Date: 2月2017

週刊ダイヤモンド(2017年3月4日号)掲載記事『世界取引シェア9割超の中国が本腰を入れ始めたビットコイン取引規制』

 弊社代表の呉明憲の寄稿記事『世界取引シェア9割超の中国が本腰を入れ始めたビットコイン取引規制』が週刊ダイヤモンド2017年3月4日号のWorld Scope ワールドスコープ from 中国のコーナーで掲載されました。

 

キャプチャ

中国のスキーマーケット、2025年には1兆元規模に

 昨年ISPOというスポーツ用品展示会組織のイベントにセミナー講師として招待されたことがあります。私は中国のスポーツ産業全体についてお話ししたのですが、その他の方はスキーに関するテーマがメインで、中国人講演者もスキーをテーマにしていました。これからスキーはねらい目ということだったのでしょう。実際のところはどうなのか。2016中国スキー産業白書なるものが発表されました。それによりますと、2016年に中国のスキー場は78か所増加して646か所に。スキー人口も延べ1510万人に達し、前年比20.8%増と伸ばしてきています。適当に引っ張ってきたのですが、2012-13年のスキー人口が1150万人くらいなので、2016年の1510万人というのは理解できる数字ですね。

 

中国スキー人口

 

 日本のスキー場数は観光庁が2年前に行った調査では517か所を対象にしているので、まあ1000か所もないでしょう。ここで日本のスキー人口を見てみましょう。

 

日本スキー人口

 

 ピークと比べて半分以下に落ちてしまってます。ピーク時期は1998年でバルブ時期というわけでもないですね。最近はスキーははやらないのでしょうか。これにつれて用品販売も減少しています。

 

日本用品

 用品販売はバブル末期の1991年がピークで、なんといまやピーク時の4分の1まで減少してます。日本国内だけで勝負してたところは全然ダメダメになってしまったでしょう。やっぱり海外やらないとね。

 

 さて、また中国に話を戻します。マーケットを見ると北京が最も大きく、スキー場24か所と全体の3.7%に対して、スキー延べ人口は171万人で全体の11.3%。次いで、黒竜江、河北(85万人から122万人に43%増加)、吉林(96万人から118万人に23%増加)のスキー人口が増加してます。

 

 用品を見ますと、レンタルスキー板(+38.57%)、ベルトコンベヤー式リスト(+37.54%)、増雪設備(+29.50%)及び圧雪車(+24.24%)の数量は増加しており、そのうち増雪設備と圧雪車の輸入品の比率が高く、レンタルスキー板も輸入物の伸び率のほうが国産よりも高くなっております。

 

 スキー人口も増えていくでしょうし、それにつれて用品市場も大きくなっていくでしょう。2025年にはスキー産業の総規模は1兆元に達するといわれています。今後楽しみなマーケットですね。

中国のチョコレート市場が頭打ち?

 今日はバレンタインデーです。日本だと女性が男性にチョコレートを上げたりしますが、中国だと男性が女性に何かプレゼントします。そしてそれに対してホワイトデーのようにお返しするという習慣もありません。女性はもらいっぱなしなのです。女性にも主体的に動くイベントがあればいいのになあと思います。

 

 ということで、今日はチョコレート市場について。

 日本のバレンタインチョコレートの市場推移ですが、2015年でざっと500億円程度です。これはチョコレート全体ではなくて、バレンタインチョコレートだけの数字なので、結構な数字といえるでしょう。

日本

 

 平成27年のチョコレートの小売市場規模が5040億円なので、単純に考えるとバレンタインチョコレートが占めるのはざっと10分の1程度で、特にこの時だけが大きいわけでもなさそうです。このあたりは市場規模と消費規模の計算根拠が異なることに依るのかもしれません。このあたり、ちょっとめんどうなので深く追求しません。

 

 さて、翻って中国のバレンタインチョコレートではなくチョコレート全体の市場規模を見てみましょう。

中国

 

 中国のこの手の統計にしては珍しく下がっています。2015年の売上規模がざっと180億元(約3000億円)。まだこんなものなのですね。中国のチョコレート市場は外資ブランドが圧倒的に強く、Mars、Ferrero、nestle、Hershey’s、 Mondelez(亿滋)の5つで80%のシェア、そしてMarsのDoveだけで25%を占めています。中国ブランドは全然箸にも棒にもかからん感じです。

 

 売上推移をみると販売量が下がってきてます。いろんな見方があると思うのですが、その中の一つにチョコレートをバクバク食べると太ってしまい体に悪いというのがあります。確かに中国も健康志向が強くなってきてはいますが、こんな理由で販売量が下がるのはちょっと疑問に思います。まだまだ一人当たりの消費量は少ないので、もっともっと伸びていってもいいのではないかと思いますので、個人的には健康志向を理由にするのはちょっとしっくりこないです。

 

 中国のチョコレートチョコレート市場の伸び悩みの中身を見ていきますと、大衆ブランドの勢いが鈍くなってきており、一方でGodiva、Lindtといった高級チョコレートは伸びています。高級チョコレートの伸びがなければ販売量の落ち込みはもうちょっと大きかったといえるでしょう。

 

 最近は実店舗ではなくてネットで購入する人も増えてきており、だいたい20%くらいがネットを通じて購入しており、3割近く伸ばしています。一方で実店舗においては特にスーパーの売り上げが落ち込み、それをコンビニが補うような形になっています。

 

 1人当たりのチョコレート消費量はアメリカがダントツの4000グラム、日本は1500グラムくらいでしょうか。自分の生活を翻ってみるとこんなにたくさん食べてないと思います。そして中国ですがこれは100グラムくらいでしょうか。ま、とにかく人が多いので、平均だとこんなもんなんですね。

 

 今後の中国のチョコレート市場はギフト用の高級チョコレートが引っ張っていくという見方がありますが、これだけ消費量が少ないと一般的なチョコレートも伸ばしていくように思います。もちろん、そのあたりのレベルだと中国ブランドになってくるでしょうが、今高級をやっている外資ブランドがどこまで下りてくるかにもよるでしょう。

 

 2015年9月にFerreroが杭州に中国初の工場、2015年12月にnestleがキットカットを国内生産・国内販売を開始、2016年12月にドイツブランドのMika中国市場に参入、そしてMondelez(亿滋)が3年以内に中国市場に1億米ドル以上投資し、このうちの一部で蘇州でチョコレート生産を行うとしております。こうしてみると、今後が楽しみな業界ですね。