Date: 1月2015

委託貸付はシャドーバンキングのなんと26%

 中国において資金貸出は金融業のみが認められている行為なのですが、民間企業同士の資金貸借を銀行が仲介する方法として委託貸付という制度があります。日系企業の場合は関連企業間で資金貸借を行っているケースが多いと思います。2014年の中国国内の委託貸付規模は2.51兆元で、前年比ほぼ倍増しています。委託貸付の増加幅は商業銀行の人民元貸出規模の30%にも達しており、シャドーバンキング規模の26%に上るとも言われています。そして、このコントロールが利かなくなりつつあるといわれています。最近の委託貸付の約20%は不動産業に流れているといわれており、しかも増加傾向にあります。不動産業向け貸金について、銀行はリスト制を実行するようになり、リスト外の企業は委託貸付を通じてしか借り入れができなくなってきています。

 

 上場会社は銀行の委託貸付業務をそこそこの収益のあがる業務とみています。理財商品の収益は年利で5-6.5%程度なのに対して、委託貸付の利率は15%以上にもなり、これは民間金融より少し低い程度です。

 

 銀行の委託貸付は主に二種類あります。 

指定性委託貸付

資金の出し手と借りてが利率を協議し、銀行の役割は仲介のみで、貸出リスクは負わず、零点数パーセントの手数料を徴収する。

不指定性委託貸付

資金の出し手を銀行が確定し、銀行が業務に対して担保義務を負うが、受け取る費用は一般的に3%を超える

 

 指定性業務における資金の出し手の収益は一般的に非常に高く、20%に達することもあるり、銀行はこの貸し出しに対するリスクは負いません。一方で、不指定性業務は銀行の信用担保が関係してくることもあり、資金の出し手の収益も7-10%程度となってしまいます。収益の高い低いはあるにせよ、委託貸付には一般的な資金運用以上の収益という妙味があるといえます。

 

 冒頭に書きましたように、委託貸付に対することロールがきかなくなりつつあることから、管理を強化すべく《商業銀行委託貸付管理弁法》の意見募集稿が発表されています。この中で委託貸付の資金の出所、貸付先及び銀行の職責につい次のように明確に規定されています。

 

①  商業銀行は国家が規定する特殊用途のある各種専用基金、銀行与信資金、債券発行のために集めた資金、集めた他人資金及び出所を証明できない資金等を委託貸付に用いることを厳格に禁止する。

②  商業銀行が受託して行う委託貸付に明確な用途がありべきであり、「国家が禁止する製品とプロジェクトの生産・経営または投資」、「債権、先物、デリバティブ、理財商品、出資者利益等の投資に従事」、「登録資本金、験資登録または増資による持分拡大」、及び「国家が明確に規定するその他禁止用途」に対しては行ってはならない。

 考え方としては鞘取りの抜け道をふさぎ、資金の出所と用途を同時に管理し、そして銀行が信用担保を行えないようにするものであります。この規定が実際に施行されれば、委託業務に対する影響は少なくないでしょう。民間企業の資金多様立つ手法が減ってしまうと同時に、銀行にとっても中間業務による収益減につながってしまいます。銀行は信用担保も行ってはならないですし、不指定性委託貸付の資金の出し手を探すことは難しくなってしまいます。

 

 以前ほどシャドーバンキングという単語を聞かなくなってきましたが、だからといって問題がなくなったわけでもありません。委託貸付は行ってみれば転貸のようなもので、関連企業宛ならともかく、非関連企業に対するものがあまりにもたくさんある方がおかしいのです。委託貸付がシャドーバンキングの26%も占めており、この中のどれだけが非関連企業宛のものなのかわかりませんが、少なくとも非関連企業向けのものについては。書くまで個人的なイメージですがあまり健全な貸金でなさそうなので締め付けいくべきではないかと思います。

最終案内(1/22:東京)TNCセミナー「中国における高齢化ビジネス~参入すべきは今か~」

 東京会場の最終ご案内を申し上げます。上海会場はほぼ満員で、ご参加いただいた方にはご満足いただけたかと思います。いよいよ来週22日は東京での開催です。東京海上にお申込みいただいた方々は、上海会場にご参加いただいた方々よりは高齢者ビジネスに近い業界の方が多いと思います。東京会場は席数が多いのでまだ申し込みは間に合います。

 以下、案内文です。この分野でのビジネス展開を検討中の方は是非お申し込みください!

 

(1/22:東京)TNCセミナー「中国における高齢化ビジネス~参入すべきは今か~」

 近年中国の介護ビジネスに対する視線が熱くなってきています。中国の高齢化は人口増加抑制策として取られた一人っ子政策の影響もあり、加速度的に進んでいく状況にあり、特に都市部においてはこの傾向が顕著であります。このような状況の中で、中国政府にとっても老人に対するケアを行っていくのは非常に重要な事項であります。2012年9月には《中国老齢事業発展“十二五”計画》が、そして2013年には《養老機構設立許可弁法》をはじめとする重要な通達も公布されています。

 中国における老人ビジネスはまだまだ新しいビジネスであり、不明確な点も多くある一方で、これを商機とみて外資の参入も見られるようになってきています。外資としてどのようなビジネスチャンスを拾っていくべきか、そのために押えておくべき点として何があるのか、現在展開されている老人ビジネスの実態はどのようなものか、以上について状況を理解していただき、高齢化社会のノウハウの蓄積を持つ日本企業がその経験とノウハウを活かして中国でビジネスを展開するうえでご参考いただきたく考えております。

ご多用とは存じますが、多数ご参加賜りますようご案内申し上げます。 

 

【講演内容】高齢化社会を迎える中国におけるビジネスチャンス

■ 中国の高齢化社会の現状

■ 中国の養老保険制度

■ 中国老齢事業発展“十二五”計画の概要

■ 中国における老人介護事業

■ 中国における老人ビジネス関連法規の紹介

■ 中国における外資を含む老人ビジネスの現状紹介

■ 中国における老人ビジネスのチャンスと課題

 

【講   師】呉 明憲

株式会社TNCソリューションズ 代表取締役

拓知管理諮詢(上海)有限公司 総経理   

 

【日時、会場及び参加費用】            

 

東京

開催日

2015年1月22日(木)

開催時間

13:30~16:30(受付 13:00~13:30)

会場

新宿アイランドタワー20階セミナールーム       http://www.shinjuku-i-land.com/access.html

定員

100名

参加費用

事前送金10,000円(当日支払12,000円)

参加申込書をお送りいただいた方に弊社の銀行口座番号をお伝えいたします。入金の確認を以って正式受付とさせていただきます。

 

※弊社の顧問先につきましては2名様まで50%offとさせていただきます。

【お申込み】下記リンク先より参加申込書をダウンロードしてご記入の上、開催2日前までにEメールにてお申込み下さい。定員に到達次第締め切りとさせていただきます。

参加申込書はこちら 

 

【お問合せ】Ms陳(イライザ)eliza@tnc-cn.com TEL :(日本)050-5806-2111 (中国)021-6270-0022  

中国企業の工場も捨てたものじゃない

 今日は上海郊外の工場で打ち合わせ。日本から来たお客さんとともに中国企業の工場に行ったのですが、いやあ、驚きました。めちゃくちゃきれいなのです!仕事柄工場はそれなりに見てきているのですが、こんなきれいな工場はなかなかなかったです。相当新しいのかと思いきや、建ててからまだ10年程度とのこと。中国の工場が10年もたてば結構ガタが来ているイメージだったのですが、この工場に限ってそれはないですねえ。工場内に入ってもゴミもなく、とにかく非常に衛生的でした。工場内も整然としていて、管理もかなりきっちりしている印象を持ちました。日系企業でもこれだけのクオリティはなかなかないのではないでしょうか。

 

 昼食はこの工場内の食堂で食べました。その時の様子を写真に撮りました。

 

 

 きれいですよね!机の上もこんなんです。

 

 

 とても衛生的でとにかくきれいです。そして肝心の食事なのですが、これまた驚きです。

 

 

 ホテルのビュッフェのようです。実際にかなりおいしかったです、相当おいしかったです。見た目もよかったせいか、ついついたくさんお皿に盛ってしまいました。中国の工場でこんなおいしい食事は今までなかったですよー。なんでも、従業員の定着率も結構いいそうで、食事がおいしいというのも離職しない要因の一つなのではないかと思いました。

 

 中国企業の工場も捨てたものじゃないなあ!

中国の給与公開サイト

 なかなか面白いサイトを見つけてしまいました。中国の「看准」というサイトで、スマートフォンのアプリでもあります。「看准」というのは見定めるという意味なのですが、このサイトでなんと各企業の給与がわかってしまうのです!

 

 

 実際に各企業に勤めている人が自分の職位と給料を入力し、それが年ごとにまで細分化され公開されているのです。

 今たまたまスターバックスにいるので、上海のスターバックスの従業員の給料を見てみましょう。

 

 店長で9000元ですか。maxでも12000元弱。この業界はこんなものなのでしょうか。

 

 次に、スーパーのカルフールを見ていきましょう。これも上海です。

 

 一般従業員は安いですねえ。購買担当が 6000元弱、最も高いので13000元協ですか。これはあくまで給料です。購買担当はもっと違う方法でいっぱいもらっていたりして。

 

 よし、最後に一時シャープを買収しようとして話題になったフォックスコンの深圳法人の給料を見てみましょう。

 一般ワーカーは3000元言ってないんですね。一番少ないのが1311元って。。。しかし、工程師(エンジニア)だと37,800元とか47,520元とかもらっている人がいるのですね。かなりの厚遇ですよ。いまや1元20円時代、100万円近くになりますね。勿論職種により大きく変わるのですが、中国の人件費は全然安くなくなってきました。

 

 金融系も見たかったのですが、ガードが固いのかロイヤリティーが高いのか、データ数が多くなく断念。しかし、恐ろしい世の中になってきました。