2008-12-18

賄賂

  ドイツの総合電機大手シーメンスが、事業受注をめぐる世界各地での汚職事件に絡み、米国やドイツ当局に総額約10億ユーロ(約1,240億円)の制裁金を支払うと発表した。制裁金支払いにより訴追を回避するとのことだ。この記事だけを見ると特に中国と関係なさそうだが、シーメンスの中国現地法人で汚職が発生していたようだ。具体的には次のものが報道されている。

(1)シーメンス交通システム
  2002年から2007年に亘り、香港に所在するコンサルティング会社等に2200万米ドルを支払い、これらを通じて中国のお役人に賄賂を贈り、総額10億米ドルにのぼる地下鉄プロジェクトを受注。

(2)シーメンス中国輸変電集団
  2002年から2003年に亘り、2500万米ドルをドバイに所在するコンサルティング会社等に支払い。これを通じて中国のお役人に賄賂を贈り、華南地区の総額8.38億米ドルに上る電力高圧送電線プロジェクトを受注。

(3)シーメンス医療集団
  2003年から2007年に亘り、1440万米ドルの賄賂を5つの中国国有病院に贈り、2.95億米ドルの医療設備の注文をとり、また中国医師に豪華な旅行を提供。

  他にも紹介されていたが、ここまでいいだろう。しかしまあすごい金額だ。受注を取るためにここまでやるか。とてもじゃないが食事をしながら打ち合わせという可愛らしい金額といえない。よく日系企業に比べて欧米系企業はロビー活動が上手だという言い方を聞く。しかし、もしこのシーメンスのようなやり方がロビー活動だというのならば日系企業は別にこんなのに付き合う必要はない。中国は袖の下をうまく活用して物事を進めていくのが肝だという言い方を聞く。そのような現象が見られることは否定できない。しかし、ビジネスは金儲けも大事だが、道徳や倫理観を忘れてはならないはずだ。また、それがビジネスにおけるルールであるべきだろう。

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