2010-10-01

中国自動車産業の外資が占める利益は70%

 中国の自動車生産台数は1365万台に達し、今年は1700万台に達すると予想されている。世界の名だたる自動車企業、トヨタ、VWGM、日産、ホンダ、現代起亜はみな中国に進出しており、この一年において、主な多国籍自動車企業はみな20%以上の伸びを示している。そして、これらの企業にとって、中国は大きく利益を稼ぐことのできるマーケットになっている。

 

 2010年第1四半期において、VWが獲得した利益は7.03億ユーロに達し、このうち2.86億ユーロが中国市場体と言われている。これは前年同期比の3倍にもある。そしてこの3億ユーロ近くの利益はVW全体の税前利益の40%にも達している。VWはさらに中国に16億ユーロを投入することを決めた。そして今後3年間でVWの中国市場への投入額は60億ユーロに達する見込みだ。

 

 日本の自動車企業の代表としてトヨタについて見ていこう。トヨタは2008年に44億米ドルの赤字を計上したが、中国にある二つの合弁会社(一汽豊田と広州豊田)の2008年の利益は10億米ドル近くに達している。

 

 次にホンダを見てみよう。ホンダの2009年の純利益は31.8億米ドルだが、そのうち中国の純利益は28.6億米ドルに達している。

 

 国家行政学院の研究員が分析したところによると、中国の自動車市場の構造は国際資本が40%の資本を占め、50%のシェアを占め、70%の利益を占めているという。逆に言うと、純中国資本の企業はまだまだ外資の幸甚を配しているといえる。唯一の救いは外資といっても全て合弁であり、中国資本も合弁であるが故にその恩恵を受けられているという点だ。しかし、結局は外資が設計、新材料、新技術で稼ぎ、中国側は生産の役割を果たしているに過ぎない。

 

 国際自動車製造商組織(OCIA)というところが発表した2009年の全世界の自動車生産量の統計データによると、長安汽車は中航汽車の傘下二の小型車メーカーの昌河汽車と飛汽車を合併することで中国最大の142.58万台の生産量を誇る企業として世界第13位に躍り出た。その他は北汽集団(18位)、東風汽車(20位)、一汽集団(21位)、奇瑞(22位)、BYD24位)及び上海汽車集団(25位)といったところだ。結局大部分は外資の後塵を拝しているのである。

 

 外資の合弁企業が好調であるということは逆に言えば中国独自ブランドがまだまだブランド力を築き上げ切れていないということである。やはり技術面ではまだまだ外資と大きく水をあけられているといえる。中国汽車工程学会常務副理事長兼秘書長の付武氏によると、完成車に関する技術方面において、自動変速機は全くの空白で、自動車電子技術方面は、国際専心水準との距離はどんどん開いており、自動車軽量化技術にしても空白であるといった状況にあり、いずれにしろ、自動車製造のコア技術の方面で、国際水準で見ればまだまだ差があると見ている。

 

自動車産業も調子がよさそうなのだが、純中国企業だけに限定してみるともさすがにこの分野では世界的にはまだまだ外資とは差があるようだ。

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