2009-07-02

上海のオフィス賃料が一年でなんとマイナス30%

  とある香港系企業の話だ。昨年中ごろに下半期を楽観的に見ていたこともあり、グレードアップも兼ねて新しいオフィスに移転した。そのときの条件が16元/㎡/日、契約期間3年と言うものだった。ところが、一年と経たない間に、他の店子の入居条件を聞いたところ腰砕けになってしまったという。要するにあまりにも条件が店子に有利になっているということだ。

  中国で最も高いビルである上海環球金融中心。最新の統計によるとオフィスビルの賃貸率が1月に4割だったのが今では5割から6割あたりまで上昇してきており、現在の賃料水準も8-10元/日/㎡となっているそうだ。2007年末ごろには20元/㎡/日に達していた時期もあったという。これは代表的な例であるが、上海のオフィス賃料相場は全体的にかなり下落してきている。下のグラフをご覧頂きたい。上海のAクラスオフィスビル賃料推移である。青の棒グラフは平均賃料(元/㎡/日)であり、オレンジの折れ線が年間上昇率、黒の折れ線が四半期増加率である。

 

  昨年終わりごろから賃料が下落していることがよくわかる。
 
  次のグラフも見てもらいたい。今度はオレンジ色が入室面積、水色が空室面積、そして○印が空室率である。

 

  陸家嘴エリアの空室が目立つ。2009年の供給増のうち60%が陸家嘴ということもあり、今年後半から2010年の陸家嘴の平均賃料の下げ幅は上海市全体の平均下落率を上回ると予想されている。このほか、超Aクラスオフィスと普通Aクラスオフィスビルの賃料さも一段と狭まってきており、この二つの競争もますます激しくなっていくようだ。不動産市場と言う意味では回復してきているという話も聞くが、ことその中の賃料相場と言う部分だけを見ると回復してきているとは言いがたい。いや、むしろ正常な水準に戻りつつあると考えるべきだろうか。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です