Date: 1月2014

2013年中国アウトレットモールトップ10

 中国でどんどこ増えているアウトレットモール、、捜舗網というサイトのデータによりますと、中国国内でアウトレットと名乗っている売り場(計画中のものを含む)は500以上、そのうち、既にダメになった、あるいは瀕死の状態にあるのが数十個あるといわれており、本当に成長しているのは40余りに過ぎず、特に儲かっているのは十幾つしかないという結果が出ています。

 

 2013年は百貨店と高級品専門店の売り上げがしんどかったため、その在庫がアウトレットに向かったり、消費者心理もアウトレットに目を向けるようになったことから、営業額も増えてきており、4-10億元が4つ、10-25億元が4つ、25億元を超えたのが2つです。以下がそのランキング表です。

 

 

 

 全体の合計を見ると営業額は220億元余り(約3700億円)、トップの北京燕莎の営業額が37億元(620億円)と突き抜けています。そして、トップ10あたりはいいのですが、それ以外の多くは平均の営業額は1億元ちょっとしかない状況です。トップ10の中で、坪効率が最も高いのが北京燕莎と上海百聯、代理区ブランドが多く集まっているのが天津仏羅倫薩小鎮と上海百聯、業態複合度が高いのが瀋陽興隆大奥菜と長沙友阿奥特莱斯購物公園です。

 

 2014年の注目の申請と言われているのが天津新燕莎奥莱、蘇州village蘇州村、上海浦東仏羅倫薩小鎮、重慶壁山砂之船、南京湯山百聯奥特莱斯といったところがあげられています。また、2013年の新人賞ともいうべきなのが無錫百聯奥莱と北京房山首創奥莱と言われており、ちなみに概要は次の通りです。

 

 

 日本と比較するとどうなのかと思いましてちょっと調べてみましたところ、矢野計税研究所が過去に調査した資料がありました。

 

 

 

 2010年度までしか確定値が出ていないのですが、全体で5770億円、アウトレットモール別ランキングは2010年度ベースで、
1位 御殿場プレミアム・アウトレット 540億円
2位 神戸三田プレミアム・アウトレット 325億円
3位 軽井沢・プリンスショッピングプラザ、佐野プレミアムアウトレット 324億円

だそうです。

 

 年度が違うので単純比較はできないのですが、中国のアウトレットの歴史は日本よりも浅いのを勘案すすと、中国のアウトレットの全体売上ももなかなかですし、トップの北京燕莎の営業額が37億元(620億円)なんて御殿場より多いですから、大したものだなあと思いました。実は中国のアウトレットはまだ行ったことがありません。遠方にあるので行くのが面倒だというのがその理由ですが、一度くらいは見に行きたいと思ってます。

2013年中国富裕層の消費観念

 招商銀行のクレジットカード部門がが発表した2013年《高端人群の生活形態と消費報告》というものが発表されました。この高端人群の翻訳が難しいのですが、招商銀行クレジットカード部門が発表したものなので、超お金持ちとまでは言わないもののクレジットカードを持てるだけの層の人を対象にした調査ですので、便宜的にここでは日本でよく言われている富裕層という単語に置き換えたいと思います。さて、これら大量の富裕層の消費行動の特徴を調査分析した結果、中国の富裕層の消費観念に変化が発生していることがわかりました。現在の富裕層は生活的質と品位を重視し、仲睦まじい家庭を持つこと、健康で活力のある体であること、時間と自由があれば好きなことをすること、といったものも高端人士のなかで幸せな生活の象徴となってきています。

 

1.生活方式

 

 

 生活の重点が仕事ではなく家庭が最も多くなっています。個人的には以前から仕事よりも過程を重視する面が強かったようには思いますので、まあこんなものかなと思いました。

 

 余暇の時間に何をしているかということですが、スポーツ、家族と過ごす、ショッピング、映画鑑賞と続いています。スポーツが意外と多いですね。

 

 旅行についてです。半自助遊というのはイメージ的には飛行機とホテルをセットにしたプランと考えてください。そして、全自助遊は完全なフリープランですね。他人安排はパッケージプランということですね。これをみるとツアーではなくて好き勝手に行動したいという欲求が強いことがわかります。

 ホテルに対して特別な要求がないのが46.2%、そんなにいいホテルに泊まらなくてもいいという考え方のようです。そして、好きな航空会社は南方航空、中国国際航空と続いていますが、南方航空が1位ですか。あまりいい評判を聞かないのですが。。。

 

 

 さて、どんな書籍を読むかですが、小説がトップ、次に管理学、投資額が続いています。小説は普通にトップになるでしょうが、結構硬い本も読んでいることがわかりますね。

 

 好きな運動ですが、ウォーキングがトップ、その後バドミントン、水泳、スポーツジム、登山が続きます。スポーツジムは増えてきましたねえ。

 

2.消費行為

 

 

 消費刊という項目ですが、「今日はこれを買いに来たのだ!」というのが27.4%、「気に入れば買って帰ろう」というのが22.6%、「もうちょっと見てみよう」というのが20.8%です。決め打ちで買い物する人が27.4%、逆に書くかどうか決めていない人が4分の3いるということですね。まあそんなもんか。自分も街に繰り出して毎回買い物するわけではないですし。絶対に買うという気持ちで街に行っているのは確かに4分の1くらいのような気がします。

 

 

 購買要素という項目です。自分が好きなものを買うが53.1%、億知っているブランドを買うが50.7%です。自分は全社ですね。ブランドはもちろん大事ですが、そこまでこだわらないです。中国でも今後そういう方向に移っていくと思います。年によって時間軸が大分ずれると思いますが。

 

 

 ギフトの選択についてです。デジタル製品、ギフトカード、酒と続いています。3分の1強の人がデジタル製品を送るというのは感覚的には今ひとつわからんですねえ。相手も持っているかもしれませんし。ギフトカードの方が無難ですよね。

 

 

 ブランド好感度です。カテゴリー別の順位ですが、

 衣料:シャネル、プラダ、アルマーニ。

 ジュエリー:カルティエ、ティファニー、シャネル。

 自動車:BMW、アウディ、ベンツ

となってます。BMWが好きな人が多いという印象はありますね。

 

 

 将来の消費についてですが、旅行、子女教育、健康という順番です。旅行に対する意欲がこれほど強いとは思わなかったです。

 

 

3.幸福認識度

 

 

 自分がどれだけ幸福化を10点満点で評価したところ、3点が35.4%、4点が23.3%で、この二つの合計が68.7%、3分の2もの人がそんなに幸せと感じていないようです。忙しい、プレッシャーが大きい、責任が重いということが要因のようです。クレジットカードを持つような人だとこうなるのですね。

 

 どのような過程が最も幸せかとい質問に対して、

 仲睦まじい家庭を持つ:45.4%、時間と事由があれば好きなことをする:28.3%、健康で活力のある体:23.4%。家庭に対する比重が大きいですね。以前から家庭に対する比重が大きかったのですが、以前の統計データがあれば知りたいところです。

 

4.社会責任

 公益心に対しては、エコに対する貢献が36.1%、就業機会の増加が24.7%となっています。

 

5.メディア使用方式

 情報収集のソースですが、インターネットが75.3%、そして最もホットなのが微信(weixin)です。weixinはみんなやってますね。日本でいうところのLINEみたいなものです。

 

 主の亜コミュニケーションツールですが、電話、微信、QQ、SMSと続きます。電話と微信って10ポイントしか差がないですね。微信が出てきてからQQの比重が下がってきているように思います。

 

 以上の結果は現地にいるとまあそうですよねと感じるところばかりですが、日本目線で見るとどう感じますか?

目と鼻の先で

 上海の日本人駐在員にはある程度おなじみのお好み焼き屋さんで味蔵というお店があります。

 

 

 

 このお店は交差点の角にあるのですが、そのななめ迎えの角にコーヒー屋さんができました。それがこれです。

 

 

 

 蔵味の漫珈琲というお店です。「味」と「蔵」の字体は全く同じ、でも屋号が逆になっているのです。てっきり味蔵と蔵味は関係があるのかと思っていたのですが、これがなんと全く関係ないそうです。しかしそれにしても目と鼻の先でこれをやるとは。

 

 こういうのを平気でする人たちと勝負しないといけないのかぁ。

破産を考える現地法人

 数か月前に一度中国の現地法人を破産させたいという相談を受けたことがあります。破産はイメージもよくないのでやるならやるでかなりの覚悟が必要かと思いますが、なんでも今後一切中国で事業をするつもりもなく、債権者に日系企業もいないので、日本のビジネスにも影響はないだろうということから破産を考えたようです。よっぽと中国事業が嫌になったようですね。

 これは上海での話ですが、破産手続き自体がそれほど事例が多いわけではないので、そういう面からの難しさというのもあるのですが、やはり不義理をするのはよくないのではないかと。せっぱつまってどうしょうもないのであれば破産という選択肢もあるかとは思いますが、日本の本社は別にせっぱつまっているわけでもないようでしたので、なんだかなあと思いました。

 それと、その時に相手に話したのですが、債権者に日系企業がいないから、特に積極的に発表さえしなければ破産となっても日本にまで伝わることはないだろうという考えをお持ちでしたが、もし仮に伝わったらどうなるか、私はそこが気になりました。もしさりげなく破産が認められて(事例が多くないのですが、ここではあくまで破産が認められるのを前提とします)、それが日本にまで伝わったとしましょう。日本の取引先に伝わるとどうなるか、おそらく余裕があるのに不義理をした会社と思われるのではないでしょうか。取引銀行に伝わるとどうなるか。日本にまで伝わることはないだろうという考えがある以上、現地法人を破産させるなどということを取引銀行に伝えることはないでしょうが、それが知れてしまう場合ですね。おそらくこれも不義理をする会社と思われるでしょう。もともと銀行勤めをしていた立場からすると、そういう会社はちょっと信用できなくなってしまうなあと思います。となると、日本での銀行取引に影響が生じる可能性が出てきますね。ということで、破産はやめなはれ、清算にしなはれ、ということで清算手続きのお見積りをしたところ価格が合わず残念ながら失注。また次の案件をがんばります!

午前の部追加! (1.17上海)TNC・PSN共催新春セミナー 「中国における贈収賄のリスク~不正を暴け!~」

1月17日に予定していた掲題のセミナーですがおかげさまで満席となりました。その後もお申込みいただく方がおられますので、同日の午前にも追加開催することにいたしました。つきましては、午前の時間帯であれば参加可能な方がおられましたら是非この機会にお申し込みください。以下案内文です。

 

中国では2013年7月に英国系医薬品大手のGSK社が賄賂容疑で幹部が逮捕され、これをきっかけにその他の外資系医薬会社にも調査の手が伸びました。これほどまでに大がかりな事件とまではいかないものの、日系企業の中でもビジネス取引上、あるいは行政機関との付き合いの中で生じる賄賂、さらには現地法人が収賄側となるようなケースもあり、およそ日本企業のコンプライアンスの観点から看過できないような事象が現実に見られます。実際に日系自動車部品メーカーにおいて中国の地元政府に対する贈賄容疑で逮捕者が出るような事件が発生したのは記憶に新しいところかと思います。

 

中国では贈賄は必要悪と言う見方をする人もいます。確かにそのような面があることを完全に否定しづらい面もありますが、だからといってそれを野放しにしたままでいいものでしょうか。もしそれが発覚した場合に自社に対してどのようなリスクが生じるかまで腹をくくったうえで行っているのでしょうか。贈賄も問題ですが、収賄も問題です。そして、中には実際に収賄を行うことで駐在員も含む従業員が私腹を肥やしているケースもあります。

 

そこで今回のセミナーでは今後の中国における贈収賄のリスクについて解説するとともに、現地で実際に発覚した事例、贈収賄を防ぐためにとられている日系企業の取り組みについて紹介することで、今後の中国事業運営にご参考いただくことを考えています。

 

ご多用とは存じますが、多数ご参加賜りますようご案内申し上げます。 

 

【講演内容】中国における贈収賄のリスク

呉 明憲 株式会社TNC ソリューションズ代表取締役/拓知管理諮詢(上海)有限公司 総経理  

・近年発覚した贈収賄事件の代表的事例紹介

・贈収賄に伴うリスク及び処罰

・贈収賄を未然に防ぐための取組

橋本 哲哉 派蘇尼企業管理諮詢(上海)有限公司 総経理

      ・在中国の日系企業で実際におこった贈収賄例

   ・贈収賄の対象になりやすい業界と業種

   ・戦略的人材採用(採用を通じて、未然に防ぐ)

 

【パネルディスカッション】不正を行う従業員の傾向と対策

    パネラー:講師の2名

 

【日   時】2014年1月17日(金曜日)

午前の部

      受付 8:40~9:00

      講義 9:00~12:00

 

 午後の部(定員に達したため受付終了)

      受付 13:40~14:00

      講演 14:00~17:00

 

【主  催】株式会社TNC ソリューションズ/拓知管理諮詢(上海)有限公司 

      派蘇尼企業管理諮詢(上海)有限公司

 

【会   場】上海市徐匯区中山西路2025号 永升大厦1405室

      (地下鉄宜山路駅9号線 4号出口 徒歩3分)

 

【参加費】 事前入金400元/当日支払500元

(主催者(TNC及びPSN)の顧問先企業については事前入金300元/当日支払400元) 

お申込みいただいた後に振込先情報をご連絡申し上げます

 

【定  員】 午前・午後各25名

 

【お申込み】下記リンク先より参加申込書をダウンロードしてご記入の上、開催2日前までにEメールにてお申込み下さい。定員に到達次第締め切りとさせていただきます。なお、主催者及びパネラー所属企業と同業を営む企業からのご出席はご遠慮願います。

 

【お問合せ】拓知管理諮詢(上海)有限公司 Ms陳(イライザ)

eliza@tnc-cn.com TEL :(上海)021-6270-0022

 

 

講師プロフィール

呉 明憲 氏

株式会社TNCソリューションズ 代表取締役 / 拓知管理諮詢(上海)有限公司 総経理

神戸大学経営学部卒業。住友銀行(現三井住友銀行)入行後大阪及び上海勤務、日本総合研究所の上海駐在を経て2011年10月よりTNCソリューションズ代表。進出に当たっての事前調査、進出支援、進出後の経営支援を軸に中国を中心とした中華圏ビジネスに関するコンサルティングを行っている。

 

橋本 哲哉

派蘇尼企業管理諮詢(上海)有限公司

立命館大学経済学部卒業。2000年から上海に滞在し、10年間ヘッドハンティング、人材紹介、人事コンサルティング業にて従事。パソナ、中智(中国国営)などを経て、現職に至る。外国人では3名しか持っていない、人材仲介員資格を保持。

 

 参加申込書