Date: 9月2012

代理購入の危機

 中国で「代購」という言葉があり、これは代理購入の略語です。代理購入というのは要するに自分で買いたいものを他の人に頼んで勝って来てもらうことを言い、例えば「今度日本に行くのなら週刊プロレスを買ってきて」と頼まれて購入してくるのも代理購入の一種と言えます。これは単なる個人レベルの話ですが、大量となるとそうもいかないようです。なんとこれで捕まってしまった人がいるのです。元客室乗務員(要するにスチュワーデス)の李容疑者が、代理購入を目的として免税店で大量の化粧品を購入して未申告で中国に持ち込んだのですが、それにより回避した輸入税がなんと113万元のも上ります。これが裁判になり出された判決がなんと懲役11年です。

 

 2010年の代理購入市場の取引規模は120億元で、2011年にはこれが265億元と煤いいようになり、2012年には480億元に達すると予測されています。代理購入の優位点は輸入税を回避することにより仕入原価を押させることができること、またそもそも代理購入される商品は希少性が高いものが多く、その分付加価値がつくことからいい値段をつけることができることにあります。代理購入を行っているところは大きく二つあり、個人レベルで仕入れているケース、これはたいていタイパオの店舗にぶら下がっているケースが多いです。もう一つがダリ購入自体をビジネスにしている企業です。例えば亦得網のような代理購入を専門に行う企業が該当します。

 

 

 

 しかし、この事件を受けて代理購入業務からの撤退を検討する企業が出ています。組織的に行っているのが密輸とみなされたらかなわんということでしょう。これが続くとおそらく代理購入を行う業者自体が減少し、単価も上昇することになると思います。そうなると代理購入の魅力がなくなるのでやっぱり価格を低くする(今まで手同じレベル)、これで徐々にバランスを取っていくようになるのではないでしょうか。個人的には使わないサービスなのでどうでもいいのですが。

中国の不動産まだまだいけるかも

 今までも何回か書いてきましたが、中国の不動産バブル崩壊というのは過去に何回も聞いてきましたが、その毎回とも気が付けば落着き、またじりじりと値段が上がってくるという経験をしてきました。確かにいつまで上がり続けるかわからないので、どこかの時点で調整するに決まって入ると思うのですが、不動産バブル崩壊の時期を正確に当てるのは難しいでしょう。実際に崩壊した時に、3-4年前から「だから前から言ってたでしょ」と言われても、そんだけの期間言い続けてればそりゃあたるでしょうというのが私の感覚です。

 

 さて、次の表をご覧ください。

 

 

 

 存銷比という数値を十大都市で比べたものです。十大都市での8月の平均値は9ですが、これは在庫が9カ月ではけるということを意味しています。上海だと在庫を消化するのに12.3カ月を要するということです。この9という数値ですが、これはこの16カ月の中で合理的な機関に戻ってきたという見方をされています。ちなみに合理的期間というのは6~9という数値だそうです。3~6だとやや小、9~12となるとやや大、12を超えると過大ということになります。今年の年初が12以上だったので、それに比べれば全然戻ってきてます。この数値が下がってきているということは、不動産市況が回復してきているということと、不動産価格が反騰する可能性があるということが言えます。上海、青島あたりだとちょっとしんどそうですが、杭州なんて結構いい数値が出ています。内需の指標が少し落ちてきているようですが、不動産バブル、なかなか収まらなさそうです。

過剰気味のショッピングモール

 ここ上海でも最近ショッピングモールが増えてきています。割とにぎやかなところにあるのであれば立ち寄りもしますが、最近では目立たないエリアにもできてきています。とにもかくにもショッピングモールということなのでしょうか。さて、2011年末時点で、中国のショッピングモールは2812ヶ所あるというデータがあります。これらの総面積は1.77億㎡で、1か所あたり平均だと約63,000㎡になります。日本で売り場が5万㎡の売り場(百貨店も含む)はwikipediaによると131ヶ所あります。いくら国が大きいとはいえ、やっぱり中国のショッピングモールはちょっと多すぎるかもしれないです。

 

 ショッピングモールを建設する場所はまとまった土地をどれだけ手配できるかということもあり、一線都市と二線強都市から二線弱都市と三線都市へと流れて行ってます。ちょっと図を見てください。

 

 

 

 これは世界で建設中のショッピングモールの面積です。天津が245万㎡でトップ、次いで瀋陽が218万㎡です。全18都市のうち中国が12都市も占めています。やっぱり多いですねえ。中国全体で今後新たにできるショッピングモールの建築面積は今年が3500万㎡、来年が4400万㎡と予想されており、2013年末には合計で2.5億㎡になるという予想があります。最近ちょっと小売の経済指標が落ちてきつつある中でこんなにたくさん作っても果たして大丈夫なのでしょうか。商品によってはネット販売にも食われているようですが、ディベロッパーはまだまだ積極的のようですね。全く人気のないショッピングモールが増えてくるだけのような気がします。

中秋節の贈答品に変化の兆し

 中秋節が近づきますと月餅や月餅チケットが届けられます。こういった企業の贈答品市場は6000億元(約7.5兆円)と非常に巨大です。贈答品で送り品物は冒頭にも書きましたが月餅が最も一般的なのですが、それがかさばるからというような理由もあり、最近ではお店に交換しに行くタイプの月餅チケットも増えてきています。現物からチケットへ変わってきているのですが、大体だパターンが決まっていて月餅または季節柄もあって上海ガニのチケットなんかがあるのですが、上海ガニでいうとそもそも本物か偽物か判別がつかない(統計によると販売量と漁獲量では販売量が圧倒的に多い)、やたらと値段が高い、こともあり、月餅でも高価な月餅の売れ行きは落ちてきているそうです。最近受けているのは有機食品とか、ハーゲンダッツ、スターバックス党のギフト券で、確かに普通に月餅をもらうよりもこういったものをいただく方がうれしいです。現物からチケットへの流れということで書いてきましたが、もう一つ新たな流れが現れてきています。カタログギフトです。カタログギフトが増えてきていることで従来の月餅だけを扱っているようなところは結構打撃を受けているようです。カタログギフトの代表的なところでbashaというところがあります。

 

 

 

 特に一線都市で目立ってきており、ニーズに合わせて価格や商品をアレンジしたギフトを用意することができ、もらい側にとっても非常にありがたいものになっています。時代の流れとともに月餅はだんだん見られなくなっていくのでしょうかねえ。個人的には月餅はあんまり好きな食べ物じゃないのでありがたい流れではあります。

フランチャイズ展示会

 昨日フランチャイズの展示会に行ってきました。フランチャイジー募集のための展示会といえるでしょう。やっぱり飲食系が多かったですね。日系企業だとコンビニのイメージが強いですが、コンビニは出展してませんでした。写真をたくさん撮ってきましたのでちょっと紹介しますね。

 

 

 喫茶店です。中国にある上島珈琲と同じような感じのところです。ただ、最近はスタバとかが台頭してきているのでちょっと時代遅れ感がします。

 

  

 中国ではおなじみの永和豆浆です。

 

 大人のおもちゃもありました。こんなのがフランチャイズ展開されているとは。

 

 

 スーパーですね。

 

 

 スイーツ系のお店です。こういうのが増えてきていて、これからも増えていきそうです。

 

 中華レストランです。展示会なのですが思いっきり鶏肉を売ってました。

 

 

 これもコーヒーショップ。今のトレンドですね。

 

 

 バーベキューレストランです。今まであまりなかったものですが、これから面白いかもしれません。

 

  

 これも喫茶店。韓国系かな?

 

 

 シュークリームです。ここはよく見かけます。もともとはビアードパパから分かれたブランドです。

 

  

 デアリートーク、デアリークイーンのパクリっぽいです。

 

 

 ありましたねえ、ちびっこ教育です。

 

 

 懐かしい!老夫子は子供の頃よく見ていた漫画です。

 

 

 プルコギブラザーズ!ネーミングが。。。

 

 

 韓国館のブースです。

 

 この日は最終日だったので片づけていたブースも少しありましたが、ほとんど日系企業が見られませんでした。サガミくらいかな。フランチャイズがもめごとの多いイメージがあるのはわかりますし、確かに多いようなのですが、方や韓国系がガンガンやっている中で、ちょっと差をつけられているように感じました。やっぱりフランチャイズ展開しないと店舗数を劇的に増やすことはできないですし、そういう日本の外食企業を見てみたいです。フランチャイズに関してはセミナーも開催したことがあり結構研究した分野でもありますので、是非応援したいと思います。

中国での日系ブランド車販売の落ち込み

 最近日中関係が荒れ模様ですが、容易に想像できるのが経済への影響です。新聞報道では初期の動きとして訪日観光の取り消しや通関に際しての日本製品に対する全面検査が見られるだろうという論調がありました。というか、訪日観光のキャンセルは既に発生していますし、通関が滞るという事態も既に発生しています。日系家電の販売量も大幅に下落しています。ある家電チェーン店では北京・上海・広州の8月の日系ブランドのてれびの売上高が大幅に下落しており、東芝▲40.31%、三洋▲44.32%、パナソニック▲23.41%、シャープ▲21.06%という結果が出ています。報道ではこれを尖閣問題と結びつけていますが、これだけ数字が落ちると確かにそうなのかもしれません。反日デモ関連の報道で日系ブランド車がひっくり返されたり燃やされたりというのが紹介されていますが、日系ブランド車の販売面でも影響が出ています。文字だけで説明するとわかりづらいと思いますので表にしました。

 

 まずはブランド別比較。

 

 

 

 トヨタの落ち込みが大きいです。その分をホンダが吸収している形ですね。これだけ見ると日系ブランド車というよりも個社の問題のようにも見えます。でもならして日系車というくくりで見るとほぼトントンか。

 

 次に国別比較。

 

 

 

 これは結構鮮明に出ています。マイナス指標が出たのが日系だけです。8月の伸びも他国ブランド車と比べてかなり少ないです。8月でこれなので今月以降はもっと厳しくなるのではないかと。

 

 識者によると日系ブランド車は時期的な問題もありプロモーション活動を積極的に行いにくかったのが原因だそうです。広告体制が悪いというよりも広告を出しづらい環境になってしまったということですね。今のままだと従来日系車に乗っていた人が買い替え時に他国ブランド車に乗り換えるということも考えられます。本当は日系車が欲しい人も出周りの目を気にして買うのをやめるという人も出てきそうです。沖縄の米軍基地問題で本当は残って欲しいと思っている人でも周りの目を気にしてそんなこと言える雰囲気にないような感じでしょうか。

 

 ここまで来ると一企業だけの対応ではなかなか難しいでしょう。例えばいくらCSR活動を行っていろんなところに寄付したりしてもそれが積極的に伝えられるともあまり思えないですし、結局いつまでたっても「日本車」という目で見られ続けるでしょう。

 

 今まで何回も似たような問題が日中間で起きてきました。年中行事のようなものと言えばそうなのかもしれないですが、今回のは一般人にも実際の危害が加えられているという点でやっかいです。過去に問題が発生した時と同じく時間とともに風化して行けばいいのですが。

中国のホテルマーケット

 上海駅近くにあったインターコンチネンタルホテル、上海のディベロッパーが15億元かけて造り上げたもので、それをインターコンチが運営していたわけですが、わずか2年余りでその看板を下ろすことになりました。インターコンチがこのように看板を下すのは初めてではありませんし、そのような事例はほかにもあります。上海だとリージェントホテルでもありましたし、北京だとマリオットでも同じようなことがありました。いうならば提携関係解消のようなものでしょう。物件オーナーは別のホテルをまた新たに探せばいいですし、ホテル側もまた別の物件を探せばいいわけですから。もちろん大きな商売なのでそうそう簡単に見つけられるものではないでしょう。合弁会社はよく結婚でたとえられます。二つの会社が一緒になって同じ方向に向かって行くことからそのようにたとえられますが、ホテルも同じようなものですね。ホテルブランドのコンセプトに合う建物で、ブランド価値を最大化して効率経営を行っていく、まあホテルの場合はこういう方向でしょう。ところがオーナー側はとにかく5つ星ホテルにさえ入ってもらえればいいという考え方のところも多いようです。5つ星ホテルだってそれぞれ個性があり、例えばハイアット、シェラトン、ウェスティンが同じコンセプトかというと全く同じというわけではないですよね。結局、実際に運営するホテル側とコンセプトがかみ合わないケースが見られるようになってしまうわけです。まあ、インターコンチの場合はロケーションが悪かったと思います。上海駅は確かに駅前の立地と言えば聞こえはいいですが、決して柄のいい場所ではないのでそもそもハイアットであれインターコンチであれあまりふさわしくない場所だと思います。そういえば以前の上海のリージェントホテルも車で行く人はいいのですが、地下鉄駅からはそれほど近いというわけではなく交通の便が良くなかった印象があります。またインターコンチに話が戻りますが、なにせガラの悪い場所、建物は豪華なのですが、玄関付近には近所の住民がうろうろしており、5つ星ホテルの玄関前の風景とは言えない、インターコンチとしては耐え難くなったのかもしれません。

 

 オーナー側もホテル側も中国ホテル業界に商機あり、ということであまり時間をかけずに立地選定をして失敗してしまっているともいえます。で、そもそも本当に中国のホテル業界に商機はあるのかというと、やりようによってはそれはあると思います。なんだかんだいって成長しているマーケットですから。

 

 

 しかしながら、ホテルマーケットの調査を行っているSTRグローバルによりますと、中国のミドルハイエンドのホテルの今年1-7月の宿泊率は59.9%しかなく、前年比落ち込んでいるとのことです。60%切っているというのはちょっと低すぎますねえ。こんな状況であるにもかかわらず、アジアパシフィック地区の今後3-5年における新ホテルのプロジェクトの56%が中国に集中しているという事実もあります。当然増えれば増えるほど競争は激しくなっていく訳です。万博の時には不足したホテルも、その時に過剰に用意した分だけ今は余ってしまっているのでしょう。

 

 まあ、看板を下ろすという行為は簡単に言えば失敗したわけで、その原因は色々とあるのだと思います。ホテル側の管理者が中国マーケットを理解していないだの、理解していない人だからすぐに首がすげ替えられ、落ち着いたオペレーションができないだのと言う意見もあるようですが、インターコンチに関して言えば立地が悪いというのが最大の理由でしょう。そもそもあんなところに5つ星ホテルを運営しようということ自体は的外れなのは上海在住者であれば言わずもがなだと思うのですが、おそらく海外のみから中国マーケットを見た人が事情も分からずに物件オーナーに言いくるめられたというのが本当のところなのかなあと思います。「中国市場はパイが大きい」、「将来性がある」というのに目がくらんで事前にちゃんとリサーチをしなかったツケと言えますよね。

飲食業結構大変です

 中国料理協会によると最近飲食業の業界環境がかなり悪化してきているそうです。俗に「四高一低」という言い方があり、税金が高い、原材料が高い、人件費が高い、賃料が高い、利益が低いということを意味しています。

 

 2009年と2011年とを比べてみると、食材コストが平均14.63%上昇しており、この影響で粗利率が平均5ポイント下落。また賃料や人件費が上昇し続けているのはご承知の通りで、水道・電気・ガス代も上昇圧量に面しています。飲食業の水道・電気・ガス代は工場と比べて20%から60%高いと言われています。

 

 最近では飲食業は賃料を支払うために大家のために働いているという言いい方もあり、本当に賃料負担は大きいです。なぜか中国ではこういった費用は高くつきます。例えば私はちょくちょく上海と東京でセミナーをしていますが、プロジェクター使用料を含む会場使用料は上海の方が東京より高かったりします。また、人件費で見ますと、確かに一人あたりの人件費は安くついているかもしれませんが、中国のレストランにはやたらと従業員が多い印象がありませんか?多分日本だとそんなに人はいらないと思います。パフォーマンスが低いんですよね。そうすると、人件費全体で考える必要があり、一人あたりは確かに安くついたとしても全体で考えると決して安くないということがわかるかと思います。そしてその一人あたりの人件費がこれまた上昇してきているので、そりゃあ採算的には厳しくなってしまいます。上海を例にとりますと、飲食業の賃料コストは営業収入の約15%で、これが2006年は5-10%程度でした。異常な上がりっぷりですね。人件費コストも20%、水道・電気・ガス代が6%、その他色んなコストを足すと大体54-58%になりますので、粗利がちょっと低いレストランだともうやっていけない水準にあると言えます。二つばかり上場している中国の外食企業の決算書を見ましたところ、粗利率は60数%で日本とそん色はなかったのですが、店舗数の少ない小規模で運営しているところは50-60%程度のところが多いそうです。

 

 中国の場合だと高級レストランもあればかなり庶民的なレストランもあり、上の統計はこれらをひっくるめた数値なんでしょうが、それにしても厳しい商売だと思います。特に賃料と人件費を考えると結構いい値段を取らないと採算的には厳しいので、サービス業は一般的には都会から入っていく傾向がありましたが、これからはあえて沿岸部の都会にこだわらず、もうちょっと田舎の方に入っていくことを考える時代になりつつあるんだなあと思わさせられますね。

中国でプロレスってどうよ ~中国におけるプロレス団体の取組~

 実は私プロレスファンです。8月にアントニオ猪木一行(団体名:IGF)がやってきたときはもちろん行ってきました。イベント会場の体育館はお客さんがはそれなりに来ていましたが、おそらく結構集客に苦しんだのではないかと思います。一方で、先月は世界最大にして唯一の上場しているプロレス団体である米国WWEが上海にやってきました。これは行けなかったのですが、物凄いぎっしりお客さんが来て大盛況だったそうです。プロレスってコンテンツビジネスでもあると思うのですが、この二つがなぜこれだけの差が出たのかを見てみたいと思います。

 

1.準備期間

 IGFはあまりにも準備期間が短すぎたと思います。数週間くらいしかなかったのではないでしょうか。日本でプロレスイベントを開催するときでももっと事前に用意すると思うのですが、準備不足だったことは否めません。一方、WWEはかなり以前から宣伝も行っており、非常に用意周到だったと言えると思います。

 

2.知名度

 日本ではアントニオ猪木の名を知らない人がいないと言ってもいいくらい知名度があります。台湾でも有名です。私の親戚でも「モハメド・アリと試合した人でしょ」と言っていたのをよく覚えています。逆にジャイアント馬場はあまり知られていなかったですねえ。モハメド・アリとの試合は採算的には大赤字だったそうですが、知名度アップには大いに役立ったと思います。しかーし、残念ながら中国では申し訳ないですけど猪木さんはあまり知られていないのが正直なところではないでしょうか。ちょっと試しに百度で「猪木」と「IGF」で検索してみました。

 

  

 

 全く上海のイベントのことが紹介されている情報が出てきません。もっと絞り込んで「猪木 上海」、「IGF 上海」で検索してみました。

 

  

 

 こちらも全く上海でのイベントが出てきません。非常に残念ですが、これが現実です。では米国WWEで同じことをしてみましょう。

 

 

 たくさん出てきます。上海でのイベントに関する情報は2年前に万博開催中に行ったものがちらほらと出ていてここにはあまり出てきていないのですが、「WWE」といれると自動的に今回のイベントに関する用語が出てくるので、割とすぐにイベントに関する情報にたどり着きます。これが知名度というものでしょう。これが現実です。では、WWEが中国でどんな取り組みをしているのかをちょっと見てみましょう。

 

3.WWEの中国における取組

 WWEは2007年に上海に駐在員事務所を開設しています。もうすでに5年たちます。先月のイベントは万博のイベントに次いで2回目ですが、正式な興業としては初めてです。ということは、駐在員事務所を開設してから5年もの時間を費やしてようやく自らイベントを立ち上げることができたともいえます。欧米系の動きは早いイメージがありますが、5年は決して早くないですよね。でも業界としては最も早い動きであるのも事実です。また、8月のイベントも超満員だったことから、入念に準備してきたとも言えるでしょう。百度で「WWE」と検索して出てくるサイトをちょっと見てみましょう。

 

 

 

 なんとオフィシャルサイトがあります。これは動画サイト土豆の中にあるサイトでして、試合の動画がガンガン流されています。そしてこの画面の右下を見て見ますとこんなことが書いてあります。

 

 

 

 「【土豆網は正式にWWE中文オフィシャルサイトの運営を引き受けることの公告】土豆網はここにWWE中国と正式に契約し、今後2年の間WWE中文オフィシャルサイトと微博(マイクロブログ)の運営を引き受けます。我々はプロレスファンのためにさらに多くのWWEの素晴らしいイベントおよびオフィシャル活動の情報を提供するよう努力します。」

 

 次に微博の画面を見てみましょう。

 

 

 

 フォロワーは1.6万人くらいで、中国では取り立てて多いわけではないですが、マニアックな世界の中では悪くない数字かもしれません。それに結構まめに情報を流していますね。

 

 しかしオフィシャルサイトで動画を流し、微博まで活用するとは、まさに最近の中国での流行りのソーシャルメディアを活用したマーケティングそのものですね。こういうの結構好きです。でも結構お金もかかっていると思いますねえ。まあ、世界最大かつ世界唯一の上場プロレス団体ですからこそできることなのかもしれません。ただ、知名度を上げるためにコツコツと やってきたというのは間違いありません。2年前に万博で開催したのはテスト的な意味合いもあったのでしょう。

 

 中国でやっていくっていうのはこういうことなんでしょうねえ。最初から知名度があって中国へ進出するのと、知名度なしで中国へ進出するのとでは大きな違いがあります。知名度なしでの進出というのはいわば順番ぬかしの世界です。何もなしに順番を抜かすのは当然できるはずがなく、それなりの理由が必要になってきます。WWEも世界最大のプロレス団体とはいえマニアックな世界ですし、知名度向上には苦労したのではないかと思います。腰を据えてコツコツやっていく、これ大事ですよね。個人的には日本のプロレス団体にももっともっと来てほしいです!

モデルの表情

 9月8日に上海メルセデスベンツアリーナで開催されたTOKYO GIRLS COLLECTION に行ってきました。

 

 

 この日出演した人で知っていたのはライブステージに出演した倉木麻衣さん、モデルでは益若つばささん、そして元モーニング娘。の市井沙耶香さんだけでした。特に市井沙耶香さんは懐かしかった。

 

 会場の盛り上がりですが、私が思っていた以上に盛り上がってました。

 

 

 もっと盛り上がっていないイベントかと思っていたからというのが大きいからだ思います。ただファッションを見に来るというよりもライブを見るのが目的だった人も多いかったように思います。最後に出演した韓国のBIGBANGというグループが出てきたときは開場はほぼ総立ちの状態でした。このグループ有名なんですね。私の中でビッグバンというとどうしてもデビュー戦をアントニオ猪木と戦ったビッグ・バン・ベイダーのイメージの方が全然強いです。

 

 さて、モデルさんが歩いている姿を見て思ったのですが、日本とそれ以外で結構モデルさんの表情が違うなあと思いました。日本のモデルが入場してくるときはとにかく満面の笑顔で、ニコニコした表情で、なんかこっちも明るくなるような表情で入ってくるのです。割と自然にできるんでしょうねえ。たまたまワイドショーを見ていたら水泳のメダリストの寺川彩さんがファッションショーに出ているのが紹介されていたのですが、ちょっと固かったものの客席にニコニコしながら手を吸っていました。中国のモデルは笑顔で入ってくる人もいますが、笑顔というよりもせいぜい微笑レベルで、厳しい表情の人が多かったです。ニコニコしていた人もいましたが、名前だけでは判別できませんでしたが、台湾のモデルさんなのかなあと思いました。韓国のモデルは両方かなあ。ニコニコ派もいれば厳しい派もいました。自分で撮影した写真で説明したかったのですが、なにせちょっと距離があり綺麗に撮れませんでした。しょうがないのでネットで適当に引っ張ってきたのですが、イメージ的にはこんな感じです。

 

 

 ニコニコして可愛らしいですね。

 

 一方で中国のモデルさんはこんな感じ。

 

 表情がきつくて近寄りがたい感じがします。

 

 日本のモデルさんと目が合うと「こんにちは!」っていいそうなのですが、中国のモデルさんだと「ひょっとして怒ってます?」と聞いてしまうかもしれません。この写真よりももっと相手を射るような目つきのモデルさんもたくさんいました。アントニオ猪木のナックルアローを打つ時のような表情でしょうか。

 

 

 この写真、ちなみに相手はビッグバンならぬビッグ・バン・ベイダー。

 

 まあ、着ている服装のイメージによりモデルさんの表情も変わってくるのでしょうが、それを割り引いてもちょっと厳しい表情が多いかなあと思いました。ある人に聞きますと、やはり中国のモデルさんは客席に向かってかわいらしく手を小さく振ったり、ニコニコっとするのが苦手な人が多いようです。内輪の世界の人と接するときはともかく、外の人に対して笑顔で接することが難しいんだろうなあと思いました。例えば買い物をしたりレストランに行ったりしたときに笑顔で対応してくれる人はまあ以前よりは増えてきたかと思いますが、それでもまだまだ少ないと思います。特に庶民レベルのお店ではほとんど見られないでしょう。というか、期待する方に問題があると言われそうですが。でも根本的には外の世界の人に対して笑顔を見せるということが苦手なのかもしれませんね。よほど不自然でもない限り笑顔を見ていやな思いをする人はいないでしょう。日本だとマクドナルド、スマイル0円なんて言いますが、中国のマクドナルドだと笑顔が見られない人の方が多いです。ちょっと残念ですよね。もっともっと自然に笑顔が多くみられるようになると中国ももっと過ごしやすい街になると思います。