Date: 9月2012

中国B2Cネットショッピング価格戦争の今

 8月中旬に中国を代表するB2Cショッピングサイトの京東、そして実体店舗を持ちながらネットショッピングにも参入した国美、蘇寧、この3社が価格戦を始めました。時系列でみてみましょう。ますは8月14日の動きです。

 

 京東商城の劉強東CEOがマイクロブログで「三年間は粗利0、全ての大物家電は国美と蘇寧の店舗より10%以上安いことを保証、国美と蘇寧の店舗に価格調査員を派遣する」、とコメント。

 

 その日の午後に蘇寧側が、「蘇寧の全ての製品価格は必ず京東より安く、蘇寧易購の価格が京東より高ければすぐに価格調整し賠償する」、とコメント。

 

 その日の夜10時に国美側が、「いかなる形式の悪化苦戦も回避しない、8月15日9時より、国美電器ネットショップの全ての製品は京東商城より5%低くする」、とコメント。

 

 消費者にとってはありがたい話ですが、こんな価格戦が果たして現実的に行われるのかと思う人もいたと思います。そして、そういう疑いを持った人の方が正解なのかもしれません。この価格戦の中で生じた疑いは次のようなものがあります。

 

(1)  虚偽価格

 元々の価格よりも安くするというのが売りの価格戦ですが、ここでいう元々の価格は中国では「販促前の7日間の中での最低価格」をいいます。しかしながら、この元々の価格を虚偽表示し、販促価格が元々の価格よりも高いという現象が見られました。

 

(2)  0粗利の未履行

 京東が3年間は粗利0にするとコメントしましが、行政部門の抜き取り調査によると粗利率が10%に達していたそうです。

 

(3)  在庫虚偽表示

 低価格での販売をコミットしたものの、いざ買おうとすると在庫なしという表示が散見されたとのこと。実際には在庫があるにもかかわらず在庫なしと表示していたようです。

 

(4)  重複商品が少ない

 そもそも京東の取扱商品がターゲットとする二社とバッティングしている商品がそれほど多くなく、そのため●●より安いと言われても比較の使用がないという現象が見られたとのことです。

 

 なんだ、結局オチはこういうことかい。価格戦がスタートしたころ、こういうタイミングなのでせっかくだから新しく豆乳機を買おうと思い、京東のショッピングサイトのアクセスしたところ在庫なしと表示されていました。これって(3)に該当しそうですよね。そして、色々と価格比較をしたところ価格戦を行っているこの三社よりもアマゾンの方が安かったのです。ずっこけました。これって(1)と(2)に該当しそうですね。

 

 結局この価格戦って一体何だったのでしょうかねえ。消費者を欺く行為に該当するということで罰則を課そうという動きもあるようです。なにもそこまでして価格戦なんてしなくてもよかったのにね。

上海コンビニ事情 ~地場コンビニのレベルは上がるのか~

 日本ではコンビニよりも歯医者が多いというくらいコンビニと歯医者が多いわけですが、今日は上海のコンビニ事情について紹介します。上海では現在コンビニが6400店舗あるといわれており、4000人当たりに1店舗ある計算になります。これが多いのか少ないのかはスラ辺混んでないのでよくわからないのですが、5年前の東京だと5400店舗、現在の上海の人口が2300万人ですので、人口対比だとまだ東京の方が多いかもしれないですね。ちなみに現在の全国の店舗分布はこんな感じ。

 

 

 5年後の全国の店舗分布予想はこんな感じ。

 

 全国レベルの図ではありますが、要するにまだまだどんどん増えていくということです。今住んでいるところの近所にもファミリーマートが2店舗で来ていますので、上海もまだ増えていくと思います。大分以前になりますが、2002年頃に上海のコンビニ業界では約束事があり店舗間の距離が100メートル以内にはつくらない、主要道路の交差点や角地だと50メートル以内には造らないという申し合わせがあったのが、いつのまにかうやむやになったようです。そんな上海で、コンビニのレベルを上げるために《連鎖便利店服務質量規範》なるものが起草されているとのことです。この《規範》は店舗立地とかではなくてどちらかというとサービスレベルを規範化しようというものです。上海に生活している人であればわかると思いますし、来られたことのある人も気づいているかもしれないですが、上海のコンビニは店舗によって差が非常に激しいです。簡単に言うと外資系と地場系の差が激しいですね。実際にそれは売り上げにも表れていまして、店舗当たり売上で見ますと上海のセブンイレブンは約1.5万元、地場系だと4000元未満、中には3000元に満たないところもあります。粗利率もセブンイレブンは30%、地場系は16-22%と大きく違います。

 

 セブンイレブンは加盟形式で利益を吸い上げるというスタイルを取っており、加盟社がもうかればもうかるほど自分も儲かるという形です。サプライヤーから入場料を取ることもなく、加盟社から配送費を取ることもなく、実はこの2つは地場系コンビの収益の柱だったりします。ビジネススキームが違うんですね。まさに「レベルが違うんだよ!」という感じです。

 

 最近近所にできたファミリーマートの店員の対応は確かにいいです。すぐそばにある地場系コンビニの店員のレベルは比べ物になりません。品揃えや店舗の雰囲気も比べ物になりませんが。ちょっとやそっとでは埋まらない差ですね。はっきり言って地場系コンビニなんてよほどでないと行く気にならないです。

 

 というように、地場系コンビニのレベルが著しく劣るので、《規範》を出して改善していこうということですが、外資系コンビニではできている店員の気持ちいい対応(そうでないところもありますが)が果たして地場系にできるのかな。これってノウハウの部分でもあるので結構時間がかかるでしょうね。

乞食も結構稼いでます

 中国の街を歩いたり地下鉄に乗っていたりすると乞食を見かけることがあります。地下鉄で見かけるのはうっとうしいですよね。そこそこ混んでいるのに無理やり移動したり、でっかいスピーカー持って歌を歌ったり、迷惑この上ないです。そういうのがなかなか絶滅しないのも結構お金を渡してしまう人がいるからでしょう。私の地元神戸もたくさんイノシシが出るのですが、これも結局餌を与えるのがいるから出続けるわけで、これと一緒ですよね。

 繁華街なんかでは自分の店のお客さんに嫌がられるので追い出そうとする店員がいたりしますが、これだけ乞食がいて果たしてお上はちゃんと取締りをしているのかと疑問に思う人もいるでしょう。一応しているみたいです。上海の人民広場駅では平均して毎日20人、多い時で80人が交通警察に連れて行かれるそうです。そういえば乞食には組織があって、毎日の上りを上納するなんて言う話もありますが、最近では職業乞食も増えてきているようです。補導した警察に対して「お前そんなに一生懸命働いてどうするの?俺が今日いくら稼いだか知ってるか?670元だぞ!お前は俺にすらかなわないだろう。そのくせ取り締まろうとしやがって。」なとど憎まれ口をたたく乞食がいるくらいです。確かに670元は悪くない金額です。8000円くらいですからね。警察に補導されると執法所というところに連れて行かれるのですが、ここで出される食事が気に入らなくて自分で出前を取るのもいるそうです。ええええええ?なんじゃそりゃ?

 法律では面倒を見ないといけない未成年がいる違法嫌疑人は拘留してはならない、70歳以上の老人は治安処罰が免じられる、という定めがあるようで、幼児、老人、障碍者というのは乞食の「三大法宝」と表現されており、いわば免罪符となっています。確かに「三大法宝」はたくさんいます。でもこんなんじゃ乞食いなくならないよー!