2010-05-24

自己評価と他者評価

 英国BBC放送が定期的に行っている世界世論調査(BBCの委託を受け、民間調査機関グローブ・スキャン及び米メリーランド大学が実施したもの)で面白いものを見つけた。ある国に対する各国国民の評価(世界にプラスの影響を与えているか、それともマイナスの影響を与えているか)というものだ。ここでは中国に対する各国国民の評価を抽出する。


                     (出典:社会実情データ図録

プラスが目立つのは自国である中国、そしてアフリカだ。逆にいわゆる日本や米国、ヨーロッパ諸国は厳しい評価となっている。


 次に日本に対する評価がどうなっているかを見てみよう。

                      (出典:社会実情データ図録

 

 アジア・オセアニアの中では中国、パキスタン、この他ではヨーロッパ諸国の数値が相対的に厳しいが、東南アジア、アメリカ、南米あたりからは割りと評価されている。

 

 ここで注目したいのが自国に対する評価、要するに中国人の中国に対する評価、日本人の日本に対する評価だ。

 

 

概してプラス

概してマイナス

その他

日本

43%

7%

50%

中国

81

8

11

 

(その他とは「一概には言えない」、「どちらともいえない」、「わからない」、「無回答」)

 

 日本と比べて中国人の自国に対する評価が異常に高いことがわかる。最近の経済成長の勢いの違いもあるのだろうが、それにしても高い。ここまでくると自国に対する評価が甘すぎるのではないかと思える。

 

 次に人事評価について考えてみよう。日本で人事評価を行う場合、自己評価と他者評価が大体近い水準であるのに対し、中国では自己評価が往々にして他社評価より高いケースが多い。そもそもこういうのがベースとしてあって、つまり自分に対する評価が甘い、それにつれて自国に対する評価も甘い、ということなのではないかと思った。評価が甘いというよりも、評価に対する水準がそもそも低いというのがあるかもしれない。「これくらいでいい」という水準が国民性により異なり、日本の場合だと「まだまだこんなんじゃだめだ」という考え方の人が多いのに対し、中国だと「これくらいで十分だ」という考え方が多いのだろう。日本の場合は前述のように自己評価と他者評価がそんなに変わらないが、中国の場合、「これくらいで十分だ」と思ってしまう人は、その基準レベルがそもそも低いことから、そのレベル止まりに終わりがちで、「まだまだこんなんじゃだめだ」と思う人はその後ぐんぐん伸びていくように思う。会社側としては個人個人の満足水準といえばいいのだろうか、これをいかに従業員と共通認識を持てるかで人材育成というものが大きく左右されるのではないかと思う。

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