2010-01-20

2009年中国オンラインゲーム市場

 《2009年中国オンラインゲーム市場白書》によると、2009年の中国オンラインゲーム市場規模(ここではユーザーからのゲーム運営収入のみ)は258億元(約3500億円)、前年比39.5%となった。そのうち、中国国産のオンラインゲーム市場規模は157.8億元と前年比41.9%増加、これは全体市場規模の61.2%を占める。2008年の日本のオンラインゲーム市場が826億円と比べるかなり規模に違いがあることがわかる。しかも日本のこの規模は2007年対比微減とはいえ減少しているのだ。

 MMORPG(多人数同時参加型オンライン・ロール・プレイング・ゲーム) が市場を引っ張っており、2009年のMMORPGが全体のオンラインゲーム市場に占める比率は約79%、市場規模は203.8億元に達しており、2008年と比べて35.2%成長している。ACG(Animation、Comic、Game)もどんどん増えており、2009年のACGが全体のオンラインゲーム市場規模の比率は約13.8%、市場規模は35.5億元に達し、2008年比49.7%の増加となっている。

 海外輸出についてみていくと、2009年の中国オンラインゲーム海外輸出収入は1.06億米ドルと前年比47.2%増加しており、増加スピードも加速している。現在のところ中国が自主開発しているオンラインゲームの輸出はMMORPGが主体であり、ACGは少ない。2009年末までにおいて、既に51の国産大型オンラインゲーム製品が既にアジア、ヨーロッパ、アルリカ、北アメリカ、南アメリカの五大洲に輸出されており、アメリカ、イギリス、フランス、ドイル、イタリア、サウジアラビア、ブラジル、韓国、日本、タイ、シンガポール、ベトナム、フィリピン、ロシア、台湾、香港等に行き渡っている。オンラインゲームについては中国は先進国といえるだろう。

  また、市場構造から見ると、2009年末全国で合計499のオンラインゲーム運営企業があるが、シェア一位は騰訊、そして盛大が二位、網易が三位、これらだけで52.9%の市場シェアを占めている。

 こうしてみていくと、中国オンラインゲーム市場に参入していきたいところだが、昨年10月に公布された通達により外商投資企業に対して、中国国内におけるオンラインコンテンツのサービスを禁止すると発表されている。また、技術的なサポートなどを通じて、間接的にサービスに参加する事も禁止するとのことである。ただし、オンラインゲームの開発に対しては言及しておらず、サービスを除く他の分野に対しては規制を強化しない方針のようだ。最近日本のアニメ産業の中国進出に関する調査を行ったが、その中でオンラインゲームをツールとして利用することが考えられると感じた。そもそもの審査権限もごちゃごちゃしているようであり(過去記事参照)、外資向けの規制もややこしい分野であることから、参入に当たってはちょっと頭をひねる必要があるだろうが、検討するに十分値するといえる。

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