消費

(続報5:大江戸温泉の商標登録が!!!)大江戸温泉物語が上海にやって来た?

さて、久しぶりに一部のコアな当ブログのファンから大注目された大江戸温泉物語の記事、前回商標についていろいろ調べましたが、はたして大江戸温泉物語の商標登録はどうなっているのかなあと思って調べてみました。

 

 大江戸1  

 大江戸2

 

 がーん!申請が出されているではないか!ちなみに日本の商標はこれです。字体は同じですな。

大江戸温泉jp

 

 中国の申請は昨年12月23日に提出され、今年2月8日に受理通知が出されています。こちらで大江戸温泉を運営している会社が申請しているのかと思いきや、なんと申請しているのは上海市仙霞路にある飲食店上海膳金餐飲管理有限公司という会社。オフィスから近いので、ついでの用事があったときに見に行ったのですが、ここでした。

 

膳

 

 上海在住の日本人であれば行ったことのある人もいるのではないかと。私も一度だけ行ったことがあります。このお店が大江戸温泉物語の看板を使って何かをするという印象はあまり持てないので、先行出願による何かしらのメリットを取りに行こうとしたのでしょうか。

 

 しかし、大江戸温泉物語の騒動が起きてから日本側はだんまり、中国側はずっと営業、そうこうしているうちに第三者が商用出願申請。商標権がこの申請通り認められればこの飲食店が中国の大江戸温泉物語に文句をつけることもできるようになりますよね。すぐというわけではありませんが、今後まだ波乱がありそうですね!

中国消費者保護の日315~今年のいけにえは誰だ!

 中国では3月15日が消費者保護の日となっています。そして、毎年のようにこの日はどこかの企業がつるし上げに会うのが恒例であり、今年はきっと韓国企業のロッテがくそみそにやられるのかと思っていたら、そうでもないようで、あえてこの日につるし上げしなくてもロッテを含む韓国企業・韓国商品が傷めつけているのであえて外したのかもしれないですね。

 

 さて、気になるのが日本企業ですが、意外なことに無印良品がつるし上げられています。その理由としては、日本の放射能汚染地域の商品を店頭で販売しているというものです。それはさすがにないと思うんですけどねえ。ちなみに日本の10都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、新潟、長野)を産地とするものは確かに輸入禁止となっていますが、果たしてどんな日本の商品がつるし上げられているのでしょうか。

 

1.カルビー商品

 カルビーの商品が東京製造ということでバッシングされています。そのエビデンスとなっているのがこの写真。製造者としてカルビーの名前があり、住所が東京都千代田区丸の内って、この住所明らかに工場ではなくてオフィスですよね。どうも会社所在地と製造地がごっちゃになっているようです。ということで、これは冤罪といえますね。メディア報道もいい加減で、この写真の解説に養命酒と書いてました。養命酒はカルビー商品ではない!

 

 カルビー

 

2.フルーツとハーブのお酒

 これが養命酒が生産した商品ですね。これも上のカルビーと同じで、製造者として養命酒の名前があり、場所が東京都渋谷区。こんなところに工場があるわけない!これも冤罪ね。

2

 

3.米

 これはイオンで販売されていた商品なのですが、中文ラベルに北海道産と書いているのをはがしてみると製造者として新潟県の表示が出てきます。これも同じパターンですよねえ。製造者と生産地は違うのよね。わかってほしいですよねえ。

キャプチャ

 

4.またまたお米

 こしひかりです。今度は産地に新潟県魚沼産と書いてあります。残念ですが、これはルール上はアウトですね。

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5.越境EC商品

 越境EC商品で一部に10都県を産地とする商品が入ってきているようです。やっぱりこのあたりチェックが甘いのかなあ。栃木県清原工場で生産されたというカルビーのフルグラが入ってきています。なんでも、2月に天津の保税工場でこれが2万袋見つかったというような記事もあるのですが、入ってきてしまうものなんですねえ。

 

 一部に10都県商品が入ってきているようですが、それはおいておいて、多くは本社所在地と産地がごっちゃになっているように思えます。それと、記事本文と写真が不一致なのもありますねえ。結構いい加減な気もします。さて、例年つるし上げに会った企業は謝罪に追い込まれるパターンが多いのですが、企業は会社所在地と工場がごっちゃにされて批判されているものに対してどう対応しますかねえ。つるし上げるのが目的化してしまっていると、正しいことを言っても難癖つけられるかもしれないので、身構えてしまいますよね。

 

中国のロッテいじめがひどい

韓国ロッテがサード(高高度ミサイル防衛システム)を配置する土地を提供してから中国のロッテいじめがひどいです。ロッテが国と合意したのが去年の10月くらいなんですね。最近いじめが特にひどいです。日本だと嫌韓の人も多いと思うのですが、たぶんそういう人たちから見てもかわいそうなのではないかと。どんなことが起こっているか見ていきましょう。

 

 1月2日

 天猫旗艦店が閉鎖。実質的な中国ネット販売よりの撤退といわれています。

 

 2月28日 

 ロッテスーパーの北京の店舗で違法広告という名目で4.4万元の罰金。

 聚美がロッテ商品をすべて撤去。こんりんざい販売しないとも。このコメント、聚美のCEOによるものです。

 

 

 3月1日

 北京万衆国際旅行者がすべての韓国旅行商品を撤去。

 

 淘豆食品がロッテブランドの全てのお菓子を撤去。

 小紅唇がすべてのロッテ商品を撤去すると宣言。

 衛龍食品がすべてのロッテ商品を撤去。今後一切ロッテ商品を販売しないとコメント。」

 

 3月2日

 ロッテスーパー北京昌平店閉店。

 

 

 3月3日

 途牛、同程等の旅行サイトが韓国旅行をストップし、旅行商品の販売もストップ。

 

 

 3月4日

 ロッテスーパー遼寧東港店が公安消防大隊により閉鎖。要するに消防の問題を指摘されての閉鎖です。

 

 

 ロッテマート浙江萧山店が消防大隊により貼り紙を張られる。開店できなくしてしまいました。

 

 

銀座商城蒙陽陰店がすべてのロッテ商品を撤去

 

 

3月5日

ロッテマート金華店が消防の原因により閉鎖。

 

ロッテマート紹興店が消防要因により閉鎖

 

ロッテマート江蘇泗陽店が消防要因により閉店。

 

台湾系の大潤発までもがロッテ商品を撤去し、全商品を返品。

 

3月6日

ロッテマート丹陽店が消防問題により閉鎖。

 

厦門航空旅行社がすべての韓国旅行商品を撤去。

 胖東来がすべてのロッテ商品を撤去。

 

 書いてて疲れたのでこの辺で。おそらくまだまだたくさん同じようなことが全国範囲で発生していると思います。しかしまあよくここまでやるもんだと。いちおう消防とかの屁理屈をつけているので、中国政府は通語句のルールにのっとって処理しているというと思うのですが、次に紹介するのはあまりにもよろしくない。動画なのですが、画像で紹介します。

 キャプチャ

 店舗内でロッテ商品を踏みつけているのです。これって犯罪やんけ!こうやって自国の思い通りにならない国の商品を傷めつけているわけですが、脅迫的としか思えないですし、品位もないですし。何とかならんもんですかねえ。日系企業も反日デモでいろいろやられた経験があるので、その悪夢を思い出した企業も少なくないのではないかと。

 

赤字続きなので撤退するという報道も見られるのですが、しばらくこの動きが収まりそうもないですし、撤退してもいいかもしれないですね。こんな目に合わられたら自分ならそうするかな。

中国のスキーマーケット、2025年には1兆元規模に

 昨年ISPOというスポーツ用品展示会組織のイベントにセミナー講師として招待されたことがあります。私は中国のスポーツ産業全体についてお話ししたのですが、その他の方はスキーに関するテーマがメインで、中国人講演者もスキーをテーマにしていました。これからスキーはねらい目ということだったのでしょう。実際のところはどうなのか。2016中国スキー産業白書なるものが発表されました。それによりますと、2016年に中国のスキー場は78か所増加して646か所に。スキー人口も延べ1510万人に達し、前年比20.8%増と伸ばしてきています。適当に引っ張ってきたのですが、2012-13年のスキー人口が1150万人くらいなので、2016年の1510万人というのは理解できる数字ですね。

 

中国スキー人口

 

 日本のスキー場数は観光庁が2年前に行った調査では517か所を対象にしているので、まあ1000か所もないでしょう。ここで日本のスキー人口を見てみましょう。

 

日本スキー人口

 

 ピークと比べて半分以下に落ちてしまってます。ピーク時期は1998年でバルブ時期というわけでもないですね。最近はスキーははやらないのでしょうか。これにつれて用品販売も減少しています。

 

日本用品

 用品販売はバブル末期の1991年がピークで、なんといまやピーク時の4分の1まで減少してます。日本国内だけで勝負してたところは全然ダメダメになってしまったでしょう。やっぱり海外やらないとね。

 

 さて、また中国に話を戻します。マーケットを見ると北京が最も大きく、スキー場24か所と全体の3.7%に対して、スキー延べ人口は171万人で全体の11.3%。次いで、黒竜江、河北(85万人から122万人に43%増加)、吉林(96万人から118万人に23%増加)のスキー人口が増加してます。

 

 用品を見ますと、レンタルスキー板(+38.57%)、ベルトコンベヤー式リスト(+37.54%)、増雪設備(+29.50%)及び圧雪車(+24.24%)の数量は増加しており、そのうち増雪設備と圧雪車の輸入品の比率が高く、レンタルスキー板も輸入物の伸び率のほうが国産よりも高くなっております。

 

 スキー人口も増えていくでしょうし、それにつれて用品市場も大きくなっていくでしょう。2025年にはスキー産業の総規模は1兆元に達するといわれています。今後楽しみなマーケットですね。

中国のチョコレート市場が頭打ち?

 今日はバレンタインデーです。日本だと女性が男性にチョコレートを上げたりしますが、中国だと男性が女性に何かプレゼントします。そしてそれに対してホワイトデーのようにお返しするという習慣もありません。女性はもらいっぱなしなのです。女性にも主体的に動くイベントがあればいいのになあと思います。

 

 ということで、今日はチョコレート市場について。

 日本のバレンタインチョコレートの市場推移ですが、2015年でざっと500億円程度です。これはチョコレート全体ではなくて、バレンタインチョコレートだけの数字なので、結構な数字といえるでしょう。

日本

 

 平成27年のチョコレートの小売市場規模が5040億円なので、単純に考えるとバレンタインチョコレートが占めるのはざっと10分の1程度で、特にこの時だけが大きいわけでもなさそうです。このあたりは市場規模と消費規模の計算根拠が異なることに依るのかもしれません。このあたり、ちょっとめんどうなので深く追求しません。

 

 さて、翻って中国のバレンタインチョコレートではなくチョコレート全体の市場規模を見てみましょう。

中国

 

 中国のこの手の統計にしては珍しく下がっています。2015年の売上規模がざっと180億元(約3000億円)。まだこんなものなのですね。中国のチョコレート市場は外資ブランドが圧倒的に強く、Mars、Ferrero、nestle、Hershey’s、 Mondelez(亿滋)の5つで80%のシェア、そしてMarsのDoveだけで25%を占めています。中国ブランドは全然箸にも棒にもかからん感じです。

 

 売上推移をみると販売量が下がってきてます。いろんな見方があると思うのですが、その中の一つにチョコレートをバクバク食べると太ってしまい体に悪いというのがあります。確かに中国も健康志向が強くなってきてはいますが、こんな理由で販売量が下がるのはちょっと疑問に思います。まだまだ一人当たりの消費量は少ないので、もっともっと伸びていってもいいのではないかと思いますので、個人的には健康志向を理由にするのはちょっとしっくりこないです。

 

 中国のチョコレートチョコレート市場の伸び悩みの中身を見ていきますと、大衆ブランドの勢いが鈍くなってきており、一方でGodiva、Lindtといった高級チョコレートは伸びています。高級チョコレートの伸びがなければ販売量の落ち込みはもうちょっと大きかったといえるでしょう。

 

 最近は実店舗ではなくてネットで購入する人も増えてきており、だいたい20%くらいがネットを通じて購入しており、3割近く伸ばしています。一方で実店舗においては特にスーパーの売り上げが落ち込み、それをコンビニが補うような形になっています。

 

 1人当たりのチョコレート消費量はアメリカがダントツの4000グラム、日本は1500グラムくらいでしょうか。自分の生活を翻ってみるとこんなにたくさん食べてないと思います。そして中国ですがこれは100グラムくらいでしょうか。ま、とにかく人が多いので、平均だとこんなもんなんですね。

 

 今後の中国のチョコレート市場はギフト用の高級チョコレートが引っ張っていくという見方がありますが、これだけ消費量が少ないと一般的なチョコレートも伸ばしていくように思います。もちろん、そのあたりのレベルだと中国ブランドになってくるでしょうが、今高級をやっている外資ブランドがどこまで下りてくるかにもよるでしょう。

 

 2015年9月にFerreroが杭州に中国初の工場、2015年12月にnestleがキットカットを国内生産・国内販売を開始、2016年12月にドイツブランドのMika中国市場に参入、そしてMondelez(亿滋)が3年以内に中国市場に1億米ドル以上投資し、このうちの一部で蘇州でチョコレート生産を行うとしております。こうしてみると、今後が楽しみな業界ですね。

パクリスーパーが訴えられて敗訴

 中国国内で最も売上高の大きい外資(台湾系)スーパーである大潤発。上海あたりだと中心部にあまり見られないのでなじみはないかもしれませんが、非常に有名な会社です。最近この会社の名前をかたって商売をしていた中国企業が訴えられて敗訴しています。

 

 そもそも大潤発というスーパーは康成投資(中国)有限公司という会社が商標を持つ会社であります。ところが江西省で大潤発投資有限公司という会社が2014年10月に設立されています。資本金6000万元とちょっとした規模です。そもそもこんな有名なスーパーの屋号を新社名として認めるのがおかしいのですが、なぜか認められています。しかも業種は同業。これをパクリ大潤発と呼びましょう。パクリ大潤発の店構えはこんな感じです。

 

 パクリ

 

 これだけ見るとわからないかもしれませんので、本物大潤発の店舗を見てみましょう。

 

 本物

 

 屋号は同じですけどロゴが違いますよね。パクリ大潤発はビニール袋、価格ラベル、会員カード、印鑑、従業員制服にも「大潤発」という屋号を入れていました。分公司だけでも8つもあります。そりゃあ本物大潤発は激怒します。ということで、本物大潤発は訴えたわけであります。当然ですよね。

 

 裁判の結果ですが、商標権侵害、不正当競争、悪質であるということで原告である本物大潤発が勝訴。300万元の賠償金を支払うような判決まで出ました。これまた当然ですよね。

 

 さて、パクリ大潤発の出資構成を見てみましょう。

 出資

 「好又多」の名の付く会社が出資しています。「好又多」も台湾系。これは「好又多」も悪意を持ってやったことなのか、「好又多」もまた大潤発と同じく屋号を使われてしまっているのか、そこまではちょっと面倒なので調べませんでした。

 

 しかしこれだけの規模でパクリするなんて、あとのこと何も考えていないのだろうか。このあたりの感覚がよくわからん。まあ、楽して稼ごうというのが一番なのでしょう。ビジネスのイノベーションというのは何にもないところから作り出されるようなものもあれば、すでにあるものを組み合わせて作りあげられるものとがあると思います。例えば最近はやりのシェアリングエコノミーであるmobikeなんかもそうですが、自転車という既にあるもの、電子決済という既にあるもの、GPSという既にあるもの、これらを全部組み合わせてできたものだと思うのです。この組み合わせを考えるアイデアは素晴らしいと思います。何もないところから新しいものを生み出すより、既存のものを組み合わせるほうが楽であり、おそらく中国ではそういうのが、つまりいかに楽して稼ぐのかを考えるのが好きなのではないかと思います。いかに楽して稼ぐのかの中で最もレベルの低いのがパクリだと思うんですよねえ。以前と比べるとかなり偽物に興味が薄れてきているので、今現在どれだけ偽物が蔓延してるのかよくわからないですが、おそらく以前ほどではなくなってきているのではないかと思います。有名な偽物売り場がなくなって言ってますからねえ。しかし、今回のパクリ大潤発のようにかなりの規模でパクリビジネスをやる輩もまだいます。こういうのがなくなるのはもうちょっと時間がかかるのでしょう。今回のケースはパクった側が罰せられて賠償金を支払わされるだけでよい事例といえるのでしょう。

2016年中国アウトレットトップ20

 百貨店の勢いが衰え、ショッピングモールが乱立している中で、アウトレットも徐々に増えてきています。アウトレットの2016年の業績ランキングが発表されていますので、紹介したいと思います。

 

 トップは上海青浦にある百聯のアウトレット。唯一の40億元越えです。それに続くのが天津佛羅生倫小鎮と北京燕莎。これら3つが突き抜けた存在となっています。上海青浦は売り場面積増加無しで2億元増加、天津は20%増加しており、さらに4期として売り場面積を増やしますので、さらに伸ばしていくと思われます。

 トップの上海青浦の業績が43.17億元、今日のレートで引き直しますと729億円、2015年6月の記事で見つけた数字で御殿場プレミアムアウトレットが761億円なので、ほとんど同じくらいですね。単位面積当たりで比べてみましょう。上海青浦が6.8万平方メートルに対して43.17億元、御殿場プレミアムアウトレットが4.46万平方メートルに対して729億円、これらを引き直すと上海が1平方メートル当たり106万円、御殿場が1平方メートル当たり163万円。今のところ御殿場のほうが単位面積当たり大きな数値ですが、今後この差が縮まっていくことが予想されますね。よく見ますと天津が1平方メートル当たり123万円売っていますので、効率としては上海よりもいいのですね。

 

 日系がらみだと寧波に三井不動産と杉杉集団が一緒にやっている杉井奥特莱斯広場があります。ここは商業面積4万平方メートルに対して19.3億元、1平方メートルあたりだと80.4万円になります。開業している期間が上海青浦より5年少ないことを考えるとまずまずの数字かと。実は上海青浦のアウトレットはまだ行ったことがなくて、上海は一度見に行かないといかんな。

 

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週刊ダイヤモンド(2017年1月14日号)掲載記事『欧米有名ブランドが続々と販売権を回収 中国事業は次の段階へ』

 弊社代表の呉明憲の寄稿記事『欧米有名ブランドが続々と販売権を回収 中国事業は次の段階へ』が週刊ダイヤモンド2017年1月14日号のWorld Scope ワールドスコープ from 中国のコーナーで掲載されました。

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(続報4:なんと日本の社長と現地企業の董事長が同姓同名!)大江戸温泉物語が上海にやって来た?

 前回の記事は大江戸温泉物語株式会社の社長と現地企業の董事長の名前が途中まで一致しているという消化不良の内容で終わってしまいましたが、それからも粘り強く調べてみました。

 

 もういちど大江戸温泉物語株式会社の社長名前を確認してみましょう。森田満昌、普通に読めば「もりたみつまさ」(MORITA MITSUMASA)になりますね。そして、現地企業の董事業の名前は「MORITA MITSU..」。いやあ、気なりますよねえ。どうしてもフルネームが知りたい!そして見つけてきました。現地企業の登記情報の完全バージョン、もちろん公的資料です!では、ご覧ください!

 

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 出たー!MORITA MITSUMASA!大江戸温泉物語株式会社の社長と同じ読み方です!確かに漢字だと違う読み方だけが同姓同名の方かもしれませんが、一致している可能性って結構あるように思えますよね。これまで中国側の出した資料は一方的に出すことのできる声明書と双方の捺印がある公認証明書というものですが、公認証明書の大江戸温泉物語株式会社の印鑑があまりにも薄くてしかも白黒っぽく、この資料も怪しいといえば怪しいです。でも日本の社長と現地の董事長が同じとなると穏やかじゃないですよねえ。

 

 社長の独断で進めたプロジェクト?社内の誰かがハンコ等を無断で使用して契約書を締結した?そもそも詐欺師チックな胡散臭いブローカーやコンサルタントに中国側が引っ掛けられた?

 

 ここまでくれば日本側にはっきりとして説明をしてもらう必要がありますよね!いろんなところからお話を聞いている限り、大江戸温泉物語株式会社も関係ないわけじゃないというお話も聞こえるようになってきています。大江戸温泉物語株式会社も代表者の名前が出ているのですから「一切関係ない」と言い続けるのではなく、あらためてのコメントが必要じゃないでしょうか?

(続報3:衝撃の事実?)大江戸温泉物語が上海にやって来た?

 連日話題となっている上海の大江戸温泉物語(ここでは日本の大江戸温泉物語は、大江戸温泉物語株式会社と表記します)ですが、まず時系列でみてみましょう。

 2015年2月 上海前観投資有限公司設立

(参考)2015年2月 ベインキャピタルが大江戸温泉物語ホールディングス株式会社の買収を発表

 2015年9月 上海江泉酒店管理有限公司設立

 2015年11月 上海江泉酒店管理有限公司と大江戸温泉物語株式会社が業務提携基本契約書を締結

 2016年3月 上海江泉酒店管理有限公司と上海雲湯沐浴管理有限公司が「大江戸温泉加盟商フランチャイズ契約」を締結

 2016年8月 上海雲湯沐浴管理有限公司設立(なぜかフランチャイズ契約をしてから設立されている。。。)

 2016年12月 上海大江戸温泉物語オープン

 

 ふむふむ。最初にこの記事を書いた時に、上海側の法人の出資関係について紹介しましたが、これをさらに深掘りすべく、出資関係をさらに細かく調べてみました。

 

上海江泉酒店管理有限公司

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上海雲湯沐浴管理有限公司

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 上海側の言い分としては、上海江泉酒店管理有限公司が大江戸温泉物語と業務提携をしたうえで、上海雲湯沐浴管理有限公司に対して「大江戸温泉物語」のライセンス使用を授権しているというものです。時系列的にもそうなっています。白涛と唐斌は復星の人です。

 

 大江戸温泉物語株式会社と業務提携をしている上海江泉酒店管理有限公司の出資者は上海前観投資有限公司と柴国強、そして上海前観投資有限公司に対して呉雲と鄭孟午が出資しています。柴国強という人が良くわからないのですが、同姓同名で上海大学と関係ある人がいます。テレビで上海江泉酒店管理有限公司の会社登記地を訪れたところ大学の女子寮だったというのがありましたが、あれは上海大学あたりなので、柴強強も上海大学の関係者の可能性がありますね。ちなみに柴国強は上海江泉酒店管理有限公司の法定代表人でもあります。

 

 上海雲湯沐浴管理有限公司の直接の出資者は1999年に創業した豊収日(集団)股份有限公司という6つのブランドを展開するレストランチェーンです。

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 豊収日(集団)股份有限公司の創業者が呉雲、そしてその息子が鄭孟午。そうです、上海江泉酒店管理有限公司及び上海雲湯沐浴管理有限公司の出資構造に名前が出ていますね。

 

 呉雲さんは「上海餐飲業界協会副会長」、「中国飯店協会、烹饪協会常務理事」、「上海市浙江商会第六届理事会常務理事、餐飲娯楽分会副会長」等の肩書を有することから、相当立派な方だということがうかがえます。

 

 次にその息子の鄭孟午さん、日本留学経験があり、日本より帰国したのちに豊収日(集団)股份有限公司で働き始めています。いわゆる二代目ですね。

 

 それともう一つ気になるのが復星集団が絡んでいることです。日本にも拠点を持つ復星集団とはWikipediaによるとこんな会社です。

 

1992年に上海で、郭広昌(現・代表)、梁信軍(現・副代表)ら復旦大学の卒業生5人により調査会社として設立され、製薬、不動産などに多角化し、2007年に香港証券取引所メインボードに上場(復星国際00656.HK)。保険、工業経営、投資、資産運用管理の4業種を中心にした国際的複合企業グループとして中国の経済発展とともに急成長し、フォーブス誌が2014年に発表した世界の公開会社上位2000社のランキングでは751位。2014年6月末時点の同グループ総資産は3133億元(約5.6兆円)。

同グループ不動産投資及び管理部門として復星地産(Fosun Property)があり、金融、ヘルスケア、カルチャー、観光、物流を柱に新都市開発・建設関連企業を多数有し、中国全土および海外不動産への投資・買収を積極的に行ない、中国の不動産投資開発業界の大手として知られる。

創業者の一人であり、最高経営責任者(CEO)の郭広昌は「中国のウォーレン・バフェット」としてその名を知られていたが、2015年12月に行方不明であることが報じられた。報道を受け、同年12月11日に復星グループ企業の株が一時売買停止となったが、中国の経済誌『財経』によると、当局によるある調査に協力後、自宅に戻ったとされ、復星国際も「上海で司法機関の調査に協力している」と発表した。

日本事務所は東京・青山にあり、高齢者サービス、食品、旅行、製造業関連の日本企業の買収と合弁を目的とする。

 

 確かに1年前くらいにトップが行方不明になる騒ぎがありましたねえ、懐かしいです。果たして復星集団は上海大江戸温泉物語にどこまで関係しているのでしょうか。

 

 まあいずれにせよ、上海大江戸温泉物語は豊収日(集団)のグループ企業みたいなもんですね。このようなちゃんとした会社がなぜ今回のパクリ騒動にあいなってしまったのか。

 

 考えられるのが間に変なコンサルタントやブローカーがいて、そういった輩に引っ掛けられたのではないかということ。しかし、これだけの会社を運営している人たちなので、大江戸温泉物語株式会社とちゃんとした契約書を締結するとき、あるいはその前にちゃんと顔合わせするはずだと思うのです。顔合わせしていればこのような騒ぎになるようなことはなかったと思うので、そのあたりどうだったのかが気になります。

 

 はたまた鄭孟午が日本留学時代に知り合った(胡散臭い)人に話を持ち掛けられ、あれよあれよという間に契約したのが詰めが甘くておかしくなってしまったのか。二代目なので飲食業とは別の独立した自分の事業をスタートしたいと考え突っ走ってしまったのではないかというものです。

 

そしてもっと根本的な話をすると、上海江泉酒店管理有限公司が上海雲湯沐浴管理有限公司とフランチャイズ契約していますが、その親契約のようなものである上海雲湯沐浴管理有限公司が大江戸温泉物語株式会社と締結した業務提携基本契約書にはそこまでやっていいという内容が含まれていないのではないのかということ。今のままだと上海側の印象が悪いので、これを払拭するような動きを持って積極的にしないといけないと思うのですが、それができていないということはやはりなにかしらまずいと思っているのでしょうか。とてもかっこ悪い過ちを犯してしまったのでしょうか。

 

 日本側が上海側と無関係といってしまっている以上、いろんな疑惑を払拭するための動きは上海側にあると思うのですが。中国企業の危機対応を見せてもらおうじゃありませんか!

 

 と思ったところで新た事実を発見!大江戸温泉物語株式会社と業務提携基本契約書を締結したとされる上海江泉酒店管理有限公司という会社の董事(日本でいう取締役)と監事(監査役)メンバーのリストを見てみましょう。

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 董事長(日本でいう代表取締役会長のような役職)日本人らしき名前が入っています。「MORITA MITSU…」、後ろのほうがちょっと切れていますが、「もりたさん」であることは間違いないでしょう。そして大江戸温泉物語株式会社の会社概要を見てみますと、

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大江戸温泉物語株式会社の代表取締役の名前がなんと森田満昌(MORITA MITSUMASA)!。「MORITA MITSU…」とはこの人のことなのでしょうか!はたまたどこかの胡散臭いコンサルタントやブローカーが同姓同名の人物を見つけてきて引っ掛けたのでしょうか?同一人物であればこれは衝撃の事実!上海側が日本からの了解を得ているというのは嘘でも何でもなくなります。つい先ほど上海側の説明を求むというような論調で書きましたが、この部分は日本側の説明も聞きたい!まだまだ騒ぎは収まりそうにありません!