2009-08-19

鳴り物入りのクロスボーダー人民元決済と思われていたのだが。。。

 あれほど話題になったクロスボーダー人民元決済が思ったほど取り扱われていないようだ。
  
 7月7日に上海、広州、深圳、珠海、东莞の5都市でスタートし、その初日の広州、东莞、珠海の銀行と香港の银行との間での取引が12件、資金決済額が772.44万元であった。中国銀行深圳分行もまた同じに日830.29万元の金額の人民元決済を取り扱っている。しかしながら、中国銀行深圳分行ではその後の鳥圧かが極めて少なく、昨日時点での累計取扱額が900万元余りに至ったに過ぎない。要するに初日以降はほとんど取り扱われていなったということがわかる。全体的に見て、一件あたりの金額も数万元から大きいのでも数十万元レベルと、ロットは小さいようだ。

 おしなべて広東の銀行では人民元決済の業務量は極めて少なく、最初の一件を取り扱って以降ほとんど取り扱っていないところが大半のようだ。初日に取り扱ったというのは業務取り込みのために銀行側の気合が入ったためなのだろう。

  中国人民銀行東莞支店によると、東莞でも今のところ6件しか取り扱われていないそうだ。

  工商银行深圳市分行は試点開始前から顧客とのコミュニケーションをとっていたことから、比較的多くの金額を取り扱っており、初日だけで1000万元余り取り扱ったものの、累計では2000万元程度の取り扱いに至っているに過ぎない。

  利用されていない原因としては次の理由が挙げられている。

 ① 相手側方が人民元決済を受け入れない
  ② 各地の税関、税務局が実務面での理解が異なる。例えば、人民元決済した場合の輸出税額還付、通関手続き等の実務がクリアしないと企業もやりたがらない。

 ①については為替リスクをどちらがかぶるかと言う問題なので、人民元と言う通貨の信用度がどこまで高まってくるのか、人民元相場の先行きをどう見るのかと言う問題といえるだろう。②についてはこれは中国で新たな政策が実施される場合のおなじみのパターンであり、こういった実務面での「作業」レベルでの企業側及び行政機関側の「慣れ」の問題が解消されるまでに今しばらくの時間を要するだろう。

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