呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国を中心としたビジネスの最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社 TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

ミニカラオケに行ってきました!

 ちょっと前に話題になった中国のミニカラオケ。何度も横目で見てきましたがついに行ってきました。以前にも紹介したことがあります(中国の1人カラオケはガラス張り)、外観はこんな感じです。

 

WeChat 圖片_20171225211817

 

 椅子が二つありますが、スペース的にはもう一人詰めれば入ることができます。でもまあ密室ですね。歌のリクエストは画面を操作するのですが、お金の決済はもちろん電子マネーです。コインをちまちま入れることなんてありません。料金体系はこちら。

 WeChat 圖片_20171225211733

 

 曲数ではなくて時間制になってます。15分で25元(420円)、30分で45元(760円)、45分で60元(1010円)、60分で75元(1270円)、90分で90元(1520円)と、決して安くはありません。よく見ると一回で使い切ってしまわないといけないものなので、ちょっと長い時間を購入するのは難しいですねえ。だいたいショッピングモールの中に入っていることが多いので、ちょい飲みならぬチョイ歌いがニーズでしょうし、椅子も二つしかないのでさすがに90分ぶんを購入することはないでしょう。待ち合わせの時間調整なんかにいいかもそれないですね。

 

 さて、試しにチケットを購入する作業を進めたところ、ここまで来たら歌わないといけないでしょう。とりあえず熱唱しました。

 

WeChat 圖片_20171225211810

 

 購入時間分を消化すると終わりなのですが、ミニカラオケのサービスはこれにとどまりませ。なんと歌が自動的に録音されるのです。録音自体は特に目新しいサービスでもないのでしょうが、いつも間にか録音されておりました。録音した歌はコンクールに参加可能ということもあり、せっかくなので応募しておきました。1位になれば上海ディズニーランドのチケットがもらえます。発表はいよいよ明日からです!

 

中国のコンビニってどうよ?

 中国では無人コンビニが話題になったりしましたが、今日は中国コンビニ市場ンついてみていきましょう。

 2002年以降の市場規模はこんな感じです。2016年の市場規模は738億元、これは2002年と比べると5倍くらいになっています。

1

 

 次にプレーヤーを見ていきましょう。市場シェアトップは美宜家、広東メインなので上海だと見かけることはありません。日本でおなじみのファミリーマートが6.9%、セブンイレブンが6.1%、ローソンが2.2%、3つ合わせると15.2%でだいたい6分の1くらいのシェアですね。

2

 

 中国のコンビニは粗利が低いといわれています。ちょこっと調べたところ日本のコンビニだと粗利がだいたい30%くらいだそうです。下の表は紅旗というブランドのコンビニですが、これを見る限り、2016年度だと粗利は商品によって20%から27%くらいなので、20%強といったところでしょうか。

3

 

 さて、今度は店舗当たりの日販を見ていきましょう。セブンイレブンが23千元、だいたい40万強でなんか思っている数字よりかなり少ないような感じがしますが、購買力平価で引き直しているとのこと。しかし日本の平均が17千元に対して中国は3714元。もうっちょっと大きな数字だと思っていたのですが、全国平均だとこんなもんなんですね。日本は中国の約4.6倍です。日本は24時間営業しているところが大半なのに対し、中国はまだ24時間営業の比率が高くないことも要因としてあると思いますが、それでも差は大きいですね。

 

4

 

 上は日販の日中比較ですが、今度は従業員当たりの売上高という数値の比較です。これもかなり差が激しい。日本が996に対して中国の三江というブランドのコンビニはわずか76。店舗当たりの売上は日本が中国の4.6倍でしたが、従業員あたりだと13.1倍です。これは中国のコンビニの従業員数が多すぎるのか、日本のコンビニの従業員数が少なすぎるのか。これも24時間営業して店舗がどれだけあるのかに寄るかもしれないですが、24時間営業するとその分店員もいるでしょうし、やはり効率の問題なのでしょう。日本のコンビニのオペレーションがすさまじく効率化で着ているということなのでしょう。

 

5

 

 おいている商品の違いを見ていきましょう。日本は生鮮食品の比率が30-40%に対して中国は15%程度。これは物流の関係でしょうか。そもそも中国だとしょぼいコンビニには生鮮食品を置いていないからなあ。

6

 

 日本の3台コンビニの商品構造を見ていきましょう。どこもそんなに変わらないと思っていたのですが、ローソンの加工食品比率が飛びぬけて高いです。ファミリーマートは快餐(すぐに食べられるものということか)が特に低く、日配食品の比率が特に高いとなってますが、この二つを合わせると3ブランドとも似たようなものか。ローソンの非食品比率がわずか10%、そんなに食品が多かったっけ?

7

 

 これと中国のコンビニ紅旗とを見比べてみましょう。食品は半分ちょっと、酒たばこの比率が結構高いですねえ。

8

 

 さて、最後に直営店・加盟店の比率です。中国全体と日本の3大ブランドを比べたものです。中国は直営と加盟がほぼ半々、日本は圧倒的に加盟店が占めてます。中国は飲食店系もそうですが、こういう店舗系のものは直営店の比率が高いいです。フランチャイズ経営がまだ成熟しきってないからではないかと思います。フランチャイズに加盟したら必ずもうかると考えている人が多くて、儲からなかった場合にフランチャイズ料がしっかり徴収できなかったりとか、ルールをちゃんと守ってくれないとかいう問題も多いようで、それがフランチャイズ比率が日本語比べて低い要因の一つといえるでしょう。

 

9

 

長蛇の列はサクラだった!!!

 店舗にたくさん人を並んでいる光景を見かけることがあります。それを見て思わず「なにを並んでいるのですか?」と並んでいる人に聞くことはありませんでしょうか。たくさん人が並んでいると一体何だろうと興味がわきますよね。実際私は聞いたことがあります。その時の答えは「読書会」だったのですが、読書会にあんなに人が並ぶのはあんまり理解できなかったなあ。こういうのに並ぶのが面倒で一度代わりに並んでくれる並び屋さんにお願いしたことがあります。ところがどっこい、並んでいる人はなんとサクラがたくさん混じっているそうな。

 

1

 

 サクラがたくさん混じっているということで名前が挙がったのが喜茶と鮑師傅です。後者は知らないのですが、前者はよく聞く名前です。さて、サクラのからくりを見ていきましょう。

 

 サクラの手配をする会社というのがありまして、ここが人集めを行います。集められた人は指定の時間に現場に行き、まずは受付を行い、それから並ぶように指示されます。

 

2

(受付の様子)

 

 集まった人数にもよりますが、何回か回して一日中行います。商品にもよりますが、物によっては購入した後店舗に返却して使いまわしします。売上にはならないわけですが、ぱっと見はとても繁盛しているように見えますよね。購入しようという消費者に対するアピールと、加盟してみようかという業者に対するアピールになります。これが消費者向け商品の場合。

 

  消費者向け以外にも、例えばビジネス系に発表会があり、普通にしていれば集まらないものをサクラをかき集めて会場を万人にするのです。ゲストとして投資家を呼び、会場が埋まっている様子を見せつけるというものです。

 

 日本でもサクラという言葉があるくらいなので、中国でも同じなんだなあと。ただ、このような動きに対して不正当競争、虚偽事実をでっちあげることにより消費者を誤解させる、ということで反不正当競争法、広告法、消費者権益保護法に反するという見方もあるようです。でも実際に店頭で購入までさせるとなかなかわかりづらいのではないかと。とはいうものの、あんまり極端だとその指導が入るみたいで、ばれてしまったお店の言い訳が、「ほかの店もやってたから」。あんまり行き過ぎるとこれだけのための通達が出るかもしれないですね。

味千ラーメンの今

今でこそいろんなラーメン屋がありますが、中国で日式ラーメンといえば真っ先に味千ラーメンといってもいいでしょう。今でこそかつての勢いは見られないものの、やはりあちこちで見かけます。

 

 かつての勢いは見られないと書きましたが、実際に売上高は減少減少基調にあります。ではなぜ落ち込んできたのでしょうか。私が一消費者としてみた場合、味千ラーメンはちょっと昔のお店という印象があります。極端な例で例えると中国の上島珈琲のような感じですね。中国のメディアで紹介されているのを見たところ、「新しい消費者への対応をしてこなかった」と指摘しています。楊は時代に合わせて動きをしてこなかったということなのでしょうか。具体的には、

①味千ラーメンは店舗デザイン、メニューやサービスとも新しい消費者のニーズについていかなかった。2011年ごろにはすでに落ち込みムードだったのだが、特に調整することもなかった。

②味千ラーメンの消費者は主に18-30歳に集中しており、日式ラーメンをちゅたいとしてメニューでポジショニングを築いてきたが、時代の流れの中で特段の調整を行わず、人件費抑制することでサービスレベルも低下、つれて消費者の満足度も低下。

③最も安いラーメンが23元、高いのだと40元、。大衆をターゲットにしている割には価格は高めで、価格とポジショニングに矛盾が生じてきている。

というような指摘です。③の価格に関して個人的に言いますと、今どきその辺の面屋さんでもちょっと具が入ると30元くらいすぐするので、20-30元だと特に高いと思わないような気はします。

 

 味千ラーメンも全く危機感を感じなかったわけでもないようで、2012年ごろからサブブランドを立ち上げています。ちょっと高めのだと和歌山、焼肉孫三郎、真ん中レベルで喜多蔵、面屋武蔵など。味千ラーメンはこれらよりもポジショニングとしては下のラインということです。これら以外にも味牛、東西焼といったサブブランドも出していますが、決して芳しいとは言えないでしょう。私も一度も行ったことがありませんし、ほとんどのサブブランドを見たことがありません。

 

 また味千ラーメン本体の話に戻りますが、人件費削減と書きましたが、一部従業員を兼職(アルバイト)に入れ替えたり、店舗面積はもともと150平方メートル以上だったのを80-120平方メートルを標準とするようになってきているとのこと。

 

 なんだかんだで知名度は抜群なので、復活することは十分あり得ると思うのですが、すっかりちょっと古臭いイメージがついてしまっているように思います。この古臭いイメージをどうやって打破していくのかが課題だとわかっているでしょうし、その動きを是非見てみたいと思いますね。

中国の俳優のギャラが高い!

 こちらをご覧ください。中国の有名俳優たちのテレビドラマ1作品のギャラです。男優呉益凡が1.2億元、女優周迅が9500万元。めちゃめちゃ高い!

 

20171208050816204

 

中国の芸能人のギャラが高いのかそうでないのか、こういうのは比較しないとわかりづらいかと思います。日本の俳優でちょこっと調べてみると水谷豊が1話350万円。ワンシーズン12話とすると4200万円、中国のドラマばりにワンシーズン40話くらいあるとして1.4億円、元に引き直して約830万元。それでも一桁違います。もうこれはハリウッド並みか?なんでも、中国で1作撮影したときの俳優に対するギャラは製作費の50-80%、ハリウッドが30%だそうです。

製作費に占める俳優ギャラの占める比率が高すぎるということは、それ以外の部分にかける費用をどうしても抑えざるを得なくなるということになり、俳優以外のクオリティは必然的に下がってしまうといえます。

 

 2011年までは中国人俳優のギャラもここまで高騰していなかったようです。2011年は動画サイトが盛り上がってきた時期であり、多くの動画サイトがコンテンツを充実させるために版権を買い漁るようになった時期です。コンテンツ料がどんどん値上がりし、大手動画サイト愛奇芸の2017年のコンテンツ投入はすくなくとも100億元ともいわれています。つまり、コンテンツ量の値上がりが俳優のギャラにはねたということですね。

 

 そんなこんなで今年9月に広電総局が俳優に対するギャラは製作費の70%までに抑えることという通達を出しましたが、通達といってもあくまで指導文書的なものであり強制力は今のところありません。ということで、今のところはまだ状況はそれほど変わっていない模様です。果たしてこの動き、どこまで続くでしょうか。

中国開催のスポーツイベントの勢い

 11月25日にUFC FIGHT NIGHT122というイベントが上海で開催されました。米国の総合格闘技団体によるイベントです。

 参考記事

 http://mmaplanet.jp/74116

 いままでマカオでも開催されたことはありますが、中国本土では初の開催になります。マニアの私はこれを見に行ってきました。本当の本当に超満員、チケット代金は280元から2980元まで、これがソールドアウト。メルセデスベンツアリーナがぎっしりですよ!これだけぎっしりだと招待券も多分少なかっただろうと思います。私が名前を知っている選手は3人しかいなくて、中国本土開催ということもあり中国人ファイターも多く参戦。しかし、残念ながら中国人ファイターは初参戦の選手も多く、知名度がほとんどない選手ばかり。はっきり言いきってしまうとカード内容もしょぼしょぼで大した大会ではなかったと思うのですが、会場の盛り上がりは本当に凄かったです!

 

WeChat 圖片_20171206114500

 

WeChat 圖片_20171206114506

 

 同種のイベントは日本でも開催されたことがあります。直近でいえば9月23日に開催されています。カード内容はこっちもそんなに大したことはなく、ご当地である日本人ファイターも多く参戦してたのですが、現地にいなかったので何とも言えないのですが、おそらく上海ほど盛り上がっていなかったのではないかと。そして、カード編成を見て感じるのは以前よりも魅力的なカードが少なくなったなあと。日本で初めて見に行ったときはタイトルマッチが組まれていたのですが、今後日本でタイトルマッチを組んでもらえるかと思うとクエスチョンマーク。来場者数も以前ほど入ってきていないようですし。繰り返しになりますが、上海のカードは全体的にはしょぼかったですが、これだけ盛り上がるとそりゃあ面白いです。

 

 これから中国開催に力を入れていきそうな気がします。かつては日本の総合格闘技イベントは東京ドームで開催したり、さいたまスーパーアリーナを超満員にしたりという勢いで、アメリカよりもずっと盛り上がっていたのにすっかり抜かれてしまってます。中国人ファイターがのし上がってくるとUFCも日本をすっ飛ばして中国でどんどん開催するようになる時代がやってくるかもしれませ。経済発展じゃないですが、このあたりにも国としての勢いを感じます。