2010-02-22

春節明けにワーカーは帰ってくるのか

  春節時期に帰省するワーカーは春節を故郷で過ごした後に帰ってくるのが通常のパターンである。ところが、今年はどうも例年とは違うようだ。ワーカーが果たして帰ってくるのだろうかと心配している企業が少なくない。ここでは上海の状況を見てみよう。

1.上海嘉定
  嘉定区外労力管理中心の責任者によると、嘉定に所在する1.7万の企業のうち90%以上がワーカー不足の状態にあり、その不足率は20-30%に上るという。今月末に25社の大型企業を組織して陕西省にワーカー探しをしに行くという動きまである。
 全国各地の景気がよくなってきていることもあり、仮に1000元程度の給与であればワーカーにとっては故郷を離れてまでして外地で働くというインセンティブに乏しく、嘉定では1800-2000元プラス住む場所を手配するという条件を提示しているところもあるという。

2.上海閔行
  上海閔行区外地来滬人員就業服務中心の責任者によると、70-80%の企業がワーカーが不足している状況にある。この状況は製造業、サービス業等の労働集約型企業に集中している。給与を上げる動きも出ており、10-20%程度引き上げたりするのだが、それでもなかなか人が集まらないという。

 以上のような状況に対して、上海市農民工聨席会議弁公室の趙主任によると、ワーカーが不足している企業は金融危機の際にリストラをかなり行い、その後景気が盛り返し受注が増えてきた際にリストラしただけのワーカーを一気に増やしきれていないパターンで、特に一部の労働集約型企業がそうだという。

  結局、ワーカー数の変動幅が大きいことによるのだろう。上海の生活費を考えると故郷で仕事をするのも悪くないと考える人も多くなってきたり、また一気に減らしたワーカーを一気に増やすこともそうそう簡単ではない。春節前に紅包(日本で言うお年玉のようなもの)をワーカーに配り、そのお金で春節を過ごしてもらうというのがよくあるパターンだが、春節前に渡してしまうと休み明けに帰ってこないかもしれないという不安から、春節明けに紅包を配る会社も少なくないようだ。

 春節明け15日目が元宵節にあたるので、この直後にどれだけワーカーが戻ってきてくれるのかということになるが、それまでの間はドキドキものだろう。

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