Date: 11月2016

商工クラブセミナーに登壇 ~中国空調企業格力の取り組み~

 先日縁あって商工クラブの地域連絡会のセミナーに登壇する機会をいただきました。

 

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 エリアで集まめる部会と違い、幅広い業種の方々にお集まりいただきました。

 

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 今時中国国内では星の数ほどとまではいいませんがかなり多くのセミナーが開催されており、ゲストスピーカーでテーマを決め打ちの場合はともかく、自社開催の場合も含めてこちら側でテーマを考える場合、どんなテーマで話せばいいのかいつも考え込んでしまいます。そこで今回考えたのは非日系企業、特に中国企業に焦点を当てて、彼らがどのような取り組みをしているのかを紹介するような内容にしました。一般的に日系企業は他の日系企業がどのような取り組みをしているのかについて興味を持つ傾向にあり、日系企業であるがゆえの情報の入りやすさもありますが、中国企業となるとそれほど知っていないのではないかということからこのようなテーマを取り上げました。そして、紹介した企業は格力(GREE)という空調の会社です。かなりの勢いで成長した企業でもあり、既に取引をしておられる方、あるいは興味を持つ方も多いのではないかと思いました。

 

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 最近ここのトップが集団公司のトップを解任された(集団公司の子会社に当たり上場している股份公司のトップの座は引き続き留任)ということで話題の董明珠さんという方がいますが、格力の取り組んできた歴史というのは彼女が取り組んできた歴史のようなもので、そのあたりを中心に紹介しました。また、同じ空調会社ということで、ダイキンとの比較を財務諸表ベースでも紹介し、特に売掛、在庫、買掛の比較を行ってみました。

 

 かなり以前に自社で非日系企業の取り組みというようなテーマでセミナーを開催したことがあるのですが、他をテーマにした時のセミナーと比べて集客がしんどかったこともあり、同様のテーマでお話をするのはそれ以来ということでしたが、関心を持っている人は多いのではないかと思っております。

 

 商工クラブ開催のセミナーには約10年ぶりに登壇しましたが、またこのような機会があればと思っております。

 

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虎は退治できてもハエは退治しきれん

 習近平による反腐敗取り締まり、大物の虎をどんどん退治してしまったせいか、ここ最近はあまり話題になっていないように思います。であればハエもどんどんたたいてほしいところだが、ハエは数が多いうえに生命力も強く、なかなか排除は難しいようです。

 

 先日とある美容サロンで店長さんにお話を伺ったときのこと。営業許可証は取得し、消防手続きも完了しているのですが、衛生許可がまだ下りていないとのこと。そういうこともあり今はテスト営業のような形でスタートしています。そこでぼやきがあったのですが、衛生許可を取るために役人にお金を払ったとのこと。周りに聞くと3000-4000元程度でよいと聞いていたようなのですが、店舗が入居している管理会社を通じて渡したようで、なんと8000元も渡したそうな。要するに管理会社の担当者が半分ピンハネしたわけですね。直接役人に渡しても良かったのですが、管理会社とはこれからも付き合っていかないといけないのでしょうがなくそのようにしたということです。

 

 この美容サロンは地場系なのですが、この手のお金は外資だけでなく地場の会社でも払わないと前に進まないのですね。もう役人にお金を渡して物事を片付けるような時代じゃないという人もいますし、上海レベルであればこのあたりきれいになってきていると思うのですが、まだまだ残っているようです。日本語でいうところの政府は中国でも政府といいますが、日本でいうところの役所を中国語で政府と表現することが多いです。役所と政府だと全然違うと思うのですが、このあたりが中国人の中ではごっちゃになっているように思います。中国人ほど役人に付け届けしないといけない意識が強すぎて、この悪臭から脱皮できないのかもしれないですね。

【TNC中国セミナー(東京・上海)】トランプ後の中国経済~日本企業としてどこまで中国市場にコミットすべきか~

 先日の米国大統領選挙を受けて、来年1月よりトランプ大統領が誕生します。日本に対する直接的な影響が気になるのはもちろんのこと、中国経済に対してどのような影響を与えるのか、そしてその影響が日本にどのように波及していくのか、非常に気になるところであります。

 

 また、日本において近年中国のネガティブな面に関する報道等が増えてきています。「中国経済急減速」、「爆買いバブル終了」、「不動産バブル崩壊懸念」、「過剰生産」、のきなみマイナスワードばかりです。このような報道を受けて、これからは中国以外の市場を志向すべきという声も上がっていますが、果たして世界最大のマーケットといえる中国という市場への挑戦を安易に放棄していいものでしょうか。 

 

 中国に拠点を持たない企業はメディア報道による影響が強いため、中国に対してネガティブに考えがちですが、中国に拠点を持つ企業の多くはそこまでネガティブに考えていない方も多くいます。今後も中国とのビジネスが続く限り、はたして中国が今後どのように変化していくのか、より多くの方面から考察したうえで方向性を定めていく必要があるといえるでしょう。

 

 今般のセミナーでは日中だけの関係に加えて、新大統領が誕生する米国が日中、特に日本企業に対してどのような影響を与えるのかについて、より多くの客観的データ、客観的事情をもとに検証し、日本企業が今後中国市場に対してどこまでコミットしていくべきかについて考察することで、皆様の中国戦略の参考にしていただきたいと思っております。

 

 ご多用とは存じますが、多数ご参加賜りますようご案内申し上げます。 

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【お申込み】下記リンク先より参加申込書にご記入の上、開催3日前までにEメールにてお申込み下さい。セミナー代金振込先口座番号をお伝えいたします。なお、定員に到達次第締め切りとさせていただきます。

 

 TNC12月中国セミナー申込書

 

 

【お問合せ】Ms徐 TEL :(日本)050-5806-2111 (中国)021-6270-0022 

双十一イベントにおける天猫モールのカテゴリー別売上高ランキング

 今年の双十一はいろんなところで報道されておりますが、天猫モールで前年比プラス32%の1207億元(約1.8兆円)と1000億元の大台を軽く上回りました。

 

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 全体に関する情報はいろんなところで見られるので、ここではカテゴリー別ランキングを見てきましょう。

 

1.携帯電話

 アップルが1位、人気が落ち気味といわれている小米が2位につけています。サムスンはすっかり消えてしまいましたねえ。

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2.小物家電

 東芝の白物家電部門を買収した美的が1位です。日本ブランドが入っていません。ブランド力がなくなってきたのか、それともこのイベントに興味がなかったのか。この日にたくさん売れても儲かるとは限らないですからね。

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3.大物家電

 ハイアールが1位、2位に美的がつけています。ここにも日本ブランドはできておりません。しかし、楽視TVって何を売っているのかと思いきやおそらくテレビでしょう。テレビは「大家電」のカテゴリーに入るようです。

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4.化粧品

 うーん、知らないブランドがランキングに入っています。SKⅡが5位に入ってますね。

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5.レディースアパレル

 ユニクロが1位です!レディースだけ切り分けることができるのですね。

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6.ホームテキスタイル(原文;家紡)

 南極人くらいしか知らないです。

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 特にほしいものがなかったので今年は何も買いませんでしたが、日が近づくにつれて盛り上がってきているのはウェブサイト上もそうですし報道でも感じていました。こういうランキングを見ると、皆な何を望んでいたりだとか、ランキング入りしているところがどんな取り組みをしているのかという研究材料になり、参考になりますね。

中国の女性アイドルグループ

 AKB48が2005年12月よりスタートし、もうじき満11年になりますがが、いまだに人気は衰えていません。「会いに行けるアイドル」をコンセプトに専用劇場で公演をスタートし、初回公演はなんと7名しか来場客がいなかったのが、その後大きくブレイクし、日本のみならず2011年にインドネシア・ジャカルタのJKT48、12年から中国・上海のSNH48、今後は台北、マニラ、バンコクにおいた新たなグループ発足も計画されています(ちょっと頓挫気味ですが)。中国では上海のSNH48の姉妹グループとして、北京市を拠点とするBEJ48、広東省・広州市を拠点とするGNZ48の結成が発表されたが、その後日本側と中国側で契約トラブルが発生し、今ではSNH48をはじめとする中国のグループと日本側は何ら関係がなくなってしまっているようですね。

 

 中国の芸能界において女性グループといえば女子十二楽坊を思い出す人がいるでしょう。ところが女子十二楽坊の人気もそれほど長続きせず、またそれ以降ブレイクしたといえる女性グループは現れていないように思います。それでもSNHは比較的成功している部類に属し、SNHがAKBのコンセプトを活用したのと同じく、このコンセプトを活用した別グループもいくつか現れるようになってきています。そのうちの一つで以前紹介した上海、北京及び成都を拠点に活動している蜜蜂少女隊ことLady Beesというグループがいます。

 

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 Lady Beesは中国のテレビ局が韓国のエンタメ企業と一緒に制作したリアリティショーを勝ち抜いたメンバーで組成され、その後順次訓練生という名目で上海、北京、成都チームにまで拡大しました。AKBと同じく専用劇場を持ち、週末ごとに各拠点にある専用劇場でライブイベントを開催しています。上海会場を見る限り残念ながら今のところ客席はまばらですが、メンバーを見るファンの表情は日本と同じく、まさに「会いに来た人たち」の姿です。韓国企業がプロデュースに関与しているが、世界観としては日本の今のアイドルに近いように思います。

 

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 90年代後半に小室哲哉氏が東アジア圏での音楽事業を展開しましたが、ほどなくして撤退し、中国の音楽ビジネスって難しいんだなあと感じさせられた。当時は海賊版が蔓延し、版権意識も今よりもずっと薄く、ビジネスの難易度もかなり高かったことかと思います。それがいまや日本のコンセプトを取り入れる女性グループが現れ、時代も様変わりですね。中国のエンターテイメント業界ではハリウッドの映画制作会社を買収したり、実際に中国俳優がハリウッド映画に出演したりするようになり、一定のプレゼンスを発揮するようになってきており、近頃では中国大陸発の若手歌手・グループも徐々ではあるが頭角を現すようになってきているようです。女性グループについては日本を含む海外テイストで味付けしたグループで売り出そうとしているように思います。ということは、今後エンタメ分野で日本企業がより関与できることもあるかもしれないですね。

中国各地の家庭料理をシェアリング

 ウーバーが退場させられた中国のタクシーアプリ業界、ことインターネットを活用したビジネスについて中国は世界の最先端を走っているといえます。アイさん(家事手伝い)派遣、引っ越しサポート、家電修理、美容師(ネイル、まつ毛エクステ、脱毛、エステ等)派遣、自動車メンテナンス、パーティー用のシェフ派遣といったサービスが一体となったアプリが存在しており、数多くのプロフェッショナルがこれに登録しサービスを提供しています。そして最近では非プロフェッショナルが自宅に居ながらにして副業として稼ぐことのできるプラットフォームが現れるようになりました。「回家吃饭」(家に帰ってご飯を食べよう)という名のアプリです。

 

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 サービスを提供する側として登録している人は料理が得意な一般人、そしてその人たちが調理する料理をアプリを通じて注文し届けてもらうというものです。届けてもらえるおおよその時間をあらかじめ表示してもらえるので時間管理も組みやすくなっています(早めに出来上がったりもしますが)。上海のような大都市であれば上海人以外にも中国各地から集まってきた人々が多くおり、中国の地方料理である広東料理、四川料理、西北料理はもちろんのこと、料理好きの調理する東南アジア料理や、西洋料理も楽しめます。プロが調理する料理ももちろんいいのですが、家庭料理を楽しみたい人にはうってつけではないでしょうか。登録している調理人の累計注文数や、ユーザーからの評価及びそのコメントも表示されていますので、この指標が悪ければ自然と淘汰されてしまうので、料理好きな人たちを一つのプラットフォームで共有することから、これもシェアリングエコノミーの一種といえますね。

 

 このサービスは2014年10月からスタートし、現在は北京、上海、広州、深圳、杭州の5都市で展開されており、登録ユーザー数は数百万人に上ります。もともとアリババ、ウーバー、京東商城(JD)、テンセント、バイドゥといったネット系企業に勤めていたメンバーにより創業され、数多くの投資会社よりの投資も受けています。

 

 一般の飲食店を開業する場合、日本の飲食店営業許可に相当する手続き、具体的には衛生許可を取得する必要がありますが、これだと店舗を構える必要もないので、そもそもそんな手続きすら必要なくなります。手軽にできるのですが、行政が関与しないため、問題が発生した場合にどこまでケアされるかという不安があります。ところが、保険会社の統計によりますとこのプラットフォームで問題が生じる割合は一般の飲食店の15分の1ほどしかなく、また仮に問題が発生した場合でも保険会社より30万元を上限とした保険が付保されています。そもそも調理師として登録するにあたり調理場所の審査や本人確認も行われており、不定期の現地パトロールも行っていますので、できるだけのリスクヘッジはしているといえるでしょう。しかし、これはあくまでプラットフォーム側の言うことであり、実際にどこまで厳格に行われているかという疑念は残ります。

 

 これと同じことを日本で展開しようとすると、個人レベルではともかく正式なビジネスとしてだとおそらく保健所の許可が必要になってくること、あるいはあまりに目立ってしまった場合、出る杭は打たれるようなことも出てきそうに思います。中国でも衛星許可を取得する必要があるといった考え方は同じなのですが、そのルールを飛び越えて先にビジネスモデルが出来上がってしまっています。すでにスタートしてから2年以上経過していることから軌道に乗ってきているといえ、大きな問題さえ起こさなければこのまま定着していきそうですね。許認可や事故を気にしているとできないことも多いかもしれませんが、そのリスクを取って新たなビジネスモデルを考える。いやはや中国人のビジネスに対する意欲は旺盛ですな。