呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国を中心としたビジネスの最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社 TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

1台の携帯電話で6万人もの顧客を管理できるとは!

中国のネット通販というとタオパオとか越境ECと連想する人は多いと思いますが、もうひとつ微店というのがあります。微信(Wechat)を活用して販売するのですが、当然Wechatのアカウントが必要になります。以前ある中国人女性が何台も携帯を持って、たくさんのWechatアカウントを作って微店を運営しているという記事を見たことがあるのですが、今やそれも昔の話のようです。先日とある日本商品を仕入れている中国企業の代表者の方と打ち合わせしたときに見せてもらったのがこれ。

 

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 なんと1台の携帯電話で12個のWechatアカウントを管理しているのです!1アカウントで5000人まで相手とつながることができるので、これだと1台の携帯電話で6万人とつながることができるのです。6万人全部がアクティブユーザーというわけではないでしょうが、それにしてもたかだかこんな小さな端末で6万人とつながることができるってすごくないですか?私の携帯は中国のvivoというのを使っているのですが、それでも2アカウントまでしか表示できません。この写真の携帯はHuaweiのものなのですが、それにしても凄い!これからは微店にも注目です!

上海のスポーツジムは高いなあ

 今通っているスポーツジムの期限が5月にやってきます。今のジムは回数チケットを購入していて、期間内にその回数まで利用することができるというものですが、昨年契約したときはサービス期間中で、チケットの有効期間は1年だったのが、継続しようとすると同じ回数(30回)だと90日までしか有効期間がないのです。90日間で30回ということは平均して3日に一回ということですが、出張に行ったり、参加したいクラスに都合が合わなかったりするとこの数を消化することは難しく、別の事務を探そうとしています。ロケーション、料金体系、クラス内容、このあたりを体験もしながら見比べていこうかと。

 

 そんなこともあり、街を歩いていてジムを見つけるとちょっと覗いてみたりします。しかし上海のスポーツジム、結構高いんですよー。今行っているところ、トレーニンぐ器具はほとんどなく、ボクシング、キックボクシング、MMAのクラスに参加する、あるいはインストラクターにプライベートレッスンをお願いするようなジムですが、年間会員だと9600元、ならすと一か月800元なので14000円くらい。決して安くないというか、高いです。このジムも悪くはないのですが、1か月で14000円は高い。日本のジムを適当に検索するとこういうジムだと1か月1万円くらいが多いようです。有名選手がいるところでも1万円くらいでやっているところがあります。また上海のジムの話に戻りますが、会社の近くにある柔術道場、年間会員だと8200元(約14万円)、週2回まで参加の年間会員で7000元(約12万円)で、日本に近いのですが、それでもこれって一括払い料金なので、やはり割高。そして極めつけは高級マンションが立ち並ぶ黄金城道を歩いていたところジムを発見。中に入って聞いてみたら半年で10800元(約185000円)、年間で18000元(約31万円)、毎月2.5-3万円ですよー!いくらなんでも高すぎでしょー!どこもかしこも高いから差別化のために思いきり高いほうにエッジをきかせたのかなあ。このエリアってどこもこんなに高いのだろうか。

 

 10数年前に日本の有名ジムの伊原ジムというのが上海にできて、ここは適正な料金体系だった印象があります。しかし、どこもかしこもこれだけ高い料金設定できるって、いまから新たに始めても結構いけるものだろうか。スポンサー見つけて日本の有名ジムの看板でやると結構いけたりするのではないかと。

 

 今上海にあるジムで思い浮かぶのは子供系を除くとオカモトグループのジョイフィット、ケンコーコーポレーションのライザップ、NEXTっていうのも見かけました。どこも数店舗レベルにとどまっているのですが、紹介したような状況でスポーツがブームみたいになっているので、うまくやれば結構店舗数増やせそうな気がするんですよねえ。今後に期待しましょう!

上海住宅賃料相場の動き

 私の知人が昨年賃貸契約したアパートの更新にあたり家賃据え置きで契約できたという話を聞いて、そもそも最近の住宅賃貸マーケットってどうなっているのかについて興味を持ちました。まずは上海全体の住宅賃貸市場の動きを見てみましょう。オレンジは大家さんが提示する金額、ブルーは借りようとしている人が探そうとしている価格です。なので、実際に制約する金額はこの間になるかと思います。なお、ここで示されている金額は1っか月の㎡当たりの単価ですので、例えば直近の数値は68元ですが、100㎡を賃借する場合、6800元ということになります。上海全体の動きを見る限り、オレンジの供給サイドはここ1年で緩やかに上昇していることがわかります。逆に探している側の希望価格は下がってきています。ただし、これはあくまで平均なので、高額物件、普通物件で異なる動きがみられるかもしれません。

 

上海

 

 

次に、駐在員のたくさん住んでそうな浦東新区と長寧区を見てみましょう。まずは浦東新区から。浦東新区の供給サイドはやはり上がってきております。ただし、探している側はの希望価格は上海全体の傾向と同じく下がっています。

 

浦東

 

 

 長寧区はこれ。浦東新区と同じ動きですね。供給サイドは昨年比上がり、探している側はの希望価格は昨年比下がっています。

 

長寧 

 

 

 さて、冒頭の知人が借りている物件のここ一年の家賃の動きについて調べてみました。この物件の直近の大家が提示する金額と探している側の金額はほぼ近しい数値となっておりますが、供給側から見た場合やはり金額は上がっています。そして、探している側の希望価格は落ちて上がって落ちて上がってという動きですが、一年前と比べると下がってきています。その知人の家賃は把握している限りではほぼこの表に出ている平均単価88元/月/㎡の金額で決着しています。結構実勢を反映しているといえますね。

 

茅台花苑

 

 さて、今度は駐在員が住むような高額物件を見ていきましょう。うちのオフィスのすぐ近くにある天山河畔という物件です。うちのオフィスからあまりに近いので、ここに住むお客さんは朝早くまたは夕方遅くにアポってお越しいただく人が少なくありません。表を見ていきましょう。供給サイドと需要サードの金額が離れ気味です。供給サイドだけを見ますとなんと12.5%も上がっています。需要サイドから見ると94元から96元に上がっているとしてわずか2.1%の上がり方です。高額物件の大家がいかに強気なのかが良くわかります。なお、直近の供給サイドの提示金額は107元/月/㎡ですので、220㎡のお部屋の家賃はざっくり23,500元程度になりますね。実際に住んでいる方、こんなもんですか?

 

天山河畔

 

 

 ここに示されている数字はあくまで大家の希望する、あるいは探している側が希望する平均値ですので、物件の新しさ、内装のきれいさ、フロアーの回数、方角等で数字は変わってくるかと思いますが、一応の参考にはなるかと思います。今ではその気になればこのように物件賃料の相場を調べることができますので、不動産仲介業者の言っている金額がうのみにすることなく、実勢に合っているかどうか検証することができますね。住宅の契約更改時にはこういう資料あると助かりますよね!

配車アプリドライバーの摘発

 日本ではタクシー配車をソフトバンクと連携する滴滴、上海の配車アプリ市場はこの滴滴の独壇場だったのですが、そこに先月から美団が参入し、方は新規顧客獲得、方や既存顧客防衛すべく、お互いにクーポンをバラまきまくるバトルが今もなお進行中です。最初のころは配車アプリよりもタクシーのほうが安心だという人も多かったですが、ここまで普及してきているので配車アプリのほうを好む人も増えてきています。そもそも配車アプリに登録しているドライバーってどういう要件をクリアしているのでしょうか。これに関する通達は出ておりまして、その通達によりますと、配車アプリのドライバーとして認められる要件としては、以下の4つがあります。

 

  • 相応する車型の免許証を取得して3年以上の運転経験があること
  • 交通事故犯罪、危険運転犯罪記録がなく、麻薬吸引記録がなく、飲酒運転記録がなく、最近3点数記録周期(1周期12ヶ月)以内の記録が12点未満であること
  • 暴力犯罪記録がないこと
  • 都市人民政府が規定するその他条件

 

 これら4つの条件が必要条件として定められており、これらをクリアして初めて《網絡予約出租汽车駕駛員証》が発行されます。これとは別に車両自体も登録しておく必要があります。これらに違反した場合、ドライバーは罰金1万元、3か月の免許取り上げ、もし2回目見つかった場合、罰金3万元と免許取り上げ6か月と厳しい罰則が定めれ手ています。

 

 配車アプリを使いまくっているため最近タクシーにほとんど乗らないのですが、いまでも乗車拒否したり偽タクシーもあると思うのですがぼったくりするようなのもいるイメージがあり、それにくらべれば配車アプリでやってくるドライバーのほうがよほど健全といえそうです。

 

 とはいうものの、ルールを守らない人はやはりいるようで、4月3日午前に上海の空港や駅等の14か所で取り締まりを行ったところ、登録プラットフォームでいうと滴滴29件、美団6件、神州1件、嘀嗒1件を摘発し、プラットフォームの滴滴、美団には「運営資格を持たないドライバーまたは車両に対して求車情報提供サービスを提供」した場合に課せられる10万元の罰金がそれぞれに課せられました。

 

運転手

運転手を摘発した書類

 

会社

プラットフォームに対する罰金の通知書

 

 プラットフォーム側としてはドライバーがズルするのまで管理するのは大変ですが、こういうことの繰り返しの中でルールを守らないドライバーを淘汰し、サービスの質を上げていくということでしょう。最近利用するたびにというとオーバーですが、結構な確率で利用した後にプラットフォームである滴滴や美団から電話がかかってきて、「車両のナンバープレートは登録しているものと同じ番号だったか」と確認の電話が入ってくるのですが、こうしてルールを守らないドライバーを排除していこうとしているのでしょう。

 

 個人の体験から言うと少なくとも配車アプリドライバーのほうがタクシードライバーよりもサービスはいいですし、車もきれいだと思いますが、利用者からの評価制度も導入されているので、さらにサービスが向上していくことでしょう。消費者としてはありがたい限りです。