42023年4月17日、中国チェーンストア協会は「2022年中国コンビニトップ100」の公告を発表しました。
2022年中国コンビニ店舗数ランキング
中国チェーンストア協会のデータによると、2022年の1位は「美宜佳」で30,008店舗、中石化易捷销售有限公司のコンビニ「易居」は28,006店舗で後れを取り、中国油昆仑好客有限公司のコンビニブランド「崑崙浩家」は20,600店で3位となりました。
全体の規模を見ると、2022年のコンビニエンスストア上位100社の総店舗数は171,340店で、2021年の160,744店から6.59%増加しています。
コンビニ上位100社のうち、店舗数で3万店の大台を超えたのは美宜佳だけで、次いで「ガソリンスタンド系」の易居と崑崙浩家が2万~3万店台、残りのコンビニ企業は1万店を超えておらず、店舗数だけを見る限り1位から3位のコンビニ店舗数が圧倒していることがわかります。
中国での日本のコンビニ店舗数は?
日本の3大コンビニブランドであるローソン、セブンイレブン、ファミリーマートも、昨年より1,365店舗純増の11,626店舗となり、ローソンは昨年7月に成都で5,000店舗目の出店を果たしています。
2022年中国コンビニ店舗数の増加減少状況は?
ブランド別では、トップ20のうち店舗数が減少したのは5ブランドのみで、最も成長した中国ブランドコンビニは美宜佳で3,840店の増加、最も成長した海外ブランドコンビニはローソンで1,175店の増加となりました。
注目すべきは、美宜佳の急成長です。
ファミリーマートは、店舗数が約5年ぶりに減少し、236店舗の減少となりましたが、ローソンやセブン-イレブンは、拡大をし続けてます。ファミリーマートは合弁相手との間の紛争が原因なのではないかと思われます。
美宜佳はフランチャイズの勝ち組ですか?
美宜佳のオフィシャルサイトよりスクリーンショット
美宜佳は、1997年の設立後、広東省東莞市を中心に拡大発展を遂げ、2022年11月30日に全国の有効店舗数が30,000店を突破したと発表していますこの2年間で、年間5,000店舗近くを新規出店。毎日平均12店舗以上が新規出店してることになります。ほぼ広東エリアでしか見かけなかったのですが、華南、華中、華東など複数の地域、260都市、中国全土に出店しており、地方ブランドに過ぎなかったのが全国ブランドになりつつあります。
なぜ美宜佳は、地方ブランドから全国ブランドになったのか。「緩やか条件のフランチャイズモデルとサプライチェーンの適切な構築」が最大の理由と言っております。確かに緩やかな条件でフランチャイズに加盟できるということはフランチャイジーにとってはメリットでしょう。
しかし、フランチャイズビジネスである以上フランチャイザーの管理体制が高度である必要があります。「美宜佳」加盟条件は細かくは書きませんが非常に緩やかであり、に代表される緩やか条件のフランチャイズは、管理面や競争力の面で欠点があると指摘する人もいます。美宜佳の店舗は主に3、4級都市に集中しているのに対して、外資系コンビニの多くが1、2線都市で展開しており、美宜佳1、2級都市では展開するほどの運営管理能力が不足しているのではないかという見方があります。