2010-08-28

外資系企業のハイエンド設備価格が大幅値下げ

 外資系企業のハイエンド設備価格が大幅に値下げされている。電力関係だが、GE、シーメンス、アレヴァ、ABBといった外資企業のミドル・ハイエンドの設備は中国国内の同類製品よりも30-50%高かったのが、値下げ後は一部の設備については中国国産品よりも安くなっているという。従来外資系の値決めというのは「コスト+合理利益」ではなく、その商品力を以ってできるだけ高く値決めするという傾向があったとのことのが、中国企業が力をつけてくるにつれ利幅が減ってきている。このような状況の中、外資は値下げに踏み切ることでシェアを維持しようとし、これに対する中国企業の対抗策はやはり値下げになってしまっている。結局これだと中国企業のダメージも大きい。


 外資系がこのような動きをしてきているのは国内市場を獲得していこうという狙いと中国企業の自主革新を阻むことが目的だという見方がある。中国企業がせっかく研究開発してもその芽が出ないようにさせるのだ。別の見方としては、外資企業の現地化が進んだことでコストが引き下げられ、価格に反映させることができるようになったからだというのもある。

 

 いずれにせよ、商品力・ブランド力のある外資の製品が価格面でも優位に立つようであれば、中国企業にとっては非常に厳しくなる。特に中国は日本や欧米と違い世界に通用するようなブランド力のあるメーカーがないため、外資にこのような動きをされると中国オリジナルブランドの確立はますます厳しくなる。中国の中だけで勝負していくのであれば中国企業もまだまだ大丈夫だが、やはりいずれは世界に出て行きたいはずだ。そのためにはまだまだやるべきことがあるはずだが、どこまでできるだろうか。なんだかんだいって中国でものづくりをしている外資メーカーはまだ海外から部品を輸入しているのも少なくない。中国国内でそれなりのレベルのものを見つけられないからだ。こういった状況をみると、あらためてブローバルブランドを対数生み出してきた日本という国の戦後の復興はまさに「東洋の奇跡」と言われただけのことはあるとあらためて思う。

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