Date: 5月2019

2018年中国上市百貨業・ショッピングモール企業ランキング

 2018年度の百貨業界のランキングが発表されています。表は最後に貼りつけますね。

 

1.売上微減

 54社の2018年度の売上高は4,830.31億元で前年比▲0.06%、しかしながら、売上減少した企業は28社でこれは前年よりも増加。2017年に減収幅が20%以上だったのは4社に過ぎなかったのが、2018年は10社に増加しています。

 

2.純利益減少

 54社の百貨上場企業の2018年度の純利益は146.59億元で、前年比▲7.23%、純利益率は3.03%で、前年比▲0.25ポイントと減少傾向にあります。

 

3.市場シェア減少

 百貨業界の上場企業は小売り上場企業の中での売上高シェアは2015年が31%、2016年が27%、2017年24%、2018年が18%と年々減少しています。自営を減らし、賃貸と投資を行っているところほど利益が大きいという傾向があるようです。百貨店事業としてもうけが出ているかどうかは売り上げや利益の中身をよく見る必要があるといえます。

 

4.自営と自社ブランド開発に目立った成功事例無し

 ブランドと品目のしっかりとプラニング氏、店舗誘致に力を入れ、うまく行かなければ速やかに調整を行う、というのが百貨業界の今後の主流の方向ではないかといわれています。

 

百貨

中国のファミリーマートが大変だ!

 中国ファミリーマートの執行長(CEO)がファミリーマートの伙伴(ここでは従業員やフランチャイジー)に対するレターを発表しています。

 

524x724_5cdd31adbecae

 

 その内容は、「中国ファミリーマートは2004年に初出店し、2500店舗まで増やしてきた。コンビニ業界の発展とともにファミリーマートも伸びてきた。まだまだこれからも頑張るぞー!」というような内容です。なんてことないと言えばなんてことないのですが、なぜこんなレターが発表されたのかというと、日本ファミリーマートとパートナーである頂新集団がもめているのが背景にあるようです。そしてなんと、日本側は中国におけるパートナー関係を打ち切りたいと申し出ているとのこと。日本側の不満としては、中国市場の成長に伴って得た利益の配分が不公平だと主張しており、さらに頂新集団がブランド使用料を従来の売上高の1%から0.3%以下にしようとしているといっています。不公平は確かにによくない。

 

 なんでも、日本ファミリーマートはファミリーマート中国の登録地であるケイマンの裁判所に訴状を提出しており、頂新集団が持つ59.65%の持分を全て譲渡するか、さもなくがファミリーマート中国の清算を要求したとのこと(ちなみに、中国拠点の法人はケイマン法人から出資されており、そのケイマン法人が日本ファミリーマート、頂新集団、台湾ファミリーマート、伊藤忠商事等が保有しているようです)。これに対して、頂新集団は日本ファミリーマートの受け取る契約金がライバル企業のセブンイレブンの3倍と高すぎるといっています。これはこれでよくない。しかーし、ちょっとちょっと、これってすごく大変だと思いませんか?だって2600店舗近くもあるファミリーマートがいきなりなくなったら大変でしょう!

 

2029877201.jpg

 中国のファミリーマートは頂新集団が運営を行い、日本ファミリーマートに対してロイヤリティとレベニューシェアを配分することになっています。なお、ケイマンの裁判所で今年2月25日に行われた裁判で、日本ファミリーマートは敗訴したようです。会社が儲からなくてもめているというよりは、儲かっていてその分け前が少ないからもめているということのようです。日中合弁ではなく、日台合弁なので、中国進出の教科書的に言えば日中合弁よりもリスクは少ないはずなのでしょうが、合弁リスクが顕在化してしまった例といえるでしょう。しかし、儲かっているのなら仲良くしていけばいいと思うのですが、そのあたりは当事者の本音を聞かないことには何とも言えません。今後の展開が気になりますね。

 

 

追記

ファミリーマートより以下のコメントが発表されております。

本裁判に関し、一部メディアにおいて「FMCHが敗訴した」との報道がなされておりますが、上記の通りTCが主張する本裁判に対する却下及び棄却請求が退けられたものであり、FMCHが提起した本裁判が却下及び 棄却された事実はありません。当社グループに対する事実確認なく、このような誤った報道がなされているのは、当社として誠に遺憾です。

シェア電気自動車は完全に破綻したのかな

 日本では中国のシェアサイクルビジネスが一時話題になり、その後いくつかのプレーヤーが破綻し、いまでは上海の街中で見かけるのはmobikeとハローくらいに収斂されているといえます。個人的にはofoの保証金は取り返せたものの、電動バイクの享骑出行からは回収できるという結果に終わってしまいました。そして、自転車以外の交通器具でもシェアリングが行われていたのですが、こちらはあまり話題にはならなかったようですね。電気自動車のシェアビジネスです。実は上海にも以前ありまして、興味をかなり注がれたのですが、保証金が結構な金額だったので断念した記憶があります。今ではもうすっかり見かけなくなったので、おそらくビジネスとしては破綻してしまったのでしょう。ここでは広州に存在していた幸福叮咚という電気自動車シェアについて紹介します。

 

 new image - 6y94w

 

 使用料は次のようになっています。時間貸しと1日あたりとで違います。

 まずは時間貸し。

 0.1-0.15元/分と0.8-1.6元/㌔です。3時間で50キロ走ったとすると43-77元、確かに安い。

 時間貸し

 

 次に一日貸し。これも車種によって異なります。

 85-168元、めちゃめちゃ安い。

new image - b2t7d new image - mmqi6 new image - nlw2b new image - wp5ir

 

 こんな費用体系なので、興味を持ってしまうのですが、最初に保証金が必要になるのです。車両保証金として1000元、交通違反保証金として500元、合計1500元です。そしていま問題になっているのが、この保証金がいつまでたっても返ってこないのです。保証金返還申請をしていつまでたっても以下のような表示。

 

new image - owwua

 

 これが全国津々浦々に存在するシェア電気自動車で発生しているようなのです。登録しなくてよかったー!

バイクに乗るのはかなりの道楽

 以前バイクのナンバープレートについて書いたことがあります。

バイクのナンバープレートがめちゃくちゃ高い!

 この時の時点ですでにバイクの上海のナンバープレートがめちゃくちゃな値段になっていましたが、一向に上がることもなく、今ではこんな感じになっています。

 

31edf418691b59c16bfcf35e43bad959

 

 ナンバープレートの種類によって値段が大きく違いますが、簡単に言うとバイクで走れるエリアの広さによります。黄Aはナンバープレートの頂点ですね。上海市内のどこでも走れます。黄Cじゃ宝山、嘉定、青浦、浦東等は走れますが、市街地には入ることができず。黄Dは崇明島や長興、横沙島のみ。藍Aは黄Aと同じく上海市内のどこでも走れますが、川を超える場合は船で渡らなければならない、といった感じです。

 

 この表に表示されている金額に対して、黄Aじゃ36万元するという人もおり、金額の幅が大きいのですが、いずれにしても異常な高価であるには違いありません。27.7万元だろうが、36万元だろうが、400ccクラスのバイクよりも高いでしょう。バイクに乗るというのはかなりの道楽といえるでしょう。

 

 私が上海に来た頃は日本でいう中型バイク以上の走行は禁止されていたのですが、いまではそれが解禁されちらほらと見かけるようになりました。決して多いわけではありませんが。ハーレーショップもありますし、kawasakiのバイクショップなんかもあったりしますが、このようなナンバープレート規制の中でよくやっているなあと思います。今でもナンバープレート取得は外地戸籍名義で取得しているのが多いのでしょうか。

2018年中国チェーンストア·日用消費財(スーパー・コンビニ)トップ100

 2018年中国チェーンストアトップ100が発表されました。ここの出ている銘柄で、蘇寧、永輝、居然之家、銀泰、紅星美凱龍、屈臣氏(ワトソンズ)、美宜佳、盒馬鮮生、信誉楼、孩子王、大参林、全家(ファミリーマート)、百果園、7-11、大張、羅森(ローソン)、匯嘉和健之佳等の18社が売上・店舗数の二桁成長を実現しています。また30社が売上・店舗数を昨年よりも落としています。

 

トップ100企業のオンライン売上は55.5%の成長を果たしています。超市発、卜蜂蓮花、五星電器、永輝、美宜佳、百果園、中石化易捷等の企業は100%以上増やしています。オンライン販売比率の高い蘇寧、国美、盒馬鮮生等の企業を除くと、トップ100企業のオンライン販売額は全体の2.6%(前年比+0.8ポイント)、スーパー業態だとこれが1.9%(前年比+0.6ポイント)となってます。

 

1.大型スーパー

 大型スーパーは面積当たりの売上が8%も落ちてきています。大型スーパーを経営するトップ100企業は、売上・店舗数ともその伸び方はは平均を下回っています。また、運営コストも増加しており、人件費、賃料負担が大きくなってきていますが、粗利率が0.5ポイント増加しており、そして一人当たりん効率も上昇しているとのことで、挽回を図ろうとしているといえるでしょう。

 

 外資の大型スーパーの面積当たり売上は4%下落、粗利率は23.2%に達しており、一人当たりの効率は上昇しており、これはトップ100の大型スーパーの平均を上回るとのこと。

 

 また、ウォルマート、カルフール、ヨーカ堂、IKEA、大潤発といったところはオンライン業務もかなり積極的に展開するようになってきています。

 

 資本提携では、高鑫(大潤発:RT-Mart)がアリババと、カルフールがテンセント行っており、麦徳龍(メトロ)もどこかしらと計画しているようです。

 

 

2.百貨店

 トップ100に入った百貨店ですが、売上高プラス3.5%、店舗数プラス3.9%、オンライン販売がなんとプラス46.1%となっていますが、全体平均よりかは低い数値となっています。粗利率も17.4%と0.2歩委員と落としています。しかし、信誉楼のように三四線以下の市場を軸に売上を17.3%、店舗数を13.8%伸ばしているような企業も見られます。

 

3.コンビニ

 コンビニは伸ばしてきています。売り上げは21.1%、店舗数は18%伸ばしており、新店舗数を11944オープンしています。コンビニはフランチャイズが店舗数増大の主な方法ですが、新たに増加して店舗の加盟店比率は2/3を超えており、解明店の平均回収期間は23.3ヶ月、これは前年と比べてやや短くなっています。

 

 以下、ランキング表です。ご参考ください。

チェーンストア

日曜消費財

商社マンOBが中国をふり返る ~本音の中国を語ろう(その二)~漸く、商売が出来ました その2

私「そうですか。30にして立つ、ですね。で、大連行き出張が決まって、訪中の準備ですね?当時の中国に就いて周囲の人はどの様なイメージを抱いていました?」

M「改革開放から時間が経っておらず、情報量は今と比べ極端に少なく、具体的なイメージを抱く事は不可能の状態でしたね。それで、Tさんのアドバイスでわが社の東京の中国室にお邪魔して詳細を聞くことにしました。そのセクションにはTさんの同期で東京外大出たOさんと言う人がいましてね。この方に色々教わりました。後で分かりましたが、このOさんと言う方は学生時代の中国語の学習方法はメタメタ自分に厳しいやり方で、中国の新聞を、と言っても当時は台湾の新聞でしょうが、これを一面から大きな声で読む、不明な部分は当然辞書でチェック。この習慣を毎日続けたそうです。凄いことしてはったんだなあーー、常人には絶対真似できない、と感じましたよ。この音読法は昔小学校では皆経験して、声が良くなる、内容が理解できる、姿勢が良くなるなど長所が沢山あります。」

 

私「凄い人が居られるんですね。で、中国の話聞かれていどのように感じられました?」

M「今となっては何を聞いたか忘れましたよ。多分基本的な事を聞いたかなあーー。そうだ、このOさんは中国が大好きで、“中国は今、やっと世界に窓を開けて外の様子をこわごわとうかがっているようだが、中国人は将来は世界を制覇する、NO.1になると思っている。必ずなると自分も思っている”と言うことを言っておって、当時としては“ホンマかいな!と自分は大いに疑っていましたこと今でも印象に残っていますが、しかし、ご承知の通り、中国は今や日本を抜いて世界NO.2のGDP、2025年にはアメリカを抜いて世界一の経済大国、同時に政治大国になろうとしていますね。Oさんの言っていた事はズバリ的中と言う事でしょうね。」

 

私「御社には凄い人、がいますね。多士済々と言うかーー。」

M「まだ居ますね。敗戦後中国に留まり、解放軍のパイロットになり、朝鮮戦争ではアメリカ軍と空中戦をした人、この人の中国語を聞くと一体何を言っているのかさっぱり分かりません。軍人が話す言葉なんて、僕らが習う標準語の中国語と全く異なって聞こえてきますね。全然分かりませんよ。また上海の東亜同文書院出身の人、戦後も大連に留まり、中国人にロシア語を教えていた女性、それから私の後輩には南京大学に留学した人がいましてね、留学中に中国の全省をまわってやれ!と思いそれを実行して、あちこち回ってチベットに来たんですね。そこでね、鳥葬現場に出くわして、珍しいのでそれを密かに撮影していたら、地元のチベット人に見つかり、中国人に間違われ追い回され、酷い目に遭った人もいます。チベット人は中国人が大嫌いで、彼が中国語しか知らず、必死に”俺は日本人だ!“と言っても全然信用されなかったとのことですね。彼は公約どおり中国全省を廻りましたが、わが社では全省を回ったのは彼一人でしょう。彼は中国がとにかく好きで、まさに中国通でしたね。ちなみに小生が上海に駐在していた頃、上海人はチベットが大嫌いでした。何故かと言うと、上海の上納する税金は他の省、直轄市と比べ断トツに多かったのです。この税金は何処に使用されるか、それはチベット開発に、つまりチベットを豊かにする為使用されました。当時多くの上海人は”チベットは開発しがいのない地域“と批判しておりました。上海の街角にはチベット人があの独特の衣装を来て、地元の民芸品などを売っていましたが、彼らは皆冷たい目で見られていた様です。しかし、何故中央政府は現在もチベットをあれほどまでに強く締め付けるか、アナタ考えた事有りますか?あんな辺鄙な地域を。殆どの中国人は上海人が言っているように援助しがいのない地域と言っていますがね」

 

私「さあー、考えた事有りません。民族独立は困ると言うのは新聞などで見ますが、やはり此れが最大の問題ですかね?」

M「それもあるけど、それは皮相的な見方だね。新聞とかマスコミは取り上げないが、このチベットには大量の金が採れるのですよ。

チベットのポダラ宮とか寺院にある仏像は大量の金箔が使用されているね。小生はチベットは未訪問ですが、写真とか映像でこの金が大量に使用されている事が分かる。小生の祖父は先日話した様に戦前中国に住んで、中国人から色々情報を聞いた。その中の一つがチベットの金。私は昔祖父からこの話を聞いて、今、“なるほどなあ”と思ってますよ。この外、レアアース、所謂戦略物資も大量に埋蔵されているそうだ。この地域が欧米に傾くなら、中国にとって由々しき問題となり、紛争が勃発する危険性有り、また将来的には国家の発展は望めなくなるでしょうね。更に、インドとはカシミール地方の帰属の事で衝突を繰り返しているが、根底には戦略物資が大量に眠っているので、常に衝突は繰り返す、と見ています。」

 

続く

ケーキ界のエルメスLADYMの店舗がガラガラ

 上海の金融街である陸家嘴。ここにIFCというショッピングモールがあります。ラグジュアリー系のモールといえるでしょう。以前ここを通りかかった時にめちゃめちゃ人が並んでいるケーキ屋さんがありました。その名はLADYM。香港やシンガポールや台湾にはお店があるのですが、日本にはまだはありません。さて、そもそも並ぶのが好きではないので入らなかったのですが、その時覗いた印象では結構高かった印象があります。でもめちゃめちゃ並んでいたんですよねえ。そして、5月5日の日曜日、中国では振替で営業日なのですが、午後3時前後のLADYMの様子がこれです。

 

 1cf348a9a3eae4a63c368d2694f5f801

 ついこの間まであんなに並んでいたのに店内は数人しかおらず、テイクアウト客も皆無。なんとも厳しい現実。

 

 なんでも、LADYMはケーキ界のエルメスと呼ばれているそうで、 ピーク時には5時間待ちだったり、購入制限があったりしたそうですが、今ではこのありさま。上海の消費者は実に飽きっぽい。ケーキ一つが75元(約1200円)もしていたのにめちゃめちゃ並んでいたのを見て、なんと羽振りのいい人が多いのかと思っていたのですが、今となっては単に物珍しいだけだったのでしょう。一元客の嵐が過ぎ、結局リピート客がつかなかった、そういうことなのだと思います。確かに、リピートするには高いですね。高いほうが売れるという商品もあれば、LADYMのように最初は良かったけれどもリピート客がついてこないという結果に陥っているものもあります。

 

 でも、ひょっとして今度また通り過ぎることがあったらめちゃめちゃ混んでいるかもしれないですね。それでもお客さんがいないようであったらもう本当に終わりでしょうね。中国人消費者は難しい。