2009-08-24

外国籍従業員への外貨建て給与支払い

 今年の2~3月に掛けて江蘇省において外国籍従業員向け中国国内口座への外貨建て給与支払いができなくなっていることを以前に紹介したことがある。

  これをきっかけとして他地域でもすぐに同じような動きにはならなかったようだが、最近になって上海でも怪しい動きが出てきている。一部銀行において外国籍従業員向け中国国内口座への外貨建て給与支払いをストップした、あるいはストップしようとしているという動きが見られ始めている。

  たしかに、中国国内は人民元決済が原則なので、外国籍従業員向け外貨給与支払いと言うのは間違ったことかもしれないが、国家外貨管理局が編集した《経常項目外貨業務手引》(2003)の中で「外国籍従業員収入項目の外貨購入支払」という項目の中で必要資料も含めて説明されており、その根拠となる通達まで記載されている。実務で行われていたことが国家外貨管理局も認める書面で認められていたのだ。しかしながら、「中国国内は人民元決済が原則」という考え方が台頭してき、外貨建て給与へブレーキが掛けられ始めている。そんな中で、引き続き外貨で給与を受け取りたい外国籍従業員のために以下のような方法が紹介されているのを見つけたので、以下に紹介しよう。

(1)先に国外口座に給与送金
① 本来給与負担すべき国内企業が外貨給与を国外親会社の口座に送金(明確な規定のない非貿易送金の形式で送金)。
② 国外親会社が給与を外国籍従業員が国外に開設した口座に送金し、その個人口座から外国籍従業員の国内の個人口座に送金。
または、
国外親会社が直接当該給与を当該外国籍従業員が国内に開設した外貨口座に送金する。

(2)先に国内口座に給与送金
国外親会社が外国籍従業員の国内口座に直接送金し、その後本来給与負担すべき国内企業が「立替給与支払い」の形式で、国外親会社に送金する。
または、本来給与負担すべき国内企業が国外親会社に給与相当額を先に送金し、国外親会社が外国籍従業員の国内口座に直接送金する。

  (2)については「立替金送金」という問題は残るが、「立替金送金」を認める地域もあるので、そこは現地で確認すればいいだろう。

  さあ、皆さんは今後どのように対応していきますか?

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