Date: 1月2019

日本・中国・欧米の企業のお金の使い方

 春節が近づいていることもあり忘年会兼新年会のようなお食事会が催されるシーズンなのですが、お呼ばれされてきました。お客さんとして参加している人はほとんど初対面の方ばかりだったのですが、とある日系企業の中国人マネージャーと話す機会がありました。良くある話なのですが、日系企業のダメダメ具合を特にマーケティング面においてかなり批判的に話してくれたのですが、その中で面白いたとえ話がありました。100万という金を持たされた企業がどのように行動するのか。

 

日本企業:毎月少しづつ使い、1年間で使い切る。多くのケースにおいてムダ金となる。

欧米企業:3か月で使い切り、芽が出なければ他のことをやる。

中国企業:100万を元手に300万とか400万を調達し、それを一気に使い切る。失敗すると大変だが、成功すると見返りは大きい。

 

 なるほど。確かに中国の新興企業はこのパターンが多いです。とにかく資金調達して、そのお金で以ってプロモーションしまくり、顧客獲得を目指していく。事業ライフサイクル(導入期・成長期・成熟期・衰退期)でいうところの導入期に行うべき動きそのままやっていると言えます。日本企業の場合、大企業でもやってる企業は中小企業っぽいとのこと。まあ、これあくまで中国での話ですが、他国でもあんまり変わらないような気がします。

 

 あと言ってたのが、日系企業でありながら日系企業や日本企業との取引は全然うまみがなく、中国企業との取引のほうが全然儲かるしやりがいがあるとのこと。日系企業の持つ技術・サービスに対して、そもそも中国企業のほうが金払いが良く、日系企業はさして高くない見積もりからさらに下げさせようとする、だったら最初から中国企業を相手にしたほうがずっと効率的だと。「日系企業はお金持ってないから」とも言ってました。聞いてて耳が痛い話も多かったですが、巷で言われていることをあらためて現場レベルで聞かされて、改めて認識させられた次第です。日系企業からするとアウェイである中国という市場での見られ方ですが、このように思われても致し方ない場面は確かにあるように思います。もちろんそうではない、ものすごく頑張っている企業もいるので、全てがこうというわけではないですが、一般的な見方としてこのようにみられているというのもまた事実。景気が落ち込み気味と言われている中国ですが、それでも巨大市場であることは間違いありません。日本国内も縮小していくことは目に見えているので、中国も含めた海外でいかにうまくやっていくか、これをどこまで本気でやれるか、そういったことをサポートしていきたいです。

2018年中国アウトレットのトップ20

 ランキング好きの皆さーん!2018年の中国アウトレットの売上高トップ20が出ましたよー!まずは表をご覧ください!

 

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 トップは上海青浦百聯、この4年間ずっとトップです。そして第二位が京津仏羅倫薩小鎮で、ここは40億元越えを果たしました。三位も順位変わらずで北京首創奥特莱斯で、30億元にやや届かず。4位は北京燕莎奥莱で三位との差はわずか0.07億元。

 

 このほか上位にランク入りしているのは北京八達岭奥莱、北京斯普瑞斯奥莱等で、北京八達岭奥莱は20億元越えを果たしています。

 

 2017年のランキングとの違いですが、トップ20に入るための売上高が10億元だったのが11億元に上がっています。そしてなぜか30億元台が2018年は1施設もなく、20億元越えは2016年には6施設だったのが、2017年には10施設になり、2018年には13施設に増えています。20億元を目前にしたところも3施設ほどあるので、来年もさらに増えていくことでしょう。最近やたらと中国の景気後退というメディア報道が気になりますが、ここは頑張ってもらいたいところ。

 

 グループで見ますと、2018年のトップ20に杉杉が4施設(寧波杉井6位、天美杉杉13位、哈爾濱杉杉14位、鄭州杉杉15位)。そして百聯が3施設(上海青浦百聯1位、武漢百聯6位、無錫百聯16位)、砂之船が3施設(重慶砂之船8位、南京砂之船17位、西安砂之船20位)、首創鉅大が2施設(北京首創奥莱3位、万寧首創奥莱13位)、RDM Asiaが2施設(京津と上海の仏羅倫薩小鎮がそれぞれ2位と9位)

 

 トップ20入りした新銘柄としては2017年に開業した天美杉杉奥特莱斯と西安砂之船奥莱があります。勢いあるね!

 

 ということで、アウトレットも年々調子がいいみたいで、ショッピングモールと同じく新しいのがポコポコできています。

 

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 これらは2万㎡以上の施設だけです。ショッピングモールもそうですが、ほんとこういう箱モノが好きですなあ。中国の景気に関するネガティブ情報が多くなってきたこのご時世で、この勢いはいつまで続くでしょうか。

無人化は人を不愉快にさせるシステムのソリューション

 中国のキャッシュレスが話題になって久しくなります。キャッシュレスをはじめとして、人をできるだけ介さないような形態がみられるようになってきており、シェアサイクルしかり、無人コンビニしかり、店舗での注文をiPadやスマートホンで済ませるようにしたり、決済までさせたりなんかがそうですね。人の温かみを感じられなくなるという人もいるかもしれませんが、人を介さないほうがストレスを感じなくなるのではないかという考え方もあるのではないかと。

 

 とある会社の中国法人設立のお手伝いをしておりまして、最近中国の銀行も本人確認がやたらとうるさく、代表者本人が来ないと口座開設してくれなくなって来たりしてます。たかだか銀行口座を作るためだけに、銀行窓口で顔を見せるためだけにいちいち海外からくるのはばからしいのですが、かたくなにこれを要求します。そんな中で、パスポートの原本さえあれば本人が来なくてもいいという銀行があり、そこで銀行口座を開設することになったのですが、オペレーションが利用者にとって親切ではないのです。親切だと思ったのは人民元基本口座を開設するときくらいで、なぜ親切と感じたかというと、銀行窓口に行く必要ももちろんあるのですが、アプリで必要資料が明記されていたり、進捗が確認できたりするのです。ということで、人民元基本口座の開設はそれ相応の時間は要しましたが、それほどストレスを感じることもなく進めることができました。問題は人民元資本金口座です。これはストレスばっかりですわ。そもそも必要資料で何が必要かというのを口頭で済ませようとする。その時点でおかしいのだが、必要資料一覧くらいさすがにあるだろうから、ペーパーでくれとお願いしたらめちゃめちゃ印刷の悪いのが出てきて、これ見ればよいとだけ言われました。これを見ればよいという資料も書き方が曖昧なので、後からすったもんだしました。

 

 まあ、なんやかんやで資本金口座が開設できました。そうこうしているうちに資本金が払い込まれましたという電話連絡が来ました。電話が来た時に、入金手続きするときに必要な資料が何かを教えてもらい銀行に行ったところ、「今から必要資料説明しまーす」と言われ、頭の中は一気にクエスチョンマーク。そして伝えられたことは電話連絡で聞いた時の内容と全然違う。電話連絡で聞いてた話と違うと伝えると、「その人は着金したことを連絡するだけなので、そこまでわからない」とのたまわれ、仏様×100倍の穏やかさを持つ私もさすがに怒ってしまいました。どうしてわかってない人から連絡させるのだろうか、その発想がわからん。そもそも口座開設の時に必要な資料一覧、資本金口座に入金した資金を使用するにあたって必要となる資料一覧、こんなの紙一枚用意しておけばいいものを、「イレギュラーな取引があるから」という理由で用意していないとは。イレギュラーを前提にするなよ。やらないための理由づくりとしか思えん。お客さんに寄り添う姿勢が足りないよな。銀行の言うとおりにやろうとすると結局は窓口で説明を受けないと前に進まないということになるので、何回も銀行に行かないといけなくなる。こんなことでそんなに来店誘導したいか?業務の効率化を進めようとする姿勢が全く見られん。自分が銀行にいてこの業務をやっていた時は必要資料一覧はちゃんと作成していました。過剰サービスいう人もいるかもしれないですが、サービスが良いと思ってもらえばそれでいいですし、むしろしょうもない問い合わせをカットする効果のほうがずっと大きいと思います。

 

  ということで感じたのは、中国の無人化というのは技術研究を追求していく中で得られた結果であるには違いないですが、人を介さないような方向(これを無人化というのでしょうが)に持っていくため、人と人がやり取りするとストレスが溜まってしまうだけなので、そうならないように人と人が介さないような方向にもっていくことを一番の目的にしているのではないかと思ってしまいました。システムを使いこなせないのもストレスですが、人と接することによるストレスも結構きつい。そういえば、最近はどうだか知りませんが、昔中国を旅行していた時にやたらとストレスを感じさせられる場面が多く、「人を不愉快にさせるシステム」と呼んでいた時期もあったなあ。中国の無人化は人と人とが触れ合うことによるストレスを回避することを目的にしているのだ。うん、きっとそうに違いない。人を不愉快にさせすシステムの究極のソリューションは無人化なのだ!

 

中国各地の最新版最低賃金

 人力資源社会保障部が10日に全国各地の月間最低賃金標準(2018年12月時点)を発表しました。上海がトップで2420元、そのほか2000元を超えているのが広東、北京、天津、江蘇、浙江の6省市です。上海の最低賃金が2420元ですが、今振り返るとこ15年近く前にこれくらいの金額で人を雇ったことがあるようなないような。長く滞在していると昔のイメージがどこかで残ってしまい、今の水準を聞くたびにそういえば昔はなどと言ってしまいます。これって、おっさんになったということなのでしょうか。気持ちが若いと抵抗しても見かけはやっぱりおっさん!

 

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2019年が始まります

新年あけましておめでとうございます。

2003年から中国コンサルティング業務を行っておりますが、そのころには想像していなかったスピードでの中国経済の発展に伴い、初期のころにいただいた類のご相談もありつつ、新たな分野の相談内容も増えてきております。新しく携わる業務も増えてきているわけですがが、積極的にチャレンジしていきたいと思います。

 

「人生はチャレンジだ、 チャンスは掴め」by ジャンボ鶴田

 

今年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

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