2009-07-25

日中交通事故比較

  先日日本で免許証の更新した際に講習を受けた。そこで日本では交通事故による死亡者数がかなり減少していることがわかった。そこでふと思った。話して中国ではどうだろうか。今日は日中の交通事故について比較してみよう。
 
  警察庁の統計によると、日本において平成20年(2008年)中の交通事故による死者数は5,155人で、これは8年連続の減少となる。この数値はピーク時(昭和45年=16,765人)の3分の1以下となった。また、平成16年(2004年)に過去最悪を記録した交通事故発生件数及び負傷者数も4年連続で減少し、負傷者数は10年振りに100万人を下回った。要するにかなり改善してきている。
  
 
  (警察庁ウェブサイトより)
 
 
   次に中国を見てみよう。2008年の全国の交通事故発生件数は265,204件、死亡者数は73,484人、負傷者数は304,919人となっている。2007年と比べて事故数は19%減の62,005件減少、死亡者数も10%減の8165人減少、負傷者数も20%減の75,523人減少と大きく改善してきている。
                    
 
(中華人民共和国公安部ウェブサイトより)
 
  以下が日中交通事故を簡単に比較したものだ。
 
2008年
日本
中国
中国/日本の比率
死亡者数
(人口対比)
5,155
0.004%)
73,484
0.005%)
14.3
-)
負傷者数
945,504
304,919
0.3
交通事故発生件数
766,147
265,204
0.3
人口
12769万人
132802万人
10.4
 
  人口比率対比で見た場合、死亡者数の比率は中国のほうが若干高くなっている。パーセンテージで見るとわずかだが、人口比率の10.4と比べると14.3という数値は決して小さくないだろう。このあたりまではイメージどおりの方も多いだろうが、負傷者数と交通事故発生件数をご覧になって「???」と感じる人も少なくないだろう。負傷者数も交通事故発生件数も日本のほうが圧倒的に多いからだ。自動車保有台数も調べてみたが中国のほうが断然多いので、日本のほうがこんなに多くなってしまう理由がわかりづらい。もちろんこれは警察庁や公安部が把握している数値なので、届けられた件数がベースとなっているのだろうが、それにしても意外な数値だ。よく街中で車同士がぶつかってしまってその場で話し合って解決するようなケースが見られ、こんなのは届けられていないのは間違いないのだが、果たしてこれらを統計に入れないだけでこんなに差がつくものなのだろうか。誰か説明できる人いますか~?

上記記事に関してコメントをいただきましたので、追記いたします。

日中交通事故比較について
初めまして、愚かなプレジデンテと申します。
早速本題ですが、日中の死者数についてはそれぞれ定義が違っています。
「2010年度世界の統計14-4交通事故」(http://www.stat.go.jp/data/sekai/14.htm#h14-04)によれば、中国は7日以内に死亡した者を対象にしているのに対して、日本は24時間以内に死亡した者を対象にしています。
日本の7日以内交通事故死亡者数に関しては、「平成20年中の30日以内交通事故死者の状況について」(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001054082)より、30日以内交通事故死死者数(6023人)の約94%を占めているため、5662人(10万人当たり4.4人)であると推定します。
また、「レコードチャイナ 中国は政府が過少報告?中国の交通事故死亡者数、公表の2倍以上の可能性―米メディア 2011年1月12日 8時59分」(http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=48480)より、WHOからは中国警察の公式発表は過少報告であり死者数は2倍以上あるのではないかと推測しています。ですから、実態よりも多いのではないかと思います。また、中国の交通事故死者数の推定は「産経新聞 WHOが中国に交通事故の死者数を修正要請 2011/02/06 22:28」(http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/490305/)より、2009年ですが、WHOが行った独自調査では、約2.7倍の22万1135人(10万人当たり16.4人)です。2008年も同じ倍だと仮定すると198,407人(10万人当たり15.1人)と推測します。
よって推定7日以内死亡者数はこうなるのではないのでしょうか?
日本  中国  倍率
死亡者数(人) 5662 198,407  35.0
10万人当たり  4.4  15.1   3.4

また、「リハ医の独白 2011-07-27 中国の交通事故死者数が不正確な理由」(http://d.hatena.ne.jp/zundamoon07/20110727/1311776878)より、中国の交通統計の不正確についての理由に
・交通官僚は、管轄地域内で事故が少ないと高い成果があると評価され、報償される。道路官僚の故意の過小評価が不正確さの一因とすべきである。

・利害の抵触が、交通事故者数全てを計上することを思いとどめさせる。
・過小報告は、中央政府が故意に不明瞭化させているというよりは、地方警察組織が誤った利益誘導で生み出した。
・これは政府の政策ではないと思う。中央政府は本当は正確で信頼できるデータを欲しいと思っていると推測する。しかし、今となっては実態は彼らのコントロール外となっている。

と考察しています。

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コメント2件

  • 愚かなプレジデンテ より:

    日中交通事故比較について
    初めまして、愚かなプレジデンテと申します。
    早速本題ですが、日中の死者数についてはそれぞれ定義が違っています。
    「2010年度世界の統計14-4交通事故」(http://www.stat.go.jp/data/sekai/14.htm#h14-04)によれば、中国は7日以内に死亡した者を対象にしているのに対して、日本は24時間以内に死亡した者を対象にしています。
    日本の7日以内交通事故死亡者数に関しては、「平成20年中の30日以内交通事故死者の状況について」(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001054082)より、30日以内交通事故死死者数(6023人)の約94%を占めているため、5662人(10万人当たり4.4人)であると推定します。
    また、「レコードチャイナ 中国は政府が過少報告?中国の交通事故死亡者数、公表の2倍以上の可能性―米メディア 2011年1月12日 8時59分」(http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=48480)より、WHOからは中国警察の公式発表は過少報告であり死者数は2倍以上あるのではないかと推測しています。ですから、実態よりも多いのではないかと思います。また、中国の交通事故死者数の推定は「産経新聞 WHOが中国に交通事故の死者数を修正要請 2011/02/06 22:28」(http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/490305/)より、2009年ですが、WHOが行った独自調査では、約2.7倍の22万1135人(10万人当たり16.4人)です。2008年も同じ倍だと仮定すると198,407人(10万人当たり15.1人)と推測します。
    よって推定7日以内死亡者数はこうなるのではないのでしょうか?
    日本  中国  倍率
    死亡者数(人) 5662 198,407  35.0
    10万人当たり  4.4  15.1   3.4

    また、「リハ医の独白 2011-07-27 中国の交通事故死者数が不正確な理由」(http://d.hatena.ne.jp/zundamoon07/20110727/1311776878)より、中国の交通統計の不正確についての理由に
    ・交通官僚は、管轄地域内で事故が少ないと高い成果があると評価され、報償される。道路官僚の故意の過小評価が不正確さの一因とすべきである。

    ・利害の抵触が、交通事故者数全てを計上することを思いとどめさせる。
    ・過小報告は、中央政府が故意に不明瞭化させているというよりは、地方警察組織が誤った利益誘導で生み出した。
    ・これは政府の政策ではないと思う。中央政府は本当は正確で信頼できるデータを欲しいと思っていると推測する。しかし、今となっては実態は彼らのコントロール外となっている。

    と考察しています。

  • より:

    Unknown
    非常に論理的なコメントありがとうございます。あの交通状況ですからねえ。この方が感覚的に合いますね。

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