Date: 11月2014

カルフールがコンビニ出店

 人件費、賃料、管理費用といったコストの上昇スピードが速く、またネット販売の影響も受けて、伝統小売業としての大型スーパーの状況が厳しくなりつつあり、特に一線都市としてはそれが目立つといわれていますが、このような背景から、一部の社区の近辺で面積の小さいコンビニの生存空間が出ているようですが果たしてどうでしょうか。そして、そこの目をつけたのがカルフール、easy家楽福というコンビニ店を開始します。もうそろそろ正式にオープンしていることかと思います。店内の様子については写真をご覧ください。

 

 

 

 場所は上海龍柏地区の紅松路で、将来的な出店計画については今のところまだ発表されていません。店舗面積は300平米近くと、通常のコンビニ店の約3倍と大きめであります。この面積だとテスコが展開していたTesco Expressに近いと思います。コンビニというよりは小型スーパーでしょうか。一度見に行かねば。

 2013年の上海のコンビニ店は4800店舗程度、約3000人当たりで1店舗あるといわれています。2007年の統計によりますと東京は約2400人あたりで1店舗あり、日本全国平均で約3000人あたりに1店舗ですので、日本とかなり近い水準まで来ています。なお、元高円安でその差は縮小していると思いますが、中国の店舗は売り上げも日本と比べて全然小さくまだ儲かりにくい状況にあります。とはいうものの、2013年コンビニ業界の売上高成長率は18.2%と今後に期待を抱かせる数字ではあります。なかにはしょぼいコンビニもあり、これがきれいになり、そしてコンビニの便利さを受け入れる人が増えてくれば(いつかは増えると思いますが)確かに面白そうな業界ではあります。

 

 業界の中では今この時期にコンビニ業務に参入するのはなかなか勇気がいるという見方がありますが、果たしてスーパーの伸び悩み部分をどこまでカバーできるでしょうか。

蘇州ローライズビルの現状

 今や蘇州にも多くの高層建築物が建てられています。そしてまだ完成していないのですが、ローライズみたいとチェックが入っていた建物として「東方之門」という建物があります。

 

 

 

 蘇州の金鶏湖エリアに行ったことがある人だと目にしたことがあるかと思います。デザインがとても目立つビルですからね。面白い建物なのですが、どうもトラブルが発生しているようです。新聞で2012年に小型オフィスを購入した人のことが紹介されています。ある人が当時3.5万元/平米で100平米ほどのオフィスを購入し、2013年末までに引き渡しが行われる契約だったのですが、いまだに引き渡されていないというものです。今年になって延期に伴う賠償協議が締結され、そこには2014年の賠償利息を8月までに支払われると謳っているのですが、11月下旬になってもいまだ支払われておりません。このようなケースは散見されているようで、引き渡し時期を後倒しにする補充契約は多く締結されているようです。

 

 一方で現場を見てみるといちおう建築業者がいるようなのですが、ほかの建築中の物件と比べても明らかに少ない人数しかおらず、いつになったら完成するのかがよくわからない状況にあります。東方之門には住宅もあればサービス付き住宅もあり、そしてオフィスもあります。2011年に売り出しを開始した時はサービス付き住宅の売れ行きがよく、オフィスと住宅はいまいちだったのですが、まだ売り出しを開始していない物件も多くあるようです。販売を請け負った不動産業者は「賠償金もちゃんと払っているし、特に問題ない」と回答しているのですが、どうもディベロッパーにも問題があるのかもしれません。ディベロッパーも購入者の質問に対してももちろん「財務状況は正常」としか回答が得られていません。こんな目立つ物件の状況がこれだと結構ヤバくないでしょうか。建築し始めてからもう10年だそうです。果たしてどういう決着になるでしょうか。

中国医薬品業界のキックバック用のキャッシュの生み出し方

 去年7月に発覚した英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)の中国における贈賄事件、今年9月に30億元の罰金刑が言い渡されています。決して小さな金額ではありません。本来なら業界全体が引き締め気分で運営していく必要があるかと思いますが、あれから医薬業界はどこまでクリーンになったのでしょうか。

 

 ところで、中国の新聞で医薬品業界のキックバック用のキャッシュの生み出し方が紹介されていました。顧問先の医薬企業に配信しているニュースレターでも紹介したのですが、異業種でも興味のある人も多いかと思いますのでここで紹介いたします。なお、決してこのような行為を奨励しているわけではないことをあらかじめ申し上げておきますね。

 

 よく使われる方法として次の2種類があります。

 (1)  医薬品流通企業経由:主に増値税発票 の購入を通じて仕入をコストアップし、小売薬局を利用して現金を生み出す。

 (2)  製薬企業経由:主に原料や包装材料、飲食接待、出張、広告宣伝、交通、会議などの費用について架空の発票を発行して出荷コストアップし、P/L上収益を減らして、裏で現金を生み出す。

 

 (1)の「医薬品流通企業を通す」場合のプロセスは大体下記の通りとなります。そして、キックバックの「相場」は平均で医者に40%、MRに15%と言われています。

 

 このフロー図の流れは次のようになります。

 ① 医薬品卸企業が大型医薬物流企業から医薬品を購入、代金支払の引き換えに発票を入手。小売薬局へ8%割引で転売、条件は現金払い且つ発票なし。

 ② 医薬品卸企業が別途医薬品を購入。病院へ転売する際、上記(1)で入手した発票と併せて購入コストを水増し、増値税と所得税の節約を図る。

 ③ 上記(1)で小売薬局からもらった現金を利用してMR(医薬代表)や医者などへキックバックを配分。

 「節税効果」(上記事例の場合)


 

 しかし、この方法が発覚されて以降、最近はより隠蔽しやすい「製薬医薬企業を通す」方法が増える傾向にある模様です。

 みなさん、マネしちゃだめですよ!

上海人は飽きっぽい?

 上海で大人気だった「てつおじさんの店」、チーズケーキのお店ですね。中国だと「徹思叔叔」といいます。上海で今30店舗余り(中国全土では40数都市で120店舗余り)があるのですが、なんと少なくとも20店舗閉店するという噂が出ています。あくまで噂でして、てつおじさんの店の総代理である上海香思食品有限公司という会社はそれを否定しています。なんても、20店舗が店舗の賃借期限が到来するという話であり、閉店するというわけではないとコメントしています。12月に期限が来る日月光店、2月に期限が来る久光店、いずれも継続交渉中とのことです。総代理の会社によると、直営手であれば投資回収はわずか2か月、加盟店でも1年以内に加盟費も含むすべての投資を回収できるそうなので、これだけ聞くと魅力を感じるのですが、しかし、こんな噂が出るのも人気が下火になっているからなのでしょうか。そういえば以前はものすごく並んでいて、購入するまでに結構時間がかかったものですが、最近はそうでもありません。数か月前に購入したことがありますが、特に並んだわけではなかったです。

 

 そもそも商品数も少ないので真似しやすいこと、そして同じようなもの、パクリっぽいものが現れてきたことによる影響ではないかという見方があります。似たようなものってどんなのか見ていきましょう。

 

 「てつおじさん」はこれです。

 

 「瑞可爺爺」はこれです。日本語風に読もうとするとリック爺さんとでもいえばいいでしょうか。

 

 これはどちらかというと「りくろーおじさん」のパクリですね。もうまんまぱくりですね。ちなみりくろーおじさんは大阪の会社でして中国には進出していません。

 

 「TOM叔叔」はこれです。

  イラストが似ているというわけではないですが、テイストは同じですし、名称的にはパクリっぽいですよね。台湾からやってきたというのがうたい文句だそうですが、本当なのでしょうか。

 

 しかしまあ上海人とはなんと残酷なでしょうか。ついこないだまであんなに並んでいたのに今では全然だなんて。よほど飽きっぽいのでしょうか。

 

 なんでも85度Cも同じように飽きられた時代があったのですが、それを「コーヒー+パン+ケーキ」と多角化することで単品経営から抜け出していったそうです。中国って一つのもので勝負するのってやはり難しいのだろうか。ラーメンとかカレーが受け入れられるようになってきたので、ようやく単品勝負ができる時代になってきたかと思ったのだが、単品すぎるとまだ難しいのでしょうか。

中国行政訴訟~民の勝訴率は10%

 中国の行政訴訟ですが、2000年から2011年までの間で民が官を訴えた120万件うち勝訴率がわずか10%、逆に官が民を訴えた300万件のうち勝訴率は90%となっています。民が官を訴えるケースだと地方によっては勝訴率がわずか2%のところもあるようです。しかし、官が民を訴えるケースがやたら多いように思いますが、官が民を訴えるケースはさすがに圧勝してますね。

 

 

 民の官に対する訴えの勝訴率がわずか10%か~、と思い日本の行政訴訟について調べてみたところ、はっきりと書いていないのですが文脈から見て原告はほとんどが民、そして勝訴率は約10%程度とのこと。日本も中国も中国もそんなに変わらないのか。日本だと官が民を訴えるケースはあまりないかな?

中国流通商品のコスト構造

 今日は中国の様々な商品の利益構造について見ていきたいと思います。対象となる商品は16書類、それぞれどれだけのコストが発生し、どれだけの利益が最後に残るのでしょうか。

 

1.書籍

 20元の書籍のうち、印刷費や紙代で25%のコストが生じます。そして、8%が著者の印税、25%が出版社の利益、12%が中間ディーラーの利益、小売業者に残るのは30%になります。結構いい儲けですね。

 

2.コンドーム

 杜蕾斯というブランドのコンドームがあります。原材料コスト32%、広告コスト12%、ディストリビューター利益20%、管理コスト12%、研究開発7%、販売コスト5%、営業税3%、ということで、利益率は9%になります。

 

3.ミネラルウォーター

 運営・広告コスト14.7%、水のコスト0.67%、ディストリビューター費用26.7%、瓶・ふた等のコスト11.3%、小売店費用33.3%、利益率13.3%。

水に対するコストはあまり意識されていないでしょうから、商品によっては何でこんなに高いのかと思う人もいるでしょうが、こういう構造になっています。しかし、ディストリビューターと小売り会社の合計で60%もコストが発生しているんですね。

 

4、茅台酒

 管理コスト5.2%、ディストリビューター費用33%、販売・市場費用3.1%、税金6.4%、原材料コスト3.2%、利益率は何と49.1%!しかし、原材料コストはわずか3.2%しかないのですね。結構ぼろい商売ですね。

 

5.宝くじ

 当選金コストが45%、結構返ってくるんですね。宝くじ収益金は30%。

 

6.エコノミーホテル(漢庭酒店)

 中国には日本でいうところのビジネスホテルのような存在で俗にエコノミーホテルと呼ばれているホテルがあります。

 空室コスト27.1%、物業賃料20.4%、水道高熱消耗品費7.9%、管理コスト5.8%、マーケティング費用1.5%、人件費11.7%、償却7.3%、税金2.9%、その他6.1%で、利益率が9.3%になります。

 

7.レゴ

 中国でも人気のレゴ、その収益構造は?

 レゴはみんな輸入品ですが、原材料コスト17%、ライセンス費用2.5%、生産ライン償却3%、人件費コスト18%、物流・マーケティング費用15%、店舗人件費コスト5%、税収コスト5.6%、純利益が13.9%になります。

 

8.育児コスト

 ビジネスではないのですが、面白そうでしたので。

 生後6か月までのコストの累計ですが、検査費用2000元、出産費用8000元(意外と高い)、哺乳瓶400元、ベビーカー600元、プール(プラスチック製)400元、おもちゃ500元、予防接種3500元、衣料費5000元、粉ミルク代2000元、その他食品800元、おむつ代1200元、お手伝い(6か月)12000元、合計で36000元もかかります。共働きだとお手伝いが必要なのでしょうがないのですが、ここが余分な出費に見えてしまいますね。

 

9の不動産は飛ばします。

 

10.三人家族の上海の生活コスト

 物価上昇と人民元高の関係もあり、円ベースでの生活コストがものすごく上昇しています。

 妻の衣料・化粧品1500元、光熱費500元、お手伝い2000元、食費2000元、幼稚園2000元、通勤コスト(昼食込み)2000元、自己研鑽費1000元、これらを合計するとなんと18,700元にもなります。今の為替レートだと34万円くらいになります。決して安くありません。

 

 

11.輸入ワイン

 原料コスト14.4%、人件費コスト8.4%、ボトルコスト2.8%、輸送コスト6%、マーケティングコスト2.1%、代理省コスト9%、税金50%、酒庄の収益は7.3%になります。それにしても税金コストが高い。

 

12.輸入香水

 関税33%、包装4%、メーカーコスト10%、営業税コスト2%、販売コミッション4%、広告8%、原材料コスト2%、販売省コスト17%、しめてメーカー利益10%、販売者利益10%になります。香水も関税が高いです。

 

13.TOTOの便器

 なぜかTOTOという個別銘柄で便器のコストが紹介されています。

 原材料コスト17.6&、広告費用6.6%、研究開発費3.6%、企業総合税収0.6%、行政・管理費用4.7%、製造費用、6.9%、ディストリビューター費用40%、そしてメーカー利益は20%です。メーカーの利益20%は結構いいですね。

 

 商品の流通に携わっている人には参考になるかもしれないと思います。

上海フランチャイズ展示会2014

 今年も昨年に引き続きフランチャイズ展示会に行ってきました。昨年は2フロアーのスペースで展示していたのですが、今年は1フロアーだけと縮小してました。一通り見てみたのですが、中国系は当たり前なのですが、台湾系が結構目立ったように思います。ひょっとすると台湾系を装った中国系かもしれませんが。

 

 入口の様子です。

 

 

 クレイジーボム、ちょっとプロレスぽい名前ですが、たこ焼きを出していました。

 

 そのたこ焼です。中に入っているたこ焼ですが、酢で漬けておりすっぱかったです。個人的にはあまり好みでないですね。

 

 

 韓国料理ですね。なかなか良さげでした。

 

 

 昨年もそうなのですが、今年もコーヒー系が多く出ていました。これはオフィスビルなんかに設置する自動販売機タイプです。

 

 

 収支モデルの紹介ですね。フラン対図にさえ加盟すれば儲かると思いこんでいる人たちが多いと聞きますが、これを100%達成できると書くインして加盟する人がどれくらいいるかですね。

 

 

 一緒に行った知人が無錫で見たことあるといっていたのがN多寿司です。巻物系が多いのですが、日本の味とは言えない代物だそうです。

 

 

 今回は3人で行ったのですが、我々の中で最もインパクトがあったのがこのコンパニオンたち。イカ焼きのフランチャイズを紹介していたのですが、イカ焼き片手に会場内をぐるぐるしていたのがとても印象的で、我々はずっとイカガールと呼んでました。

 

 

 とあるハンバーグショップのフランチャイズですが、このロゴはどこかで見たことがあるような。。。

 

 

 バーガーキングのパクリか?!

 

 

 これはフレッシュフルーツを機械で絞ってそのまま提供する自動販売機。温度管理や果物の品質管理が大変そうです。へたすると腐った果物を絞ったジュースが出るかもしれずちょっと心配ですね。管理さえしっかりしていればいいのですが。でも海外だと結構あるみたいです。

 

 

 今年もこの手のちょっとしゃれた感じのものはおおかったですね。 

 

 あとは写真を撮らなかったのですが、cocoやハッピーレモンの類のドリンクスタンドがたっくさん出ていました。日系は昨年ほんの少しですが出展していたのですが、今年は見る限り出店してなさそうでした。日系だとコンビニと吉野家がフランチャイズをやっている以外はあまり印象がないのですが、中国でのフランチャイズは敬遠気味なのかもしれないですね。まあ、確かにトラブルの多いスキームでもありますし、下調べしているうちにやめたほうがいいと思っているのかもしれません。ただ、大量の店舗展開を目指すのであればフランチャイズはもっと研究されてもいいモデルだと思います。