2010-08-20

中国SNS市場の現状

 易観智庫易観国際が中国SNS市場に関するデータを発表している。


ユーザー数

2009

2010年予測

1.76億人

前年比+68.3%

2.16億人

前年比+22.7%

市場規模

2009

2010年予測

7.766億元

前年比+55.9%

10億元以上


もっとも有名な
SNSサイトである開心網のユーザーは現在8600万人、人人網というサイトで1.4億人が登録されている。これだけのユーザー数を抱えていながら、必ずしも儲けが出ているわけではない。開心網が自ら1億元の売り上げを達成したと発表している以外では、人人網を含むほかのSNSサイトの利益水準は明らかではない。結局産業規模としては大きくないといえる。その主な原因はやはりユーザーにサービスに対してフィーを支払うという意識を持つ段階にいたっていない、要するに課金を受け入れてくれないのだ。中国互聨網絡信息中心(CN-NICによると、SNSサイトの収入源の約80%は広告収入で、会員から得られる収入は15%、その他が5%という内訳になっている。会員からの収入をいかにして増やしていくかということになるが、数年以内に会員からの収入を増やすスキームに転換できるという見方は少ない。ネット系のビジネスは一見華やかできらびやかなのだが、利益を上げようとなるとなかなか難しい。SNSサイトでも既になくなってしまったものもいくつかある。ファンドの資金に頼っていたのが、ファンドのほうが回収を待ちきれずに資金注入をストップしたことにより閉鎖してしまったSNSサイトもいくつかある。中国での課金というのはなかなか難しい。上に書いたようにまだまだ時間がかかりそうだ。

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コメント3件

  • 姑蘇子翰 より:

    課金よりサービスの付加価値創出
    私は、課金とのやり方に賛成しない。課金すると、ユーザー離れを招く要因になる可能性がある。すでに多くの企業が中国SNS市場に参入しているが、そのなかに、大成功したのは、QQサイトを運営している騰訊公司である。QQサイトは携帯電話やメールと同じ感覚で、友人同士の連絡とコミュニケーションを盛り上げてくれる、生活にかかせない存在となっている。現在、騰訊公司の主要な収入はユーザー個人が払う料金を主としたインターネットの付加価値サービスで、Facebookと同じに大量のユーザーを持つだけでなく、Qショー、Q幣などのバーチャルグッズ販売を通じて多額の売上高を獲得できる。つまり、中国のSNS運営会社は、サービスの多様化や、広告収入などの手段を使って、付加価値の創出と利益確保の能力を向上しなければならないと思っている。

  • しろくま より:

    事業戦略としては・・・
    姑蘇子翰さんのおっしゃるのはユーザーサイドからはごもっともな希望かと思います。
    でも事業戦略としてみると、現在のように市場が急速に拡大している時期においては、とにかくたくさん会員を集めシェアを確保するのが優先課題で会員数が伸びていれば資金調達や広告獲得でも有利ですから、会費や各種サービス無料という戦略が正しいといえます。でも、ある程度市場が飽和状態に達した段階で、多少課金されてもSNSなしに生活するのが不便な状態になっていれば、事業として出して過去の投資を回収し、また新たなサービスやセキュリティの強化のための絶えざる投資に必要な資金を捻出するため会費徴収という方向に進むのは事業戦略上避けられないと思います。

  • より:

    Unknown
    しろくまさんの仰るとおりですね。最初はシェアをとるためにある程度の損失を覚悟して、それができたら利益を目指す。中国での商売、中でも特にこのようなネット系の商売はその傾向が強いと思いますね。

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