2010-05-27

カルフールによる中国地場小売企業の買収

 家楽福(カルフール)が河北省、山東省の7都市で13店舗を擁している小売大手の保龍倉商業連鎖経営有限公司を買収しようとしている。これが実現すればカルフールが中国に進出して以来の初めての買収になる。

 

 外資スーパーの状況を見ると、爾瑪(ウォルマート)が新店舗を50店舗以上開店して合計で約180店舗となり、カルフールの150店舗を追い越した。また、TESCO楽購30%以上の増加率で店舗を増やしており、この増加幅はカルフールを上回る。売上高で見ると中国小売トップ100のトップ5は内資企業で、トップが蘇寧電器1170.03億元、第二位が国美1068.02億元、以降は百聯集団大連大商集団華潤万家と続き、第六位に大潤発がランクインされている。大潤発は404億元でカルフールの366億元を上回っており、ウォルマートが240億元となっている。カルフールが買収に成功した場合、売上高は30億元程度の増加が見込まれ、大潤発を追い越す可能性が出てくる。

 

 現在一部の主要都市において、外資の市場シェアは50%を超えている。外資による内資スーパーの買収が続けば外資のシェアはさらに増加していく。既にウォルマートが好又多を買収し、TESCOも楽購を買収しており、カルフールの今回の買収案件が成功すると、さらに外資のシェアが増加することになる。外資が徐々に中国小売を侵食しつつある。日系企業の名前が出てこないのがちょっと寂しい。

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