Date: 2月2012

上海の一般的な小区(団地)

 駐在員時代はいわゆる高級マンションに住んでいましたが、起業したばかりの身分で贅沢をするわけにもいかず、それよりも一般的な中国人ってどんな生活をしているかという興味を抑えきることができず、今は一般庶民が生活するような小区(団地)で生活しています。いざ住み始めるとそれなりに生活できる場所だなあとも思います。聞いたところによるとこのエリアは元々公務員住宅で、ポジションがあまり高くない人が中心だったとのことです。地位の高い人はもっと高級なところをあてがわれたということですね。さて、このエリアを少し紹介してみましょう。

   

 

 今でも晴れた日には洗濯物を外に干す光景を見ることができます。 

 

       

 新聞やこの団地内の連絡事項が貼り出されています。 

    

 春節の時に開催された団地内の写真が貼られていました。

 

  

 ごみステーションです。いつなんどきでも(?)ごみを捨てることができます。

 

  

 老年之家という表示があるように、お年寄りが集まる場所です。

 

   

 団地の敷地内に小学校があります。朝はいつも親子連れがいっぱいです。学校まで送ってくる親がたくさんいます。

 

    

 なぜか団地内に日本人向け幼稚園があります。すぐ横には地場系の幼稚園があります。

 

 

 交番みたいなところがあります。でも以前ちょっと覗いたは中で二人のおばあさんが井戸端会議をしてました。

 

 カラオケのホステスが多く住んでいると聞くのですが、生活サイクルが違うせいか私はほとんど会ったことがありません。まあ、仕事の方は今月からよくなってきましたので、ぼちぼちといったところです。まあ、なんだかんだいってそれなりに暮らせるところですね。慣れてしまいました。

アウトドアファッションスポーツ用品絶好調

 単なるスポーツ用品ではなくてアウトドアファッションスポーツ用品の販売高が伸びています。アウトドアファッションスポーツ用品はスポーツカジュアルと読み替えていいと思います。ちょっと見て行きましょう。

 

1.小売額が前年比23.9%増

 2011年の全国重点大型小売企業のアウトドアファッションスポーツ用品の販売額が前年比23.9%増加し、これはスポーツ用品小売額の伸び率6.7%を大幅に上回る水準です。

 一線都市のアウトドアファッションスポーツ用品販売額は16.2%の伸び、二線都市のアウトドアファッションスポーツ用品販売額は20.3%の伸び、三線都市に至っては46.3%の伸びとなっています。

 

2.アウトドアスポーツ用品の商品単価はスポーツ用品よりも高い

 全国重点大型小売企業のアウトドアファッションスポーツ用品の商品単価はスポーツ用品の平均単価水準よりも明らかに高いというデータが出ています。

 2011年のスポーツウェア市場のトップ30のブランドのうち、単価のトップ4はThe North Face、Jack Wolfskin、OZARK、Columbiaで、第4位のColumbiaでも単会は700元を超えており、スポーツウェアの平均単価を大きく上回ります。

 2011年のスポーツシューズ市場のトップ30のブランドのうち、単価のトップ4は同じくアウトドアファッションスポーツブランドで、ECCO、CAT、Columbia、The North Faceで、ECCOの平均単価は1000元を超えています。

 この辺りのブランドはコピー品が多く売られており、私もThe North Faceのコピー品はジャケット、リュック、手袋を持っています。結構長持ちしています。あんまり自慢することではないですが。

 

3.スポーツ用品市場の中でもアウトドアブランドのシェアが大幅増

 近年アウトドアファッションスポーツ用品のニーズが急速に増えてきており、スポーツ用品におけるシェアも上がってきています。2011年の全国重点大型小売企業スポーツウェアのうちアウトドア専門ブランドのシェアが前年比5.87ポイント上昇してます。スポーツシューズでも同じ傾向がみられ、アウトドアファッションブランドにシェアは前年比6.02ポイント上昇の14.37%に達しています。

 

スポーツ用品を単なるスポーツ用品ではなくファッション的要素を持つものが売れているという感覚は持っていましたが、データがこれを裏付ける形となっています。これからまだまだ伸びそうですね。ただ、ファッション的要素の中で売れているということなので、スポーツファッションがファッショナブルでなくなった場合に伸びは鈍化していくのでしょう。私はあまりおしゃれな方ではないですが、本当におしゃれな人はスポーツファッションからさっさと卒業してもっと違うファッションに走るような気がします。このデータの中では男女の区分についてまで触れていませんが、たぶん男性比率が高いような気がします。男性の方がスポーツファッションで身を固めている人が多そうですし、多少センスのない人でもスポーツカジュアルを着ればそれなりに見えてしまいますし。ところは女性だとちょっとおしゃれな人だと巣ポートカジュアルもいいのですが、もっと別のファッションを好むのではないかと思います。ということを考えますと、男性がファッションを覚えていくとスポーツカジュアルの位置づけはもうちょっと変わったものになっていくかと思うのですが、どですかね?

ハイクラス要員の人件費

 万千百貨というデパートがあります。大手不動産会社の万達集団の傘下にある2007年にできたデパートです。

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 このデパートが総経理を募集するに当たり提示する年棒が45万元、エリア総経理ともなると80万元にも上っています。太っ腹です。

 

 合生創展というやはり不動産を主体にした集団企業があります。

 

 

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 ここが人事・層部マネージャーを採用するに当たって20万元以上を提示し、小売業上場会社をはるかに超える水準にあります。

 ハイクラスはこんな状況ですが、小売業の下っ端クラスになると100-200元の差で流出してしまうという状況にあります。中国でもハイクラス人材になるとそれなりの金額提示が必要だというのは現地の感覚ですが、80万元ですか、出すところは出すんですよねえ、ちなみにこれは中国系企業の話であり、外資系企業の例ではないので、外資系だともっと高い金額を出しているところもあると思います。感覚的には給料とレベルが釣り合ってない人も多いようには思うのですが、ハイクラス人員のコストはこのレベルまで来ちゃってるんですねえ。もちろんコストに見合う、あるいはそれ以上の働きをしてくれるのであれば全然高くはないのですが。人件費が上がってきているのは最近の報道でもよくされてますし、現場では当然のように感じていることですが、でもやっぱり昔の相場観を引きずっている人からすると驚きの水準ですよねえ。

蘇州で外国人に対する社会保険徴収が開始

 ついに蘇州でも始まりました。2011年10月15日以前に就業している外国人は10月にさかのぼって納付することが要求されています。

 

关于做好在我市就业的外国人参加社会保险工作的通知

各市、区人力资源和社会保障局,市社会保险基金管理中心,市劳动就业管理服务中心,各有关单位:

为了做好在我市就业的外国人参加社会保险工作,切实贯彻《在中国境内就业的外国人参加社会保险暂行办法》(人力资源和社会保障部令第16号)规定,现将省人力资源和社会保障厅《转发人力资源和社会保障部办公厅〈关于做好在我国境内就业的外国人参加社会保险工作有关问题的通知〉的通知》(苏人社函[2011]694号)转发给你们,并提出以下有关事项,请一并执行:

一、在我市行政区域内依法注册或登记的企业、事业单位、社会团体、民办非企业单位、基金会、律师事务所、会计师事务所等组织(以下称用人单位)依法招用的外国人,应当依法办理社会保险登记,参加企业养老保险、职工医疗保险、工伤保险、失业保险和生育保险。

2011年10月15日之前已经在我市就业,且符合参保条件的外国人,统一从2011年10月起参保缴费。其中,已按原苏州市劳动和社会保障局《关于外国人、华侨和台港澳人员参加社会保险有关问题的通知》(苏劳社险[2005]13号)规定参保的外国人,从2011年10月起增加缴纳失业保险费和生育保险费项目,并同时按原缴费基数补缴相关保费;2012年2月底前办理参保缴费手续的,可按实际申报工资(在缴费基数上下限范围内)补缴社会保险费;2012年3月1日起,未及时参加社会保险的,应当按相关规定补缴各项社会保险费。

二、外国参保人员社会保险关系建立、转移接续和退休条件等,按国家和省对中国籍参保人员的有关规定执行。

三、外国参保人员社会保险缴费年限以在中国实际缴纳各项社会保险费的年限为准。已加入外国籍但仍在我市保留社会保险关系的原中国籍参保人员,现重新就业的,社会保险缴费年限可以累计计算。

四、按规定办理《台港澳人员就业证》,未到达国家和省规定的退休年龄,在我市就业的台港澳人员参照本通知执行。今后国家和省有新规定的,按新规定执行。

五、本通知自文发之日起开始执行。原苏州市劳动和社会保障局《关于外国人、华侨和台港澳人员参加社会保险有关问题的通知》(苏劳社险[2005]13号)停止执行。

 

附:转发人力资源和社会保障部办公厅《关于做好在我国境内就业的外国人参加社会保险工作有关问题的通知》的通知(苏人社函[2011]694号)

                        苏州市人力资源和社会保障局

                          二〇一二年一月十八日

フランチャイジー探しのアウトソーシング

 フランチャイズ展開を考えている企業にとって、フランチャイジー探しに頭を悩ませている会社はきっといるのではないかと思います。そしてこのような企業にターゲットを絞ったビジネスがあります。招商客という会社がありますが、この会社ではフランチャイジー探しをお手伝いする会社で、要するにフランチャイジー探しのアウトソーシングを受ける会社です。

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 最近は中国内販がしばしば取り上げられますが、従来輸出ばかりを行っていた企業も同じく内販を課題と考えています。しかしながら、いい商品を持っていたとしても輸出ばかりを行っていた場合、中国企業であっても内販に関するチャネル事情を把握していなかったり、フランチャイズ展開を使用にもどのように進めていいかわからないという会社が少なくなく、こういった会社をターゲットにフランチャイジー探しアウトソーシングビジネスが考えられたということです。自らフランチャイジーを探すにはそれなりに投入も必要であり、その投入に見合った効果が上がるかどうかというのは見えづらいものがあります。同社はこういった企業にターゲットを絞って成功報酬でコミッションを受け取るというビジネススキームを開始したわけです。成功報酬ということは全く集まらなければ費用は発生せず、集まったら集まったなりに費用を支払うわけですので、自社で資金や資源を投入するのに比べると確かに良さそうです。

  実例が一件紹介されていましたので紹介します。「非誠勿擾」というかなりヒットした映画のタイトルと同じ名前の下着会社の例です(おふぃしやるサイトをどうしても見つけることができませんでした)。招商客ではこの会社の製品の特色に基づいて、単なる下着だけから男性用アクセサリー、Tシャツといった多品種の商品を取り扱うという戦略を策定し、おしゃれでかっこよく、イケメンの路線にポジショニングを置くというもので、これがうまくはまり短期間内で600余りのもの加盟店を集めることができたというものです。

 この他には、美太美厨という厨房用品を取り扱っている会社が2か月で50の加盟店を集めた例も紹介されています。

 

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 ファンドも招商客に対して投資を行ったので、今後ますます積極的な展開が考えられます。こういう成功事例があるので今後引き合いも増えてくるかと思われます。フランチャイズビジネスに関しては以前セミナーを開催したことがあり、非常に興味を持っています。私としてもこういうところとジョイントして日系企業のフランチャイジー探しのお手伝いをしてみたいと思います。

 

 

地方自治体によるイベント

 最近日本の地方自治体が上海で開催したイベントに参加してきました。まずは私の地元神戸のイベントです。

 

 ガーデンホテルのグランドボールルーム以外にもいくつかのスペースを利用するかなり大がかりなものでした。第四届とあるように、この「日本神戸物流美食文化節」というイベントはもう四回目ですが、ものすごい人数でした。単においしいものが食べられるという理由だけで来ている人もいるとは思いますが、それでもこれだけ多くの方がに参加してもらうことができるというのは大した集客力です。

 次は長崎県です。2012年長崎県水産品中国普及促進怪というイベントが上海揚子江ホテルで開催されました。

    

 魚がとてもおいしそうです。地震による風評被害を払拭することを目的としてか、いかに安全検査に力を入れているかという説明が多く行われていました。

    

 個人的に面白かったのは日本の水産品の輸出量で、地震の影響で2011年は激減したかと思っていたのですが、世界レベルでみると9ポイントしか落ち込んでおらず、香港に至っては微増していました。でも中国は約半分にまで落ち込んだんですね。ということで、このイベントが開催されたのかと思います。

 

 長崎県に限らず、ほかの食材に関してもこのようなイベントを通じて安全性をアピールしてほしいと思いますし、そのイベントがメディアで取り上げられてさらに多くの人に伝わっていってほしいと思いました。 

中国人の自動車乗り入れ反対デモ

 写真は2月12日に香港で起こった中国人の自動車乗り入れ反対デモの様子です(クリックすると拡大できます)。現在の計画では第1ステップとして香港人が旅行で中国国内で自動車乗り入れすることが3月に予定されています。そして第2ステップとして中国人が旅行で香港内に自動車乗り入れすることが予定されているのですが、今のところ具体的な時期は決まっていません。c4f46fec9d4ccfcd2a45ae6e62225d4e のコピー c2f47d73e00c513f1eeb7c445f71e71e のコピー 15bfb6bb259d744bb1559020c9b511c9 のコピー a81df0c63ac9029e2169158fb852ce16 のコピー bf27abf6fb083152ae6d5498b9d07703 のコピー

 

 

 

 中国に一度でも来たことがある人ならわかりますが、中国人の自動車の運転はかなり凶暴です。ジコチューそのものです。謙譲の精神なんて皆無です。よくテレビで人身事故を起こした者がインタビューで涙を流しながら後悔の念を言っている場面を見かけるのですが、あんな無茶苦茶な運転しといて何をいまさらといつも思うのであります。香港人もそれを感じ取っているのでしょう、プラカードの中に「自駕遊=車毀人亡」とあるように、ドライブ旅行が人身事故につながることを警告するものがあります。香港の交通ルールのレベルは日本とそんなに変わらずあくまで人間優先が浸透してます。私も最近何度か香港に行ってますが、感覚的に昔の香港と違うのは感じ取っています。全体的なマナーが以前と比べて劣ってきているのは否めないです。こんな状況で大陸内のノリで香港で車を運転されようものなら香港人としては黙っておけないということでしょう。

 もし日本国内で中国スタンダードの運転が行われたらどうなるか。人身事故による死亡もあり得るでしょうが、事故以外でも死に至るような事件が起こるかもしれません。以前大阪だったでしょうか、クラクションを鳴らされた側が怒り狂ってピストルで相手を打ち殺した事件があったと思うのですが、クラクションで起こるレベルであれば中国スタンダードの運転だと怒り狂うに違いありません。ということで、香港人が反対するというのはよくわかりますね。

P&Gに学ぶ

 P&Gの中国での展開について紹介します。ネタ元はやはり中国の新聞からです。新聞上のタイトルは『在中国全方位“本土化”』というものですが、要するにいかに現地化を徹底して行っているかというものです。現地化といえばまずヒトの現地化が思い浮かぶかと思います。まずそこから見ていきますと、P&Gのグレーターチャイナの中国籍人員は98%以上、副総監級以上の高級管理人員の中国国籍比率は10年前には3分の1だったのが、今では65%以上になっています。工場の場合当然のことながら中国国籍が多くなりますが、高級管理人員が65%以上ともなるとなかなかと言えますね。最近では日系企業でも職位の高い中国人は増えてきています。現地化をアピールするための飾りのような高級管理人員もいると思いますが、それでも増えてきていると思います。まあ、それでも駐在員は多すぎるとは思います。さて、ヒトの現地化はともかくとして、中国で成功した要因についても巣溶解されています。言われてみれば当たり前のことばかりだとは思います。でもそれがなかなかできないのですよね。たとえて言うならば空手の試合中に後ろから「もっとフットワークを使って!組みつかれないように!」とアドバイスをされても「そんな余裕ないよー!」みたいな感じでしょうか。とはいうものの、せっかくなのでが紹介しますね。

 

1.チャネルに入り込むのが競争相手対比早かった

競争相手が一線都市を攻めているときには既に三四線都市の目を向けており、マーケットの主導権を掌握、つまり先行者利益を得たということですね。マーケットに入るに当たり、最初の段階は赤字からスタートすることは多いでしょう。そして、その赤字を極小化するにはいつ算入すべきかということを読むことになりますが、これがなかなか難しい。この見極めはかなりの事前調査が必要意なりますし、したからといってそれでリスクがすべて解消するわけではありません。ただし、リスクを低減させることはできますので、リサーチは本当に重要になりますね。

 

2.中国消費者の中でも多様性があることを認識

洗剤でいうと、中国と外国の水質が違うのは当然のことなのですが、中国国内の水質の違いにまで踏み込んで商品開発したこと、ポジショニングに際しても色んなレベルの消費者のニーズに合わせたことが紹介されています。

この他には、歯磨き粉の開発に当たって中国人は多くの効能があることを好むという観点から、10年の時間をかけて「全優7効」という歯磨き粉を開発したことも紹介されています。中国人にとって口腔の七つの問題を解決することができるイメージ(本当に効くかどうかは使ったことがないのでわかりません)がヒットの要因となってます。

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3.タオパオ

ネット販売もいろいろ言われていますが、こんな使い方もあるのだなあと思ったのがこのケースです。P&Gでへ斬新な商品を販売するに当たり、まずはタオパオを通じて販売し、購入者に連絡を取って意見を聴取する等して消費者調査を行っているそうです。要はテスト販売ですね。P&Gの例ではないのですが、タオパオの客単価がどうしても低いため、在庫処分品をまわしているという企業があります。要は使い方ですね。

 

4.広告プロモーション

海飛絲(Head-Shoulders)というブランドで「中国達人秀」という番組(簡単に言うと素人が参加して何かしらの競争をさせるリアリティ番組)があり、大昔の日本の番組でたとえるとスター誕生のような番組なのですが、これをスポンサーし、その効果もあって業務量が40%増加したとのことです。

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その後このプロモーション方法はベトナム、タイやヨーロッパの一部の国にも広がったとのことです。個人的にはこういうリアリティ番組は感情移入しやすい私はとても好きです。このプロモーションがうまく行ったということは、一般の中国人も結構感情移入するタイプの人が多いのかもしれないですね。

上海のオフィス賃料相場

 上海のオフィス賃料相場ですが、2011年の第4四半期にA級オフィスの賃料が19.2%も上昇しております。しかし、今年さらに100万平方メートルのA級オフィスが完成することから、賃料の上昇幅は緩やかになり、空室率は上昇していくという見方が多いようです。下図は左から、供給量、吸収量、空室率です。2011年は空室率がずっと下がってきていることがわかります。

 増加する100万平方メートルの内訳ですが、44%が浦西地区、5%が浦東地区だそうです。これにより6か月以内に空室率は上昇するものの、12%を超えることはないだろうとのことです。

 住居賃料相場が異常な値上げを要求されている話をよく聞きますが、オフィス賃料に関しては緩やかな上昇が予測の中心のようです。

ネットショッピングモールへの出店も楽じゃない

 中国のB2Cショッピングモール(プラットフォーム式を含む)でのシェア最大はタオパオモール、二番手が京東商城というところです。2011年上半期で見ますとタオパオだけで約半分、京東商城が2割弱のシェアとなっています。

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 こういったところを販売チャネルとして活用することを検討しているところもあれば既に活動しているところもありますが、一般的にはネットショップのほうがコストが安くつくと思われています。たんに出店するだけであれば確かにそうですが、ネットショップを以下に気づいてもらうかという課題が別にあります。ここでは出店コストに焦点を当てます。量販店に商品を供給するに当たり、中国では入場料やらその他何かと名目をつけてはいろんな費用を徴収されるという慣行にありますが、なんとネットショップにも似たような構図があるのです。メディア報道で京東商城のケースがとりあげられていますので、それを紹介します。

 B2Cモールとサプライヤーとの間の契約ですが、量販店に対して入場料等を支払うのと同じような感じで粗利益の保証や、サービス費用等を徴収しており、京東商城、当当網、アマゾン、天猫網(タオパオのB2Cモールの新名称)のいずれも料率は異なるものの徴収しているとのことです。

 京東商城では有名ブランドには前払いをしたりその他色んな優遇条件を提示して入ってもらっているのですが、一方でそうでないブランドに対しては異なる対応をしており、支払いも1-2か月待たされることもあるようです。そして契約書の中にこんな条件まで含まれています。

・京東への供給価格は他への供給価格を上回ってはならない。これに違反した場合、購買金額の5%を補償として徴収。

・同一または類似したショッピングサイトでの最低小売価格が京東の販売価格を下回っている場合、京東はサプライヤーに通知してその価格に合わせる権限を有する。

・京東の粗利率が15%を下回る場合、サプライヤーは不足部分を補償として翌月以降京東商城に対して翌月以降に現金支払いまたは控除の形で決済する。

 なかなか厳しいです。京東商城の他にもある大型デジタル家電のショッピングモールが同時に当当網にも商品供給しているサプライヤーに対して、

・当当網での販売価格が当ショッピングモールの販売価格を下回る場合、サプライヤーに対するすべての決済を停止する。

 いやあ、かなり凶暴な表現ですねえ。

 京東商城がこのような覇道条項(横暴な条項)を盛り込む原因として3つ挙げられています。

1.粗利率が低すぎること。

2.短期内に覇道条項を通じて粗利率を引き上げ、IPO機関の印象をよくしたいこと。

3.自身の物流コストが高すぎるために高コミッションでバランスをとる必要があること(京東は自社で物流を構築している)。

 このような厳しい条件ではあるものの、サプライヤーの声としては、「量販店向け販売よりまし」ということで我慢しているようです。

 中国の小売業ってどうしてもこうなるんですねえ。この間中国最大の外資スーパーの大潤発(台湾系)の人と話したのですが、「台湾では入場料を取っていないが大陸では取っている。もっともうちの場合はカルフールみたいな金額はとってないけどね」と言ってました。量販店は量販店でコストがかかるのは知れ渡ってますが、だからといってネットも決してコストは安くないということもあらためて知っておく必要がありますね。