2009-09-14

人民元貿易決済における輸出税額還付の状況

人民元貿易決済の利用がいまひとつ進んでいない理由のひとつとして輸出税額還付がちゃんと受けられるのだろうかと言う不安がある。これをクリアすべく《国家税務総局 :クロスボーダー貿易での輸出貨物人民元決算における税額還付(免除)の関係事項に関する通知》が公布された。さて、今度はどれだけ通達どおりに運用してもらえるか、つまり実例がどれだけ出てくるかだ。この通達に基づいて、9月はじめに上海、東莞、深圳の各地で輸出税額還付を受けた企業が出てきた。上海のケースでは具体的な企業名と金額が発表されており、三林万業(上海)企业集団有限公司と言う会社が人民元貿易決済で1.71万元の輸出税額還付を受けた。輸出税額還付はどうやら大丈夫そうだ。ただ、人民元が自由兌換できる通貨でないことから貿易相手が人民元決済を好まないこと、人民元を持っていても運用先が少ないことから、結局は人民元以外の通貨で決済が行われるのが大半だ。結局は人民元の国際通貨としての透明度が確立しないと人民元決済の浸透は簡単ではない。とはいうものの、この人民元決済もあくまで試行なので、ゆっくりと見守っていきましょう。

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