日の米国大統領選挙を受けて、来年1月よりトランプ大統領が誕生します。日本に対する直接的な影響が気になるのはもちろんのこと、中国経済に対してどのような影響を与えるのか、そしてその影響が日本にどのように波及していくのか、非常に気になるところであります。

 

 また、日本において近年中国のネガティブな面に関する報道等が増えてきています。「中国経済急減速」、「爆買いバブル終了」、「不動産バブル崩壊懸念」、「過剰生産」、のきなみマイナスワードばかりです。このような報道を受けて、これからは中国以外の市場を志向すべきという声も上がっていますが、果たして世界最大のマーケットといえる中国という市場への挑戦を安易に放棄していいものでしょうか。 

 

 中国に拠点を持たない企業はメディア報道による影響が強いため、中国に対してネガティブに考えがちですが、中国に拠点を持つ企業の多くはそこまでネガティブに考えていない方も多くいます。今後も中国とのビジネスが続く限り、はたして中国が今後どのように変化していくのか、より多くの方面から考察したうえで方向性を定めていく必要があるといえるでしょう。

 

 今般のセミナーでは日中だけの関係に加えて、新大統領が誕生する米国が日中、特に日本企業に対してどのような影響を与えるのかについて、より多くの客観的データ、客観的事情をもとに検証し、日本企業が今後中国市場に対してどこまでコミットしていくべきかについて考察することで、皆様の中国戦略の参考にしていただきたいと思っております。

 

 ご多用とは存じますが、多数ご参加賜りますようご案内申し上げます。 

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【お申込み】下記リンク先より参加申込書にご記入の上、開催3日前までにEメールにてお申込み下さい。セミナー代金振込先口座番号をお伝えいたします。なお、定員に到達次第締め切りとさせていただきます。

 

 TNC12月中国セミナー申込書

 

 

【お問合せ】Ms徐 TEL :(日本)050-5806-2111 (中国)021-6270-0022 

双十一イベントにおける天猫モールのカテゴリー別売上高ランキング

 今年の双十一はいろんなところで報道されておりますが、天猫モールで前年比プラス32%の1207億元(約1.8兆円)と1000億元の大台を軽く上回りました。

 

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 全体に関する情報はいろんなところで見られるので、ここではカテゴリー別ランキングを見てきましょう。

 

1.携帯電話

 アップルが1位、人気が落ち気味といわれている小米が2位につけています。サムスンはすっかり消えてしまいましたねえ。

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2.小物家電

 東芝の白物家電部門を買収した美的が1位です。日本ブランドが入っていません。ブランド力がなくなってきたのか、それともこのイベントに興味がなかったのか。この日にたくさん売れても儲かるとは限らないですからね。

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3.大物家電

 ハイアールが1位、2位に美的がつけています。ここにも日本ブランドはできておりません。しかし、楽視TVって何を売っているのかと思いきやおそらくテレビでしょう。テレビは「大家電」のカテゴリーに入るようです。

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4.化粧品

 うーん、知らないブランドがランキングに入っています。SKⅡが5位に入ってますね。

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5.レディースアパレル

 ユニクロが1位です!レディースだけ切り分けることができるのですね。

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6.ホームテキスタイル(原文;家紡)

 南極人くらいしか知らないです。

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 特にほしいものがなかったので今年は何も買いませんでしたが、日が近づくにつれて盛り上がってきているのはウェブサイト上もそうですし報道でも感じていました。こういうランキングを見ると、皆な何を望んでいたりだとか、ランキング入りしているところがどんな取り組みをしているのかという研究材料になり、参考になりますね。

中国の女性アイドルグループ

 AKB48が2005年12月よりスタートし、もうじき満11年になりますがが、いまだに人気は衰えていません。「会いに行けるアイドル」をコンセプトに専用劇場で公演をスタートし、初回公演はなんと7名しか来場客がいなかったのが、その後大きくブレイクし、日本のみならず2011年にインドネシア・ジャカルタのJKT48、12年から中国・上海のSNH48、今後は台北、マニラ、バンコクにおいた新たなグループ発足も計画されています(ちょっと頓挫気味ですが)。中国では上海のSNH48の姉妹グループとして、北京市を拠点とするBEJ48、広東省・広州市を拠点とするGNZ48の結成が発表されたが、その後日本側と中国側で契約トラブルが発生し、今ではSNH48をはじめとする中国のグループと日本側は何ら関係がなくなってしまっているようですね。

 

 中国の芸能界において女性グループといえば女子十二楽坊を思い出す人がいるでしょう。ところが女子十二楽坊の人気もそれほど長続きせず、またそれ以降ブレイクしたといえる女性グループは現れていないように思います。それでもSNHは比較的成功している部類に属し、SNHがAKBのコンセプトを活用したのと同じく、このコンセプトを活用した別グループもいくつか現れるようになってきています。そのうちの一つで以前紹介した上海、北京及び成都を拠点に活動している蜜蜂少女隊ことLady Beesというグループがいます。

 

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 Lady Beesは中国のテレビ局が韓国のエンタメ企業と一緒に制作したリアリティショーを勝ち抜いたメンバーで組成され、その後順次訓練生という名目で上海、北京、成都チームにまで拡大しました。AKBと同じく専用劇場を持ち、週末ごとに各拠点にある専用劇場でライブイベントを開催しています。上海会場を見る限り残念ながら今のところ客席はまばらですが、メンバーを見るファンの表情は日本と同じく、まさに「会いに来た人たち」の姿です。韓国企業がプロデュースに関与しているが、世界観としては日本の今のアイドルに近いように思います。

 

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 90年代後半に小室哲哉氏が東アジア圏での音楽事業を展開しましたが、ほどなくして撤退し、中国の音楽ビジネスって難しいんだなあと感じさせられた。当時は海賊版が蔓延し、版権意識も今よりもずっと薄く、ビジネスの難易度もかなり高かったことかと思います。それがいまや日本のコンセプトを取り入れる女性グループが現れ、時代も様変わりですね。中国のエンターテイメント業界ではハリウッドの映画制作会社を買収したり、実際に中国俳優がハリウッド映画に出演したりするようになり、一定のプレゼンスを発揮するようになってきており、近頃では中国大陸発の若手歌手・グループも徐々ではあるが頭角を現すようになってきているようです。女性グループについては日本を含む海外テイストで味付けしたグループで売り出そうとしているように思います。ということは、今後エンタメ分野で日本企業がより関与できることもあるかもしれないですね。