2010-06-13

《加工貿易モデルチェンジ方案》が起草中

 商務部が現在《加工貿易モデルチェンジ・レベルアップの方案》(原文:加工貿易転型昇級的方案)を起草している。低付加価値または「両高一資」(高汚染、高エネルギー消費、資源性消費)の加工貿易の管理を強化しようとするものだ。

 方案には加工貿易モデルチェンジを促進する内容が多く含まれている。

①《加工貿易制限類目録》に組み入れられている商品を《加工貿易禁止類目録》に組み入れるように調整
②全国範囲で加工貿易モデルチェンジ・レベルアップの模範都市を選び、相応の支持政策を与える。
③加工貿易モデルチェンジ・レベルアップの専門基金を設立

 加工貿易の目録については過去にも何度か調整されている。そのたびにがっかりした企業の方も多いだろう。基本的に加工貿易はやりにくくなっていく方向といえるだろう。今に始まった話ではないが。

 この新政策は7・8月あたりに発表され、模範都市は9月当たりに選ばれることが見込まれている。

 また、模範都市については監督州が加工貿易のメッカであることから、東莞がひとつのサンプルになるといわれている。広東省は東莞の3つの「1000」のモデルチェンジというものを商務部に報告しており、一つ目が、1000社の来料加工企業を「非法人企業」から「法人企業」へ転換、二つ目が1000社の加工貿易企業の国内販売市場の開拓、3つ目が1000社の加工貿易企業の生産力水準の引き上げだ。

 非法人企業から法人企業への乗換えというのは華南ならではの話だが、国内販売市場の開拓、加工貿易企業の生産力水準の引き上げというのは、どの地域であっても必要とされることだ。とはいうものの、従来型の加工貿易を必要とするところもまだまだ多いはずだ。それがここ最近にストライキやら賃上げやらで気力が萎えてしまったところも多いだろう。飛び降り自殺騒動、そして園あとの大幅な賃上げで話題になった富士康なんかも労働コスト上昇がかなりの利益を引き下げることになると伝えられている。いちおう富士康の場合は、賃上げには同意したものの、3ヶ月の考査期間を経て初めて新聞で報道されているような大幅な賃上げが実現するという。ということは、実現しないワーカーも出てくるだろうから、そのときにまたひと悶着起こるかもしれない。今回はとりあえず大幅な賃上げで決着させたが、3ヵ月後はどのように決着させるかが楽しみだ。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です