社会

パクリスーパーが訴えられて敗訴

 中国国内で最も売上高の大きい外資(台湾系)スーパーである大潤発。上海あたりだと中心部にあまり見られないのでなじみはないかもしれませんが、非常に有名な会社です。最近この会社の名前をかたって商売をしていた中国企業が訴えられて敗訴しています。

 

 そもそも大潤発というスーパーは康成投資(中国)有限公司という会社が商標を持つ会社であります。ところが江西省で大潤発投資有限公司という会社が2014年10月に設立されています。資本金6000万元とちょっとした規模です。そもそもこんな有名なスーパーの屋号を新社名として認めるのがおかしいのですが、なぜか認められています。しかも業種は同業。これをパクリ大潤発と呼びましょう。パクリ大潤発の店構えはこんな感じです。

 

 パクリ

 

 これだけ見るとわからないかもしれませんので、本物大潤発の店舗を見てみましょう。

 

 本物

 

 屋号は同じですけどロゴが違いますよね。パクリ大潤発はビニール袋、価格ラベル、会員カード、印鑑、従業員制服にも「大潤発」という屋号を入れていました。分公司だけでも8つもあります。そりゃあ本物大潤発は激怒します。ということで、本物大潤発は訴えたわけであります。当然ですよね。

 

 裁判の結果ですが、商標権侵害、不正当競争、悪質であるということで原告である本物大潤発が勝訴。300万元の賠償金を支払うような判決まで出ました。これまた当然ですよね。

 

 さて、パクリ大潤発の出資構成を見てみましょう。

 出資

 「好又多」の名の付く会社が出資しています。「好又多」も台湾系。これは「好又多」も悪意を持ってやったことなのか、「好又多」もまた大潤発と同じく屋号を使われてしまっているのか、そこまではちょっと面倒なので調べませんでした。

 

 しかしこれだけの規模でパクリするなんて、あとのこと何も考えていないのだろうか。このあたりの感覚がよくわからん。まあ、楽して稼ごうというのが一番なのでしょう。ビジネスのイノベーションというのは何にもないところから作り出されるようなものもあれば、すでにあるものを組み合わせて作りあげられるものとがあると思います。例えば最近はやりのシェアリングエコノミーであるmobikeなんかもそうですが、自転車という既にあるもの、電子決済という既にあるもの、GPSという既にあるもの、これらを全部組み合わせてできたものだと思うのです。この組み合わせを考えるアイデアは素晴らしいと思います。何もないところから新しいものを生み出すより、既存のものを組み合わせるほうが楽であり、おそらく中国ではそういうのが、つまりいかに楽して稼ぐのかを考えるのが好きなのではないかと思います。いかに楽して稼ぐのかの中で最もレベルの低いのがパクリだと思うんですよねえ。以前と比べるとかなり偽物に興味が薄れてきているので、今現在どれだけ偽物が蔓延してるのかよくわからないですが、おそらく以前ほどではなくなってきているのではないかと思います。有名な偽物売り場がなくなって言ってますからねえ。しかし、今回のパクリ大潤発のようにかなりの規模でパクリビジネスをやる輩もまだいます。こういうのがなくなるのはもうちょっと時間がかかるのでしょう。今回のケースはパクった側が罰せられて賠償金を支払わされるだけでよい事例といえるのでしょう。

虎は退治できてもハエは退治しきれん

 習近平による反腐敗取り締まり、大物の虎をどんどん退治してしまったせいか、ここ最近はあまり話題になっていないように思います。であればハエもどんどんたたいてほしいところだが、ハエは数が多いうえに生命力も強く、なかなか排除は難しいようです。

 

 先日とある美容サロンで店長さんにお話を伺ったときのこと。営業許可証は取得し、消防手続きも完了しているのですが、衛生許可がまだ下りていないとのこと。そういうこともあり今はテスト営業のような形でスタートしています。そこでぼやきがあったのですが、衛生許可を取るために役人にお金を払ったとのこと。周りに聞くと3000-4000元程度でよいと聞いていたようなのですが、店舗が入居している管理会社を通じて渡したようで、なんと8000元も渡したそうな。要するに管理会社の担当者が半分ピンハネしたわけですね。直接役人に渡しても良かったのですが、管理会社とはこれからも付き合っていかないといけないのでしょうがなくそのようにしたということです。

 

 この美容サロンは地場系なのですが、この手のお金は外資だけでなく地場の会社でも払わないと前に進まないのですね。もう役人にお金を渡して物事を片付けるような時代じゃないという人もいますし、上海レベルであればこのあたりきれいになってきていると思うのですが、まだまだ残っているようです。日本語でいうところの政府は中国でも政府といいますが、日本でいうところの役所を中国語で政府と表現することが多いです。役所と政府だと全然違うと思うのですが、このあたりが中国人の中ではごっちゃになっているように思います。中国人ほど役人に付け届けしないといけない意識が強すぎて、この悪臭から脱皮できないのかもしれないですね。

【TNC中国セミナー(東京・上海)】トランプ後の中国経済~日本企業としてどこまで中国市場にコミットすべきか~

 先日の米国大統領選挙を受けて、来年1月よりトランプ大統領が誕生します。日本に対する直接的な影響が気になるのはもちろんのこと、中国経済に対してどのような影響を与えるのか、そしてその影響が日本にどのように波及していくのか、非常に気になるところであります。

 

 また、日本において近年中国のネガティブな面に関する報道等が増えてきています。「中国経済急減速」、「爆買いバブル終了」、「不動産バブル崩壊懸念」、「過剰生産」、のきなみマイナスワードばかりです。このような報道を受けて、これからは中国以外の市場を志向すべきという声も上がっていますが、果たして世界最大のマーケットといえる中国という市場への挑戦を安易に放棄していいものでしょうか。 

 

 中国に拠点を持たない企業はメディア報道による影響が強いため、中国に対してネガティブに考えがちですが、中国に拠点を持つ企業の多くはそこまでネガティブに考えていない方も多くいます。今後も中国とのビジネスが続く限り、はたして中国が今後どのように変化していくのか、より多くの方面から考察したうえで方向性を定めていく必要があるといえるでしょう。

 

 今般のセミナーでは日中だけの関係に加えて、新大統領が誕生する米国が日中、特に日本企業に対してどのような影響を与えるのかについて、より多くの客観的データ、客観的事情をもとに検証し、日本企業が今後中国市場に対してどこまでコミットしていくべきかについて考察することで、皆様の中国戦略の参考にしていただきたいと思っております。

 

 ご多用とは存じますが、多数ご参加賜りますようご案内申し上げます。 

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【お申込み】下記リンク先より参加申込書にご記入の上、開催3日前までにEメールにてお申込み下さい。セミナー代金振込先口座番号をお伝えいたします。なお、定員に到達次第締め切りとさせていただきます。

 

 TNC12月中国セミナー申込書

 

 

【お問合せ】Ms徐 TEL :(日本)050-5806-2111 (中国)021-6270-0022 

中国の女性アイドルグループ

 AKB48が2005年12月よりスタートし、もうじき満11年になりますがが、いまだに人気は衰えていません。「会いに行けるアイドル」をコンセプトに専用劇場で公演をスタートし、初回公演はなんと7名しか来場客がいなかったのが、その後大きくブレイクし、日本のみならず2011年にインドネシア・ジャカルタのJKT48、12年から中国・上海のSNH48、今後は台北、マニラ、バンコクにおいた新たなグループ発足も計画されています(ちょっと頓挫気味ですが)。中国では上海のSNH48の姉妹グループとして、北京市を拠点とするBEJ48、広東省・広州市を拠点とするGNZ48の結成が発表されたが、その後日本側と中国側で契約トラブルが発生し、今ではSNH48をはじめとする中国のグループと日本側は何ら関係がなくなってしまっているようですね。

 

 中国の芸能界において女性グループといえば女子十二楽坊を思い出す人がいるでしょう。ところが女子十二楽坊の人気もそれほど長続きせず、またそれ以降ブレイクしたといえる女性グループは現れていないように思います。それでもSNHは比較的成功している部類に属し、SNHがAKBのコンセプトを活用したのと同じく、このコンセプトを活用した別グループもいくつか現れるようになってきています。そのうちの一つで以前紹介した上海、北京及び成都を拠点に活動している蜜蜂少女隊ことLady Beesというグループがいます。

 

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 Lady Beesは中国のテレビ局が韓国のエンタメ企業と一緒に制作したリアリティショーを勝ち抜いたメンバーで組成され、その後順次訓練生という名目で上海、北京、成都チームにまで拡大しました。AKBと同じく専用劇場を持ち、週末ごとに各拠点にある専用劇場でライブイベントを開催しています。上海会場を見る限り残念ながら今のところ客席はまばらですが、メンバーを見るファンの表情は日本と同じく、まさに「会いに来た人たち」の姿です。韓国企業がプロデュースに関与しているが、世界観としては日本の今のアイドルに近いように思います。

 

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 90年代後半に小室哲哉氏が東アジア圏での音楽事業を展開しましたが、ほどなくして撤退し、中国の音楽ビジネスって難しいんだなあと感じさせられた。当時は海賊版が蔓延し、版権意識も今よりもずっと薄く、ビジネスの難易度もかなり高かったことかと思います。それがいまや日本のコンセプトを取り入れる女性グループが現れ、時代も様変わりですね。中国のエンターテイメント業界ではハリウッドの映画制作会社を買収したり、実際に中国俳優がハリウッド映画に出演したりするようになり、一定のプレゼンスを発揮するようになってきており、近頃では中国大陸発の若手歌手・グループも徐々ではあるが頭角を現すようになってきているようです。女性グループについては日本を含む海外テイストで味付けしたグループで売り出そうとしているように思います。ということは、今後エンタメ分野で日本企業がより関与できることもあるかもしれないですね。

中国の美容マーケット ~ネイルサロン~

 今日は中国のネイルサロンマーケットについて紹介します。

 中国でネイルアートのことを美甲といいます。そして「美甲幇」というところが発表した『美甲行業報告』によりますと、2015年の中国のネイルマーケットの市場規模は760億元あるといわれており、これは最近急激に伸びてきている映画市場よりもずっと大きいといわれています。

 

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 この勢いで増えれば来年2017年には1000億元をゆうに突破することが予想されています。ネイルのような美容はやはり経済的に余裕のある人のものだと思うのですが、都市等級レベルが上がる穂と店舗数は多くなっており、2015年末時点で、中国には約30万店舗のネイルサロンがあり、北京、上海、広州がトップ3で、これら各都市はそれぞれ6000店舗ほどあるといわれています。深圳まで入れた四つの一線都市の店舗数比率は8.4%ながら、都市等級が下の都市をあわせた店舗数は都市数量が違うこともあり、単純な都市等級別店舗数で見た場合都市等級が下でも店舗数はかなり多く、ご覧の通りの分布となっています。

 

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 この業界は雇用も多く生んでおり、関連業界従事者が200万人、そしてなんとこのうち男性が64万人もいるといわれています。私はもちろん自分自身でネイルしてもらったことがないので、まさかこんなに男性がいるとは思ってもいませんでした。

 

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 上海で実際によくネイルサロンに行く人に聞くと男性はそこまで多くなくせいぜい1割くらいの印象なので、ひょっとすると他の都市で男性比率が高いのか、あるいはネイリスト以外の人も含めた業界全体の中での割合なのではないかと思われます。

 

 学歴別の統計が出ておりまして、約7割が高卒以下とのこと。

 

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 それに対して、ネイルサロンにくるお客さんは高卒以下はわずか5.4%に過ぎず、ないという結果が出ております。サービス提供者と顧客が完全に反対になっている形です。一般的に考えて、学歴が高いほど収入も高くなるでしょうから、そう考えると、低賃金の従業員を使って大金持ちとまで言わないまでも小金持ちあたりからお金を稼ぐビジネスモデルになっているとも言えます。最近では価格も下がってきており、小金持ちまで行かない人でもネイルサロンに行くようになってきています。賃金の低い工場労働者を使ってモノづくりをして、出来上がった製品を売ってせっせと稼ぐモノづくり工場モデルがそのままネイルサロンという形に移行したような感じですね。

 

 実際に上海の街を歩いてみると確かにいたるところにネイルサロンがあります。

 

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 価格は使っている材料やネイリストの技量にもより高いところもあれば安いところもありますが、結構いい値段します。ちなみにネットで予約できる58同城というサイトがあります。

 

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 そこを見てみますと100元(約1500円)以下の価格帯はなく、一番高いところで246元(約3800円)となっており、路面店だとこれよりもずっと高いところもあり、デザインにもよりますと日系だと500元(約7700円)以上のところもあります。一方で100元以下の店舗もたくさんあり、結構ばらつきがあるといえます。感覚的なものではありますが、日系だと100元以下のような有象無象のところと競争しないほうがいいでしょう。

 

 中国における日系の美容ビジネスはヘアサロンから始まったと思うのですが、そのあとエステも広がり、いまやネイルサロンにまで広がってきており、さらにまつ毛エクステにまで広がってきており、さらに脱毛も見られるようになってきております。まつ毛エクステと脱毛だと銀座カラーというところがすでに進出しております。初期の段階で進出した日系のヘアサロンは日本人向けに多くやっていた印象があり、こじんまり続ける分にはこれでもいいと思いますが、いまとなっては消費力を付けた中国人消費者も多くおり、今後は日本人よりもむしろ中国人消費者をいかに取り込んでいくかが業容拡大できるか否かのポイントといえますね。まだまだ個人レベルで営業している人も多いですが、企業レベルでの進出も見られており、マーケットを押さえたいのであればそろそろ入っておかないといけない時期なのではないかと思いますね。

上海の平均賃金推移

 顧問先から上海の平均賃金推移を調べてほしいという依頼がありました。きっとかなり上がっているのだろうと思いつつ調べたところ、わかっていたとはいえあまりの上がりっぷりに改めて驚きました。見事なまでに右肩上がりです。私が初めて中国に長期滞在したのは1995年の広州ですが、その時によく聞いた月収水準が800元、同じ1995年の上海の平均賃金が773元でほぼ同じ。この773元が20年後の2015年には5939元、なんと7.68倍になってます!2005年の2235元と比べても2.66倍です。いくら経済成長が猛スピードで進んだとはいえ、GDP成長率が1%行かない日本からだと想像できない上がり幅です!はるか昔の日本の高度成長期も同じように猛スピードで収入が増加した時期があるようなので、当然の動きなのでしょうが、その時代を知らない人からするとやはりびっくりですね。

 

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 では、日本はどうだったのでしょうか。国税庁による民間給与実態統計というのを見つけましたが、これを見ると上海とは全く反対で、なんと下がっているではないですか!リーマンショックの翌年の平成21年がボトムとなっていますが、そこから5年で9万円しか上がっていません。日本はいつの間にか貧乏(昔と比べてですよ)な国になってしまったといえるのではないでしょうか。企業業績は結構上向いているという報道も見ますし、人手不足でアルバイトの給料が上がっているという状況にはありますが、サラリーマンの賃金への波及はまだそれほど強くないようです。大企業は海外売上比率もかなり上げってきていますが、中小企業はまだまだなのではないかと思います。もちろん業種にもよるのですが、中小企業でも日本だけで生きていくというビジネスモデルに見切りをつける時が来つつあるのではないでしょうか。

しかし、自分の生活を翻ってみると、日本における10年前や20年前の物価に対する金銭感覚と今の金銭感覚にほとんど差がないとは。

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中国犬猫ペット総数は日本の4倍

 最近日本では猫がちょっとしたブームのイメージがあります。ペットとなる犬も猫も増えているかのように思えますが、統計を見てみましょう。

 

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出所:一般社団法人ペットフード協会

 

 今現在で見ると犬も猫も約1000万匹です。ここ数年の推移を見る限り犬は減少傾向、猫は微増(ただし14年から15年にかけては減少)なので、特に増えているというわけではありません。気分的なものなのでしょう。

 

 さて、中国ですが、今こんな感じです。

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 ペットの犬が2740万匹で世界第三位、ペットの猫が5810万匹で世界第二位です。合計で8550万匹なのでざっと日本の4倍。まあ人口がでかいですからペットの数も大きくなりますね。

 

 

 

 

 

 

 

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 ペットを子供とみなすのが54.5%、身内とみなすのが33.4%、友達とみなすのが7.7%です。まあこんなもんでしょう。

 

 

 

 

 

 

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 ペットを養うにはそれなりにお金もかかります。そういう意味では贅沢な趣味であるといえます(最近はそうではなくなってきたのかな?)。毎月の支出を見ますと、豪華型が200-2400元の支出、贅沢型だと2400元以上もの支出が発生しています。平均で語ることのできない中国市場ではありますが、中国の現在の平均賃金を考えますとこの支出はかなりのものといえますね。

 

 

 

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 やはり大きく伸ばしてきてますねえ。日系のめぼしいところは店頭にも商品が並んでいるのでそれなりに参入していると思いますが、今の勢いだとまだまだ行けそうでしょう。消費者向けの商品でもありますので、今まで以上の勢いで伸ばしていくためには現地パートナーとの連携が結構キモなのではないかと思いますね。

閉店知らずの大潤発が山東省で初の閉店

 中国のリテール関連に携わっている人であれば知ってるであろう外資系スーパーに大潤発(RT-Mart)があります。外資スーパーでは断トツのトップですが、リテール関連に携わってない人であれば市街地中心にはあまりないのでひょっとすると知らないかもしれません。2015年の売上高が896.8億元(約1.35兆円)、現時点で348店舗あります。このブログでも何度も紹介したことがあるのですが、これだけの添付がありながら、大潤発は中国大陸でいまだかつて閉店したことがないのです。普通に考えればスクラップアンドビルドしていくというのが当たり前なので、よほど出店地域の目利きがいいか、オペレーションが素晴らしいかということになろうかと思います。

 

 さて、そんな大潤発ですが、ついに中国大陸で初めて閉店する店舗が現れたのです。場所は山東省濰坊市ですが、10月12日に閉店しました。このニュースを見てさすがの大潤発も閉店する店舗が出たくらいなので、中国の小売マーケットが厳しくなってきたのかと思ったのですが、どうもそうでもなかったようです。

 

 2015年4月に大潤発が入居していた濰一購物広場という建物の地下の店舗が全て閉店するという事件が起きました。なんでも、物件オーナーが購入した濰一購物広場内の店舗の運営を管理会社である濰一購物広場商業管理有限公司に委託していた(形としてはオーナーが物件の運営を濰一購物広場商業管理有限公司に委託し、濰一購物広場商業管理有限公司が実際に店舗を運営する人に入居してもらう)のですが、期限到来した時点で運営受託者である濰一購物広場商業管理有限公司がオーナーに運営受託利益を支払わなかったというのです。

 

 また、オーナーはオーナーで物件を購入してから5年も経過しているにもかかわらず権利証を作成する手続きしていないという問題が発生したり、ここに集まっている店舗の質に問題(粗悪商品の販売?)があったりして、気が付けば来客数が減少し、同じ建物にある大潤発の集客にも影響してしまっています。2014年までは毎年10%以上売り上げを伸ばしていた大潤発もこうした問題が発生して以降勢いがなくなり、2015年の売り上げは前年比10%マイナス、来客数も16%も減少したとのこと。

 

 色々と原因はあるのでしょうが、これは物件の管理会社に問題ありということのようです。せっかくの未閉店記録がこんな問題で途絶えてしまうとは。特に競合と呼ぶほどの存在もなかったようですので、この閉店は非常にもったいないですね。同一エリアに別店舗があるので、今後はそこに資源を集中していくとのことです。こんなことさえなかったらまだまだ続けて経営できていたのでしょうね。

中国でも徹底するアメリカ企業の版権意識

 実は私プロレスファンです。先日上海で開催されたWWE 2016 Chinaに観戦してきました。会場はメルセデスベンツアリーナです。

 

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 中国でプロレスなんてまだまだと思っていたのですが、会場付近にはキャラクターグッズを身にまとった人たちが大勢いました。みんな知ってるですなあ。

 

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 このWWEというアメリカのプロレス団体、世界で唯一の上場している団体で、要するに世界一の規模を誇る団体です。さすがのこの団体も以前上海で開催したときは会場を埋めきることができず、今回も満員というには席が空いてましたが、中国人選手が参戦するせいもあってか比較的埋まっていたと思います。ただ、人の入りが悪い割には盛り上がっており、来場者は結構コアなファンが多かったのではないかと思います。中国の動画サイトPPTVでも番組を流しており、こうした活動を通じてコアなファンを着実に増やしていることから、今後の可能性を感じました。7月に日本の両国国技館で開催されたは満員でしたので、日本と中国ではまだまだプロレスに対する理解度に差があるといえるなかで、なかなかの健闘ぶりといえるでしょう。

 

 それとともに気になったことが一つ。以前蔡依林という台湾人の歌手が同じくメルセデスベンツアリーナでライブを開催したときのことです。ライブが終了し帰途につき時に見かけたのがこれです。

 

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 グッズのコピー商品を販売している光景がたくさん見受けられました。きっとWWEもこんなかなあと思っていたところ、そうではなかったのです。オフィシャルショップが出店されていたのです。

 

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 コピー品を売る人は一人としていませんでした。これがアメリカの版権意識か!推測に過ぎないのですが、イベント開催に当たってコピー品はまかりならぬと相当言いこんでいたのではないかと思われます。ここで制限してもタオパオでは正規品の10分の1くらいの値段で相変わらず売ってます(もちろん品質は劣ります)ので、完全に抑え込んでいるわけではないですが、すくなくともイベント開催時にはまかりならぬという姿勢でいるというのがよくわかりました。果たしてこれはアメリカ企業だからここまで徹底したのか。それとも最近はこういう傾向にあるのか。はたまたその両方なのか。いずれにしても前向きな傾向ではありますね。

中国出国留学人数推移

 今や世界各国に中国人留学生がいます。日本もそうですし、アメリカにも非常にたくさんいるとのこと。そもそも大学に行くことすら難しかった時代からいまや留学人数がぐんぐん伸びているというのは時代の移り変わりを感じさせます。

 

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 出国留学生の人数は1978年から2015年末までで累計404.21万人、このうち221.86万人が中国に戻ってきています。逆に言えば半分近くが戻ってきていないということですね。

 

 中国の海外留学は自費留学が圧倒的多数です。まあ、公費での留学はかなり限られるのでそうなるでしょう。しかし、年度によってそ比率は違っており、近年は落ち着いてきつつあるようです。

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 出国留学歴があると仕事を始めてからの待遇が変わってくるといわれています。修士未満で月給が38%アップ、修士以上だと月給が108.3%も上がるようです。金さえあれば留学に行きたくもなるものです。

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 しかし、勤務経験のない海外留学組の月給は9.3%しか上がらず、海外留学組の博士の73.5%、修士の86.6%の月給が1万元未満です。こんなもんなんですね。仕事経験がないとこんなもんなんでしょう。

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 しかし、ちょっと仕事を始めると状況が変わり、月給が51%もあがるとのこと。

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  日本だと海外に留学したくらいでここまで給料に差がつかないでしょうね。うらやましい限りです。