2010-08-26

adidasがネット販売開始

 adidas、日本人なら誰でも知っているドイツのスポーツブランドだ。今年上半期のadidasの中国における業績は前年比マイナス16%と低迷している。昨年以来100店舗ほど閉鎖もしている。要するにパっとしていなかったのだ。ところが、タオパオの決済ツールであるアリペイが発表したところによると、8月17日にadidasはタオパオに旗艦店を開設したのだが、最初の三日間で一日平均300万元以上の売り上げを達成したという。これはタオパオにおける同類商品のトップの売り上げだ。開店してから3時間以内で3000件の取引が行われ、3.6秒に一件が成約したという。 ショップの画面を見ると李氷氷、ジェット・リー、angelbabyと、そうそうたるメンバーで広告を行っている。

 李寧という中国のスポーツブランドがある。このブランドのネット販売も最も売れている店舗よりも多く売り上げているという。

 昨年4月16日にやはりタオパオに開店したユニクロも開店当日の取引件数が3000件近く、30万元以上の売り上げを達成したと報道されている。今ではタオパオモールの2/3の売り上げは特にプロモーションを行っていないような店舗を有していない地区からの売り上げであるという。このほか、ZARAも9月2日よりネット販売を開始することが発表されている。

 ネット販売を研究し始めてから結構経つが、このような華やかな話もあれば全くその逆の話もある。というか、うまくいってないところのほうが多いように思う。中国のネット販売が年々伸びているのは統計でも明らかなので、当然販売手法として無視できない。クライアントも同じことを言っているのだが、研究すればするほど難しい分野だなあと感じているという。結局やり方なのであろう。答えは割りとはっきりしていて、ブランド力があること、実店舗があること、そしてプロモーションをうまく行うこと、当たり前なのだがこれが難しい。特にブランド力に関してはグローバルブランドであればともかく、そうでない場合はいかにアピールするか、プロモーションとともに大きな課題だ。難しいといわれながらも華やかな報道が出ている今回照会するようなadidasにしても、なんだかんだいって知名度がある。李寧は中国ブランドだし、ユニクロも長い道のりを歩いてきて今に至る。きっとZARAもスタートするや否やワァーッと盛り上がるだろう。

 楽天もやってきたし、これから日系企業も今まで以上にネット販売を活用していくだろう。聞くところによると、楽天はその他のネットショッピングサイトと差別化を図るために、入店審査を厳しくしているという。要するに、ここだと安心して買い物ができますよ、ニセモノなんてありませんよ、ちゃんとした商品しかありませんよ、という差別化を図りたいのだろう。先日SNSのマーケットについて紹介したときにも言及したが、ネット系の企業は結構ファンドの資金を活用することで運営できているが、儲けられている企業は意外と多くない。タオパオもマンモスネットショッピングサイトだが、果たして儲けとなるとどこまで儲かっているかという声もある。でもマーケットは大きいし、たくさん売っている企業もある。これからも参入していく企業は増えていくだろう。日系企業を中心とするモールもあるのだろうが、日系企業の商品なら「ここだ」というプラットフォームはあるのかもしれないがすぐには浮かばない。このコンセプトでどこまで勝負できるかという問題もある。やり方次第なのだろうが。もっともっと日系企業の成功例が出てくると、日系企業にとってのネットショッピングの活性化に繫がっていくだろうから、楽天の進出、そして今後の動向というのは日系企業にとってはかなり注目していくべきだ。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です