呉明憲– Author –
神戸育ち。住友銀行入行後、大阪を中心にほぼ一貫して法人業務畑を歩む。上海支店赴任後は中国ビジネスコンサルティングに特化、2005年に日綜(上海)投資諮詢有限公司設立に伴い同社の副総経理に就任し、2011年10月より独立し株式会社TNCリサーチ&コンサルティング代表に就任。
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くら寿司中国撤退の後ろで、並行して進んでいた特許無効宣告
くら寿司が中国全店撤退と報道されたのが7月頭。店舗は撤退すれど法人は残るとのことなので、今後の展開を見据えた動きに入っているのだと思いますが、今後に期待したいところです。 日系の回転ずしとしてはま寿司とスシローも参入してきており、くら寿司... -
上海から蘇州へ――長江デルタ企業移転と産業再編
【に】 近年、上海を拠点としていた製造業企業が、次々と長江デルタの周辺都市へと移転しています。機械設備や化学工業を中心に、蘇州・嘉興・南通・馬鞍山などが新たな受け皿となり、産業クラスターの再編が加速しています。 2024年上半期だけでも、上海... -
中国日用消費財流通業者の経営課題とチャネル戦略の転換点
2025年8月19日-21日に第7回中国FMCG(日用消費財)大会及び第5回中国FMCG小売イノベーション大会&第5回中国FMCG流通業者大会が上海で開催されました。ここで『2025年中国FMCG流通業者経営状況調査レポート』(以下、レポートと略)というレポートが発表さ... -
【TNC中国オンラインセミナー】中国事業の再設計~競争環境の変化を踏まえて~
中国の経済がなかなか浮揚しない中、中国事業の見直しを迫られる企業が増えています。中国市場における制度変化、競争環境の変化、そして撤退判断のリアリティ。これらの要素はそれぞれ独立した課題ではなく、相互に連動しながら意思決定を複雑化させてい... -
日本市場は世界一不寛容?外資が成功するための参入戦略
先日SMBCが開催した対日投資に関するセミナーを拝聴しました。ざっと日本の経済状況であったり、マクロ的な状況であったり、対日投資の実例や関連政策を紹介する内容でした。これと合わせて日本のマーケットの特徴のようなことについて説明があり、そこで... -
カルフール中国が消滅 蘇寧易購の2.2億元和解とM&Aの教訓
カルフール中国事業を買収していた蘇寧易購はこのほど、蘇寧国際と仏カルフールの継続的な協議を経て、未払となっていた譲渡代金(16.67%相当)について、一括で2.2億元を支払うことで和解に達したと発表しました。これにより譲渡代金未払問題を終結させる... -
日系メーカーはどう切り込む?小米EVの部品サプライチェーン
ここ最近、EV(電気自動車)市場は中国が世界をリードしているといわれています。確かに街を歩けばEVだらけ、駐車場を見てもEVだらけ。充電スタンドも充実しているので十分に選択肢になります。こういう環境にあることから、自動車メーカー以外の企業もこ... -
中国企業の台頭で揺れる日本の製造業:日系企業が学ぶべき戦略とは
最近とある知人と日本の製造業の話をしました。内容としては、 「ここ最近は中国企業の追い上げがかなり激しく、日系企業もうかうかしていられないという表現ではきかないくらいの危機感を抱いているところも少なくなく、なぜ中国企業はあの品質の製品をあ... -
2024年中国チェーンストア業界ランキング解説|伸びる業態と日系の展望
ブログの中でもランキングは安定した人気記事です。2024年の中国「チェーンストアTop100企業」が発表されていますので、本日はこちらをご紹介します。売上や店舗数の成長トレンド、業態別の明暗、新規ランクイン企業など、どんな動きが見られましたでしょ... -
【TNC中国オンラインセミナー】~中国脱炭素政策を受けて日系企業が今取り組めること~
中国では、2030年排出ピークアウト・2060年カーボンニュートラルという国家目標のもと、脱炭素に関連する通達が多く出され、企業としてもそれを踏まえた上での運営を考えていく必要があります。この流れにどう対応するかは、今後のESG評価、取引先からの信...