2009-09-18

上海小売事情 ~2009年上半期~

  今日から「呉明憲コンサルタントの中国日記」あらため「呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記」に名称を変えることにした。その理由はこの方がイカしていると思うから(多分)。さて、本日のテーマは上海の小売業の今年上半期の状況についてだ。

  上海市商業信息中心が上海市の70余りの百貨業に対してモニタリングしたデータによると、金融危機の百貨業に対する影響が最も大きかったのは2008年10月だ。売上げが急激に下落してしまった。そのため異常に激烈な販促活動を行い続けてようやく状況が落ち着いてきた。2009年に入って以降は0成長と読んでいた上海の企業も、現在の売上げは全体的に安定的に増えてきているということだが、往年と比べると粗利率と売上げの伸び幅が弱くなってきている。販促活動という単語が何回か出てきたが、ショッピングを楽しんだ人だったらおそらく気づいていたのではないかと思うが、300元買い物すれば300元の金券をバックするといった極端な販促が行われてきた。百聨股份の商業部門の2009年上半期の売上げは49.09億元と前年比7.26%増加しているものの、粗利率は20.43%で、これは前年比2.68%のマイナスとなっている。販促期間の拡大、販促の頻度の増加、そして金券の発行、これが大きく影響している。販促すれば売上げは伸びるが利益が伸びにくいという環境になってしまっている。

 さて、上半期の業態別の売上げ伸び幅についてみてみよう。下のグラフ(出典:東方早報)をご覧頂きたい。

 ショッピングセンター、服飾家紡類、医薬類が伸びている一方で、大型スーパー、貴金属類、家屋建材類、ホテル飲食あたりがマイナスとなっている。そして最も目立つのがネット販売とテレビショッピングだ。いずれも70%以上の伸びを示しており、他と比べようがない伸びだ。これだけ伸びていればやりたくなる人も増えてくるはずだ。昨年あたりからネット販売に関する問い合わせが増えてきている。ただし、BtoCで言えばネット販売のユーザー層は年代が若く、そのため収入も相対的に低い層の人が多い。そういった人たちに対する販売なので、どうしても単価が低くなりがちだ。

 中国はマーケットはあるのだが、その分競争も激しい。このようなステージでより大きな成功を収めるためには、ブランド力のある会社はいいのだが、そうでない会社はいかにうまくいく仕組みを作っていくかが大事だ。

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