消費

保健食品審査ってちゃんと行われてるの?

 保健食品から規定を超過する鉛が見つかったことで、保健食品の認可フローは一体どうなっているのかという記事を見つけました。中国では保健食品として認可を取得している場合、青色のマークでそれがわかるようになっています。「国食健字」という文字とともにあり、俗に「藍帽」と呼ばれています。

 

  

 これを取得するために当然審査を通過する必要があるわけですが、そのためには、

(1) 申請資料を準備

(2) サンプルを生産

(3) 試作現場を検査

(4) サンプル品を検査

(5) 専門家による審査

以上の5段階のステップが必要になります。

 

 企業は自社ではなくこのフローを仲介業者に委託しているケースが多いです。しかしながらどうもその実態が怪しいというのが指摘されています。新京報という新聞紙の記者が「科尔天使」と「康維安」という二つの仲介業者に覆面取材したのですが、その二社の反応というのは次のようなものでした。

 

1.科尔天使

・私たちを通じて審査すると絶対にとおる。なぜならば申請前に多くの保険食品審査に参加する専門家にちゃんとコンタクトするから。

・スムーズに貧家を取得するため、申請資料は当然実際の内容と必ずしも一致するとは限らない。

 

2.康維安

 ・生産ラインも変えなくてもよい、なぜならば申請内容については合格するように整理するので。

 

 なかなかイカしているコメントですねえ。では実際の審査フローの部分に入っていっていましょう。

 

 現場検査

 現場検査に際しては本来は三日間で三ロットを生産するのですが、たいていの場合は一日で作ったものを三ロットに分けて提出しているそうです。

 

 サンプル検査

 サンプル検査も重要なフローですが、仲介業者は公関(邦訳だと広報が最も近い)を通じて間違いがないようにあらかじめ手配します。仮に製品に問題が発生しても、公関を通じてデータを改ざんしてしまうことはできてしまうようです。

 

 専門家審査会

 審査結果がいつ出るかという内部情報は全てわかるそうで、仮に申請資料に問題があった場合、専門家達に「紅包」を渡すことで解決できるそうです。

 

 以上の流れからわかるように、申請する企業、仲介業者、審査部門、この流れの中で相応のお金が動いているということがわかります。ある企業が仲介業者に委託した際には仲介業者に対して30-50万元を支払、今までの類型だと1000万元以上支払っているとのことです。結構いい商売ですね。

 

 上に紹介した科尔天使の場合だと、ビタミン類の場合は12-20万元、免疫力調整機能を持つようなものだと28-30万元、降血脂機能を持つものだと42-45万元が見積もり金額です。上に紹介した二社を通じて申請した場合、ほとんどのケースで審査を通っているそうですが、このような仲介業者が企業より受け取ったお金の相当な部分が検査部門や審査部門に不正にわたっていることが疑われており、仲介業者の従業員からはその旨のコメントが得られています。

 

 これはたまたま保健食品に関してですが、審査に際してこのような仲介業者が介在し、不正な方法で審査を通過するケースがあるというのは皆さんもうすうす感ずいていることかと思います。このような方法がいいか悪いかはもちろん個々のケースを見ないことには何とも言えないのですが、個人的にはこのような手法で期限を短くしてもらうというものはできるできない、やるやらないは別としてまだ許せるとしても、OKにすべきものではないものをOKにするのは問題だと思います。よく言うのですが、「グレーを白にすることはできるかもしれないが、黒を白にするようなまねはしてはいけない、仮に黒が白になったとしても後々リスクとして残ってしまう」のです。保健食品のケースでは黒を白にしていたがためにそれが見つかってしまい、潜在的なリスクが現実のリスクとなってしまったケースです。いまだ「中国では人脈を使えば何とでもできる」というのを売りにして企業を誑し込んでいるコンサルタントが特に日本に多いと聞きますが、そういうのは大体胡散臭いのが多いですし、そもそもその人脈ってなんなの?というケースもあります。例えば、「○○税務局に人脈があります」、たどっていくと税務局の窓口レベルの人と友達だったりだとか、「○○局の人と懇意にしてます」、たどっていくと以前どこかで名刺交換をしただけに過ぎないとか、要するに使えない人脈を必要以上にアピールしている輩ですね。人脈はない寄り合った方がいいですし、あったらあったで有効に活用すればいいと思うのですが、こういった必要以上に人脈をアピールする輩もなんだかなあと思いますし、今回紹介した保健食品審査のように黒を白にするような人脈もなんだかなあと思います。まどろっこしいかもしれませんが、まっとうな方法でやるのが一番安心ですし、そのまっとうな方法で進んでいく中で人脈というものが出来上がっていくのではないかと思うのであります。

中国アパレルブランドの在庫が増えている ~李寧~

 出張するとなかなか筆が進まないですが頑張って書きました。

 最近中国のアパレルブランドのネガティブ情報が増えてきてます。具体的には在庫を多く抱えてしまっているということなのですが、倉庫にある売れ残り在庫だけで国内の衣料販売企業は3年間売ることができるまでだと言われており、とに各在庫が膨れてしまっているとのことです。本日は李寧の状況について紹介します。

 

 

李寧の上期報告によりますと、在庫は9.92億元でこれは前年比1.86億元増えています。さらに資金を約3億元出して代理商から未販売商品を買い戻すことを発表しており、今後2年以内にさらに14.48億元の在庫を買い戻す必要があると言われています。売掛金も増加しており、回転期間が前年比25日増加しているとのことです。資金負担は大きくなってきています。

 

90後(90年代生まれ)の若者向けにプロモーションを展開したもののぱっとせず、2011年の売上高は前年比6-7%のマイナスになることが見込まれてます。私も仕事をしている中で色んな統計数値を見ますが、ほぼ100%が右肩上がりの結果を示すのですが、李寧に関してはマイナスとなってしまってます。90後に対するアピールの仕方がよくなかったという考え方があり、70後の口ぶりで90後に訴えかけているように感じられること、表面的なデザインにとらわれ過ぎブランド価値を高めきれていないこと、しかしながら値段だけは上がっていっていること、結果として90後のみならず、70後、80後の消費者まで失っていったという見方です。申し訳ないですが李寧ブランドに高いお金を出すくらいならNIKEやadhidasを買いますよね。そう思う人は多いはずです。IKEやadidasですら内陸に入るに当たって(六線市場まで入ってると言われている)はミドルローエンドを対象とする価格帯の商品を投入しているのに対し、李寧はこの辺りの商品をおろそかにしているということです。え

 

アピールに話を戻しますと、言われているのが、90後にアピールしたいという割には90後の心理を理解していなかったのではないかという点です。既述したような70後の口ぶりでというのがそうです。でも70後や80後からすると自分たちにアピールしているわけでもないので結果的に離れていったということです。ちなみにどんな言葉で90後に訴えたかというと、「Make The Change」です。ちょっと古いですがオバマ大統領みたいですね。中国ではこのフレーズは誰にも響かなかったようです。

 

このほか、李寧では大代理店に小代理店(売上の小さい代理店)を買収させるという販売チャネル改革を行いました。ところが大代理店は大代理店で小代理店をくっつけてもそれだけ売りあげられるという自信がなく、注文数量を減少さえるという現象が生じ、挙句の果てには別ブランドを売り始めるとことも出てきてしまいました。すべてが負の螺旋に陥ってるような感じです。

残念ながら消費者向け商品でブランド力を有するものは今のところほとんどないのが現状の中、中国国内では李寧は頑張ってきた方といえるかと思いますが、これだけ経済が成長している中で売り上げが減少したということは、政策面も大事なのですが地力がまだ不足していたともいえるのではないでしょうか。明日は特歩というブランドについて紹介します。

保健食品の命名ルール

 保健食品の名称に制限を加えるべく、《保健食品命名規定》が改正され、あわせて《保健食品命名指南》という通達も発表されることになるそうです。《保健食品命名指南》という規定に依りますと、保健食品の名称で表現が禁止される語義または使用が禁止される字句は次のものが含まれるとのことです。

 

1.虚偽性語義

 例:製品の中に化学合成した原料を使用または一部しか天然産物成分を使用しないのに、「天然」等の字句を表記する、または名称に祖伝(代々伝わる)、御制(皇帝が作った)、秘制(秘密の材料で作った)、精制等の聞こえの良い字句を含むもの。

 

2.誇大性語義

 例:宝、霊、精、强力、特效、全效、强效、奇效、高效、速效、神效等。

 

3.絶対化語義

 例:最、第一、全面、全方位、特級、頂級、冠級、極致、超凡等。

 

4.治療作用を明示またはする語義

 例:処方、復方(二つの処方を合わせた薬)、薬、医、治療、消炎、抗炎、活血、祛瘀(痰を取る)、止咳、解毒、各種疾病名称等。

 

5.人名(医学名有名人を含む)

 例:華陀(名医の名前)、扁鵲(古代の名医の名前)、張仲景(古代の医学家)、李時珍(明代の名医)等。

 

6.地名

 例;中華、中国、華夏等。

 

7.製品特性と関連がなく、消費者が理解しづらい字句

 例:納米(ナノ)、基因(遺伝子)、太空等。

 

8.俗っぽいまたは封建迷信の色を帯びる字句

 例:性、神、仙、神丹等。

 

9.人体組織、器官、細胞等の字句

 例:脳、眼、心等。

 

10.範囲を超えて製品に効能をうたうこと

 例:鉄分補充類栄養素補充剤に補血または栄養性貧血の改善と命名することはできません。そのほか消費者に誤解を与える字句、例えば同じ発音の文字や字形が似ていて消費者に誤解を与えやすいもの。

 

 まあ、保健食品は「保健」とつくもののあくまで食品であって医薬品ではないので当たり前といえば当たり前のことばかりです。ただ、なんとなくグレーな部分があったので、こういった境界をはっきりさせるようなものが出るというのは販売側にとっても購入側にとってもいいことだと思います。消費者は当然医薬品と混同することはなくなるでしょうし、販売側も医薬品と勘違いされることによるクレームもなくなるでしょうから。でもこういうルールができたらできたでまたぎりぎりのラインを模索していくのが見られるようになるでしょうね。

サプライヤーの反乱

 寧夏銀川にある新華百貨での話です。なんとこのデパートの100以上の売り場が営業を止めてしまったのです。その理由なのですが、売り場のデパート側に対する不満から来たのですが、その不満というのが年々上昇する販売の最低保証とリベートによるものだというのです。なんでも2012年の契約の中に最低販売保証、強制販促、排他的競争、販売リベートの引上げ等の4つの項目が挙げられているのですが、これがサプライヤーの受容範囲を超えてついに爆発してしまったということです。販売量に対する要求は30-80%、リべートは1-5%引き上げられ、銀行カード費用等、そして年間の数十回にわたる祝祭日用の生花、絨毯等の費用までが契約に盛り込まれていたという話です。祝祭日に発生する費用と販売リベートは年間を通すと25%程度、増値税が17%、そして従業員給与、電気代等の支払いを勘案すると、利益はほんのわずかになってしまいます。そして新契約でさらに厳しい条件を付けられそうになったので、そりゃあ怒りたくもなります。サプライヤーが営業をストップするという反乱は2月29日に発生し、最終的には和解したのですが、和解内容は最低販売保証、リベート、排他的競争、強制販促の内容を取り消すというものでした。まあそれでも今の水準はキープしているのだとは思いますが。

 最近では万達や世紀金華といった百貨店が新たにこのエリアにやってきており、内装費の支給や、資金の立替えを行ったり、販売リベートを10%低く設定するというような条件を提示するところも出てきているのですが、新華百科は契約の中で他の百貨店で商品を供給してはならないという文言を盛り込み、これによって罰せられたサプライヤーもいたそうです。

 ということで、中国の小売マーケットはこんな状況なのですが、果たしてこれがいつまで続くのでしょうか。スーパーや小売店は店舗を10年契約で賃借しているところが多いです。10年前の賃料と今の賃料水準が大きく違うのは当たり前のようにご理解いただけると思うのですが、かりに今の賃料水準で契約を更新した場合、そのつけはサプライヤーに行くことになると思います。そう考えると、このようなサプライヤーいじめはなくならないようにも思えますし、これがきっかけでビジネスモデルが変わり失敗に終わったベストバイモデルがスタンダードになってくれば面白いです。変わるとしてもかなり時間がかかると思いますが。

 一部業者が反乱を起こしたのは以前カルフールでもありましたし、報道されていないレベルでもちょくちょくあるそうです。サプライヤーいじめが行き過ぎると今回のような大掛かりな反乱は今後も出てくるかもしれませんね。

家電メーカーの痛し痒し~ネット販売は無視できないが~

 多くの家電メーカーがネット販売を行っています。天猫電器城(タオパオモール)でみますと、2011年末時点でデジタル家電業界だけで1万社近くになっているそうです。トップ3にランクされる店舗ではネット販売の業務量が全体の40%以上を占めるとこともあるとのことです。しかしながら課題もあります。メーカーが出展した場合に遭遇する問題としては、価格の問題があります。ネット上の価格と実体店舗の価格が同じだと、ネット上では価格競争力が全くないという問題があります。ネット上だと価格比較がしやすいことと、どこもかしこも価格勝負をしているのでどうしても価格面でついていかざるを得ないという点です・。天猫の例を見ますと、メーカーが直接ネット上で出店した場合、同じ製品は実体店舗での価格より15%以上も安くなっている例があります。「線下体験、線上購買」(オフラインで体験し、オンラインでショッピングする)という消費スタイルが見られます。店舗で実物を見て確認し、価格に安いネットで購入するというスタイルです。当然実体店舗側は非常に不満に感じます。既に上海の書店では店内で写真を撮ることを禁止するところも現れています。書店で実物を写真に収めて後からネットで買うというような行動を防ぐためです。これを読んでいる人の中でも同じような行動をとったことがある人は少なくないのではないでしょうか。とあるメーカーではネットショッピング部門の担当者が何回も変わっているのですが、それはなぜかというと実体店舗側の圧力によるものだそうです。要するに邪魔しているわけです。ネット販売は無視できない、でも価格を下げないとネットで売れない、ネットで売れると実体店舗で売れない、ちょっとしたカニバリズムです。

 このような価格競争に巻き込まれないためにとられている方法として、天猫網購の総裁はアイデアとして二つ挙げており、一つ目はネット上でネットショッピング用の商品を販売するというものです。既に一部の日系を含む40余りの家電メーカーがこれを始めており、売れ行きも上々だそうです。このほかとしては組み合わせ販売をしたり、販売時期をずらすという方法についても紹介しています。以前某日系顧客にお話を伺ったことがありますが、そこではネットショッピングの単価が低く、正当な価格での販売が難しいため、売れ残り品をネットショッピングに回しているというのを伺ったことがあります。

 ネットショッピング用の商品も確かにいいとは思いますが、とにかく競争が激しい市場なので、結局はどこかがフライングして実体店舗で販売している商品にまで影響するのではないかと思います。それくらい競争は熾烈ですからね。

中国アパレルブランドの在庫が増えている ~Metersbonwe~

 さて、今日はMetersbonweというブランドについて紹介します。2008年には深セン証券取引所に上場しており、今でへ中国全土300店舗ほどありますので、中国に住んでいる方であれば見たことがあるのではないでしょうか

 

 さて、この会社も在庫がめちゃくちゃ膨らんでます。2010年6月と2011年6月を比較しますと売上の伸びが49%、利益はなんと833%アップの3.76億元と一見素晴らしい業績なのですが、在庫は9.03億元から28.9億元になんと220%も増加しています。売上の伸びよりもはるかに在庫の増加率が高いです。純資産が32億元に対してこの在庫の多さです。同時期の同類のアパレル企業の純資産に対する在庫の比率が20%程度とのことなので、いかに突出しているかお分かりいただけるかと思います。

 同社によると在庫が膨れている要因として、(1)販売規模拡大とデザイン数の増加、(2)2010年は寒くなるのが遅れたため、冬物の販売周期が遅れてしまった、(3)年初に労働者が少なくなりオペレーションに影響が出ることを見越して2011年の商品早目に仕入れたこと、と説明しています。 

 これに対して証券アナリストが色んなコメントを残しており、天候要因は確かにあったのだろうが、それ以上に読みを誤ったのも事実だろうという見解があります

 また、現在の在庫は25億元ほどと推定されており、そのうち2012年の春夏物が約10%、2011年の秋冬物が約28%、2011年春夏物が30%、2010年秋冬物が約20%、その他少数派2010年春夏またはそれ以前の商品のようです。もうすでに3月なので冬物はセールで処分し、春物を打っていく時期かと思うのですが、この在庫構成はかなりいびつに見えます。同社は別ブランドでME&CITYというのがあり、これとバッティングしている部分があるとの指摘もあります。個人的にはあまりかぶっているとは思わないのですが。ただ、 ME&CITYはプロモーションにものすごくお金をかけているのは事実で、その負担は決して小さくないようです。この会社はトランスフォーマーという映画の中で衣装提供していたり、「新国貨」という気ワードで中国独自のブランドであるとアピール等中国系アパレルとしては面白い取り組みをしているところだと思うのですが、まさかここまで在庫が膨れていたとは。月商比で約4ヶ月もあります。2011年第3四半期の連結決算書を見ると在庫が約30億元に対して現金が8.6億元しかありません。短期借入が約24億元なので、在庫はほぼこれ見合いですね。純資産が約36億元なので、在庫を処分した場合に発生する処分損で純資産は大きく減少しそうです。じっくり財務諸表を読み込んではいないですが、数字だけ見るとちょっとしんどそうですねえ。

中国アパレルブランドの在庫が増えている ~特歩~

 さて、今日は特歩というブランドについて紹介します。2001年に設立されたスポーツファッションブランドです。中国に住んでいる方はこの会社のロゴくらい見たことがあるでしょう。

 

 

 この会社が最近発表した財務情報によりますと在庫が8.87億元でなんと前年比92%増、ちなみに匹克が41%増、安踏も20.3%増とうことですが、特歩の在庫の増加幅はあまりにも突出しています。在庫が多くなると当然不良在庫の比率も上昇してきますし、現金化できていないということで当然のことながら資金繰りに影響してきます。この問題に対して同社の財務総監は発注を減らしたり出店スピードを緩めたりすることを通じて在庫をコントロールし、将来的には在庫の引き取りや店舗のクローズを抑えていきたいとしています。2012年の売り上げの伸びももともと15%としていたものを一ケタ成長に押させ、出店についても800-1000で考えていたのを400程度に押さえようとしています。 

 東興証券という会社のアナリストによりますと、2007-2009年に集中的に上場した中国スポーツブランドの店舗数は2万店近くになっており、これは2006年末と比べると倍近くになっています。要するに増えすぎたということですね。同じようなブランドが増えすぎたこと、拡大した割には売れなかったことから在庫も増えてしまったというように見ています。こんな状況ですが値上げはしていくようで、コストがし上昇しているという事情があることと、また今後は量と価格をともに大きくするというよりは価格の上昇を主として行くだろうとみているとのことです。コスト上昇はわかりますが、それを上回るような値上げは今のブランド力で大丈夫なのでしょうか個人的には思います。

 この他にはZARAやユニクロといったブランドに食われている部分もあるということが指摘されています。ナイキやアディダスの二大巨頭と比べてどうしても中国ブランドはブランド力が弱いという問題もあります。外国人はまず買わないでしょうし、中国人も同じ買うならナイキやアディダスなんでしょう。中国ブランドの問題としてよく「同質化」ということが言われており、要する同じようなものばかりで違いが分からないということなのですが、それもそうなのですが、ナイキやアディダスみたいなメガブランドを前にしてはこの分野での中国ブランドはしんどいんじゃないでしょうか。別の分野を考えればわかるかと思うのですが、ネット販売なんかがそうですが、タオパオや京東みたいなメガサイトがいるなかで、外資のネット販売の多くが苦戦しています。メガがいったんできてしまうとそれをひっくり返すのは大変ですね。

アウトドアファッションスポーツ用品絶好調

 単なるスポーツ用品ではなくてアウトドアファッションスポーツ用品の販売高が伸びています。アウトドアファッションスポーツ用品はスポーツカジュアルと読み替えていいと思います。ちょっと見て行きましょう。

 

1.小売額が前年比23.9%増

 2011年の全国重点大型小売企業のアウトドアファッションスポーツ用品の販売額が前年比23.9%増加し、これはスポーツ用品小売額の伸び率6.7%を大幅に上回る水準です。

 一線都市のアウトドアファッションスポーツ用品販売額は16.2%の伸び、二線都市のアウトドアファッションスポーツ用品販売額は20.3%の伸び、三線都市に至っては46.3%の伸びとなっています。

 

2.アウトドアスポーツ用品の商品単価はスポーツ用品よりも高い

 全国重点大型小売企業のアウトドアファッションスポーツ用品の商品単価はスポーツ用品の平均単価水準よりも明らかに高いというデータが出ています。

 2011年のスポーツウェア市場のトップ30のブランドのうち、単価のトップ4はThe North Face、Jack Wolfskin、OZARK、Columbiaで、第4位のColumbiaでも単会は700元を超えており、スポーツウェアの平均単価を大きく上回ります。

 2011年のスポーツシューズ市場のトップ30のブランドのうち、単価のトップ4は同じくアウトドアファッションスポーツブランドで、ECCO、CAT、Columbia、The North Faceで、ECCOの平均単価は1000元を超えています。

 この辺りのブランドはコピー品が多く売られており、私もThe North Faceのコピー品はジャケット、リュック、手袋を持っています。結構長持ちしています。あんまり自慢することではないですが。

 

3.スポーツ用品市場の中でもアウトドアブランドのシェアが大幅増

 近年アウトドアファッションスポーツ用品のニーズが急速に増えてきており、スポーツ用品におけるシェアも上がってきています。2011年の全国重点大型小売企業スポーツウェアのうちアウトドア専門ブランドのシェアが前年比5.87ポイント上昇してます。スポーツシューズでも同じ傾向がみられ、アウトドアファッションブランドにシェアは前年比6.02ポイント上昇の14.37%に達しています。

 

スポーツ用品を単なるスポーツ用品ではなくファッション的要素を持つものが売れているという感覚は持っていましたが、データがこれを裏付ける形となっています。これからまだまだ伸びそうですね。ただ、ファッション的要素の中で売れているということなので、スポーツファッションがファッショナブルでなくなった場合に伸びは鈍化していくのでしょう。私はあまりおしゃれな方ではないですが、本当におしゃれな人はスポーツファッションからさっさと卒業してもっと違うファッションに走るような気がします。このデータの中では男女の区分についてまで触れていませんが、たぶん男性比率が高いような気がします。男性の方がスポーツファッションで身を固めている人が多そうですし、多少センスのない人でもスポーツカジュアルを着ればそれなりに見えてしまいますし。ところは女性だとちょっとおしゃれな人だと巣ポートカジュアルもいいのですが、もっと別のファッションを好むのではないかと思います。ということを考えますと、男性がファッションを覚えていくとスポーツカジュアルの位置づけはもうちょっと変わったものになっていくかと思うのですが、どですかね?

フランチャイジー探しのアウトソーシング

 フランチャイズ展開を考えている企業にとって、フランチャイジー探しに頭を悩ませている会社はきっといるのではないかと思います。そしてこのような企業にターゲットを絞ったビジネスがあります。招商客という会社がありますが、この会社ではフランチャイジー探しをお手伝いする会社で、要するにフランチャイジー探しのアウトソーシングを受ける会社です。

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 最近は中国内販がしばしば取り上げられますが、従来輸出ばかりを行っていた企業も同じく内販を課題と考えています。しかしながら、いい商品を持っていたとしても輸出ばかりを行っていた場合、中国企業であっても内販に関するチャネル事情を把握していなかったり、フランチャイズ展開を使用にもどのように進めていいかわからないという会社が少なくなく、こういった会社をターゲットにフランチャイジー探しアウトソーシングビジネスが考えられたということです。自らフランチャイジーを探すにはそれなりに投入も必要であり、その投入に見合った効果が上がるかどうかというのは見えづらいものがあります。同社はこういった企業にターゲットを絞って成功報酬でコミッションを受け取るというビジネススキームを開始したわけです。成功報酬ということは全く集まらなければ費用は発生せず、集まったら集まったなりに費用を支払うわけですので、自社で資金や資源を投入するのに比べると確かに良さそうです。

  実例が一件紹介されていましたので紹介します。「非誠勿擾」というかなりヒットした映画のタイトルと同じ名前の下着会社の例です(おふぃしやるサイトをどうしても見つけることができませんでした)。招商客ではこの会社の製品の特色に基づいて、単なる下着だけから男性用アクセサリー、Tシャツといった多品種の商品を取り扱うという戦略を策定し、おしゃれでかっこよく、イケメンの路線にポジショニングを置くというもので、これがうまくはまり短期間内で600余りのもの加盟店を集めることができたというものです。

 この他には、美太美厨という厨房用品を取り扱っている会社が2か月で50の加盟店を集めた例も紹介されています。

 

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 ファンドも招商客に対して投資を行ったので、今後ますます積極的な展開が考えられます。こういう成功事例があるので今後引き合いも増えてくるかと思われます。フランチャイズビジネスに関しては以前セミナーを開催したことがあり、非常に興味を持っています。私としてもこういうところとジョイントして日系企業のフランチャイジー探しのお手伝いをしてみたいと思います。

 

 

地方自治体によるイベント

 最近日本の地方自治体が上海で開催したイベントに参加してきました。まずは私の地元神戸のイベントです。

 

 ガーデンホテルのグランドボールルーム以外にもいくつかのスペースを利用するかなり大がかりなものでした。第四届とあるように、この「日本神戸物流美食文化節」というイベントはもう四回目ですが、ものすごい人数でした。単においしいものが食べられるという理由だけで来ている人もいるとは思いますが、それでもこれだけ多くの方がに参加してもらうことができるというのは大した集客力です。

 次は長崎県です。2012年長崎県水産品中国普及促進怪というイベントが上海揚子江ホテルで開催されました。

    

 魚がとてもおいしそうです。地震による風評被害を払拭することを目的としてか、いかに安全検査に力を入れているかという説明が多く行われていました。

    

 個人的に面白かったのは日本の水産品の輸出量で、地震の影響で2011年は激減したかと思っていたのですが、世界レベルでみると9ポイントしか落ち込んでおらず、香港に至っては微増していました。でも中国は約半分にまで落ち込んだんですね。ということで、このイベントが開催されたのかと思います。

 

 長崎県に限らず、ほかの食材に関してもこのようなイベントを通じて安全性をアピールしてほしいと思いますし、そのイベントがメディアで取り上げられてさらに多くの人に伝わっていってほしいと思いました。